有価証券報告書-第10期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/27 10:08
【資料】
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【項目】
119項目
(4) 人的資本に関する取組み
HR部門は「社員と家族を幸せにする世界トップクラスの会社」というポリシーを掲げ、人財領域の“攻め”と“守り”の両面からグループの成長・企業価値創造を牽引している。“攻め”とは、経営層・事業部門のビジネスパートナーとして人財の質と量をグループ全体で事業戦略に適合していくこと。一方、“守り”は、社員が安全・健康に働ける環境を整備し、多様な人財が挑戦できる強固な基盤を築くことと考えている。これらにより、社員が能力とモチベーションを高め、自身の成長を感じ、やりがいをもって自立して働くことができる環境を提供していく。
本ポリシーと攻めと守りの人財戦略のもと、主に下表の取組みを進めてきた。
項目実績
魅力ある処遇基盤
の構築
・市場競争力確保に資する賃上げの実施(2025年春季労使交渉)
・勤務特性・職種に応じた労務サービスの提供(発電所勤務者及び海外駐在者)
人財育成・自立的キャリア開発の推進やグローバル人財の育成
・経営人財の計画的な育成
健康経営推進・ワークライフバランスの推進(時間外労働の削減及び休暇取得促進)
・メンタルヘルスケア
・健康習慣の推進等による疾病予防

①魅力ある処遇基盤の構築
イ.戦略
事業のグローバル化やソリューションの高度化に対応するためには、優秀な人財の獲得・定着が必要不可欠である。少子高齢化をはじめとした日本の労働市場を踏まえると、人財獲得競争は今後、益々激しくなっていくことが想定される。そのような環境において、優秀な人財の獲得・定着に向けてはJobをベースとした採用・配置・評価・報酬の仕組みを整備する必要がある(Job型人財マネジメント)。
ロ.指標及び目標
上記考えのもと、以下を実行した。
(a)市場競争力確保に資する賃上げ:月例賃金6.0%引上げ(定期昇給含む)
(b)勤務特性・職種に応じた労務サービスの提供
・発電所勤務者:ランチ手当増額及び通勤制度の見直し
・海外駐在者 :物価補填平均10%程度引上げ、ハードシップ手当平均5%程度引上げ
②人財育成
イ.戦略
2020年3月に策定した「人財育成基本方針」に基づき、社員一人ひとりを重要な財産と考え、社員自身の自立的なキャリア開発をサポートする仕組みを導入している。これにより、各社員の自立的キャリア計画のもと、環境変化の中で必要なcapabilityを備える人財の育成へ繋げる。

ロ.指標及び目標
具体的には人財育成方針のもと、主に以下を実行した(人財への投資額 約38万円/人)
(a) 自立的キャリア開発の推進
①キャリア目標設定→②キャリア開発計画の立案→③キャリア開発面談(目標と自身のGAP認識)→④GAPを埋める様々な研修・制度活用※1、という一連のプロセスにより、社員が成長できる環境を整備している。
※1_研修・制度の具体施策
項目具体施策
自己学習ビジネススキルeラーニング、書籍要約サービス、著名人講演、外部講師LIVEセミナー
語学スキルオンライン英会話、英語力の把握機会、日本語研修(外国籍社員向け)
自己啓発・資格取得サポート自己啓発ポイント(75,000円/人)、業務上受験
新たな
成長機会
本業+αの実務経験社内インターン、社外副業
社外にて高度な知識・スキル習得国内外大学院留学制度、若手イノベーション研修
キャリア
デザイン
キャリアの深化キャリア相談窓口、キャリア開発面談、キャリアライフデザイン研修(45歳対象)
事業理解JERA社員として必要な知識発電所研修


(b) グローバル人財の育成
2035年のビジョン達成のためには人財のグローバル対応力の向上が必須と考えており、語学学習機会の提供や留学制度、海外拠点への短期駐在研修、新入社員向けグローバルスタートアップ研修等を積極的に提供している。グローバルスタートアップ研修は2024年から開始し、海外拠点のあるシンガポール、フィリピンを渡航先とし、延べ約120名が受講している。
(c) 経営人財の育成
事業環境変化の中で事業発展のためには、必要なcapabilityを備える経営人財を計画的に育成する必要がある。育成施策はサクセッションプラン及び、Future Talent Development System(以下、FTDS)の2階層で構成されている。FTDSでは、キャリア早期のタフアサインと個人特性に合わせた外部研修により、成長を促進させる。

