有価証券報告書-第24期(2023/06/01-2024/05/31)

【提出】
2024/08/30 15:30
【資料】
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【項目】
138項目
(1)経営成績等の状況の概要
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、経済活動の正常化に伴い、全体として緩やかな回復基調を維持しました。一方で、ウクライナ・中東情勢を契機とした資源・原材料価格の上昇や円安による物価上昇は依然として課題であり、地政学的リスクやグローバルな経済不確実性への対応が重要となります。
当社グループが属するオンラインゲーム市場においては、スマートフォンやタブレット等、情報端末の普及が減速したことに伴うユーザー数の鈍化に懸念はあるものの、海外向けサービスの堅調な成長が見受けられ、グローバルにユーザーの獲得競争が続いております。
このような事業環境のもと、当社グループでは引き続き既存サービスの拡大及び収益性の向上に注力すると共に、培ってきた開発技術を応用した新規サービスの開発を進めてまいりました。
現在、主力事業である「トレバ」におきましては、現在当社グループが取り扱っているプライズアイテムが日本独自のカルチャーを反映したものが多いという特性に鑑みて、親和性がある中国市場への展開を目指し、システムのアップデートから集客及び継続率向上に対するアプローチを強く進めてきており、長く楽しんで頂ける内容を主眼としてサービス展開することに努めてまいりました。
また、2023年11月には「みんなで作るサンドボックスゲーム『テラビット』iOS/Android版、『テラビット』Nintendo Switch版の配信を、2024年4月には新規タイトル『BLACK STELLA PTOLOMEA』の配信を開始しました。
売上高におきましては、「トレバ」含め新規・既存その他タイトルにおいて安定的な運営を中心として、定期的なキャンペーンの実施や積極的な人気IP景品の取り扱いによるサービス展開を進めてまいりましたが、業績の向上に対する効果は想定より下回って推移いたしました。
コスト面におきましては、新規タイトルのリリースが当初想定していた時期から延長したことに伴う開発コストの増加が見込まれた為、既存タイトルにおいて継続的に削減可能な内容の洗い出しを実施すると共に各タイトルにおける運営・管理体制の見直しによる開発コストの削減へ向けた施策を進めてまいりました。
この結果、当連結会計年度における売上高は2,986百万円となり、前連結会計年度に比べ、26.4%の減収となりました。
利益面につきましては、営業損失1,455百万円(前連結会計年度は営業損失1,158百万円)、経常損失1,520百万円(前連結会計年度は経常損失1,255百万円)、税金等調整前当期純損失1,556百万円(前連結会計年度は税金等調整前当期純損失1,338百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失1,458百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失1,380百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(オンラインゲーム事業)
オンラインゲーム事業は、主に「トレバ」を展開した事業であります。
当連結会計年度は、ユーザーの獲得競争の激化や一部の運営体制の見直し等により売上高は減少しました。コスト面においては全社的なコスト削減等を継続して実施してまいりました。
オンラインゲーム事業においては、外部顧客への売上高は2,804百万円(前連結会計年度比29.0%減)、セグメント損失は538百万円(前連結会計年度はセグメント損失512百万円)となりました。
(エンターテインメント事業)
エンターテインメント事業は、主に音響制作及び声優プロダクション事業であります。
当連結会計年度は、主に映像作品における音響制作の受注や動画配信プラットフォーム向けコンテンツの制作等に注力し、おおむね計画通りに推移しました。
エンターテインメント事業においては、外部顧客への売上高は181百万円(前連結会計年度比68.7%増)、セグメント損失は19百万円(前連結会計年度はセグメント損失8百万円)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,293百万円減少し、2,045百万円となりました。これは主に、現金及び預金1,376百万円の減少が生じたことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ124百万円減少し、892百万円となりました。これは主に、契約負債82百万円の増加があった一方で、1年内返済予定の長期借入金100百万円及び転換社債型新株予約権付社債100百万円の減少が生じたことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,169百万円減少し、1,152百万円となりました。これは主に、第三者割当による増資及び新株予約権の行使による増資によって、資本金181百万円及び資本剰余金181百万円の増加が生じた一方で、親会社株主に帰属する当期純損失の計上による利益剰余金1,458百万円の減少が生じたことによるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,338百万円減少し、822百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動により、資金は1,442百万円減少(前連結会計年度は1,186百万円の減少)しました。これは主に、税金等調整前当期純損失1,556百万円による減少があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動により、資金は60百万円減少(前連結会計年度は223百万円の減少)しました。これは主に、貸付金の回収による収入35百万円、敷金及び保証金の回収による収入34百万円による増加があった一方で、出資金の払込による支出132百万円による減少があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動により、資金は82百万円増加(前連結会計年度は1,787百万円の増加)しました。これは主に、長期借入金の返済による支出329百万円、転換社債型新株予約権付社債の買入による支出100百万円による減少があった一方で、長期借入れによる収入180百万円、株式の発行による収入228百万円、新株予約権の行使による株式の発行による収入132百万円による増加があったことによるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。
なお、前々連結会計年度において、当社グループは、オンラインゲーム事業を主要な事業とし、他の事業セグメントの重要性が乏しくセグメントごとの記載はしていなかったため、前連結会計年度におけるセグメントごとの前年同期比の記載は省略しております。
セグメントの名称前連結会計年度
(自 2022年6月1日
至 2023年5月31日)
当連結会計年度
(自 2023年6月1日
至 2024年5月31日)
販売高(百万円)前年同期比(%)販売高(百万円)前年同期比(%)
オンラインゲーム事業3,949-2,80471.0
エンターテインメント事業107-181168.7
合計4,05754.72,98673.6

