有価証券報告書-第44期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当期末日現在において、当社グループが判断したものであります。
当社グループは、社会と共に持続的な発展を遂げるため「エンジニアリング企業として『水資源の最適解』を提供し、いつでもどこでもだれもが水と共に安心して生きることができる社会を願い、たゆまぬ挑戦を続ける」という理念のもと、お客様、地域社会、株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様の期待にお応えし、社会から信頼され、社会に貢献し続ける企業グループを目指します。
当社グループの主要事業である国内の上下水道事業においては、高度経済成長期に整備された施設・設備の老朽化が進んでおり、その維持管理及び更新が喫緊の課題となっております。一方で、多くの自治体では、人口減少等に起因する財政難や人材不足の問題が顕在化しております。このような状況下において、上下水道事業の広域化による合理化、上下水道施設の設計・建設・維持管理では、民間の資金・技術・人材等を活用する官民連携(PFI(注)等)、更には民営化が進展するものと予想されております。
海外における上下水道市場では、一部の新興国において不透明感があるものの、全体の市場としては底堅く伸張すると想定されております。
こうした事業環境のなか、当社グループは、変化を先取りし成長し続ける企業グループを目指し、「①成長分野の拡大」、「②収益力の向上」、「③コーポレート・ガバナンスの強化」を重要な経営戦略とし、全社を挙げて取り組んでまいります。
① 成長分野の拡大
(国内運営事業への進出)
国内事業においては、上下水道事業の民間活用及び官民連携に向けた制度整備等が進展するなか、PPP事業で培った経験と、パートナー企業との戦略的提携等により、設計・建設から維持管理・運営までを包括した最適なトータルソリューションを提供できる企業への成長を目指します。
(海外事業の拡大)
海外事業においては、安定した市場成長が見込まれる欧米を戦略エリアに位置付け、平成28年1月に傘下に入れた米国の水処理エンジニアリング会社であるAqua-Aerobic Systems, Inc.の米国内での販売網や納入実績を基盤として、当社のオゾン処理システム、セラミック膜ろ過システム等の販売力をより一層強化し、事業拡大に注力してまいります。また、将来の市場成長が見込まれるアジア等の発展途上地域では、官民連携を通じた事業基盤づくりを進めております。
② 収益力の向上
当社グループの持続的な発展に向けて、市場の変化及び要望を的確に捉え、常に新しいソリューション、システム及び製品等を継続的に開発・提供することで、受注機会の創出を図ります。また、設計・建設から維持管理・運営の各事業における業務プロセスの改善及び効率化に対して継続的に取り組むことで、更なる収益力の向上を図ってまいります。
③ コーポレート・ガバナンスの強化
当社グループは、「コーポレート・ガバナンスに関する基本方針」に基づき、業務執行に対する監督体制を強化し、透明性・信頼性の高い企業経営を目指すとともに、コンプライアンス及び内部統制機能の強化を推進し、企業価値の持続的向上を実現する体制の構築に努めてまいります。また、公正・公平かつ適時・適切な情報開示を行うとともに、ステークホルダーと積極的にコミュニケーションを図ることで、社会との信頼関係を深め、社会に貢献し続ける企業であることを目指してまいります。
(注) PFI(Private Finance Initiative):公共施設などの設計・建設、維持管理、運営、それらに要する資
金調達に民間を活用する公共事業の手法