四半期報告書-第41期第3四半期(平成29年4月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/13 9:21
【資料】
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【項目】
22項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間における我が国経済は、企業の設備投資、IT投資が堅調に推移するとともに、雇用環境の改善や訪日客の増加に支えられた消費の持ち直しも加わって、回復基調が継続いたしました。
当社が属する情報通信・エレクトロニクス業界におきましては、企業のIoT(Internet of Things)分野への投資が活発さを増しており、昨年秋にはスマートスピーカーやエンターテインメント・ロボットの新製品が発売される等、AIやディープラーニングの実用化に向けた研究開発の裾野が拡がるとともに、機器類向け半導体製品の需要増があり、業況は大幅改善が続きました。
このような事業環境の中で当社は、通信ミドルウェア事業の単一セグメントでの事業形態として、この事業に経営資源を集中的に投下して経営基盤の強化に努めております。このうちIPセキュリティ分野において、お客様から高い評価をいただいている監視カメラ/ネットワークカメラ向けの当社ミドルウェアにおいて、今後のIoT普及に伴うストリーミング等の新規需要拡大に向け、パッケージ化した製品やサービスの開発に力を注ぐとともに、FA分野において、機械装置への機能安全に関連する規格を実装させるソフトウェア開発環境や、汎用イーサーネット機器をFAネットワークに簡単に統合するためのミドルウェアを相次いで開発し、スマートファクトリー向け需要の開拓に努めてまいりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は5億54百万円(前年同四半期比14.4%増加)となりました。また損益面では、営業損失は26百万円(前年同四半期は営業損失1億22百万円)、経常損失は26百万円(前年同四半期は経常損失1億22百万円)、四半期純損失は29百万円(前年同四半期は四半期純損失2億18百万円)と、大きく改善いたしました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期会計期間末における総資産は7億5百万円となり、前事業年度末に比べ79百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金の増加1億2百万円、仕掛品の増加13百万円、前払費用の増加11百万円があったものの、受取手形及び売掛金の減少1億84百万円、長期前払費用の減少22百万円等によるものであります。
負債の部は1億83百万円となり、前事業年度末に比べ49百万円減少いたしました。これは主に、買掛金の減少22百万円、賞与引当金の減少17百万円、長期前受収益の減少30百万円等によるものであります。
純資産の部は5億22百万円となり、前事業年度末に比べ29百万円減少いたしました。これは、四半期純損失の計上に伴う利益剰余金の減少29百万円によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は25百万円(前年同四半期比26.7%減少)であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当社の生産実績及び販売実績は、製品の出荷やお客様の検収が9月及び3月に集中することから、第2四半期会計期間及び第4四半期会計期間の生産実績及び販売実績の割合が高くなる傾向があり、四半期会計期間毎の生産実績及び販売実績に季節的変動があります。