有価証券報告書-第11期(平成31年1月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/03/26 16:19
【資料】
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【項目】
117項目
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度における我が国経済は、企業収益の回復や個人消費の持ち直しの動きがみられ、緩やかな景気回復基調が継続しております。
当社の主な事業領域である、モバイルゲーム事業を取り巻く環境につきましては、世界市場については、アジアを中心にさらに成長し、グローバル化によるマネタイズ機会が拡大していく見通しであります。国内市場については、一定の成熟傾向は見られるものの、その市場規模は今後も拡大する見通しであります。
このような事業環境の中、当社では当事業年度においては、2019年10月25日に、『HiGH&LOW』シリーズ初となる公式ゲーム、「HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD」をリリースいたしました。また、2周年を迎えた『欅坂46日向坂46』初となる公式ゲームアプリ「欅のキセキ」は、コラボレーション施策等を実施し、ゲーム内の活性化を図りました。このように、魅力的なキャンペーンや施策を継続的に実施していくことで収益基盤の安定化に努めてまいります。さらに、9周年を迎えた「ぼくのレストラン2」「ガルショ☆」は、新機能の追加や継続的なコラボレーションの実施、コストコントロールにより安定した収益を確保しております。今後もよりきめ細やかな対応を図り、ユーザーの皆様の満足度向上に努めてまいります。
当社は、2020年1月17日に、未来型アクションRPG「VGAME」、2020年1月22日に、オリジナルタイトル ドラマチック共闘オンラインRPG「De:Lithe(ディライズ)~忘却の真王と盟約の天使~」をリリースしており、「De:Lithe(ディライズ)~忘却の真王と盟約の天使~」は、配信9日目で300万ダウンロードを突破するなど、今後の収益寄与が期待されますが、これらの新規タイトルの開発コストが当事業年度において計上されております。
しかしながら、前事業年度に既存タイトル「12オーディンズ」の配信を終了したこと、ファッションレンタルサービス「EDIST.CLOSET」の事業譲渡を実施したこと、既存タイトルの売上高が周年イベントの盛り上がりに欠けるなどの理由から想定よりも伸び悩んだこと、などの理由により売上高は減少しました。
この結果、当事業年度の業績は、売上高は3,959百万円(前事業年度比27.3%の減少)、営業損失は1,456百万円(前事業年度は716百万円の営業損失)、経常損失は1,462百万円(前事業年度は712百万円の経常損失)、当期純損失は1,469百万円(前事業年度は719百万円の当期純損失)となっております。
なお、当社はエンターテインメント事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末と比べ、345百万円減少し、683百万円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動により使用した資金は、1,521百万円(前事業年度は381百万円の使用)となりました。これは主に、税引前当期純損失1,467百万円、売上債権の減少額131百万円、未払消費税等の減少額96百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動により使用した資金は、37百万円(前事業年度は11百万円の使用)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出4百万円、敷金及び保証金の差入による支出26百万円、関係会社貸付による支出6百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動により獲得した資金は、1,213百万円(前事業年度は953百万円の獲得)となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入860百万円、長期借入による収入550百万円によるものであります。
③生産・受注及び販売の状況
a.生産実績
当社は、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績は記載しておりません。
b.受注実績
当社は、受注生産を行っていないため、受注実績は記載しておりません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績は次のとおりであります。
事業の名称当事業年度
(自 2019年1月1日
至 2019年12月31日)
前年同期比(%)
エンターテインメント事業(千円)3,959,92372.7
合計(千円)3,959,92372.7

(注)1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおり
であります。
相手先前事業年度
(自 2018年1月1日
至 2018年12月31日)
当事業年度
(自 2019年1月1日
至 2019年12月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
Apple Inc.1,635,97130.01,066,99226.9
グリー株式会社973,93317.9862,19421.8
Google Inc.1,034,42019.0741,90618.7

