訂正有価証券届出書(新規公開時)
(1) 経営成績等の状況の概要
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という))の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
第23期事業年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響等により、経済活動の停滞が続いているものの、企業業績は一部業種を除き持ち直しの傾向にあり、ワクチン接種が進むこと等により今後の景気回復が期待されておりました。しかしながら、感染の再拡大により依然として日本経済の先行きは不透明な状況が続いております。
このような環境の下、当社は、引き続き、コロナ禍における時差通勤、テレワークの実施、ビジネスチャットを活用したWeb会議等により、感染予防に努めながら、安定的な事業活動を推進するとともに、モバイルペイントアプリ『ibisPaint』を提供するモバイル事業及びIT技術者派遣と受託開発を行うソリューション事業の事業拡大を図ってまいりました。また、各種社内規程・マニュアルの整備やJ-SOXへの対応など、内部管理体制の整備に取り組んでまいりました。
以上の結果、当事業年度の経営成績は、売上高2,744,150千円(前年同期比69.6%増)、営業利益60,059千円(前年同期は営業損失86,272千円)、経常利益107,498千円(前年同期は経常損失68,530千円)、当期純利益72,310千円(前年同期は当期純損失39,850千円)となりました。
事業セグメント別の状況につきましては、以下のとおりであります。
<モバイル事業>当事業年度におきましては、主製品であるモバイルペイントアプリ『ibisPaint』シリーズについて、アプリ上の新機能や様々な改善・仕様変更等に対応した最新バージョン(ver.8.1.2からver.9.2.3まで)のリリースや、様々な無料素材の新規追加、YouTubeお絵かき講座での継続的な動画投稿等により、累計ダウンロード数が2021年12月末に2億1,272万件(前年同期比82.5%増)となりました。また、サブスクリプション型(月額課金の他、6月16日にリリースした年額課金を含む)のプレミアム会員数は36,612人(前年同期比53.0%増)、売切型アプリの累計販売数は124,767件(前年同期比44.3%増)となりました。コロナ禍の中、本事業の広告ビジネスにおいて主な収入源となっているアプリ広告売上、及びBtoCビジネスにおいて主な収入源となっているプレミアム会員サービスのサブスクリプション売上等がいずれも好調に推移した結果、売上高は1,659,472千円(前年同期比176.2%増)となりました。前事業年度に引き続き、新規ユーザの獲得及び売上高の伸長を重視する方針の下、積極的に広告宣伝費を投下した結果、セグメント利益は168,260千円(前年同期比133.2%増)となりました。
<ソリューション事業>当事業年度におけるIT技術者派遣につきましては、昨年からのコロナ禍で積みあがった派遣労働者の待機コスト解消に向けて営業活動を積極化するとともに、技術者派遣の需要が想定以上に増加したことから、高スキルの技術者を中心に、待機者の早期解消が進みました。しかしながら、経験の浅い技術者や外国籍の技術者等の需要は依然として低迷しており、需要の二極化が進んでおります。受託開発については、情報通信関連企業からの需要が想定以上に発生したなど、Webアプリケーションや業務システム等への投資は復調傾向にあります。以上の結果、売上高は1,084,678千円(前年同期比6.6%増)となり、内訳としては、IT技術者派遣が957,679千円(前年同期比5.3%増)、受託開発が126,998千円(前年同期比17.2%増)となりました。前事業年度は、IT技術者派遣において、新型コロナウイルス感染症が本格的に蔓延する前の、第1四半期までは人材採用費の投資を積極的に推進していましたが、当事業年度は事業全般において人材採用費を抑制する方針に変更した結果、セグメント利益は158,427千円(前年同期比254.2%増)となりました。
第24期第3四半期累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の第7波により新規感染者数が過去最多になり、感染が再拡大いたしました。しかしながら足元では、新規感染者数の「全数把握」について見直されるなど、ウィズコロナへ移行しつつあります。世界経済においては、資源価格の高騰やインフレ率の高止まり、長引くウクライナ情勢の緊迫、欧米における金利上昇、円安等、依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような環境の下、当社は、引き続き、コロナ禍における時差通勤、テレワークの実施、ビジネスチャットを活用したWeb会議等により、感染予防に努めながら、安定的な事業活動を推進するとともに、モバイルペイントアプリ『ibisPaint』を提供するモバイル事業及びIT技術者派遣と受託開発を行うソリューション事業の事業拡大を図ってまいりました。また、各種社内規程・マニュアルの整備やJ-SOXへの対応など、内部管理体制の整備に取り組んでまいりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高2,555,832千円、営業利益319,164千円、経常利益338,207千円、四半期純利益219,849千円となりました。
事業セグメント別の状況は、以下のとおりであります。
