訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2019/03/18 15:00
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【項目】
97項目

業績等の概要

当社は、平成29年1月4日に単独株式移転により、ナースコール株式会社の完全親会社として設立されました。当連結会計年度が第1期となるため、前年同期との比較分析は行っておりません。
(1) 業績
第1期連結会計年度(自 平成29年1月1日 至 平成29年12月31日)
当連結会計年度における我が国経済は、企業業績が改善し、そのことが雇用情勢や所得環境の改善に繋がり、全体として緩やかな回復基調が継続しております。一方で、新興国の景気下振れリスクや北朝鮮をめぐる地政学的なリスクの高まりなどによる国内経済への影響も懸念され、先行きの見通しは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループの事業が関わる医療・看護・介護の環境につきましては、高齢者の増加と共に市場が拡大し需要が増加する一方で、社会保障費の抑制を目的として、病院を中心とした施設から在宅を中心とした医療へのシフトが進み、あわせて医療と介護の連携や地域単位でのケア等が促進されると予想されます。
このような状況の中、当社グループは「すべては笑顔のために ~ For The Smile ~」というコーポレートスローガンを掲げ、在宅での看取りを前提とした、在宅ホスピス事業を推進してまいりました。当連結会計年度においては、これまでの事業所に加えて平成29年1月に「ナーシングホームOASIS南(愛知県名古屋市南区)」、平成29年4月に「ファミリー・ホスピス四之宮ハウス(神奈川県平塚市)」、平成29年5月に「ナーシングホームOASIS北(愛知県名古屋市北区)」の3つのホスピス施設を新たに開設するとともに、平成29年7月には住宅型有料老人ホーム「ファミリー・ホスピスライブクロス(東京都府中市)」を運営するカイロス東京株式会社(東京都千代田区)を完全子会社化し、拠点の拡大を進めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は、1,895,428千円となりました。また、利益に関しては、営業利益が49,728千円となったものの、支払利息等の営業外費用94,085千円を計上した結果、経常損失は40,821千円、親会社株主に帰属する当期純損失は60,490千円となりました。
なお、当社グループは、在宅ホスピス事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
第2期第3四半期連結累計期間(自 平成30年1月1日 至 平成30年9月30日)
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、個人消費にも持ち直しの動きや企業業績の持続的な改善が見られるものの、労働力不足が深刻化しつつあり、景気は緩やかな回復に留まっております。また、海外経済においては、米国では大規模減税の効果により、株価が史上最高値を更新する等、景気は好調を維持しており、中国をはじめとするアジア新興国の景気についても、依然として下振れリスクは存するものの、持ち直しの動きが継続するものと見込まれます。一方景気の先行きにつきましては、国内では、豪雨災害や大型台風による経済への影響が懸念される状況であり、海外においては、米通商政策の動向が世界経済に与える影響の不確実性を始め、同国の政策金利引き上げによる景気冷却懸念、北朝鮮および中東における政情不安等、予断を許さない状況での推移が予想されます。
当社グループの事業が関わる医療・看護・介護の環境につきましては、高齢者の増加と共に市場が拡大し需要が増加する一方で、社会保障費の抑制を目的として、病院を中心とした施設から在宅を中心とした医療へのシフトが進み、あわせて医療と介護の連携や地域単位でのケア等が促進されると予想されます。
このような状況の中、当社グループは「すべては笑顔のために ~ For The Smile ~」というコーポレートスローガンを掲げ、在宅での看取りを前提とした、在宅ホスピスの事業を推進してまいりました。当第3四半期連結累計期間においては、これまでの事業所に加えて、平成30年2月に「ナーシングホームOASIS知立(愛知県知立市)」、平成30年4月に「ナーシングホームOASIS志賀公園(愛知県名古屋市)」「ファミリー・ホスピス成瀬ハウス(東京都町田市)」、平成30年8月に「ファミリー・ホスピス池上ハウス(東京都大田区)」を新たに開設し、拠点の拡大を進めてまいりました。
また、当第3四半期連結累計期間において、ホスピス住宅施設の賃貸借契約の締結に際し、免責的債務引受契約を締結していることから、ホスピス住宅施設の賃借取引については通常の賃貸借取引として会計処理を行っております。なお、当連結会計年度以前に締結した免責的債務引受契約はありませんので、当連結会計年度以前に賃貸借契約を開始しているホスピス住宅施設については、所有権移転外ファイナンス・リース取引として通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理を適用しております。
さらには、ファミリー・ホスピス池上ハウス(東京都大田区)について、従前の事業者からの施設の承継にあたり、当該介護事業者との間で運転資金等に関する負担金契約を締結しており、当該契約に基づき総額130,000千円の負担金を受領しております。当該負担金は、対象施設の開設に要する費用に相当するものであり、売上原価と対応する部分65,000千円を売上原価から控除することとし、それ以外の部分65,000千円を受取負担金として特別利益に計上しております。なお、当第3四半期連結会計期間末において売上原価と相殺されていない24,293千円については、連結貸借対照表のその他流動負債に含めて表示しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、2,119,015千円となりました。また、利益に関しても、営業利益は160,198千円、経常利益は77,938千円となりました。さらに、特別利益65,000千円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は111,842千円となりました。
なお、当社グループは、在宅ホスピス事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2) キャッシュ・フロー
第1期連結会計年度(自 平成29年1月1日 至 平成29年12月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、426,827千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は4,667千円となりました。これは主に、減価償却費56,229千円、のれん償却額55,872千円等があった一方で、税金等調整前当期純損失40,821千円、売上債権の増加額154,321千円が生じたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、獲得した資金は141,915千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出71,330千円、差入保証金の差入による支出27,036千円等があったものの、有形固定資産の売却による収入235,891千円が生じたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は34,001千円となりました。これは主に、短期借入金の借入れによる収入78,300千円、長期借入金の借入れによる収入40,000千円、株式の発行による収入250,000千円があったものの、短期借入金の返済による支出130,000千円、長期借入金の返済による支出260,744千円があったことによるものであります。