有価証券報告書-第17期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

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2018/06/27 15:07
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、海外経済の先行きや政策に関する不確実性による影響が懸念されるものの、政府の経済対策や日本銀行の金融政策を背景に、企業収益や雇用・所得環境の改善が続くなど、景気は緩やかに回復しております。
当社グループの属する宅配食市場におきましても、高齢化社会の進展、女性の社会進出、小規模世帯の増加、インターネットの普及等により、今後も堅調に推移すると考えられます。
このような状況の下、当社グループは「ご家庭での生活を『もっと美味しく、もっと便利に』」を実現するために、中期経営計画「GRIP 2020」(平成30年3月期~平成32年3月期)の達成を目指し、成長戦略・基盤強化策に基づく事業活動に取り組んでまいりました。当連結会計年度においては、WEBからの注文比率向上に向けた販売促進の強化、提携レストランの宅配代行サービス「ファインダイン」の事業拡大に向けた活動等に加え、フードデリバリーにおける自動走行宅配ロボットの実証実験への投資等を実施したことによる販売費及び一般管理費の増加等により、営業利益は前連結会計年度と比べ減少いたしました。
なお、当社グループはオンデマンド(お客様の要求に応じて即時にサービスを提供する)でのサービス提供を軸とした「オンデマンドプラットフォーム」の構築及び今後のサービス拡大に向けた新業態の開発やM&A等の検討を進めるため、平成29年10月2日付で持株会社体制へと移行いたしました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は売上高19,140百万円(前年同期比6.4%増)、営業利益1,003百万円(前年同期比9.6%減)、経常利益964百万円(前年同期比12.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益535百万円(前年同期比11.6%減)となりました。
財政状態においては、当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,895百万円増加し、10,055百万円となりました。当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,202百万円増加し、4,994百万円となりました。当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ693百万円増加し、5,060百万円となりました。
主な活動状況は以下のとおりです。
a.店舗・拠点
当連結会計年度末におけるFCを含むチェーン全体の店舗数は735店舗(直営店253店舗、FC店482店舗)、拠点数は371拠点(直営店101拠点、FC店270拠点)となりました。
店舗数・拠点数の推移は、以下のとおりであります。
[店舗数の推移]
区分ブランド前連結
会計
年度末
新規
出店
閉店区分変更当連結
会計
年度末
増加減少
直営銀のさら86-△19△292
釜寅544-6△262
すし上等!60--6-66
ファインダイン2013---33
その他3-△3---
直営合計 店舗数22317△421△4253
FC銀のさら276--2△9269
釜寅131--2△6127
すし上等!93-△1-△686
FC合計 店舗数500-△14△21482
チェーン合計 店舗数72317△525△25735

(注)区分変更における直営店舗の増加は、主にFC店舗が閉店したエリアに直営店舗が出店したことによるものであり、FC店舗の増加とは、直営店舗の加盟企業への売却によるものです。
[拠点数の推移]
拠点前連結
会計
年度末
拠点
開設
拠点
閉鎖
区分変更当連結
会計
年度末
増加減少
直営 拠点数942△29△2101
FC 拠点数277--2△9270
チェーン合計 拠点数3712△211△11371

