有価証券報告書-第12期(平成27年3月1日-平成28年2月29日)

【提出】
2016/05/27 13:19
【資料】
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【項目】
112項目

対処すべき課題

①スマートデバイス時代の新しいプロダクト&サービス事業の創出
情報通信市場においては、スマートフォンの普及が進み、単にフィーチャーフォンからの移行に留まらず、タブレ
ット端末等を含めてTV、クルマ、生活家電等、新しい形でスマートフォンの技術を用いた「スマートデバイス」とも
呼ぶべき機器が使用される場面が増えております。また、クラウド化、グローバル化により、使用端末や使用場所を
問わない、シームレスなユビキタス環境がいよいよ実現に向かいつつあります。
当社グループでは、既存サービスのスマートフォンへの展開はもちろんのこと、「スマートデバイス」時代にふさ
わしい新たなプロダクト&サービス事業の創出が極めて重要な課題であると考えており、海外での展開、提携も含
め、今まで以上に積極的な事業投資を行い、企画・開発に取り組んでまいります。
②バランスのとれたソリューション事業の展開
当社グループは、キャリア、一般法人、サービスプロバイダーに対してバランスの取れたソリューションサービス
を展開しておりますが、今後もこれらをバランスよく保持することによって、ソリューション事業の安定的な事業基
盤を維持、拡大していくことが重要な課題であると認識しております。
③グローバル化の推進
「スマート革命」時代においては、端末やOS、プラットフォームの世界共通化により、日本市場や世界市場の境界
がなくなる方向にあり、日本国内だけではなく、常に世界に目を向け、グローバルな視点にたった事業の展開が必須
となります。そういった環境のなかで、常に優位にたてるプロダクト&サービスを生み出せるグローバルな企画力、技術力、マーケティング力等の維持、育成・蓄積が課題と考えております。開発についてもすべてを日本で行う必要
はなく、ボーダレスな環境のもと、必要に応じてコスト等を加味しながら、最適な場所で作り最適なマーケットで展
開していくことを基本に、オフショア開発を推進していくことが課題と捉えております。
④プロジェクトマネジメントの強化
当社グループの成長に伴い、長期にわたるプロジェクトや大量の工数を要する大型プロジェクトの受注が増える傾
向にあります。これらの大型プロジェクトについては、より高度なプロジェクト管理が要求されるため、当社グルー
プにおいてもマネジメント力をさらに強化していくことが課題と捉えております。
⑤有能な人材の確保および育成
当社グループが経営目標として掲げる「情報通信技術とコンテンツの融合による新しい価値の創出」を実現するた
めには、技術に関する知見やサービス企画スキルなどの高度な専門スキルを持ちつつ、幅広い視野に基づいてプロジ
ェクトをマネジメント・プロデュースできる有能な人材の確保と育成が課題となります。これまで同様、引き続き潜
在能力の高い人材の獲得に向けて各種採用活動を進めるとともに、今後はより一層社内の育成環境の強化に取り組ん
でまいります。
⑥コーポレートガバナンスの強化と内部管理体制の強化
当社グループが継続的な成長を続けることができる企業体質の確立に向けて、コーポレートガバナンスと内部管理
体制のさらなる強化が対処すべき重要な課題の一つと認識しております。業容の拡大に合わせ、常に見直すことも重
要であると考えており、さらなるコーポレートガバナンスおよび内部統制の強化に取り組んでまいります。