有価証券報告書-第13期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/26 14:00
【資料】
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【項目】
105項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における日本経済は、政府及び日銀による経済政策・金融緩和政策等を背景として企業収益や雇用情勢の改善がみられるなど、全体として緩やかな回復基調となりました。一方で、海外経済の不確実性の拡大等により先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く事業環境としまして、平成27年12月末のスマートフォン保有率は72.0%と過半数を超えるまで拡大しており、インターネット環境は発展を続けております(出所:総務省「平成28年版 情報通信白書」)。インターネット広告市場につきましても、平成28年の市場規模は前年比13.0%増の1兆3,100億円と順調に拡大しております(出所:電通「2016年 日本の広告」)。また、スマートフォンゲームの市場規模(予測)は、平成28年度は9,450億円、平成29年度には9,600億円と、安定的な成長が見込まれております(出所:矢野経済研究所)。
このような事業環境の中で、当社グループは良質なデジタルコンテンツをより多くのユーザーに楽しんでいただけるよう提供し続けております。その中でも受託サービスであるクライアントワーク、自社サービスであるソーシャルゲーム及び「Lobi」の3つを主要サービスと位置づけ注力し、相互にシナジーを図りながら事業を進めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は6,087,044千円(前年同期比10.7%増)、営業利益は675,353千円(前年同期比5.0%増)、経常利益は737,638千円(前年同期比7.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は507,463千円(前年同期比6.3%増)となりました。
当社グループの事業セグメントは単一セグメントでありますが、サービス別の売上高の概況は次のとおりであります。
① クライアントワーク
新しい技術とアイデアに挑戦し、クライアントとその先にいるユーザーに新しい体験を提供することで、クライアントのマーケティング及びブランディングに資する広告を提供しております。スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件の増加がみられております。そのような中で、積極的に業務提携を進めるとともに、VRを利用した案件等の新しい取り組みを積極的に行うことで事業領域の拡大を図っております。この結果、クライアントワーク関連の売上高は、1,773,364千円(前年同期比25.5%増)となりました。
② ソーシャルゲーム
「共闘スポーツRPG」を軸にしたタイトルを展開しており、「ぼくらの甲子園!」シリーズの最新作となる「ぼくらの甲子園!ポケット」が順調に推移しております。その中で、組織を拡充するとともに新規開発ラインに積極的に投資を行う中で、事業規模の拡大を図っております。また、2017年12月に「モダンコンバット Versus」の配信を開始し、パブリッシングにも新たに挑戦しました。この結果、ソーシャルゲーム関連の売上高は、3,087,198千円(前年同期比0.7%減)となりました。
③ Lobi
「Lobi」というスマートフォンゲームに特化したコミュニティ事業を進めております。コミュニティがもとめる機能の拡充に努めるとともに、「Lobi」と連携するタイトル数を積極的に増加させる中でユーザー数の拡大を図っております。その中で、「Lobi」の強みであるユーザーやコミュニティにより焦点を当てた収益構造への転換を図っております。また、2017年7月にゲーム大会の開催を簡単にするトーナメント機能「Lobi Tournament」をリリースしました。この結果、Lobi関連の売上高は、446,274千円(前年同期比33.5%減)となりました。
④ その他サービス
平成29年は「JAGMO」による公演を年5回開催いたしました。また、「プラコレWedding」等の新規サービスも順調に成長を続けております。さらには、e-sports事業を営むウェルプレイド㈱の子会社化により、グループ全体としてゲーム周辺領域のさらなる拡充を図りました。この結果、その他サービス関連の売上高は、780,206千円(前年同期比155.7%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ495,152千円減少し、1,697,952千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュフロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは275,624千円の収入となりました。これは、税金等調整前当期純利益737,638千円の計上があった一方で、法人税等の支払額352,394千円等の減少要因があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュフロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは662,934千円の支出となりました。これは、有形固定資産の取得による支出475,163千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュフロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは107,596千円の支出となりました。これは、長期借入金の返済による支出113,170千円があったこと等によるものであります。