b.各ブランドの状況
商品戦略としましては、期間限定商品として、宅配寿司「銀のさら」では、人気の高い「本マグロ 大トロ」、「トロサーモン」、「大生エビ」を使用した商品の提供や、北海道産の食材にこだわり、厳選した「極上イクラ」、「北釧いわし」等を使用した北海道フェアを実施いたしました。宅配御膳「釜寅」においては、カニ・ウニ・イクラを使用した「三宝釜飯」、「東坡肉釜飯」、広島産の牡蠣を使用した「カキ釜飯」、「金目鯛釜飯」を提供しております。
なお、「銀のさら」「釜寅」においては、顧客満足度の向上、新規顧客の獲得・リピート利用の促進等を目的として、7月から全エリアにてメニューを改定しております。
また、「銀のさら」においては、年末年始を含む12月、1月が、年間において一番お客様のご利用数が多く、収益を獲得できる時期であるため、高級食材を使用した期間限定桶の提供、WEB注文サイトにおける年末年始用ページの作成、早期のWEB予約受付、年末年始期間のお届け時間枠の拡大等を実施することで、お客様の満足度・利便性及び収益性の向上、新規顧客の獲得に取り組んでまいりました。
宅配寿司の第2ブランドである「すし上等!」においては、9月より手巻き寿司や丼といったバラエティメニューを取り入れたメニュー改定を実施しております。「銀のさら」との差別化を図るとともに、様々なお客様のニーズに応えることで、新たな顧客層の開拓を進めてまいります。
販売戦略としましては、繁忙期であるゴールデンウィーク、お盆期間、年末年始のテレビCMとして、マグロのDHAにフォーカスした「結婚編」、「銀のさら」のおいしさを楽しく表現した「同じくらい編」、3月には素材の活きの良さを表現した「上司編」、「バレエ編」の放映を実施いたしました。
WEBにおける販売促進においては、4月には、誕生月にプレゼントが届く「『銀のさら』ハッピーバースシーキャンペーン」を開始、また、人生の瞬間と「銀のさら」の素材の良さを面白く表現した体験型WEBムービー「Slice of Life」の作成、配信を行いました。5月には「銀のさら・すし上等!」SNS写真投稿キャンペーン「すしったグラム」を開始いたしました。7月には、「銀のさら」LINE公式アカウントを開設し、顧客接点の強化に努めております。また、9月には宅配寿司「すし上等!」のメニュー改定に併せたキャンペーンを実施しております。1月にはソーシャルログイン機能を導入し、顧客の利便性向上に努める等、WEB会員、顧客に向けた販売促進及び認知度向上のための施策を実施いたしました。
既存顧客に向けては、顧客属性にあわせた計画的なDMの実施、メールマガジンの配信等、CRM(※)の確立に向けた活動を行うとともに、10月からはWEBからの注文促進に向けたDMを実施しております。
これらの活動の結果、当連結会計年度における宅配寿司(「銀のさら」「すし上等!」)のチェーン総売上高は過去最高の288億円となりました。
※Customer Relationship Managementの略。顧客接点での情報を統合管理し、顧客との長期的な関係性を構築、製品・サービスの継続的な利用を促すことで収益の拡大を図るマーケティング手法。
宅配弁当「銀のお弁当」においては、他ブランドの拡大に向けた活動に当社グループのリソースを集中させるため、運営しておりました1店舗を平成29年5月31日の営業をもって閉店いたしました。
また、宅配とんかつ「あげ膳」、宅配カレー「カレーキャリー」においても、「銀のお弁当」と同様の理由により、運営しておりました各1店舗を平成29年7月28日の営業をもって閉店いたしました。
提携レストランの宅配代行サービス「ファインダイン」においては、「ファインダイン」と他ブランドとの複合化による更なる生産性の向上を目指し、受注対応、調理対応におけるシステム、オペレーションの構築を行っております。また、1月には「ファインダイン」の公式ホームページをリニューアルし、顧客の利便性の向上に努めております。提携レストランの開拓においては、営業人員の増加等を行い積極的に活動を行いました。その結果、当連結会計年度末における提携レストラン数は、880店舗となりました。
上記、各ブランドの取り組みに加え、フードデリバリーにおける自動走行宅配ロボットの実現に向けて、株式会社ZMPとともに、実証実験をすすめております。
また、平成30年1月29日付でライドオン・エースタート2号投資事業有限責任組合を設立いたしました。中長期的な視野で将来性のある技術系ベンチャー企業等への投資を推進していくことで、当社グループ全体として、短期的なシナジー効果に拘らず、先進技術への知見を深めていきたいと考えております。
なお、当連結会計年度に加盟店6店舗の買取を行ったため、営業外費用(加盟店舗買取損)95百万円を計上いたしました。
また、当連結会計年度に当社の連結子会社であるライドオン・エースタート1号投資事業有限責任組合が保有する株式の一部を売却したことにより、営業外収益(投資有価証券売却益)61百万円を計上いたしました。
当社グループにおける経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりです。
指標平成30年3月期
計画
平成30年3月期
実績
平成30年3月期
計画比
売上高18,412百万円19,140百万円104.0%
経常利益1,008百万円964百万円95.7%
親会社株主に帰属する当期純利益604百万円535百万円88.5%

②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は前連結会計年度末より1,177百万円増加し、4,013百万円となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、904百万円の収入となりました。
主な内訳は、税金等調整前当期純利益896百万円、調整項目として、減価償却費222百万円、未払消費税等の増加127百万円を計上した一方で、法人税等の支払額319百万円が生じたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,499百万円の支出となりました。
主な内訳は、投資有価証券の売却による収入91百万円の収入があった一方で、有形固定資産の取得による支出295百万円、無形固定資産の取得による支出209百万円、有価証券の取得による支出200百万円、投資有価証券の取得による支出892百万円が生じたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,774百万円の収入となりました。
主な内訳は、長期借入金の借入れによる収入2,000百万円があった一方で、長期借入金の返済による支出135百万円、配当金の支払いによる支出104百万円が生じたことによるものであります。
③仕入及び販売の実績
a.仕入実績
当連結会計年度における仕入実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。
事業部門当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
仕入高(千円)前年同期比(%)
宅配事業10,845,805117.6
その他事業-△100.0
合 計10,845,805117.6

