有価証券報告書-第64期(2023/01/01-2023/12/31)

【提出】
2024/03/22 9:07
【資料】
PDFをみる
【項目】
84項目

対処すべき課題

(1)経営方針、経営戦略等
今後のゴルフ場業界の見通しにつきましては、団塊の世代の高齢化によるゴルフ参加人口の更なる減少(いわゆる2025年問題)に加え、セルフ志向の高まりなど顧客ニーズの多様化への対応や低価格競争の激化、農薬や電気料の値上がりによる経費負担の増加、風力発電設備の故障リスクに加え、キャディなどの人材不足が顕在化しており、経営課題が山積する状況が続くものと思われます。
このような環境下、今期スタートした中期経営計画(「Next Stage」~新たなステージに向けて~)では、4つの基本戦略①「企業価値の向上」②「黒字体質の定着化」③「営業力の強化」④「業務プロセス改革&従業員処遇の改善」を掲げ、地域の名門に相応しい安全・快適・良質なコースコンディション・サービスの提供によるサステナブルなゴルフ場を目指し、更なるブランド力・企業価値の向上に取組んで参ります。こうした課題解決のため、社内のDX化の推進を重要な経営課題の1つとして、従来の業務プロセス・ビジネスモデルの変革に留まらず、従業員の働き方改革を促進し、顧客満足度の向上を目指して取組んで参ります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
将来に向けゴルフプレーヤーを増やすという課題に対しては、所属プロによる会員企業の従業員向けゴルフ教室など他クラブとの差別化を図った付加価値の高い企画の継続、アンダー40・アンダー50、レディース感謝祭などの若年層・女性向け企画の充実やSNSなど様々なツールを活用してタイムリーな情報発信の強化を図り、若年層や初心者の誘致などゴルフ人口の裾野拡大・新規顧客の開拓に努めて参ります。また、プレーヤーのエチケット・マナー向上は、会員制ゴルフ場としてのステータスの維持・向上に欠かせない課題として、クラブを上げて継続的に取り組んで参ります。
(注)文中の将来に関する事項は、当事業年度末において当社が判断したものであります。