有価証券報告書-第32期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/23 11:59
【資料】
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【項目】
92項目

研究開発活動

当社グループは、研究開発企業集団として、市場及び技術動向を的確にとらえるとともに、データ交換系ミドルウェア等の企業の業務プロセスを支える基盤型ソフトウェア製品を中心とした開発を独自に行っており、当該分野における市場優位性を確立、強化することを目的に、研究開発活動に注力しております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は521百万円となっており、主な内訳は、研究開発部門の人件費及び開発外注費であります。
当連結会計年度においては、既存事業分野のEDI市場における顧客ニーズの充足及び付加価値の拡大を図るべく、EDI系サーバー製品では、従来より提供していたインターネット対応プロトコル:INET-Z手順(注)を、そのままインターネットを介してデータ交換ができるようセキュリティ対策や証明書の運用について機能強化する実装を行っており、また、各種クラウド環境への追随対応とバージョンアップされた各種商用データベースソフトへの追随対応を行っております。一方、EDI系クライアント製品では、従来の全銀TCP/IP手順に新たにINET-Z手順を組み込む実装を、また、OSバージョンアップへの追随対応を行っております。さらに、Web-EDIシステム分野においては、Web-EDI系製品として、エンタープライズWeb-EDIシステム基盤を担う製品の機能強化・改善及び製造業向けテンプレートの開発、さらにはWebアプリケーションを自動生成する構築支援ツールの開発を行っております。新たな市場向けの製品としては、エンタープライズ・データ連携基盤を担う製品では、企業やサービス提供企業・サービス利用企業がさらに運用効率よくセキュアなデータ連携を実現する機能の実装や、従来の全銀TCP/IP手順に新たにINET-Z手順を組み込む実装を、また、新たなOSへの対応とバージョンアップされた各種商用データベースソフトへの追随対応を行っております。また、データハンドリングプラットフォームを担う製品では、開発支援機能などの機能強化・改善と商用データベースソフトへの追随対応を行っております。
なお、当社グループの事業は、ソフトウェア製品の開発・販売・保守等及びこれらソフトウェア製品の導入や運用を支援するサービスの提供を行う単一セグメントのソフトウェア関連事業であるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注) INET-Z手順
全銀TCP/IP手順をSSL/TLSプロトコルで暗号化し、インターネットを利用した場合でもセキュアにデータ交換が行える標準仕様を利用した通信プロトコル。