(注) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りであります。
相手先前連結会計年度
(自 2022年6月1日
至 2023年5月31日)
当連結会計年度
(自 2023年6月1日
至 2024年5月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
PayPal Pte. Ltd.1,32832.71,02534.3
Apple Inc.93623.149216.4
Google LLC44511.02959.8

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。
なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載すべき重要な会計上の見積りはありません。
②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度におけるオンラインゲーム市場は、スマートフォンや多機能端末の普及と共に通信環境の技術革新等によって、より質の高いコンテンツ数の増加や顧客ニーズの多様化が進んでおり、今後もさらなる市場の成長が予想されます。昨今では当社グループの中核事業の一つである「トレバ」が属するオンラインクレーンゲームアプリにおいて、その利用の気軽さからユーザー数は堅調に推移しているものの、競合他社や参入企業等との差別化を図れる要素の重要性が高まっており、今後においても当社グループを取り巻く競争環境は高い状況であります。このような状況に鑑みて、「トレバ」においては、通信遅延の更なる緩和等による質の高いサービス提供が可能となる環境の構築や、国内向けに集客力のあるプロモーション活動の実行、海外向けのプロモーションも強化を行うことで、国内外ユーザー数及び同時接続可能ユーザー数の増加を見込むことができ、これらは収益貢献へ繋がる要素になると判断しており、引き続き市場の動向を分析しつつ取り組んでいく必要性を認識しております。また、新規ゲームタイトルにおいても引き続き国内市場のみならず海外市場への積極的な展開を推進していく方針であり、当社グループの強みである、自社の海外専門部署を中心としたマーケティング活動や、ゲーム運営会社を介さずに自社でサービスを提供するサーバー群を用意することが可能であること、自社開発サービスを海外の運営会社に運営権を与え、契約金及びロイヤリティーを徴収することにより収益を上げるビジネスモデル等を活かし、将来においてよりグローバルな収益基盤の構築を推進してまいります。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの事業活動における資金需要の主なものは当社グループの事業領域であるオンラインゲームのゲームタイトルに関わる開発人員や運営人員及び管理部門人員の人件費、国内外でのインターネット広告等のプロモーションによる広告宣伝費、また、「トレバ」における筐体制作費、景品及び商品仕入費用となります。
当社グループでは、運転資金は主として営業活動によるキャッシュ・フローや自己資金を充当し、将来の事業拡大のために必要な内部留保を確保しつつ、状況に応じて新株予約権及び社債の発行並びに金融機関からの借入により資金調達をしていくこととしております。
なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は822百万円となり、今後の資金繰りにおいて懸念が生じているものの、適宜、資金繰り計画を策定し手元流動性等を確認すると共に、金融機関からの借入や積極的なエクイティファイナンス等を検討することにより、財務体質の改善及び将来における事業拡大に備えた機動的な資金調達を図ってまいります。

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