<モバイル事業>当第3四半期累計期間におきましては、主製品であるモバイルペイントアプリ『ibisPaint』シリーズについて、アプリ上の新機能や様々な改善、仕様変更に対応した最新バージョン(ver.9.4.8)のリリースや、無料素材の新規追加、YouTubeでの操作方法ショート動画の公開等により、シリーズ累計ダウンロード数が2022年9月末に2億7,712万件(前年同期比46.1%増)となりました。また、2022年6月末にリリースした『ibisPaint』のWindows版の累計販売数は11,150件と、順調に推移しております。サブスクリプション型のプレミアム会員数(月額課金・年額課金)は63,779人(前年同期比95.5%増)、売切型アプリの累計販売数は556,020件(前年同期比35.3%増)となりました。しかしながら、2022年8月頃より、特に欧米や新興国における広告市況が急激に悪化したため、本事業のビジネスにおいて主な収入源となっているアプリ広告売上は1,356,877千円となりました。サブスクリプション売上が138,340千円、売切型アプリ販売が146,498千円といずれも好調だったものの、売上高は1,649,075千円となりました。そのため、新規ユーザの獲得のための広告宣伝費への投資を一部見直した結果、セグメント利益は426,913千円となりました。
<ソリューション事業>当第3四半期累計期間におけるIT技術者派遣につきましては、積極的に営業活動及び採用活動を行いましたが、採用活動においては、依然として求職者優位の状態が継続しております。受託開発については、Webアプリケーションや業務システム等への投資が拡大傾向にあり、メディア業や情報サービス業の企業からの需要が想定以上に発生しました。以上の結果、売上高は906,756千円となり、内訳としては、IT技術者派遣が773,353千円、受託開発が133,402千円となりました。前事業年度は人材採用費を抑制する方針で運営しておりましたが、当事業年度は人材採用費の投資を積極的に推進する方針に変更した結果、セグメント利益は137,360千円となりました。
② 財政状態の状況
第23期事業年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)
(資産の部)
当事業年度末における資産合計は952,334千円となり、前事業年度末に比べ98,411千円の増加となりました。その主な要因は売上増加に伴う売掛金が211,609千円増加した一方で、主に短期借入金及び長期借入金の返済に伴い現金及び預金が150,310千円減少したこと等によるものであります。
(負債の部)
当事業年度末における負債合計は689,663千円となり、前事業年度末に比べ26,101千円の増加となりました。その主な要因は広告費用の増加に伴う未払金が135,441千円、未払法人税等が16,844千円増加した一方で、短期借入金が101,000千円、長期借入金が34,380千円減少したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当事業年度末における純資産合計は262,670千円となり、前事業年度末に比べ72,310千円の増加となりました。その要因は当期純利益72,310千円を計上したことによるものであります。
第24期第3四半期累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)
(資産の部)
当第3四半期会計期間末の資産合計は1,187,018千円となり、前事業年度末に比べ234,683千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が203,937千円、投資その他の資産が37,220千円増加した一方で、売掛金及び契約資産が57,132千円減少したこと等によるものであります。
(負債の部)
当第3四半期会計期間末の負債合計は704,497千円となり、前事業年度末に比べ14,834千円の増加となりました。これは主に、未払法人税等が94,895千円増加した一方で、未払金が70,788千円、長期借入金が27,984千円減少したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当第3四半期会計期間末の純資産合計は482,520千円となり、前事業年度末に比べ219,849千円の増加となりました。これは、四半期純利益219,849千円を計上したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
第23期事業年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は305,570千円となり、前事業年度末と比較して150,310千円減少となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動による資金の増加は43,866千円(前事業年度は35,932千円の減少)となりました。これは主に、売上債権の増加211,609千円があった一方で、税引前当期純利益107,498千円の計上及び未払金の増加132,395千円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動による資金の減少は58,796千円(前事業年度は28,809千円の減少)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出46,961千円、保険積立金の積立による支出6,583千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における財務活動による資金の減少は135,380千円(前事業年度は341,142千円の増加)となりました。これは、短期借入金の純減少額101,000千円及び長期借入金の返済による支出34,380千円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a 生産実績
