有価証券報告書-第19期(平成29年3月1日-平成30年2月28日)

【提出】
2018/05/30 14:27
【資料】
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【項目】
67項目

業績等の概要

(1) 業績
当事業年度におけるわが国経済は、大企業中心に企業収益は改善傾向が見られ、雇用環境の改善を背景に緩やかな景気回復の動きが見られたものの、世界情勢の緊張状態など景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
小売業界におきましては、個人消費に持ち直しの動きがあるものの、人手不足による採用難・人件費の上昇で厳しい状況が続いております。このような外部環境を対応するために、当社は商品政策や店舗政策を大きく見直してまいりました。
商品政策におきましては、全体の商品調達力を高めるために、平成29年9月1日より新たに出張買取専門部署を立ち上げるとともに、宅配買取及び法人買取を強化してまいりました。
また、売場の縮小を進めてきたパッケージメディア等の売場に、家電・家具を導入し、客数の増加につながりました。更に、新店舗管理システムの運用により、各種データの集積・分析が可能になり、商品分類ごとの適正売価在庫と商品回転率を目安に、顧客が更なる満足を得られる売場づくりに取り組んでまいりました。
店舗政策におきましては、新たな試みとして工具専門店を展開し、工具買取王国西春店(愛知県北名古屋市)を平成29年3月1日に、工具買取王国桑名店(三重県桑名市)を平成29年9月1日にオープンいたしました。また、キングファミリー緑店跡地に女性ファッション専門店としてWHY NOT緑店(名古屋市緑区)を平成29年4月8日にオープンいたしました。
売上高については、女性ファッション専門店WHY NOT緑店をはじめ、家電、工具部門は堅調に推移しておりますが、秋以降、既存店の主力商材のファッション部門が伸び悩んだため、売上高が前事業年度を下回りました。利益面については、粗利率の向上及び経費の削減が寄与し、前事業年度を上回ることとなりました。
以上の結果、当事業年度の売上高は4,678百万円(前年同期比4.7%減)、営業利益は127百万円(前年同期比435.6%増)、経常利益は138百万円(前年同期比322.3%増)、当期純利益は69百万円(前年同期比453.2%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ123百万円増加し、1,172百万円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は353百万円(前事業年度は6百万円の資金減)となりました。これは主に、税引
前当期純利益136百万円などにより資金が増加した一方、たな卸資産の増加額22百万円により資金が減少したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は57百万円(前事業年度は78百万円の資金減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出31百万円、無形固定資産の取得による支出12百万円の計上などにより資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は173百万円(前事業年度は107百万円の資金増)となりました。これは、長期借入れによる収入350百万円により資金が増加した一方で、長期借入金の返済による支出523百万円により資金が減少したことによるものであります。