有価証券報告書-第27期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/23 10:14
【資料】
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【項目】
110項目

業績等の概要

当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較分析は行っておりません。
(1)業績
当連結会計年度(平成28年4月1日から平成29年3月31日まで)におけるわが国経済は、企業業績は概ね堅調に推移し雇用環境に改善が見られるものの、個人消費については実質所得の伸び悩みや節約志向の高まりから先行き不透明な状況で推移いたしました。
(和装事業)
呉服業界におきましては、産地工房の職人など作り手の高齢化や消費者のライフサイクルの変化などの影響により市場の縮小傾向が続いておりましたが、昨今、振袖を中心としたレンタル需要や着方教室をきっかけに呉服販売等が盛んになりつつあること、以前は資産として高価な着物を所有し特別な機会にのみ着用することが多い傾向にありましたがファッションとして“着て”楽しむ消費者層が増加(「所有」から「使用」へと変化)するなどの兆しが見られること、また、経済産業省が国内和装産業の振興を図るため一般社団法人全国きもの振興会が定める「きものの日」(11月15日)に和服で執務を行う取り組みが行われるなど、引き続き大きな市場があると考えております。
このような環境下におきまして、当社グループは積極的な広告宣伝や当社グループ店内外で開催いたしました催事が功を奏し、特に振袖の販売、成人式の前撮り写真撮影などの受注が大きく伸長いたしました。
この結果、当連結会計年度における和装事業の売上高10,586,762千円となり、セグメント利益858,908千円となりました。
(ウエディング事業)
ウエディング業界におきましては、少子化により結婚適齢期を迎える人口が減少していることや未婚化などの影響により婚姻組数の減少傾向が続いている(厚生労働省「平成28年(2016)人口動態統計の年間推計」)一方、市場規模は1兆4千億円台をほぼ横ばいで推移(矢野経済研究所「ブライダル市場に関する調査結果2017」)しております。
このような環境下におきまして、当社グループは積極的な広告宣伝、広告やブライダルフェアのコンテンツの見直し、挙式・披露宴を演出する新サービスの提供などが功を奏し、来館数、挙式・披露宴の成約件数ともに堅調に推移いたしました。
この結果、当連結会計年度におけるウエディング事業の売上高4,908,117千円となり、セグメント利益958,342千円となりました。
(全社)
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高15,494,880千円、営業利益1,035,778千円、経常利益1,139,439千円、親会社株主に帰属する当期純利益760,639千円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は1,492,124千円となりました。
当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は792,415千円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,183,578千円、減価償却費429,343千円、レンタル商品の償却450,583千円、たな卸資産の増加額703,062千円及び法人税等の支払額478,321千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は405,911千円となりました。これは主に有価証券の償還による収入1,200,000千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出178,642千円、定期預金の預入による支出263,711千円及び固定資産の取得による支出1,379,635千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は130,012千円となりました。これは主に長期借入金の返済による支出469,180千円、配当金の支払額191,705千円及び短期借入れによる収入820,000千円等によるものであります。