当社が提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b 受注実績
第23期事業年度及び第24期第3四半期累計期間におけるソリューション事業の受注実績は次のとおりです。モバイル事業は自社開発アプリのサービス提供事業であり、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c 販売実績
第23期事業年度及び第24期第3四半期累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注) 1.最近2事業年度及び第24期第3四半期累計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a 財政状態及びキャッシュ・フローの状況の分析
財政状態の分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に、キャッシュ・フローの状況の分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
b 経営成績の状況の分析
第23期事業年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)
(売上高)
当事業年度における売上高は2,744,150千円(前年同期比69.6%増)となり、前事業年度と比較して1,125,680千円の増収となりました。これは主にモバイル事業の主製品であるモバイルペイントアプリ『ibisPaint』シリーズの累計ダウンロード数が2021年12月末に2億1,272万件(前年同期比82.5%増)となり、アプリ広告売上及びプレミアム会員サービスのサブスクリプション売上が順調に推移したことによるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当事業年度における売上原価は868,418千円(前年同期比2.6%増)となりました。これは主にモバイル事業の開発人員採用に伴う人件費の増加、アプリダウンロード数が伸びたことによるサーバ利用料等の通信費の増加によるものであります。この結果、売上総利益は1,875,731千円(前年同期比142.8%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当事業年度における販売費及び一般管理費は1,815,672千円(前年同期比111.5%増)となりました。これは主に『ibisPaint』の積極的な販売促進活動による広告宣伝費の増加や、モバイル事業の売上増加に伴う販売手数料の増加によるものであります。この結果、営業利益は60,059千円(前年同期は営業損失86,272千円)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
当事業年度における営業外収益は主に雇用調整助成金等の助成金収入の発生により54,571千円(前年同期比88.4%増)となりました。営業外費用は主に支払利息の計上や助成金申請のための支払手数料の計上により7,132千円(前年同期比36.4%減)となりました。この結果、経常利益は107,498千円(前年同期は経常損失68,530千円)となりました。
(当期純利益)
当事業年度における当期純利益は72,310千円(前年同期は当期純損失39,850千円)となりました。これは法人税等調整額を含む法人税等合計35,188千円を計上したことによるものであります。
第24期第3四半期累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)
(売上高)
当第3四半期累計期間における売上高は2,555,832千円となりました。これは主にモバイル事業の主製品であるモバイルペイントアプリ『ibisPaint』シリーズの累計ダウンロード数が2022年9月末に2億7,712万件となり、アプリ広告売上及びプレミアム会員サービスのサブスクリプション売上が順調に推移したことによるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当第3四半期累計期間における売上原価は739,519千円となりました。これは主にモバイル事業の開発人員採用に伴う人件費の増加、アプリダウンロード数が伸びたことによるサーバ利用料等の通信費の増加によるものであります。この結果、売上総利益は1,816,312千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当第3四半期累計期間における販売費及び一般管理費は1,497,147千円となりました。これは主に『ibisPaint』の積極的な販売促進活動による広告宣伝費の増加や、モバイル事業の売上増加に伴う販売手数料の増加によるものであります。この結果、営業利益は319,164千円となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
当第3四半期累計期間における営業外収益は主に為替差益の発生により24,464千円となりました。営業外費用は主に支払利息の計上や上場関連費用の計上により5,422千円となりました。この結果、経常利益は338,207千円となりました。
(四半期純利益)
当第3四半期累計期間における四半期純利益は219,849千円となりました。これは法人税等調整額を含む法人税等合計118,357千円を計上したことによるものであります。
② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の主な資金需要はモバイル事業の『ibisPaint』アップデート及び新規アプリ開発投資に係る人件費であります。運転資金は主に営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入により調達しております。設備投資の必要性が生じた際には投資金額、手元資金、資本コスト等を総合的に考慮して最適な手段により調達することとしております。
現金及び現金同等物の当事業年度末残高は305,570千円であり、資金の流動性は十分に確保できております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。経営者は債権、繰延税金資産、引当金等に関する見積り及び判断について、継続して評価を行っており、過去の実績や状況に応じて合理的と思われる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っております。また、その結果は資産・負債の簿価及び収益・費用の報告数字についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これら見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
なお、当社の財務諸表で採用した重要な会計上の見積りは、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という))の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
第23期事業年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響等により、経済活動の停滞が続いているものの、企業業績は一部業種を除き持ち直しの傾向にあり、ワクチン接種が進むこと等により今後の景気回復が期待されておりました。しかしながら、感染の再拡大により依然として日本経済の先行きは不透明な状況が続いております。
このような環境の下、当社は、引き続き、コロナ禍における時差通勤、テレワークの実施、ビジネスチャットを活用したWeb会議等により、感染予防に努めながら、安定的な事業活動を推進するとともに、モバイルペイントアプリ『ibisPaint』を提供するモバイル事業及びIT技術者派遣と受託開発を行うソリューション事業の事業拡大を図ってまいりました。また、各種社内規程・マニュアルの整備やJ-SOXへの対応など、内部管理体制の整備に取り組んでまいりました。
以上の結果、当事業年度の経営成績は、売上高2,744,150千円(前年同期比69.6%増)、営業利益60,059千円(前年同期は営業損失86,272千円)、経常利益107,498千円(前年同期は経常損失68,530千円)、当期純利益72,310千円(前年同期は当期純損失39,850千円)となりました。
事業セグメント別の状況につきましては、以下のとおりであります。
<モバイル事業>当事業年度におきましては、主製品であるモバイルペイントアプリ『ibisPaint』シリーズについて、アプリ上の新機能や様々な改善・仕様変更等に対応した最新バージョン(ver.8.1.2からver.9.2.3まで)のリリースや、様々な無料素材の新規追加、YouTubeお絵かき講座での継続的な動画投稿等により、累計ダウンロード数が2021年12月末に2億1,272万件(前年同期比82.5%増)となりました。また、サブスクリプション型(月額課金の他、6月16日にリリースした年額課金を含む)のプレミアム会員数は36,612人(前年同期比53.0%増)、売切型アプリの累計販売数は124,767件(前年同期比44.3%増)となりました。コロナ禍の中、本事業の広告ビジネスにおいて主な収入源となっているアプリ広告売上、及びBtoCビジネスにおいて主な収入源となっているプレミアム会員サービスのサブスクリプション売上等がいずれも好調に推移した結果、売上高は1,659,472千円(前年同期比176.2%増)となりました。前事業年度に引き続き、新規ユーザの獲得及び売上高の伸長を重視する方針の下、積極的に広告宣伝費を投下した結果、セグメント利益は168,260千円(前年同期比133.2%増)となりました。
<ソリューション事業>当事業年度におけるIT技術者派遣につきましては、昨年からのコロナ禍で積みあがった派遣労働者の待機コスト解消に向けて営業活動を積極化するとともに、技術者派遣の需要が想定以上に増加したことから、高スキルの技術者を中心に、待機者の早期解消が進みました。しかしながら、経験の浅い技術者や外国籍の技術者等の需要は依然として低迷しており、需要の二極化が進んでおります。受託開発については、情報通信関連企業からの需要が想定以上に発生したなど、Webアプリケーションや業務システム等への投資は復調傾向にあります。以上の結果、売上高は1,084,678千円(前年同期比6.6%増)となり、内訳としては、IT技術者派遣が957,679千円(前年同期比5.3%増)、受託開発が126,998千円(前年同期比17.2%増)となりました。前事業年度は、IT技術者派遣において、新型コロナウイルス感染症が本格的に蔓延する前の、第1四半期までは人材採用費の投資を積極的に推進していましたが、当事業年度は事業全般において人材採用費を抑制する方針に変更した結果、セグメント利益は158,427千円(前年同期比254.2%増)となりました。
