有価証券報告書-第73期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/27 14:36
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142項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度のわが国経済は、台風や地震等の自然災害で景気が一時的に落ち込んだものの、雇用情勢や個人消費の改善等により緩やかな回復基調で推移しました。
この様な状況の下、当社グループの連結経営成績は、以下の通りとなりました。
当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高10,418百万円(対前連結会計年度比10.1%増)、営業利益2,029百万円(対前連結会計年度比9.3%増)、経常利益1,885百万円(対前連結会計年度比20.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,415百万円(対前連結会計年度比29.3%増)となりました。
セグメント別の経営成績につきましては以下の通りであります。
(医薬品事業)
医薬品事業は、対前連結会計年度比1.6%増の5,542百万円の売上高となりました。
国内向けの売上高は対前連結会計年度比0.6%減の3,705百万円、海外向けの売上高は対前連結会計年度比6.3%増の1,837百万円となりました。セグメント損益は対前連結会計年度比1.6%減の1,901百万円となりました。
(感染管理事業)
感染管理事業は、対前連結会計年度比22.0%増の4,862百万円の売上高となりました。
国内一般用製品の売上高は対前連結会計年度比23.8%増の3,728百万円、国内業務用製品の売上高は対前連結会計年度比17.3%増の1,083百万円、海外向けの売上高は対前連結会計年度比2.6%増の50百万円となりました。セグメント損益は対前連結会計年度比5.7%増の1,315百万円となりました。
(その他事業)
その他事業は、対前連結会計年度比26.2%減の13百万円の売上高となりました。セグメント損益は34百万円の損失(前連結会計年度は32百万円の損失)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産合計は21,600百万円(前連結会計年度末比1,127百万円増)となりました。また、負債合計は4,114百万円(同61百万円増)、純資産合計は17,485百万円(同1,065百万円増)となりました。前連結会計年度末からの主な変動要因は、現金及び預金の増加等による流動資産1,007百万円の増加と、親会社株主に帰属する当期純利益計上による利益剰余金増加等による純資産1,065百万円の増加であります。なお、自己資本比率は前連結会計年度末から0.8ポイント増加し、80.8%となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)が前連結会計年度末より645百万円増加し、当連結会計年度末残高は7,192百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りになります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は1,748百万円(前連結会計年度は59百万円の使用)となりました。主に税金等調整前当期純利益1,985百万円、減価償却費460百万円の計上の一方で、法人税等の支払額565百万円、売上債権の増加額274百万円等の減少要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は746百万円(前連結会計年度は113百万円の使用)となりました。主に有形固定資産の売却による収入504百万円の増加要因の一方で、投資有価証券の取得による支出725百万円、有形固定資産の取得による支出303百万円、無形固定資産の取得による支出202百万円等の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は338百万円(前連結会計年度は73百万円の使用)となりました。主に株式の発行による収入178百万円の増加要因の一方で、配当金の支払額498百万円等の減少要因によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
医薬品事業(千円)5,591,31596.0
感染管理事業(千円)4,985,641124.3
その他事業(千円)15,38278.2
合計(千円)10,592,340107.5

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
医薬品事業(千円)33,37957.1
感染管理事業(千円)--
その他事業(千円)--
合計(千円)33,37957.1

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
医薬品事業(千円)5,542,565101.6
感染管理事業(千円)4,862,208122.0
その他事業(千円)13,87373.8
合計(千円)10,418,646110.1

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りであります。
相手先前連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
アルフレッサヘルスケア㈱3,779,06540.04,232,07540.6
一徳貿易有限公司1,423,13515.01,442,12013.8
㈱大木1,355,45514.31,409,55113.5
㈱PALTAC1,046,26111.11,168,05111.2