③健康経営の推進
イ.戦略
当社は「社員の健康保持・増進の取組みが、将来的な企業価値向上に寄与する投資である」という考えのもと、「JERAグループ全ての社員が、健康で、安心して挑戦できる基盤づくり」に注力し、代表取締役社長CEO兼COOを最高責任者、CHROを執行責任者とした体制を組成の上、経営の重要課題の一つとして健康経営を推進している。
ロ.指標及び目標
具体的には衛生活動方針・計画のもと、主に以下を実行した。
(a) ワークライフバランスの推進
管理職の意識改革(マネジメント強化研修)、業務スクラップの推進、計画的連休取得の促進等により、時間外労働時間は24時間/月(前年度比0.5時間削減)、休暇取得日数は16日/年(前年度水準維持)となった。
(b) メンタルヘルスケア
若手社員を中心としたメンタルヘルスケア、各種セミナー・選択型研修の開催(睡眠セミナー・ストレスマネジメント強化)、ストレスチェック結果に基づく職場改善等、メンタルヘルス不調の未然防止・早期発見・早期復帰に繋がる取組みを実施。
(c) 健康習慣の推進
健康保険組合とのコラボヘルスの実施(ウェアラブル端末を活用したウォーキングイベント等)、各種セミナー・選択型研修の開催(更年期や婦人科系疾患・生活習慣改善)を通じ、運動(歩行)習慣が前年同期比4ポイントアップ。
これらの取組みにより3年連続で「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されている。
(5) D&Iに関する取組み
①D&Iに関する取組みの全体像
当社は、多様な人財によるイノベーション創出を進めている。当社がミッションの中で掲げる「最先端のソリューション」の提供には、「全く新しい商品、サービス、プロセスを創出」できるイノベーションが不可欠。D&Iの取組みとして「多様性の受容」「個性の発揮」「フラットでイノベーティブなカルチャーの醸成」を継続的に取組むことで、社員誰もが個性や価値観を最大限発揮することでイノベーションが生まれやすくなる状態を目指す。

②フラットでイノベーティブなカルチャーの醸成に関する取組み
・JERA及びJERA海外拠点によるイベント:
JERAグループでのD&Iの取組みの推進や、海外拠点との相互理解等を目的に、国内外のメンバーが対面で集まるフォーラムを年次開催。国や言語、役職等の壁を超える情報・意見交換を行うことで一体感を醸成。
・有識者を招いた講演・対談:
ビジネス面での新たな価値創造のため、多様な価値観に触れることを目的に社内サロンを開催。当社の事業とは異なる領域の専門家や芸術家等の多彩な分野の有識者を招き、非日常的なつながりからイノベーションが創出されることを目指す。
・ワールドカフェ:
D&Iやカルチャー、職場づくり等のテーマについて、普段の業務で接する機会の少ない多様な社員同士が小グループになりワールドカフェ形式でディスカッションを実施。
・ファミリーイベント:
社員の家族やパートナーの会社理解を深め、JERAのファンになっていただくこと、及び社員のエンゲージメントの向上を目的としたファミリーイベントを開催。
③個性の発揮(社員がイキイキと働ける環境づくり)に関する取組み
・社員のエンゲージメント向上及び当社の企業価値向上の一助とすることを目的に、毎年社員満足度調査を実施。会社(経営方針や戦略等)、働く環境(労働時間やチームワーク等)、能力向上(自身の達成感やスキルアップ等)、D&I等に対する満足度を定量的に把握。
・D&Iに関する要望・改善や自職場のD&I推進に関する取組み等、社員の生の声を拾い上げる仕組み(社員が匿名/非匿名にて自由に投稿できる仕組み)を導入し、会社側と社員側の意思や感情を交える双方向コミュニケーションの活性化を推進。
④多様性の受容(多様な人財が働きやすい環境づくり)に関する取組み
・女性の活躍支援:
多様性推進のために女性比率向上に取り組んでおり、2024年度末における女性管理職比率は6.7%である。今後、2025年度末までに比率8.5%を目指す。

