訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2023/04/04 15:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
162項目
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
第71期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言、並びにまん延防止等重点措置の断続的な発出により経済活動が制限され、引き続き厳しい状況で推移いたしました。ワクチン接種が進み感染者数の減少も一時的に見られましたが、変異株の出現等による感染者数の急増により新型コロナウイルス感染症の収束時期の見通しが立たない中、景気の先行きは厳しい状況が継続しております。一方、世界経済は、ワクチン接種が進んだ先進国での行動制限緩和に伴う経済活動正常化の兆しも一部で見られましたが、長引く米中の貿易摩擦とウクライナへ侵攻したロシアへの経済制裁等による世界経済分断化のリスクが増大する中、資源価格の上昇や物流の混乱も重なり、先行きの不透明感は一層高まっております。
このような環境の中、当連結会計年度は当社グループ中期経営計画「Fly Higher Nankai」の経営指針である「想定力の向上で守りの成長と攻めの成長を実現する」の達成に向け、事業基盤強化の諸施策の先行実施、不要資産の売却等による財務体質の改善、不採算事業の見直しを着実に進めると同時に、成長分野での販売拡大を積極的に実施いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は17,434百万円(前期比5.9%増)となり、損益面につきましては、営業利益は739百万円(前期比1.1%増)、経常利益は716百万円(前期比1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は462百万円(前期比198.1%増)となりました。
なお、当連結会計年度におけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
<化学品事業>基礎化学品につきましては、地域に根ざした販売体制のさらなる強化を図りつつ、新たな市場の開拓にも積極的に取り組んでまいりました。
機能化学品につきましては、受託製造の引受が前年度実績を上回って推移いたしました。
アグリにつきましては、安定供給体制の構築に向けて、サプライチェーンの整備の継続に努めてまいりました。
環境リサイクルにつきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等を受けた石油精製事業者などの廃硫酸供給業者の設備稼働率が大幅に低下し、廃酸処理受注量が激減したことにより、前年実績を下回っての推移となりました。
以上の結果、化学品事業における当連結会計年度の売上高は14,145百万円(前期比2.8%増)、セグメント利益は1,520百万円(前期比2.3%増)となりました。
<各種塩事業>各種塩事業には、塩の製造や加工、販売を営む各種塩事業が含まれております。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、新規顧客への販売活動が制約を受けましたが、冬季の融雪塩が寒波の影響もあり好調だったことから、売上高は3,288百万円(前期比21.4%増)、セグメント利益120百万円(前期比199.1%増)となりました。
第72期第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、ウクライナ情勢や中国におけるロックダウンの影響、原材料価格及び物流費の高騰と部材不足、世界的なインフレなどが継続し、景気の持ち直しに弱さが見られました。グローバルでの地政学リスクやインフレなどによる景気減速リスクは依然として高く、さらに日本国内においては、急速な円安の進行による経済への悪影響が懸念材料となるなど、先行きについて不透明な状況が続いております。
このような経済情勢のもと、経営指針である「想定力の向上で守りの成長と攻めの成長を実現する」の達成に向けた施策を進めております。
このような状況の下、当社グループは、原材料価格及び物流費の高騰への対応の一環として商品価格の改定を行うなど、長期安定的収益基盤強化に向けた取組みを進めました。
上記の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は13,862百万円となり、損益面につきましては、営業利益は452百万円、経常利益は512百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は329百万円となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
<化学品事業>電解事業を基礎とする苛性ソーダをはじめとした各種工業薬品につきましては、商品価格の改定を行うとともに、地域に根ざした販売体制のさらなる強化を図りつつ、新たな市場の開拓にも積極的に取り組んでおります。
上記の結果、売上高は12,118百万円、セグメント利益は1,125百万円となりました。
<各種塩事業>各種塩事業には、塩の製造や加工、販売を営む各種塩事業が含まれております。売上高は1,743百万円、セグメント損失は19百万円となりました。
(2) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態の状況
第71期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は16,982百万円となり、前連結会計年度末に比べ859百万円増加しました。流動資産につきましては、現金及び預金が173百万円、受取手形、電子記録債権、売掛金が149百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ371百万円増加し8,634百万円となりました。また固定資産につきましては、投資有価証券が270百万円、繰延税金資産が93百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ488百万円増加し8,347百万円となりました。
