有価証券報告書-第11期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/23 15:30
【資料】
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【項目】
141項目
《2》戦略
(1)短期・中期・長期の時間的範囲
短期・中期・長期の時間軸は、当社が掲げる「GHG削減目標」の時間軸との整合性、またパリ協定と日本政府の掲げる目標年等を踏まえ、以下のとおりに設定しました。当社は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、当社グループにおけるGHG排出量を2035年3月期までに2024年3月期比で58.8%削減する目標を設定しました。
短期:2028年3月期 中期:2035年3月期 長期:2051年3月期
(2)気候変動関連のリスク・機会の評価
1.シナリオの設定
気候関連リスク・機会の分析においては、国際的に認められたシナリオを参照しております。
4℃
シナリオ
RCP8.5
物理的リスク
RCP8.5は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が用いるGHG排出量シナリオの一つで、最も高い排出量シナリオに分類されます。このシナリオでは、GHG排出量が大幅に増加し、地球温暖化が進行した場合の気候変動の影響を予測しています。
2℃
シナリオ
IEA
NZE2050
移行リスク
IEA NZE2050は、国際エネルギー機関(IEA)が提示した、世界全体の平均気温上昇を産業革命前と比較して1.5℃に抑えるための、2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成する道筋を示すシナリオです。このシナリオは、エネルギー政策や技術開発の目標設定など、脱炭素化に向けた具体的な行動を促すための規範的な役割を果たします。

(参考)EV販売数におけるシナリオの概要
脱炭素市場の推進により、EV市場が拡大することが想定されております。当社ではIEAのシナリオにおけるEVの販売台数予想の値を用いてリスク・機会の分析を行っております。
2.シナリオ分析手順
気候関連リスク・機会の分析の手順においては、下記の順序で検討をしております。
①気候関連リスク・機会項目の列挙
・気候変動リスク及び機会の抽出
・リスク及び機会の評価軸設定
・リスク及び機会に関する評価
②事業インパクトの定性化
・既存シナリオの中で関連性の深いものを列挙
・気候変動シナリオの設定
③財務インパクトの定量化
・各シナリオと、特定した重要な気候関連リスク及び機会と関連パラメータを踏まえ、各シナリオにおける財務インパクトを分析
④対応策の検討
・気候変動リスク及び機会に対する当社戦略のレジリエンスの評価
・現状評価を踏まえた対応策の検討
3.シナリオ分析結果
シナリオ分析を行う上で、当社の主要なリスク及び機会の分類・内容・時間軸を洗い出し、下記の評価基準に沿って、量的影響度(財務インパクトの算定等)及び質的影響度(ステークホルダー別の影響度等)、発生可能性を個々に評価し、リスク及び機会の総合ランクを算定しております。
①評価基準
脱炭素社会への移行やEV市場の拡大に伴うリスクを洗い出し、事業へ与えうる財務インパクトの定量評価を行っております。分析結果を踏まえ、想定規模ごとに大、中、小に分類を行い、それぞれに対する対応策の検討を行っております。
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②評価結果
a.リスク
<1.5℃シナリオ>0102010_006.png
<4℃シナリオ>0102010_007.png
なお、リスクに対する対応策は下記を想定しております。
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b.機会
<1.5℃シナリオ>0102010_009.png
c.リスク・機会分布
EV化は当社のリスクにも機会にもなり得る重要なテーマです。リスク面では、EV市場拡大に伴う規制強化や既存内燃機関ビジネスの需要の減退により、収益に影響を与える可能性があります。一方で、機会面では、EV関連の新サービスの展開など、成長ポテンシャルとして検討しております。
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