有価証券報告書-第26期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/24 14:13
【資料】
PDFをみる
【項目】
138項目

研究開発活動

(1)研究開発活動の概要
当社グループは、企業情報システム、クラウドサービス、ハードウェア機器などを「つなぐ」(文字情報、数値情報、画像情報などデジタル化可能なさまざまな情報の交換)ためのソフトウェアを開発し、不特定多数の顧客に提供しているソフトウェア事業を営んでいます。
これらのソフトウェアに関するアイディアを具現化し、また機能の強化を行いながら、より多くの企業におけるデジタル・コミュニケーションを円滑化し、それらをもって顧客企業の活動の価値を高めるためのソフトウェア開発を提供し続けることを、研究開発の目的としています。
近年、LLM(大規模言語モデル)を基盤とする生成AIの技術により、いままでとは異なるやり方で、ソフトウェアの機能の実装が行われるようになってきております。これらの技術は性能面の理由から、主にクラウドに配置されたソフトウェアで運用されています。
スマートフォンやPC端末などから入力されたデータや、他のサーバで保管されているデータを、AIに対する入力情報としてクラウドシステムとデータ連携することで、従来の機能を拡張した様々なサービスが構築されていくと見込まれます。
当社グループでは、LLMの応用研究を進めており、クラウドでの運用に加えて、クラウドに送るデータの最適化や事前データ処理を可能とするAIを用いたデータ連携基盤となるソフトウェアの開発を進めております。
また、ビジネス現場の人達が理解できるソフトウェア開発技法として従来より「グラフィカル・ランゲージ」と呼んでいた「ノーコード」製品の開発をさらに進めております。「ASTERIA Warp」、「Gravio」、「Platio」では、Webブラウザやクライアントアプリケーションを使うだけで、ユーザのアプリケーション実行環境を構成できるような製品の研究開発を行っております。また「Handbook X」ではユーザ側での設定のみで利用できるサービスを開発しております。
(2)当連結会計年度における研究開発活動の成果
主力製品データ連携ミドルウェア「ASTERIA Warp」においては、新しい市場ニーズや動向に応えるための製品ラインアップを提供するための研究開発を行いました。
モバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」においては、「Handbook X」に搭載する各種新機能の研究開発に加え、新たに提供されるOSや機器に対応させるための研究開発を行いました。
モバイルアプリ作成プラットフォーム「Platio」においては、新バージョンに搭載する各種新機能の研究開発を行いました。
IoTデータ連携エッジミドルウェア「Gravio」においては、新バージョンに搭載する各種新機能の研究開発を行いました。
さらに基盤研究として、ブロックチェーンやLLMをベースとした機械学習(Machine Learning)/深層学習(Deep Learning)の応用に関する研究開発を行いました。
このような研究開発活動の結果、当連結会計年度における研究開発費は285,242千円となりました。