有価証券報告書-第11期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/27 15:06
【資料】
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【項目】
108項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の経済状況は、政府の各種政策効果の下支えもあり一部緩やかな回復傾向がみられるものの、英国のEU離脱問題や、米国の新政権への移行などにより為替、株価が乱高下するなど、先行き不透明な状況が続いております。
このような環境において当社グループは、企業理念「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」のもと、プリントシール事業の拡大、若年女性層の顧客基盤を活用したマネタイズの多様化、IP(知的財産)を軸としたキャラクター価値の最大化に注力してまいりました。
この結果、当連結会計年度における売上高は24,890百万円(前期比103.0%)、営業利益は3,920百万円(前期比107.4%)、経常利益は3,921百万円(前期比107.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,798百万円(前期比113.6%)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
(プリントシール事業)
プリントシール事業におきましては、主なターゲット層である10~20代前半女性に向けて、平成28年7月に「UP(アップ)」、同年11月に「Cyun't(キュント) ~恋するプリ~」、平成29年3月に「winc(ウィンク)」の3つの機種を発売いたしました。また、シール紙売上については、プレイ回数が堅調に推移し、前年度に比べ売上を伸ばしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は9,090百万円(前期比102.7%)、営業利益は1,284百万円(前期比125.5%)となりました。
(コンテンツ・メディア事業)
コンテンツ・メディア事業におきましては、プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」の入会促進施策と継続利用促進施策が功を奏したことによって、平成29年3月末における有料会員数は163万人となりました。一部のフィーチャーフォン向けコンテンツについては、市場の縮小から有料会員数が減少したものの、「curet(キュレット)」「ハルハル」等のWEBマガジンや、メール広告「プリアドメール」等も堅調に推移いたしました。また、カラーコンタクトレンズの販売については、自社サイト「Mew contact(ミューコンタクト)」での販売に加え、小売業者等への自社ブランド品の卸売を開始したこと等により、売上を伸ばしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は7,950百万円(前期比106.6%)、営業利益は4,304百万円(前期比105.5%)となりました。
(キャラクタ・マーチャンダイジング事業)
キャラクタ・マーチャンダイジング事業におきましては、スマートフォン向けゲームアプリのキャラクター、音楽アーティスト系のキャラクターなど、多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行いましたが、いずれも前期主力商品に匹敵するような売上を獲得するに至らず、前年度の売上を下回りました。
この結果、当連結会計年度の売上高は5,189百万円(前期比96.3%)、営業利益は398百万円(前期比95.5%)となりました。
(ゲーム事業)
ゲーム事業におきましては、PlayStation®Vita向けオリジナルタイトル「Caligula -カリギュラ-」やニンテンドー3DS™向け版権タイトル「ベイブレードバースト」等の発売が売上に寄与しました。また、スマートフォン向けオリジナルゲームアプリ「モン娘☆は~れむ」の配信が前年度に比べ売上を伸ばしました。一方、来期以降に向けた積極的な開発投資を行いました。
この結果、当連結会計年度の売上高は2,101百万円(前期比120.7%)、営業損失は876百万円(前連結会計年度は、580百万円の営業損失)となりました。
(その他)
その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、書籍の出版事業等を行っております。
当連結会計年度の売上高は558百万円(前期比76.6%)、営業利益は99百万円(前期比175.8%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、営業活動による収入が投資活動及び財務活動による支出を上回った
ため、前連結会計年度末に比べ1,496百万円増加し11,693百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動においては、税金等調整前当期純利益を3,900百万円、減価償却費を1,621百万円計上しました。また、売上債権が444百万円増加、仕入債務が125百万円減少し、法人税等の支払額が1,285百万円となりました。その結果、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度(4,097百万円の収入)に比べ327百万円収入が減少し3,769百万円の収入となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動においては、有形固定資産の取得による支出が1,572百万円、無形固定資産の取得による支出が252百万円となりました。その結果、投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度(1,798百万円の支出)に比べ247百万円支出が減少し1,550百万円の支出となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動においては、セール・アンド・リースバックによる収入が1,150百万円あった一方で、リース債務の返済による支出が1,154百万円、配当金の支払額が707百万円となりました。その結果、財務活動によるキャッシュ・フローは、711百万円の支出(前連結会計年度は1,830百万円の収入)となりました。