有価証券報告書-第36期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/26 11:26
【資料】
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【項目】
85項目
業績等の概要
(1)業績
当連結会計年度における我が国の経済状況は、個人消費は堅調な雇用情勢を受け堅調に推移しているものの、輸出低迷や設備投資の伸び鈍化を受け、不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループでは、2019年3月期第4四半期において750,627千円(前年同期比17.4%増)の売上収益を計上する等、既存サービス及びグループ各社の業績が堅調に推移した事により、通期連結売上収益は2,315,934千円(前期比2.1%増)と過去最高の売上収益を記録いたしました。
しかしながら、ソフトウェア開発等への積極的な投資を行った結果、売上原価が増加したことに加え、当連結会計年度中に提供を予定していた新規ゲームのリリース中止に伴う固定資産除却損を34,272千円計上するとともに、事業全般の見直しに伴う既存事業の事業計画の変更を踏まえ、IFRSに基づく減損テストを実施した結果、減損損失を351,706千円計上いたしました。
その結果、営業損失は423,130千円、親会社の所有者に帰属する当期損失は439,240千円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前損失を計上いたしましたが、その費用の多くが減価償却費及び減損損失といった非資金費用であったことから、62,092千円の増加(前年同期は218,768千円の増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、土地及び建物の購入等による固定資産の増加等により、474,735千円の支出(前年同期は372,079千円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、土地及び建物を購入したことに伴う借入金による収入等により、113,201千円の増加(前年同期は90,993千円の増加)となりました。
以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ298,202千円減少し、745,040千円となりました。
(3)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの主な資金需要につきましては、営業活動で使用される財・サービスに関する運転資金の他、設備投資やサービスの提供に必要となるソフトウェアの開発、研究開発活動等の戦略的投資を行っております。これらの必要資金につきましては、設備投資資金は借入により、それ以外の資金は、自己資金で賄っております。また、資金の流動性につきましては、フリー・キャッシュ・フローの推移に留意しつつ、経営を行っており、運転資金や一定の戦略投資に備えられる現預金等の流動性資産を確保しております。
なお、有価証券報告書提出日(2019年6月26日)現在における重要な資本的支出の予定はありません。
生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績について、アイテックス株式会社及び株式会社イー・フュージョンが企画・制作をしている業務は受注生産でありますが、現在のところ生産実績は販売実績とほぼ一致しております。従いまして、生産実績に関しましては「(3)販売実績」をご参照ください。
(2)受注実績
当連結会計年度における受注実績は次のとおりであります。
セグメントの名称受注高 (千円)前年同期比(%)受注残高 (千円)前年同期比(%)
ネットサービス事業796,428145.1223,149233.1

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)
ネットサービス事業2,315,9342.1

(注)上記の金額には消費税等は含まれておりません。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中における将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末(2019年3月31日)現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93条の規定により、国際会計基準(以下「IFRS」という。)に準拠して作成しております。
当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針」をご参照ください。
文中における見積り等に関する事項につきましては、現在入手している情報の範囲内で判断及び仮定を行っているものであり、リスクや不確実性が含まれたものであります。よって、今後の様々な要因により、見積り等とは大きく異なる結果が生じる可能性があります。
(2) 経営成績の分析
経営成績の分析につきましては、「業績等の概要 (1) 業績」に記載しておりますのでご参照願います。
(3) 財政状態の分析
当社グループの当連結会計年度末における資産は、減損損失を計上した結果、無形資産が214,606千円減少する等により、前連結会計年度末と比べ280,583千円減少し、4,016,445千円となりました。
また、負債につきましては、子会社の業容拡大に伴う土地及び建物の購入を行った際の資金として借入をおこなったこと等により、前連結会計年度末と比べ169,853千円増加し、1,192,668千円となりました。
資本につきましては、親会社の所有者に帰属する当期損失を計上したこと等により、前連結会計年度末と比べ450,437千円減少し、2,823,777千円となりました。
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」をご参照願います。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、「業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」及び「業績等の概要 (3)資本の財源及び資金の流動性」をご参照願います。
(6)経営成績等の状況の概要に係る主要な項目における差異に関する情報
(のれんの償却)
日本基準ではその効果の及ぶ期間を見積もり、その期間で償却することとしておりますが、IFRSでは移行日以降の償却は行われず、毎期減損テストを実施することが要求されております。この影響により日本基準に比べて、前連結会計年度において販売費及び一般管理費が30,796千円、当連結会計年度において販売費及び一般管理費が29,652千円減少しております。