(注)連結貸借対照表上、前連結会計年度は「受取手形及び売掛金」、当連結会計年度は「受取手形」、「電子記録債権」、「売掛金」として表示されております。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は12,306百万円となり、前連結会計年度末に比べ219百万円増加しました。流動負債につきましては、買掛金が204百万円、未払法人税等が151百万円、賞与引当金が108百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ662百万円増加し8,338百万円となりました。また固定負債につきましては、長期借入金が428百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ442百万円減少し3,967百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は4,676百万円となり、前連結会計年度末に比べ640百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が443百万円増加したことや、その他有価証券評価差額金が106百万円増加したことなどによるものであります。
第72期第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、18,866百万円となりました。
流動資産につきましては、前連結会計年度に比べ、主に現金及び預金が333百万円、受取手形及び売掛金が614百万円、商品及び製品が229百万円、原材料及び貯蔵品が458百万円増加したことなどにより、10,295百万円となりました。
固定資産につきましては、前連結会計年度に比べ、主に有形固定資産が147百万円、投資その他の資産が29百万円増加したことなどにより、8,551百万円となりました。
繰延資産につきましては、社債発行費が発生したことにより19百万円となりました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、13,781百万円となりました。
流動負債につきましては、前連結会計年度に比べ、買掛金が946百万円増加した一方で、短期借入金が664百万円、賞与引当金が136百万円それぞれ減少したことなどにより、8,341百万円となりました。
固定負債につきましては、前連結会計年度に比べ、社債が900百万円、長期前受金が1,300百万円増加した一方で、長期借入金が736百万円減少したことなどにより、5,439百万円となりました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、5,084百万円となりました。
前連結会計年度に比べ、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等による利益剰余金310百万円、為替換算調整勘定85百万円がそれぞれ増加したことにより、5,084百万円となりました。
② 経営成績の状況
当社グループの売上高、売上総利益、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は以下のとおりとなりました。
第71期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(売上高)
当連結会計年度の売上高は17,434百万円(前年同期比5.9%増)となりました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による農薬の出荷減少などの減収要因があったものの、連結子会社である㈱エヌエムソルトにおいて、降雪量の増加を背景とした融雪塩の出荷増により、各種塩事業が前年同期を大きく上回りました。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度の売上原価は13,306百万円(前年同期比5.7%増)、売上総利益は4,127百万円(前年同期比6.7%増)となりました。売上高増加に伴う原材料使用数量等が増加しました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は3,388百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益は739百万円(前年同期比1.1%増)となりました。製品発送費をはじめとする販売費や、人員増加による人件費が増加しました。
(営業外損益、経常利益)
当連結会計年度の経常利益は716百万円(前年同期比1.2%増)となりました。営業外損益におきましては、営業外収益は為替差益35百万円の計上などにより前年同期比28百万円の増加、営業外費用は持分法による投資損失30百万円や寄付金25百万円の計上により前年同期比28百万円の増加となりました。
(特別損益、税金等調整前当期純利益)
当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は463百万円(前年同期比571.4%増)となりました。特別損益におきましては、特別利益は固定資産売却益905百万円の計上により前年同期比859百万円の増加、特別損失は減損損失362百万円や関係会社整理損失引当金繰入額111百万円の計上により、前年同期比473百万円の増加となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は462百万円(前年同期比198.1%増)となりました。法人税、住民税及び事業税144百万円、法人税等調整額△153百万円の計上により法人税等合計は前年同期比75百万円増加しました。
第72期第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
(売上高)
当第3四半期連結累計期間の売上高は、農薬の駆け込み需要増加に伴う出荷の増加や、殺菌剤の増産による販売の増加等により、13,862百万円となりました。
(売上原価、売上総利益)
当第3四半期連結累計期間の売上原価、売上総利益は、殺菌剤の増産と円安メリットにより増益となりましたが、無機製品や農薬の原材料価格高騰や電力コスト上昇による影響があり、売上原価は10,670百万円、売上総利益は3,191百万円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当第3四半期連結累計期間の販売費及び一般管理費、営業利益は、運送費や人員増加による人件費の増加等もあり、販売費及び一般管理費は2,738百万円、営業利益は452百万円となりました。
(営業外損益、経常利益)
当第3四半期連結累計期間の経常利益は512百万円となりました。営業外損益におきましては、営業外収益は賃貸収入等の計上により185百万円、営業外費用は支払利息や賃貸収入原価等の計上により126百万円となりました。
