有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2020/11/13 15:00
【資料】
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【項目】
122項目
(2)【手取金の使途】
上記の手取概算額418,006千円及び「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限65,205千円については、①不正検知サービスにおけるシステムのアーキテクチャ(注1)刷新等に伴うソフトウエア開発、②決済コンサルティングサービスにおける後払い決済システム(注2)に係るソフトウエア開発、③借入金及び社債の返済に充当する予定であります。
① 不正検知サービスにおけるシステムのアーキテクチャ刷新等に伴うソフトウエア開発
当社の中核サービスである不正検知サービスにおいて提供する、ECにおける注文データを分析することで、代金未回収となり得る注文をリアルタイムに検知するSaaS型(注3)の不正注文検知サービス「O-PLUX」に関して、サービス品質の向上、保守性の向上、コスト削減等を目的としたアーキテクチャ刷新等に伴うソフトウエア開発の設備投資資金として、2021年12月期に107,200千円の充当を予定しております。
当社はEC市場の継続的成長及びオンライン決済における不正被害の急増、並びに法規制等の不正対策に対する社会的要請の高まりといった事業環境にあって、主力製品である「O-PLUX」のニーズはますます高まるものと考えており、本開発により、製品としての付加価値を更に高めることで、持続的かつ累積的な成長を図っていく所存であります。
② 決済コンサルティングサービスにおける後払い決済システムに係るソフトウエア開発
当社の決済コンサルティングサービスにおいて提供する、後払い決済システムに関して、SaaS型の提供による利用拡大を目的としたシステム開発等の設備投資資金として、2021年12月期に55,000千円の充当を予定しております。本開発により、後払い決済システムの利用拡大を図ることで、後払い決済の審査エンジンとして「O-PLUX」の利用拡大を図り、係るシナジー効果を発揮することで、持続的かつ累積的な成長を図っていく所存であります。
③ 借入金及び社債の返済
運転資金及び設備投資資金として調達した借入金及び社債の返済資金として2021年12月期に321,011千円の充当を予定しております。
(注)1.システムの設計思想及び構造のこと。
2.クレジットカードを使わず、品物を先に受け取り、後から代金を支払う決済手法である後払い決済の取引情報を登録・管理するシステムのこと。
3.Software as a Serviceの略称。ユーザーがネットワークを経由してソフトウエアを利用する形態のサービスのこと。
4.設備資金の内容については、「第二部 企業情報 第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」の項をご参照下さい。