第24期第3四半期累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の第7波により新規感染者数が過去最多になり、感染が再拡大いたしました。しかしながら足元では、新規感染者数の「全数把握」について見直されるなど、ウィズコロナへ移行しつつあります。世界経済においては、資源価格の高騰やインフレ率の高止まり、長引くウクライナ情勢の緊迫、欧米における金利上昇、円安等、依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような環境の下、当社は、引き続き、コロナ禍における時差通勤、テレワークの実施、ビジネスチャットを活用したWeb会議等により、感染予防に努めながら、安定的な事業活動を推進するとともに、モバイルペイントアプリ『ibisPaint』を提供するモバイル事業及びIT技術者派遣と受託開発を行うソリューション事業の事業拡大を図ってまいりました。また、各種社内規程・マニュアルの整備やJ-SOXへの対応など、内部管理体制の整備に取り組んでまいりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高2,555,832千円、営業利益319,164千円、経常利益338,207千円、四半期純利益219,849千円となりました。
事業セグメント別の状況は、以下のとおりであります。
<モバイル事業>当第3四半期累計期間におきましては、主製品であるモバイルペイントアプリ『ibisPaint』シリーズについて、アプリ上の新機能や様々な改善、仕様変更に対応した最新バージョン(ver.9.4.8)のリリースや、無料素材の新規追加、YouTubeでの操作方法ショート動画の公開等により、シリーズ累計ダウンロード数が2022年9月末に2億7,712万件(前年同期比46.1%増)となりました。また、2022年6月末にリリースした『ibisPaint』のWindows版の累計販売数は11,150件と、順調に推移しております。サブスクリプション型のプレミアム会員数(月額課金・年額課金)は63,779人(前年同期比95.5%増)、売切型アプリの累計販売数は556,020件(前年同期比35.3%増)となりました。しかしながら、2022年8月頃より、特に欧米や新興国における広告市況が急激に悪化したため、本事業のビジネスにおいて主な収入源となっているアプリ広告売上は1,356,877千円となりました。サブスクリプション売上が138,340千円、売切型アプリ販売が146,498千円といずれも好調だったものの、売上高は1,649,075千円となりました。そのため、新規ユーザの獲得のための広告宣伝費への投資を一部見直した結果、セグメント利益は426,913千円となりました。
<ソリューション事業>当第3四半期累計期間におけるIT技術者派遣につきましては、積極的に営業活動及び採用活動を行いましたが、採用活動においては、依然として求職者優位の状態が継続しております。受託開発については、Webアプリケーションや業務システム等への投資が拡大傾向にあり、メディア業や情報サービス業の企業からの需要が想定以上に発生しました。以上の結果、売上高は906,756千円となり、内訳としては、IT技術者派遣が773,353千円、受託開発が133,402千円となりました。前事業年度は人材採用費を抑制する方針で運営しておりましたが、当事業年度は人材採用費の投資を積極的に推進する方針に変更した結果、セグメント利益は137,360千円となりました。
② 財政状態の状況
第23期事業年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)
(資産の部)
当事業年度末における資産合計は952,334千円となり、前事業年度末に比べ98,411千円の増加となりました。その主な要因は売上増加に伴う売掛金が211,609千円増加した一方で、主に短期借入金及び長期借入金の返済に伴い現金及び預金が150,310千円減少したこと等によるものであります。
(負債の部)
当事業年度末における負債合計は689,663千円となり、前事業年度末に比べ26,101千円の増加となりました。その主な要因は広告費用の増加に伴う未払金が135,441千円、未払法人税等が16,844千円増加した一方で、短期借入金が101,000千円、長期借入金が34,380千円減少したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当事業年度末における純資産合計は262,670千円となり、前事業年度末に比べ72,310千円の増加となりました。その要因は当期純利益72,310千円を計上したことによるものであります。
第24期第3四半期累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)
(資産の部)
当第3四半期会計期間末の資産合計は1,187,018千円となり、前事業年度末に比べ234,683千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が203,937千円、投資その他の資産が37,220千円増加した一方で、売掛金及び契約資産が57,132千円減少したこと等によるものであります。
(負債の部)
当第3四半期会計期間末の負債合計は704,497千円となり、前事業年度末に比べ14,834千円の増加となりました。これは主に、未払法人税等が94,895千円増加した一方で、未払金が70,788千円、長期借入金が27,984千円減少したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当第3四半期会計期間末の純資産合計は482,520千円となり、前事業年度末に比べ219,849千円の増加となりました。これは、四半期純利益219,849千円を計上したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
