有価証券報告書-第21期(令和1年7月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/09/30 15:40
【資料】
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【項目】
150項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
「Oshiete(教えて)」と「Kotaeru(答える)」という気持ちを、波(WAVE)のように広げることで、世界中のあらゆる問題を解決へつなげていくことを目指し、当社は、「互い助け合いの場の創造を通して、物心両面の幸福を実現し、世界の発展に寄与する」を理念に掲げております。
法人向けに提供しているFAQシステム「OKBIZ.」を中心とした法人向けサービスと誰でも気軽に質問と回答ができるQ&Aサイト「OKWAVE」とを発展させシナジーを生み出すことで、より多くのユーザーを獲得し、企業価値を高めてまいります。
(2)目標とする経営指標
当社は収益性及び成長性の観点から売上高・営業利益・企業向けサービスの導入数・サイトの月間利用者数(UU)・ページビュー(PV)数・Q&A数を重要な経営指標としております。また、ユーザー満足率の観点から「ありがとう数」を重視しております。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社は、創業来続けてきたQ&Aサイト「OKWAVE」を軸に「良いことをしたら、その善意や感謝により加点され、社会の様々な場面で優待される」新しい経済圏を目指しており、社会の様々な場面で優待されるために必要となると考えていたフィンテック事業をさらに成長させるべく注力しておりました。しかしながら、今期決算の状況から、財務情勢が厳しい状況にあることから、これまで主にM&Aにより拡大してきたフィンテック事業の戦略は見直し、足元は財務体質の改善に注力いたします。また、その先は、当社のMISSIONとして掲げる「互い助け合い」の精神をもとに、よりコアとなるソリューションやビジネス、技術などを中心とした方向性にシフトいたします。
(4)会社の対処すべき課題
当社グループの事業は基本的にインターネットを介したサービスであり、同業界においては様々なプレイヤーや新しいテクノロジーが常に創出され続けています。そういった外部環境や市場変化に対応できるサービスや体制作りが当社事業における基本的な経営課題になると考えております。
また、2019年後半から続いております新型コロナウイルス感染症への対応に関しては、ステークホルダーや従業員の安全衛生に配慮しながら刻々と変化する状況に迅速かつ適切に対処してまいります。
このような状況の中、当社グループが対処すべき重要な課題は、以下のとおりであります。
① コーポレートガバナンスの改善・強化
当社グループは、当連結会計年度における業績の悪化及び財務基盤の課題を受け、早急の改善及び今後の成長戦略を支えるための経営基盤を強化していくため、取締役会及びそのサポート機能の強化に加え、経営幹部の教育や研修を通じリスク管理やコンプライアンスへの意識向上、コンプライアンス徹底のためのチェック機能の強化に取り組んでまいります。
② 継続企業の前提に関する重要事象等
当社グループには、「第2 事業の状況 2 事業のリスク(4)継続企業の前提に関する重要事象等について」に記載のとおり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況が存在しておりますが、「第2 事業の状況 2 事業のリスク(4)継続企業の前提に関する重要事象等について」に記載した対応策の実施により当該事象の解消に努めております。