(注) 1.金額は、実際仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.販売実績
当連結会計年度における販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。
事業部門当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
販売高(千円)前年同期比(%)
宅配事業19,140,712106.5
直営8,882,634112.7
銀のさら6,297,936115.8
釜寅1,248,245109.6
すし上等!783,002106.2
ファインダイン542,835115.4
その他10,61311.4
FC10,258,077101.6
加盟金収入43,200101.9
ロイヤルティ収入1,042,617101.6
食材販売収入7,136,360102.7
その他2,035,89998.2
その他事業-△100.0
合 計19,140,712106.4

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたりまして、将来事象の結果に依存するため確定できない金額について、仮説の適切性、情報の適切性及び金額の妥当性に留意しながら会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積りと異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、平成32年3月期を最終年度とする中期経営計画「GRIP 2020」に沿って諸施策を推進してまいりました。それにより平成30年3月期の当社グループの宅配寿司(「銀のさら」「すし上等!」)チェーン総売上高は288億円(前年同期比104.1%)、レストラン宅配代行サービス「ファインダイン」の提携レストラン数は880店舗(前年同期比239.1%)と、経営目標は達成することができております。
一方で、レストラン宅配代行サービスの市場環境としては、競合他社の市場参入、類似サービスの拡大を受け、当初の想定以上に市場競争は激化しております。その状況に対応するサービス拡大の新たな戦略の検証を行い、変化のスピードが著しく速い市場環境へ適応する迅速な経営判断を行う体制を実現する為、今後の事業計画を単年度事業計画へと切り替え、中期経営計画「GRIP 2020」を取り下げております。
今後の経営戦略につきましては、「オンデマンドプラットフォーム」の構築に向け、引き続き各ブランドのブラッシュアップを進めるとともに、WEBにおける注文比率の向上ならびに宅配代行サービス「ファインダイン」の出店を促進してまいります。また、システムの構築等による受注・配送・管理等の効率化及び「ファインダイン」の提携レストランの開拓を推進してまいります。
a.経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、19,140百万円(前年同期比6.4%増)となりました。主たるブランドであります宅配寿司「銀のさら」の売上の好調等により既存店の売上が堅調に推移していること及びFCチェーン全体の店舗数が735店舗、そのうち直営店の店舗数が253店舗へ推移したこと等に伴い売上高が増加したことによるものであります。
(売上原価)
当連結会計年度における売上原価は、9,923百万円(前年同期比5.7%増)となりました。原価率におきましては、直営店の店舗数の増加等により低減しております。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、8,214百万円(前年同期比9.7%増)となりました。WEBからの注文比率向上に向けた販売促進の強化、提携レストランの宅配代行サービス「ファインダイン」の事業拡大に向けた活動等に加え、フードデリバリーにおける自動走行宅配ロボットの実証実験への投資等を実施したことによるものであります。
(営業外損益)
当連結会計年度における営業外損益は、営業外収益が72百万円(前年同期比330.7%増)、営業外費用が111百万円(前年同期比409.6%増)となりました。営業外収益の主な増加要因は、当社の連結子会社であるライドオン・エースタート1号投資事業有限責任組合が保有する株式の一部を売却したことにより、投資有価証券売却益が増加したことによるものであります。営業外費用の主な増加要因は、加盟店舗買取損が増加したことによるものであります。
(特別損益)
当連結会計年度における特別損益は、特別利益が12百万円(前年同期比70.5%増)となりました。また、特別損失が81百万円(前年同期比20.9%減)となりました。特別利益の主な増加要因は、固定資産売却益が増加したことによるものであります。特別損失の主な減少要因は、固定資産除売却損が減少したことによるものであります。
b.財政状態の分析
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,670百万円増加し、6,765百万円(前連結会計年度末残高5,095百万円)となりました。これは主として、現金及び預金が1,177百万円、有価証券が200百万円増加した一方で、原材料及び貯蔵品が79百万円減少したことによるものであります。
また、固定資産は、前連結会計年度末に比べて1,225百万円増加し、3,289百万円(前連結会計年度末残高2,064百万円)となりました。これは主として、投資有価証券が1,217百万円増加したことによるものであります。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて657百万円増加し、2,963百万円(前連結会計年度末残高2,305百万円)となりました。これは主として、1年内返済予定の長期借入金が319百万円、未払消費税等が127百万円及び買掛金が112百万円増加したことによるものであります。
また、固定負債は、前連結会計年度末に比べて1,544百万円増加し、2,031百万円(前連結会計年度末残高486百万円)となりました。これは主として、長期借入金が1,544百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べて693百万円増加し、5,060百万円(前連結会計年度末残高4,367百万円)となりました。これは主として、剰余金の配当により104百万円減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により535百万円、その他有価証券評価差額金が247百万円が増加したことによるものであります。
c.キャッシュ・フローの状況についての分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。
当社グループの資金需要のうち主なものは、食材の仕入れのほか、販売用商材の購入費用等、販売費及び一般管理費、法人税等の支払、配当金の支払、運転資金及び設備投資資金等であります。
短期運転資金は、自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は1,956百万円となっております。

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