第23期事業年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は305,570千円となり、前事業年度末と比較して150,310千円減少となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動による資金の増加は43,866千円(前事業年度は35,932千円の減少)となりました。これは主に、売上債権の増加211,609千円があった一方で、税引前当期純利益107,498千円の計上及び未払金の増加132,395千円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動による資金の減少は58,796千円(前事業年度は28,809千円の減少)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出46,961千円、保険積立金の積立による支出6,583千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における財務活動による資金の減少は135,380千円(前事業年度は341,142千円の増加)となりました。これは、短期借入金の純減少額101,000千円及び長期借入金の返済による支出34,380千円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a 生産実績
当社が提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b 受注実績
第23期事業年度及び第24期第3四半期累計期間におけるソリューション事業の受注実績は次のとおりです。モバイル事業は自社開発アプリのサービス提供事業であり、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
| セグメントの名称 | 第23期事業年度 (自 2021年1月1日 至 2021年12月31日) | 第24期第3四半期累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日) | ||||
| 受注高 (千円) | 前期比 (%) | 受注残高 (千円) | 前期比 (%) | 受注高 (千円) | 前期比 (%) | |
| ソリューション事業 | 116,184 | 107.8 | 4,824 | 30.9 | 167,576 | 192.5 |
| 合計 | 116,184 | 107.8 | 4,824 | 30.9 | 167,576 | 192.5 |
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c 販売実績
第23期事業年度及び第24期第3四半期累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
| セグメントの名称 | 第23期事業年度 (自 2021年1月1日 至 2021年12月31日) | 第24期第3四半期累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日) | |
| 販売高(千円) | 前期比(%) | 販売高(千円) | |
| モバイル事業 | 1,659,472 | 276.2 | 1,649,075 |
| ソリューション事業 | 1,084,678 | 106.6 | 906,756 |
| 合計 | 2,744,150 | 169.6 | 2,555,832 |
(注) 1.最近2事業年度及び第24期第3四半期累計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。
| 相手先 | 第22期事業年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 第23期事業年度 (自 2021年1月1日 至 2021年12月31日) | 第24期第3四半期累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日) | |||
| 販売高 (千円) | 割合 (%) | 販売高 (千円) | 割合 (%) | 販売高 (千円) | 割合 (%) | |
| Google LLC | 364,714 | 22.5 | 878,361 | 32.0 | 989,875 | 38.7 |
| InMobi Japan株式会社 | 19,379 | 1.2 | 406,227 | 14.8 | ― | ― |
| InMobi Pte. Ltd. | ― | ― | ― | ― | 267,446 | 10.5 |
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a 財政状態及びキャッシュ・フローの状況の分析
財政状態の分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に、キャッシュ・フローの状況の分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
b 経営成績の状況の分析
第23期事業年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)
(売上高)