(特別損益、税金等調整前四半期純利益)
当第3四半期連結累計期間の税金等調整前四半期純利益は401百万円となりました。特別損益におきましては、特別利益は受取保険金等の計上により12百万円、特別損失は固定資産除却損や減損損失等の計上により123百万円となりました。
(親会社株主に帰属する四半期純利益)
当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税等75百万円の計上により、329百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
第71期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は1,281百万円となり、前連結会計年度末と比較して173百万円の増加となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は1,587百万円(前年同期は1,261百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益463百万円、減価償却費975百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は614百万円(前年同期は1,807百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の売却による収入907百万円、有形固定資産の取得による支出1,195百万円、貸付けによる支出200百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は858百万円(前年同期は893百万円の収入)となりました。これは主に短期借入金の純増減額の減少250百万円、長期借入金の返済による支出1,078百万円などによるものであります。
(3) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
第71期連結会計年度及び第72期第3四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称第71期連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
第72期第3四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年12月31日)
金額(百万円)前年同期比(%)金額(百万円)
化学品事業9,344103.57,556
各種塩事業1,177133.4856
報告セグメント計10,521106.28,412
合計10,521106.28,412

(注)1.金額は製造原価によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.第71期連結会計年度において、各種塩事業の生産実績に著しい変動がありました。これは豪雪天候による融雪塩の需要増加に対応したことによるものであります。
② 受注実績
当社グループは見込生産を行っていることから、当該記載を省略しております。
③ 販売実績
第71期連結会計年度及び第72期第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称第71期連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
第72期第3四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年12月31日)
金額(百万円)前年同期比(%)金額(百万円)
化学品事業14,145102.812,118
各種塩事業3,288121.41,743
報告セグメント計17,434105.913,862
合計17,434105.913,862

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.第71期連結会計年度において、各種塩事業の販売実績に著しい変動がありました。これは冬季の融雪塩が寒波の影響もあり好調だったことによるものであります。
(4) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態及び経営成績の状況につきましては、「(2) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(2) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
当社グループは、化学工業薬品の製造・販売業務を営んでおり、原材料の仕入れから製造工程を経て販売に至るまでにおいて支払と売上代金回収の間には一定期間タイムラグが生じることから、運転資金が必要となっております。また、製造においては設備投資が発生するため設備資金が必要となっており、これらの所要資金については、銀行からの借入を基本としております。
運転資金については、毎月月末に資金繰りを勘案した上で当座貸越により調達しております。また設備資金については、大規模な設備投資が発生した場合に設備投資の支払時期に長期借入金にて調達することを基本としております。
上記記載のとおり、当社グループの事業運営を円滑に遂行するための資金調達チャネルは十分に確保されており、適正な水準の資金の流動性を維持・確保できているものと認識しております。
③ 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、固定資産の減損会計、繰延税金資産の回収可能性の判断、環境対策引当金等の検討や見積りについては、過去の実績や合理的な基準に基づいて実施しておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果は、前提条件や事業環境の変化により見積りと将来の実績が異なる場合があります。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑤ 経営戦略の現状と見通し
経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針
当社の経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループが今後さらなる成長を遂げるためには、様々な課題に対処することが必要であると認識しております。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。