有価証券報告書-第17期(令和1年10月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/12/21 11:19
【資料】
PDFをみる
【項目】
94項目
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国の経済は、企業業績の回復、雇用・所得環境の改善などにより、景気は緩やかな回復傾向が続いておりましたが、米中貿易摩擦の深刻化、英国のEU離脱問題に加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大が世界経済及び日本経済に与える甚大な影響により、景気の先行きは不透明な状況にあります。
このような状況の中、当社は、「世界中の人々を魅了する会社を創る」というビジョンの下、成功報酬型求人メディア「Green」、エンゲージメント解析ツール「wevox」及びビジネス版マッチングアプリ「yenta」を運営してまいりました。
成功報酬型求人メディア「Green」については、新型コロナウイルス感染症の収束時期及び経済活動の動向が不透明な状況にある中で、求人企業の採用が厳格化しております。一方で、求人企業の多くが属するインターネット業界は、人工知能やIoTに関する様々なサービスが生まれており、ITエンジニアやWebデザイナーといった人材の需要は堅調に推移しております。当社では前事業年度に引き続き、求人企業と求職者のマッチング効率向上のためのコンテンツの拡充、ビッグデータ解析によるレコメンド精度の向上をはじめ、登録者数の増加施策としてWebマーケティングの強化等、様々な取り組みを実施しております。
これらの施策の結果、当事業年度の入社人数は3,136人(前年同期比3.1%増)と増加いたしました。
また、Greenに次ぐ新たな事業として、「wevox」及び「yenta」の収益化に力を入れて取り組んでおります。
エンゲージメント解析ツール「wevox」については、2017年5月の正式リリース以降着実に導入企業を増やし、本書発表日現在の導入企業は1,690社を超えており、幅広い業種・業界の企業にサービスの提供を行っております。組織の状態をスコアリングして可視化し、改善策を推奨することで、利用企業の組織改善を支援しています。当事業年度においては大手企業への導入が着実に進み、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うリモートワークへの移行によりエンゲージメントに対する注目度は更に上昇いたしました。当社では、今後の拡販に向けてプロダクトの更なる向上、カスタマーサポート体制の充実を図ることが重要と考えております。
ビジネス版マッチングアプリ「yenta」については、2020年5月に国内全国版のリリースを行いました。新型コロナウイルス感染症の拡大により積極的な外出が困難な状況においても、オンラインによる「ビジネスを加速させる出会い」を生み出し、ユーザー数が順調に増加しております。さらに海外都市展開を踏まえた機能開発にも注力しております
以上の結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当事業年度末における総資産は4,897,565千円となり、前事業年度末に比べ313,600千円増加しました。
当事業年度末における負債は506,481千円となり、前事業年度末に比べ170,260千円減少しました。
当事業年度末における純資産は4,391,084千円となり、前事業年度末に比べ483,861千円増加しました。
b.経営成績
当事業年度の売上高は3,430,829千円(前事業年度比6.2%増)、営業利益は732,291千円(前事業年度比3.0%増)、経常利益は733,244千円(前事業年度比2.8%増)、当期純利益は433,736千円(前事業年度比13.7%減)となりました。
売上高の内訳は、「Green」による売上高が2,962,647千円(前事業年度比0.4%減)、新規事業による売上高が
468,181千円(前事業年度比83.1%増)であります。
なお、当社は、People Tech事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べて、151,955千円減少し、3,866,628千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況と要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動により得られた資金は、401,149千円(前事業年度は665,374千円の収入)となりました。この主な増加要因は、税引前当期純利益622,789千円、本社移転費用56,850千円、売上債権の減少額13,858千円であり、主な減少要因は、未払金の減少額183,199千円、法人税等の支払額241,577千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動により支出した資金は、554,350千円(前事業年度は28,823千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出238,062千円及び投資有価証券の取得による支出205,600千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動により得られた資金は、1,245千円(前事業年度は4,114千円の収入)となりました。これは主に、新株予約権の行使に伴う株式の発行による収入があったことによるものであります。
(2)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当社が提供するサービスには生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。
②受注実績
生産実績と同様の理由により、受注実績に関する記載はしておりません。
③販売実績
当事業年度における販売実績は次のとおりであります。なお、当社はPeople Tech事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。
サービスの名称当事業年度
(自 2019年10月1日
至 2020年9月30日)
販売高(千円)前年同期比(%)
Green2,962,64799.6
新規事業468,181183.1
合計3,430,829106.2

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者が過去の実績や取引状況を勘案し、会計基準の範囲内かつ合理的と考えられる見積り及び判断を行っている部分があり、この結果が資産・負債、収益・費用の金額に反映されております。これらの見積りについては、一部過去の実績に基づく概算数値を用いるために、不確実性が伴っており実際の結果と異なる場合があります。なお、重要な会計方針については「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」の(重要な会計方針)に記載しております。
②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産)
当事業年度末における総資産は4,897,565千円となり、前事業年度末に比べ313,600千円増加しました。これは主に、現金及び預金が151,955千円減少、建物が113,601千円増加、投資有価証券が193,410千円増加したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債は506,481千円となり、前事業年度末に比べ170,260千円減少しました。これは主に未払金が183,199千円減少、未払法人税等が27,755千円減少、流動負債のその他が35,640千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は4,391,084千円となり、前事業年度末に比べ483,861千円増加しました。これは主に、当期純利益の計上により利益剰余金が433,736千円増加したことによるものであります。
b.経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は3,430,829千円となり、前事業年度に比べ201,395千円増加しました。これは主にGreenにおいて求人企業への入社人数が増加したことによるもの、wevoxにおいて導入企業数が増加したことによるものであります。
(売上総利益)
当事業年度の売上原価は52,096千円となり、前事業年度に比べ5,078千円減少しました。これは主に新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、ライターによる取材が減少し、ライター原価(Greenに求人を掲載する際の企業プロフィール作成費用)が減少したことによるものであります。
この結果、売上総利益は3,378,732千円となりました。
(営業利益)
当事業年度の販売費及び一般管理費は2,646,441千円となり、前事業年度に比べ184,846千円増加しました。これは主に、人員増加に伴う給与及び手当の増加、Greenに係る広告宣伝費の増加によるものであります。
この結果、営業利益は732,291千円となりました。
(経常利益)
当事業年度の営業外収益は3,948千円、営業外費用は2,995千円となり、この結果、経常利益は733,244千円となりました。
(当期純利益)
当事業年度の法人税等合計は189,053千円となり、この結果、当期純利益は433,736千円となりました。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資本の財源及び資金の流動性について、当社は営業活動から得た資金により今後更に経営基盤を強化し、成長投資としての広告宣伝投資及び新たな事業展開に備えるための投資を行う方針です。必要な資金は自己資金で賄うことを基本とし、必要に応じて追加の資金調達を実施いたします。
なお、当社は取引銀行3行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約13億円を締結しております。当社は新型コロナウイルスの発生以前から緊急時に備えて強固な財務基盤を構築して参りましたが、さらなる経済環境の悪化に備え財務基盤の安定に向けた活動も継続して参ります。
④経営方針、経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について
経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載の通り、売上高及び生産性(社員一人当たり売上高)を重要指標としております。
2020年9月期は新型コロナウイルスの影響がありながらも増収を達成いたしました。また、生産性(社員一人当たり売上高)につきましては、新型コロナウイルスの影響により前事業年度に比べ減少いたしましたが、今後も重要な経営指標として生産性向上を追求してまいります。
⑤経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。