当事業年度における売上高は2,744,150千円(前年同期比69.6%増)となり、前事業年度と比較して1,125,680千円の増収となりました。これは主にモバイル事業の主製品であるモバイルペイントアプリ『ibisPaint』シリーズの累計ダウンロード数が2021年12月末に2億1,272万件(前年同期比82.5%増)となり、アプリ広告売上及びプレミアム会員サービスのサブスクリプション売上が順調に推移したことによるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当事業年度における売上原価は868,418千円(前年同期比2.6%増)となりました。これは主にモバイル事業の開発人員採用に伴う人件費の増加、アプリダウンロード数が伸びたことによるサーバ利用料等の通信費の増加によるものであります。この結果、売上総利益は1,875,731千円(前年同期比142.8%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当事業年度における販売費及び一般管理費は1,815,672千円(前年同期比111.5%増)となりました。これは主に『ibisPaint』の積極的な販売促進活動による広告宣伝費の増加や、モバイル事業の売上増加に伴う販売手数料の増加によるものであります。この結果、営業利益は60,059千円(前年同期は営業損失86,272千円)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
当事業年度における営業外収益は主に雇用調整助成金等の助成金収入の発生により54,571千円(前年同期比88.4%増)となりました。営業外費用は主に支払利息の計上や助成金申請のための支払手数料の計上により7,132千円(前年同期比36.4%減)となりました。この結果、経常利益は107,498千円(前年同期は経常損失68,530千円)となりました。
(当期純利益)
当事業年度における当期純利益は72,310千円(前年同期は当期純損失39,850千円)となりました。これは法人税等調整額を含む法人税等合計35,188千円を計上したことによるものであります。
第24期第3四半期累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)
(売上高)
当第3四半期累計期間における売上高は2,555,832千円となりました。これは主にモバイル事業の主製品であるモバイルペイントアプリ『ibisPaint』シリーズの累計ダウンロード数が2022年9月末に2億7,712万件となり、アプリ広告売上及びプレミアム会員サービスのサブスクリプション売上が順調に推移したことによるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当第3四半期累計期間における売上原価は739,519千円となりました。これは主にモバイル事業の開発人員採用に伴う人件費の増加、アプリダウンロード数が伸びたことによるサーバ利用料等の通信費の増加によるものであります。この結果、売上総利益は1,816,312千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当第3四半期累計期間における販売費及び一般管理費は1,497,147千円となりました。これは主に『ibisPaint』の積極的な販売促進活動による広告宣伝費の増加や、モバイル事業の売上増加に伴う販売手数料の増加によるものであります。この結果、営業利益は319,164千円となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
当第3四半期累計期間における営業外収益は主に為替差益の発生により24,464千円となりました。営業外費用は主に支払利息の計上や上場関連費用の計上により5,422千円となりました。この結果、経常利益は338,207千円となりました。
(四半期純利益)
当第3四半期累計期間における四半期純利益は219,849千円となりました。これは法人税等調整額を含む法人税等合計118,357千円を計上したことによるものであります。
② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の主な資金需要はモバイル事業の『ibisPaint』アップデート及び新規アプリ開発投資に係る人件費であります。運転資金は主に営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入により調達しております。設備投資の必要性が生じた際には投資金額、手元資金、資本コスト等を総合的に考慮して最適な手段により調達することとしております。
現金及び現金同等物の当事業年度末残高は305,570千円であり、資金の流動性は十分に確保できております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。経営者は債権、繰延税金資産、引当金等に関する見積り及び判断について、継続して評価を行っており、過去の実績や状況に応じて合理的と思われる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っております。また、その結果は資産・負債の簿価及び収益・費用の報告数字についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これら見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
なお、当社の財務諸表で採用した重要な会計上の見積りは、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。