有価証券報告書-第75期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/24 16:21
【資料】
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【項目】
166項目
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における世界経済は、全体として緩やかな成長を維持したものの、主要国の中央銀行による政策金利の変更、米国の通商政策を巡る動き、中国経済の減速に加え、年度終盤には中東情勢が急速に緊迫化するなど、依然として先行き不透明な状況が続きました。日本国内においても、個人消費の回復に伴う緩やかな回復基調が見られる一方、資源価格や原材料価格の高止まりによる物価の上昇、海外からの安価な化学品の流入、為替相場の大幅な変動、政局の不安定化など、依然として先行き不透明な状況が続きました。
このような経済情勢のもと、当社グループは2027年3月期までの中期経営計画として「サステナブルな明日を創る」のスローガンのもと、重点施策である、①収益基盤の強化、②環境リサイクル事業領域拡大、③サステナブル経営の推進の達成に向け、会社課題として「筋肉質化」「採算改善」「成長戦略」「人事戦略」の4つの課題を掲げ、諸施策を適切に実施いたしました。具体的には、基礎化学品を中心に採算性を重視した販売に注力するとともに、製造原価や一般管理費の削減に取り組んでまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は21,063百万円(前期比0.8%増)となり、損益面につきましては、営業利益は1,700百万円(前期比30.2%増)、経常利益は1,760百万円(前期比20.8%増)となり、特別利益において子会社土地売却益を計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は2,776百万円(前期比173.5%増)となりました。
なお、当連結会計年度におけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
<化学品事業>基礎化学品につきましては、地場に立脚した販売体制のさらなる強化に取り組むとともに、採算改善を意識した販売に注力いたしました。
機能化学品およびアグリにつきましては、お客さまのニーズに応じたきめ細やかな販売を推進するとともに、引き続き安定供給体制の構築に向けて、サプライチェーンの整備に努めました。
環境リサイクルにつきましては、廃硫酸リサイクルの新規顧客の獲得推進などを積極的に実施いたしました。
以上の結果、化学品事業における当連結会計年度の売上高は16,979百万円(前期比3.9%増)、セグメント利益は2,472百万円(前期比17.3%増)となりました。
<各種塩事業>各種塩事業につきましては、暖冬の影響で凍結防止剤の出荷が前期比減少となったことなどにより、売上高は4,083百万円(前期比10.3%減)、セグメント利益308百万円(前期比14.2%減)となりました。
(2) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は19,454百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,016百万円減少しました。流動資産につきましては、売掛金が761百万円増加、一方で原材料及び貯蔵品が365百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ306百万円増加し9,812百万円となりました。また固定資産につきましては、主に連結子会社であった富士アミドケミカル株式会社において不動産の譲渡が完了したことなどにより有形固定資産が3,178百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ3,321百万円減少し9,629百万円となりました。
繰延資産につきましては、13百万円となりました。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は8,283百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,684百万円減少しました。流動負債につきましては、主に連結子会社であった富士アミドケミカル株式会社において不動産の譲渡が完了したことにより、手付金収入であった前受金が2,784百万円、短期借入金が850百万円、買掛金が627百万円それぞれ減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ4,871百万円減少し4,966百万円となりました。また固定負債につきましては、資産除去債務が61百万円増加、一方で社債100百万円、長期借入金が770百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ813百万円減少し3,316百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は11,171百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,667百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が2,642百万円増加したことなどによるものであります。
② 経営成績の状況
当社グループの売上高、売上総利益、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は以下のとおりとなりました。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は21,063百万円(前期比0.8%増)となりました。化学品事業において地場に立脚した販売体制のさらなる強化に取り組み、電解製品(苛性ソーダ誘導品、塩素誘導品)の価格是正を進めた結果、各種塩事業における暖冬影響による冬季の路面凍結材の出荷減少による売上減収をカバーし、増収となりました。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度の売上原価は15,083百万円(前期比2.0%減)、売上総利益は5,980百万円(前期比8.5%増)となりました。価格是正の浸透、製造原価・一般管理費の削減等により、売上総利益が増加しました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は4,280百万円(前期比1.8%増)、営業利益は1,700百万円(前期比30.2%増)となりました。主に燃料費高騰に伴う運送費の増加により、販売費が増加しました。
(営業外損益、経常利益)
当連結会計年度の経常利益は1,760百万円(前期比20.8%増)となりました。営業外損益におきましては、営業外収益は賃貸収入や補助金収入の減少などにより前期比152百万円の減少、営業外費用は賃貸収入原価の減少やその他に含まれる為替差損が発生しなかったことなどにより、前期比62百万円の減少となりました。
(特別損益、税金等調整前当期純利益)
当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は4,086百万円(前期比203.2%増)となりました。特別損益におきましては、特別利益は連結子会社であった富士アミドケミカル㈱において不動産の譲渡が完了したことによる土地売却益の計上により前期比2,441百万円の増加、特別損失は固定資産除却損や減損損失が減少したものの、火災損失の発生があったこと等から、前期比6百万円の増加となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は2,776百万円(前期比173.5%増)となりました。土地売却益の計上による特別利益の増加、法人税、住民税及び事業税1,041百万円、法人税等調整額241百万円の計上により、法人税等合計は前期比986百万円増加し、前期比1,761百万円の増加となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は2,040百万円となり、前連結会計年度末と比較して337百万円の増加となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により支出した資金は259百万円(前年同期は181百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益4,086百万円、固定資産売却益2,519百万円、売上債権の増加687百万円、棚卸資産の減少544百万円、仕入債務の減少627百万円、法人税等の支払額925百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により得られた資金は2,872百万円(前年同期は490百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,256百万円、有形固定資産の売却による収入4,106百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は2,305百万円(前年同期は243百万円の収入)となりました。これは主に短期借入金の減少850百万円、長期借入金の返済による支出957百万円、自己株式の取得による支出149百万円などによるものであります。
(3) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)
化学品事業9,731102.2
各種塩事業1,58798.3
報告セグメント計11,318101.6
合計11,318101.6

(注)金額は製造原価によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
② 受注実績
当社グループは見込生産を行っていることから、当該記載を省略しております。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)
化学品事業16,979103.9
各種塩事業4,08389.7
報告セグメント計21,063100.8
合計21,063100.8

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(4) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態及び経営成績の状況につきましては、「(2) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(2) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
当社グループは、化学工業薬品の製造・販売業務を営んでおり、原材料の仕入れから製造工程を経て販売に至るまでにおいて支払と売上代金回収の間には一定期間タイムラグが生じることから、運転資金が必要となっております。また、製造においては設備投資が発生するため設備資金が必要となっており、これらの所要資金については、銀行からの借入を基本としております。
運転資金については、毎月月末に資金繰りを勘案した上で当座貸越により調達しております。また設備資金については、大規模な設備投資が発生した場合に設備投資の支払時期に長期借入金にて調達することを基本としております。
上記記載のとおり、当社グループの事業運営を円滑に遂行するための資金調達チャネルは十分に確保されており、適正な水準の資金の流動性を維持・確保できているものと認識しております。
③ 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、固定資産の減損会計、繰延税金資産の回収可能性の判断や見積りついては、過去の実績や合理的な基準に基づいて実施しておりますが、見積りには不確実性があるため、前提条件や事業環境の変化により見積りと将来の実績が異なる場合があります。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑤ 経営戦略の現状と見通し
経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針
当社の経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループが今後さらなる成長を遂げるためには、様々な課題に対処することが必要であると認識しております。

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