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
ⅰ 経営成績の分析
当連結会計年度の売上高につきましては、主に感染管理事業の大幅な増収により、対前連結会計年度比10.1%増の10,418百万円となりました。売上総利益につきましては、増収影響等により、対前連結会計年度比9.3%増の7,161百万円となりました。なお、感染管理事業における製品リニューアルに伴う旧品の返品増加等により、売上総利益率は0.6ポイント悪化し68.7%となりました。
当連結会計年度の販売費及び一般管理費につきましては、マーケティング強化に伴い、販売費、人件費等が増加し、対前連結会計年度比9.3%増の5,131百万円となりました。
これらの結果、当連結会計年度の営業利益につきましては、対前連結会計年度比9.3%増の2,029百万円となりました。経常利益につきましては、為替差益の計上や京都工場・研究開発センターにおける未稼働設備関連費用の減少等により増益幅が拡大し、対前連結会計年度比20.2%増の1,885百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、特別利益に固定資産売却益214百万円を計上した一方で、特別損失に割増退職金123百万円を計上したこと等により、対前連結会計年度比29.3%増の1,415百万円となりました。
セグメント別の経営成績につきましては以下の通りであります。
(医薬品事業)
医薬品事業につきましては、対前連結会計年度比1.6%増の5,542百万円の売上高となりました。
国内向けの売上高につきましては、「セイロガン糖衣A」が堅調に推移したものの、「正露丸クイックC」が減少したこと等により、対前連結会計年度比で減少となりました。
海外向けの売上高につきましては、中国市場向けを中心に堅調に推移し、対前連結会計年度比で増加となりました。
セグメント損益につきましては、増収となったものの、京都工場・研究開発センターにおける製造試験費用が増加したこと等により、対前連結会計年度比1.6%減の1,901百万円となりました。
(感染管理事業)
感染管理事業につきましては、対前連結会計年度比22.0%増の4,862百万円の売上高となりました。
国内一般用製品の売上高につきましては、季節性インフルエンザの流行は前年を下回ったものの、マーケティング戦略が奏功しブランド力が高まったこと等により、対前連結会計年度比で大幅に増加となりました(※)。また、製品デザインリニューアルに伴う販促強化により店頭の陳列スペースが拡大し、さらに、2018年12月より新TVCMを放映開始したこと等により、店頭販売が好調に推移しました。
国内業務用製品の売上高につきましては、主にオフィス向けの需要が好調に推移したこと等により、対前連結会計年度比で増加となりました。
セグメント損益につきましては、マーケティング強化に伴う販売費、人件費等の増加を増収影響等により吸収し、対前連結会計年度比5.7%増の1,315百万円となりました。
(※)季節性インフルエンザの流行につきましては、国立感染症研究所 weekly 定点報告数 IDWR 速報データより算出したインフルエンザ流行期(11月~2月)の定点報告数累計値により比較しております。
(その他事業)
その他事業につきましては、主に木酢液を配合した入浴液や園芸用木酢液等の製造販売を行い、売上高は、対前連結会計年度比26.2%減の13百万円となり、セグメント損益は、34百万円の損失(前連結会計年度は32百万円の損失)となりました。
ⅱ 経営成績等に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因としましては、以下のようなものがあります。
イ.特定製品への依存
当社グループにおける売上高の大半が「クレベリン 置き型」、「正露丸」及び「セイロガン糖衣A」によって構成されており、万一品質等に問題が発生した場合には、販売中止・回収を余儀なくされることも考えられ、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
こうした中、当社グループでは、様々な研究機関との共同研究をはじめ、知的財産のさらなる蓄積、新たな許認可の取得及び新たな技術開発をしていくとともに、新製品・サービスの企画、販売、マーケティング等に関する国内外のパートナー企業とのアライアンスも積極的に活用することで、さらなる商品ラインナップの充実を図ってまいります。
ロ.国内市場規模の縮小
当社グループは日本国内を主要な販売地域のひとつとしているため、国内人口の減少等による市場規模の縮小の脅威にさらされており、今後国内市場の需要減少等により当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
こうした中、医薬品事業につきましては、国内では市場の維持拡大に向けて新製品開発及び新規市場の開拓も行うとともに、海外では当社製品への潜在的需要が拡大しているアジア諸国において市場の開拓を強化してまいります。
一方、感染管理事業につきましては、世界的に感染予防と衛生管理への関心が高まりつつあることから、国内ではさらに積極的な新製品の企画・販売を行うとともに、海外では有力なパートナー企業とともに新規チャネルを開拓し、売上拡大を目指してまいります。
ハ.競合他社の存在
当社グループは多数のメーカーが競合する厳しい競争環境にさらされており、今後他社による新たな製品開発及び競合品の価格引下げ等により、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
こうした中、当社グループでは、マーケティング戦略を刷新し、正露丸シリーズ及びクレベリンシリーズのブランディングを見直すとともに、製品理解の促進及び使用用途の深耕を図り、競合他社との差別化を打ち出すことで、市場シェア向上を目指してまいります。
ニ.急激な需要の変化等
感染管理事業においては、感染対策を中心とした市場環境の影響を受け、感染症の流行及び予防意識の動向等によっては、製品の需要に急激な変化が生じ、経営成績等に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
こうした中、当社グループでは、感染症への感染に対し最も意識が高い層を明確なターゲットとしコミュニケーションの効率化を図り、新製品開発や新たな使用用途及び使用機会を提案していくこと、また、需要予測の精度を高め最適な生産・物流体制を目指していくこと等により、一般用、業務用ともに、感染症の流行等に左右されない安定的な収益確保に努めてまいります。
ⅲ 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの主な運転資金需要は、製品製造のための原材料購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用及び税金の支払い等によるものです。投資を目的とした資金需要は、企業価値の向上を図るための設備投資や研究開発等の投資等によるものです。
運転資金及び投資資金については、主に自己資金により調達しております。
なお、当連結会計年度末時点における長短借入金や社債等の残高はございません。

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