訂正有価証券報告書-第59期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/04/28 15:43
【資料】
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【項目】
63項目

業績等の概要

(1) 業績
平成27年度の日本の経済については、大企業を中心に賃金上昇や設備投資に積極性が見え、好況感が増しました。しかしながら、業種や企業間格差などがあり、アベノミクスの効果を実感するには至っていない状況もありまます。特に、地方や中小企業においては消費増税に伴うコスト増などにより、設備投資などに余裕が無く苦慮している状況が見受けられます。今後は、地方にまで好況感が出るような施策を期待するところであります。県内につきましても、全体的に景気回復の実感には乏しく、一部の企業などに限られております。高知県も様々な施策を行っておりますが、景気回復の波及には時間がかかりそうです。
ゴルフ場業界は、平成27年の入場者数は低価格化などが進展し、首都圏を中心に増加傾向にありますが、地方においては、高齢化や人口減少等の影響で厳しい状況が続いております。
四国のゴルフ場(四国ゴルフ連盟加盟)の平成27年度入場者数は、前年比1%増加(22,280人増)となりました。
当ゴルフ場の入場者は、34,025人で前年比3.9%減(1,386人減)となりました。本年度も引き続き各種イベントを開催するとともに、訪問営業等により集客に努めてまいりました。しかしながら、他ゴルフ場の低料金化の進展や、昨年に続き県道土砂崩れによる通行止め、台風の影響などにより大幅な減少となりました。今後の課題としては、イベントでの集客とともに組織営業での入場者増加促進、優待券の活用などと併せて、各種コンペの誘致と新たな企画で集客を図ることが命題と思われます。
結果、当期の売上高は、314,587千円となりました。自然災害などにより、入場者が前年1,386人減少したことと、セルフプレーの増加、他ゴルフ場の低料金化の進展を受けた値引、割引の実施による売上単価減少が響き、売上高は前年比8,731千円(2.7%)減少しました。
他方、諸経費につきましては、売上原価で、前年比6,243千円(3.7%)減少しました。これは主にゴルフ営業原価で薬剤散布の工夫や原油価格下落による燃料費の減少、セルフプレーの増加に伴うキャディー手当の減少によるものです。
販売費及び一般管理費で、前年比3,112千円(2.8%)増加しました。これは主に集客に係る販売促進費、雑費の増加によるものです。
営業外損益並びに特別利益を加減算して、当期純利益33,549千円となり、前年比1,335千円(3.8%)の減少となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度の現金及び現金同等物は、全体として1,097千円増加し、当事業年度末残高は、37,776千円(前事業年度末比3.0%増)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、31,855千円の資金収入となり、前年同期比16,125千円の減少となりました。これは、主に税引前当期純利益が2,685千円減少し、35,614千円となったことと、退職給付引当金の減少1,084千円、保険解約返戻金3,085千円及び未払消費税等の減少3,511千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、6,861千円の資金収入となり、前年同期比7,760千円の増加となりました。これは、主に保険積立金の解約による収入8,837千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、37,619千円の資金支出となり、前年同期比245千円の減少となりました。これは、長期借入金の返済による支出29,736千円及びリース債務の返済による支出7,883千円によるものであります。