また、女性社員の自立的キャリア形成支援の一環として、社外の女性メンターとのメンタリングプログラムを導入し、今年度は31名が参加。この取組みを通じ、キャリア形成上の悩みや不安の払しょく、エンゲージメント向上を図る。
更に、女性活躍の推進に積極的に取り組む企業を厚生労働省が認定する制度「えるぼし認定」の2つ星を、2024年度に取得。
・障がい者雇用推進に関する取組み:
障がいの有無に関わらず、誰もが笑顔でイキイキと働き、社員一人ひとりが個々の能力を十分に発揮できる社会の実現を目指し、2021年4月にJERAミライフル※1を設立。様々な障がいがある社員44名が一人ひとりの特性に応じた業務に従事。同社がJERAの特例子会社として企業価値向上に貢献するため事業領域拡大を図るとともに、計画的に障がい者雇用を推進。
※1 JERA100%出資の特例子会社
・LGBTQ+への支援に関する取組み:
性的指向や性自認に関わらず、誰もが自分らしく働ける組織を目指し、社外当事者による講演会の開催や専用の外部相談窓口の設置等のLGBTQ+を支援する取組みを推進。「PRIDE指標2024※2」において、PRIDE指標ゴールドを取得。(2023年度から2年連続取得)
※2 任意団体work with Pride事務局が認定する職場におけるLGBTQ+に関する取組みの評価指標
上記のD&Iの取組みが総合的に評価され、「D&I AWARD 2024※3」にて昨年に引き続き最高認定である「ベストワークプレイス」に認定。加えて今年度は、認定企業の中でもロールモデルとなるような取組みをしている企業に与えられる「チャレンジャー企業部門 D&I AWARD賞」を受賞。
※3 株式会社JobRainbowが主催する企業のダイバーシティ&インクルージョンの取組みを評価する日本最大級の認定表彰制度
(6) 安全に関する取組み
当社は「安全は、事業の基盤であるとともに企業価値の源泉であり、全ての事業活動において最優先とする」という「安全理念」を中核とする「JERAグループ安全基本方針」を掲げ、燃料上流から販売までの全てのサプライチェーンにおいて安全最優先を大前提として事業活動を展開するために様々な安全活動に取り組んでいる。
また、グローバルに事業を展開する中、国籍・人種・所属に関わらず、誰もが共通の言葉で当社が目指すべき「安全」を語ることができるようにするため、「JERA安全ビジョン」を定め、社員のみならずグループ会社や協力企業の皆さまと一体となった安全文化醸成活動を展開している。
イ.安全活動戦略・安全活動計画
「JERAグループ安全基本方針」を実現するために中期の全社の「安全活動戦略」を策定するとともに、その各項目を段階的に達成するため、単年度の「安全活動計画」を全社及び各部門ごとに策定し、リーダーシップ、組織体制及び業務運営を軸とした安全活動を展開している。
洋上風力等の再エネ発電事業の展開、アンモニア等の新燃料の導入等、新しい事業への展開においても、事業の特性を踏まえた安全対策を確実に行い、世界最高水準の安全を確保するグローバル企業を目指していく。
[安全ビジョン]

2023年度-2025年度 安全活動戦略2025年度 全社安全活動計画
[リーダーシップ]
トップの継続的なリーダーシップと、一人ひとりの安全意識向上
『仲間の安全を守る』意識向上策の展開
[組織体制]
安全を強力に牽引するマネジメントシステム構築
グローバル企業に相応しい安全管理システム構築・運用
[業務運営]
環境の変化に対応した実効性ある安全活動
災害ゼロ実現に向けた実効性ある安全活動

ロ.安全推進体制
当社は、社長CEO兼COOが主査となり、各部門の安全推進責任者が参加する「安全責任者会議」を設置し、2ヶ月に1回の頻度でJERAの安全に関わる事項について議論を行い、そのもとで各部門において安全活動を行うことにより会社全体で一体となった安全活動を展開している。

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