有価証券報告書-第8期(2023/03/01-2024/02/29)

【提出】
2024/05/30 11:31
【資料】
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【項目】
111項目
②戦略
(社会の持続的な発展に貢献するための取組み)
当社は、ミッションである「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」を達成するため、「かんたん・おいしい・からだにいい」全てを叶える主食を開発・販売しており、当社の事業自体が持続可能な社会実現のための解決策になり得ると考えておりますが、特に以下の課題領域において当社が貢献し得るインパクトが大きいと推察しております。
1.温室効果ガス削減量への貢献
食産業が、温室効果ガス削減に貢献し得るインパクトは非常に大きく、具体的には「食料廃棄の削減」及び「植物性中心の食生活」はCO2削減量が大きい解決策のTOP5とされております(注1)。当社の商品は通常生産工程で廃棄されることの多い小麦ふすまや米糠、そして植物性タンパク質を豊富に含んだ豆類等を主原料としており、当社独自のノウハウやテクノロジーによって、素材の食感や風味を改善し、おいしく食べられるような技術を開発してまいりました。当社商品が普及することで、本来廃棄される原材料の再活用や、主食でタンパク質を補えることにより温室効果ガスを排出する動物性タンパク質の摂取量削減等に貢献し得ると考えております。
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2.健康格差の解消
現在はまだ限られた人口及び地域にしか完全栄養の主食を提供できておりませんが、更なるR&Dの推進により、より多くの“栄養バランスのよくない世帯・地域”への提供を可能とすることで、地域や社会経済状況の違いより生じる健康格差の是正に貢献し得ると考えております。
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3.災害食としての機能
当社の商品は、完全栄養かつロングライフという特徴を有しており、備蓄可能で電気・ガス・水道を必要としないため、栄養が不足しがちな避難生活においても手軽に栄養を確保することができると考えております。
実際に、2024年1月には、緊急災害対応アライアンス「SEMA(https://sema.yahoo.co.jp/)」に加盟し、石川県能登地方で発生した「令和6年能登半島地震」被災地の状況に応じた支援を行いました。
「かんたん・おいしい・からだにいい」を追求することで、災害時にも貢献することを目指しております。
注1.表はポール・ホーケン・編著「ドローダウン 地球温暖化を逆転する100の方法」より抜粋。CO2(二酸化炭素)という用語は、二酸化炭素だけでなく、地球温暖化係数(GWP)に基づいて二酸化炭素に換算した温室効果ガス全般を指す(メタン、亜酸化窒素、CFC-12、HCFC-22、その他影響の小さいガス)。
2.国際連合食糧農業機関(FAO).FAOSTAT:Suite of Food Security Indicators.
最終更新日:2023/08/23. https://www.fao.org/faostat/en/#data/FS
サステナビリティ関連のリスク及び機会に関する実績を長期的に評価、管理及び監視するために用いられる情報としての戦略、指標及び目標を現時点で具体的に定めておりませんが、今後の事業を進める中でその精緻化を図ってまいります。