訂正有価証券報告書-第14期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2018/09/06 15:29
【資料】
PDFをみる
【項目】
108項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府や日銀による経済政策・金融政策の効果から、企業収益や雇用、所得環境に改善が見られ、景気が緩やかな回復基調で推移したものの、中国をはじめとする新興国経済の減速や、英国のEU離脱問題、米国新政権の経済政策等、先行き不透明感が増加しました。
この点、当社グループの関連する外国為替市場におきましては、期初は、112円台半ばから始まった米ドル/円相場は、6月のEU離脱の国民投票結果等を受け98円半ばと急激な円高となったが、11月の米国大統領選挙の結果を受けて118円台後半と円安になり、その後米国新政権の経済政策等、先行きの不透明感から円高となり111円台半ばで期末を迎えました。
国内外の政治経済情勢に漂う不透明感と不安定感に対処するため、当社グループとしては、より一層《顧客満足度の向上》を経営の第一優先としました。そのために、顧客ニーズに対応した取引システムのバージョンアップや新規ツールの追加、真に投資家の役に立つ有力媒体経由の相場情報提供、そしてより新鮮で効果的な各種キャンペーンを実施しました。より具体的には、特にシステムツールの追加と相場情報について7月より過去の取引データを基に自分の取引を簡単に分析してくれる「LION分析ノート」をリリースし、8月より日経CNBCにてFX取引に役立つ情報を提供するFX情報番組『FX経済研究所』の放送を開始しました。また、10月に利便性の向上を図った「LIONチャートPlus+」のリリース、2月には残しておきたいポジションを誤って決済するリスクを回避するためのポジションロック機能を追加しました。
上記のような取組みを行った結果、当社グループの口座数は435,724口座(前期比8.3%増)に達し、顧客預り証拠金は46,185,564千円(前期比27.0%増)となりました。また、年間の外国為替取引高は5兆1,332億通貨(前期比28.7%増)となりました。
その結果、当連結会計年度の営業収益は、6,721,917千円(前期比5.8%増)、営業利益は1,529,917千円(前期比21.4%増)、経常利益は1,462,212千円(前期比24.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は880,333千円(前期比24.7%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ1,016,312千円増加し3,302,177千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
イ 営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度において営業活動により増加した資金は530,799千円(前連結会計年度は、270,016千円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益による収入1,453,041千円の他、外国為替取引預り証拠金の増加による収入9,816,081千円等があった一方、外国為替取引顧客分別金信託の増加による支出9,183,000千円、外国為替取引顧客差金(資産)の増加による支出1,027,345千円及び法人税等の支払額605,522千円等があったことによるものです。
ロ 投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度において、投資活動により支出した資金は2,263,154千円(前連結会計年度は、574,676千円の支出)となりました。これは主に定期預金の預入による支出4,395,000千円等があった一方、定期預金の払戻による収入2,295,000千円等があったことによるものです。
ハ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度において、財務活動により増加した資金は2,752,647千円(前連結会計年度は、909,982千円の収入)となりました。これは主に短期借入金の純増額2,783,600千円等があったことによるものです。