有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2019/03/20 15:00
【資料】
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【項目】
83項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらは過去の実績等を勘案し合理的な判断のもとに見積りを行っておりますが、見積りによる不確実性のため、実際の結果は異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針については「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
(2)財政状態の分析
第8期事業年度(自 平成29年2月1日 至 平成30年1月31日)
(資産)
当事業年度末における流動資産は前事業年度末より73,734千円増加し、179,113千円となりました。主な増減要因は、現金及び預金の増加72,674千円、繰延税金資産の増加6,436千円、売掛金の減少5,999千円などによるものであります。
当事業年度末における固定資産は前事業年度末より20,308千円減少し、67,313千円となりました。主な増減要因は、繰延税金資産の増加2,375千円、保険積立金の減少22,757千円などによるものであります。
以上の結果、総資産は53,425千円増加し、246,427千円となりました。
(負債)
当事業年度末における流動負債は前事業年度末より26,592千円増加し、138,300千円となりました。主な増減要因は、前受金の増加26,459千円、未払金の増加額6,871千円、1年内返済予定の長期借入金の減少11,076千円などによるものであります。
当事業年度末における固定負債は前事業年度末より9,203千円減少し、14,334千円となりました。主な減少要因は、長期借入金の減少6,112千円、繰延税金負債の減少3,110千円などによるものであります。
以上の結果、負債は17,389千円増加し、152,634千円となりました。
(純資産)
当事業年度末における純資産は前事業年度末より36,036千円増加し、93,792千円となりました。増加要因は、当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加36,036千円によるものであります。
第9期第3四半期累計期間(自 平成30年2月1日 至 平成30年10月31日)
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は前事業年度末より19,749千円増加し、198,863千円となりました。主な増減要因は、売掛金の増加28,949千円、繰延税金資産の減少6,436千円などであります。
当第3四半期会計期間末における固定資産は前事業年度末より13,551千円増加し、80,865千円となりました。主な増加要因は、ソフトウエアの増加13,855千円などによるものであります。
以上の結果、総資産は33,300千円増加し、279,728千円となりました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は前事業年度末より25,263千円増加し、163,564千円となりました。主な増加要因は、前受金の増加17,933千円、買掛金の増加2,342千円などによるものであります。
当第3四半期会計期間末における固定負債は前事業年度末より2,841千円減少し、11,493千円となりました。主な減少要因は、長期借入金の減少2,856千円であります。
以上の結果、負債は22,422千円増加し、175,057千円となりました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は前事業年度末より10,878千円増加し、104,671千円となりました。増加要因は、四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加10,878千円によるものであります。
(3)経営成績の分析
第8期事業年度(自 平成29年2月1日 至 平成30年1月31日)
当事業年度の売上高は390,259千円(前期比20.3%増)となりました。これは、「外資就活ドットコム」の機能拡充やサービスの向上に取り組んだことにより、学生の登録会員数、月間平均送客数、月間平均DAU数といった当社が重視している主要なKPI指数が上昇したこと、また「Liiga」においては、当社が「Liiga」の登録会員を企業に紹介する自社エージェントサービスを開始したことなどにより、新規顧客を多く獲得したことによります。
当事業年度の売上原価は99,241千円(同5.5%減)となりました。これは主に設備等の減価償却費の減少や売上原価に集計している労務費の減少によるものであります。
以上の結果、売上総利益は291,017千円(同32.6%増)となりました。
当事業年度の販売費及び一般管理費は279,180千円(同21.6%増)となりました。これは主に積極的な人材採用に伴う採用教育費の増加や上場準備等に伴い発生した支払報酬の増加によるものであります。
以上の結果、営業利益は11,837千円(前期は10,131千円の営業損失)となりました。
当事業年度の営業外収益は2千円(同92.3%減)となりました。
当事業年度の営業外費用は1,088千円(同18.8%減)となりました。主な内訳は借入金の支払利息であります。
以上の結果、経常利益は10,751千円(前期は11,445千円の経常損失)となりました。
当事業年度の特別利益は13,652千円(前期は発生なし)となりました。内容は保険解約返戻金であります。
以上の結果に加え、当事業年度及び今後の業績動向を勘案し、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、回収可能性がある部分について繰延税金資産及び法人税等調整額11,922千円を計上することとなったことから、当期純利益は36,036千円(前期は11,830千円の当期純損失)となりました。
第9期第3四半期累計期間(自 平成30年2月1日 至 平成30年10月31日)
当第3四半期累計期間の売上高は451,728千円となりました。これは、「外資就活ドットコム」「Liiga」といった当社の主要サービスにおける新規顧客の獲得等に加え、平成29年11月から開始したDSPサービスの拡充があったことによるものであります。
当第3四半期累計期間の売上原価は99,323千円となりました。主な内訳は設備等の減価償却費や労務費などであります。
以上の結果、売上総利益は352,405千円となりました。
当第3四半期累計期間の販売費及び一般管理費は332,299千円となりました。主な内訳は給料及び手当、支払報酬などであります。
以上の結果、営業利益は20,106千円となりました。
当第3四半期累計期間の営業外収益は9千円となりました。
当第3四半期累計期間の営業外費用は731千円となりました。主な内訳は借入金の支払利息であります。
以上の結果、経常利益は19,383千円、四半期純利益は10,878千円となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況の分析
「1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
「4 事業等のリスク」に記載をしましたとおり、当社は、市場環境の変化、業績の季節変動、競合他社との競争、特定人物への依存、少人数編成組織であること並びに優秀な人材の確保及び育成等、様々なリスク要因が当社の財政状態及び経営成績に重要な影響を与える可能性があるものと認識しております。
このため、当社は、当社が提供するサービスの拡張及びコンテンツの充実、当社サービスの認知度の向上、優秀な人材の確保及び育成並びに社内管理体制の強化等に積極的に取り組むことにより、財政状態及び経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を低減させ、リスク要因に対して適切に対応していく所存であります。
(6)経営戦略の現状と見通し
当社の経営者は、「3 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載をしましたとおり、今後当社がさらなる成長と発展を継続していくためには、厳しい環境下で様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。
そのために、当社は引き続き「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」ことをミッションステートメント(経営理念)として、より魅力あるコンテンツの開発、システムの安定的な稼働への対応、営業人員の増員による事業拡大、組織体制への整備等を行ってまいります。