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者により一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらと異なることがあります。
当社の財務諸表を作成するにあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。
②財政状態の分析
a.資産
当事業年度末の資産につきましては、前事業年度末に比べて146百万円減少し、1,727百万円となりました。
これは主に、前渡金の増加(前事業年度末比27百万円の増加)、その他流動資産の増加(前事業年度末比67百万円の増加)があった一方で、現金及び預金の減少(前事業年度末比139百万円の減少)、売掛金の減少(前事業年度末比131百万円の減少)によるものであります。
b.負債
当事業年度末の負債につきましては、前事業年度末に比べて441百万円増加し、1,008百万円となりました。
これは主に、1年内返済予定の長期借入金の増加(前事業年度末比550百万円の増加)があった一方で、前受金の減少(前事業年度末比52百万円の減少)によるものであります。
c.純資産
当事業年度末の純資産につきましては、前事業年度末に比べて587百万円減少し、718百万円となりました。
これは主に、当期純損失を1,469百万円計上したものの、第三者割当による行使価額修正条項付第12回新株予約権の権利行使により資本金及び資本準備金がそれぞれ437百万円増加したことによるものであります。
③経営成績の分析
当事業年度の業績は、売上高3,959百万円(前事業年度比27.3%の減少)となりました。売上原価は4,657百万円
(前事業年度比11.6%の減少)、販売費及び一般管理費は758百万円(前事業年度比15.1%の減少)となり、この結果、営業損失は1,456百万円(前事業年度は716百万円の営業損失)、経常損失は1,462百万円(前事業年度は712百万円の経常損失)、当期純損失は1,469百万円(前事業年度は719百万円の当期純損失)となりました。
a.売上高
前事業年度においてサービス終了をしたタイトル及び事業の譲渡があったこと、既存タイトルの売上高が周年イベントの盛り上がりに欠けるなどの理由から想定よりも落ち込んだこと、当事業年度に配信の新規タイトル「HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD」は継続率が低くアクティブユーザーを想定通り維持することができなかったこともあり収益貢献が限定的であったほか、新規タイトルの遅延が重なり、売上高が減少いたしました。この結果、売上高は3,959百万円となりました。
b.売上原価、売上総利益
売上高減少に伴い支払手数料等の変動費の減少はあったものの、売上原価は4,657百万円となりました。これは主に労務費861百万円、既存・新規タイトル制作に伴う外注費1,117百万円及びプラットフォーム事業者等への支払手数料2,102百万円となり、この結果、売上総損失は697百万円となりました。
c.販売費及び一般管理費、営業利益
販売費及び一般管理費は758百万円となりました。これは主に、労務費252百万円、広告宣伝費135百万円、支払手数料101百万円となり、この結果、営業損失は1,456百万円となりました。
d.営業外収益、営業外費用及び経常利益
営業外収益は9百万円、営業外費用は15百万円となりました。営業外収益は主に債務整理益8百万円、営業外費用は主に支払利息11百万円となり、この結果、経常損失は1,462百万円となりました。
e.特別損失及び当期純利益
特別損失は4百万円となりました。特別損失は当社の有形無形固定資産についての減損損失となり、この結果、税引前当期純損失は1,467百万円となり、法人税、住民税及び事業税の計上により、当期純損失は1,469百万円となりました。
④キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
⑤経営戦略の現状と見通し
当社では、創業以来モバイルゲームの企画、開発及び運営を行うことに重点をおき、質の高いサービスをユーザーに提供することで収益基盤を拡大してまいりました。
当事業年度につきましては、既存タイトルの売上高の維持を図るとともに、効率的な運営体制の見直し等によるコスト削減を行ってまいります。新規タイトルについては、直近に配信をした「VGAME」「De:Lithe(ディライズ)~忘却の真王と盟約の天使~」による収益貢献、IPタイトルの自社開発・中国企業との共同開発を行い、グローバル配信を推進するなど、売上収益の拡大を図ってまいります。
⑥経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑦事業等のリスクに記載した重要事象等を解消するための対応策
当社には、「第2 事業の状況 2事業等のリスク (3)重要事象等」に記載のとおり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しておりますが、当社は、当該状況を解消し事業基盤及び財務基盤の安定化を実現するために、以下の対応策を講じております。
a.事業基盤の安定化
既存タイトルについては、品質管理による収益力の強化、外注先や運営体制の見直しを継続的に行うことによるコスト削減を行ってまいります。新規タイトルについては、直近配信したタイトルの海外展開の推進、他社IPタイトルとのコラボレーション実施など効果的な運営により、売上収益の拡大を進めてまいります。また、IPタイトルの自社開発と中国企業との共同開発に分散することにより、開発に伴う各種リスクの低減を図りながら、開発スケジュールの遅延等による開発費の増加が生じないよう努めてまいります。なお、収益性が高く見込まれるタイトルに対して優先的に開発・運営人員を配置することにより、当社の収益改善を図ってまいります。
b.財務基盤の安定化
財務面につきましては、2019年1月7日付で発行した第三者割当による行使価額修正条項付第12回新株予約権が2019年7月30日までにすべて行使された結果、864百万円の資金調達をしております。また、取引金融機関1社から550百万円の借入を行っております。今後については、複数社の取引金融機関や協業先と良好な関係性を築いておりますので、引き続き協力を頂くための協議を進めております。売上高やコスト等の会社状況を注視し、必要に応じて速やかな各種対応策の実行をしてまいります。
しかしながら、既存タイトルの売上動向、新規タイトルの売上見込及び運営タイトルの各種コスト削減については将来の予測を含んでおり、当事業年度においては引き続き業績の回復状況を慎重に見極める必要があることから、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
なお、財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を財務諸表に反映しておりません。
⑧資本の財源及び資金の流動性
当社の資金需要のうち主な内容は、モバイルゲームの開発・運営に係る人件費及び外注費並びに広告宣伝費等の運転資金であります。当社では、運転資金につきましては、自己資金及び借入金等により資金調達をしておりますが、必要に応じて資本性の資金調達を実施しております。
当事業年度においては、営業活動により1,521百万円、投資活動により37百万円を使用し、財務活動により1,213百万円の資金を調達しております。
各項目の主な要因については、「第2 事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
⑨経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、売上高及び営業利益を継続的に成長させ、企業価値向上を目指してまいりたいと考えております。このため、売上高及び営業利益を重要な指標として位置付けております。
しかしながら、当事業年度の業績は、既存タイトルの伸び悩みや、新規タイトル3本投入予定のなか、2タイトルを翌事業年度へ延期したこと等が重なり、減収減益となりました。
当事業年度における売上高は3,959百万円(前事業年度比27.3%の減少)、営業損失は1,456百万円(前事業年度は716百万円の営業損失)となっております。引き続き当該指標の改善に邁進していく所存であります。

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