有価証券報告書-第88期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/29 13:06
【資料】
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【項目】
111項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、良好な雇用環境が継続したものの、個人消費は低調に推移しました。また、日銀の金融政策決定から生じた不安定な金融市場により、為替相場及び株式相場等は先行き不透明な状態が続きました。一方で、米国や中国をけん引役として、生産や輸出が持ち直し、企業業績が改善に向かうなど一部に明るい動きも見られました。
建設業界におきましては、公共投資が底堅く推移し、民間設備投資も企業収益の改善を受け、堅調に推移しました。
このような状況のもと、中期経営計画「お客様に必要な環境を創造し提供するダイダン ~Always With You.~」に基づき、受注と利益の確保に取り組んでまいりました結果、当連結会計年度における業績は次のとおりとなりました。
受注工事高は、前連結会計年度比503百万円増の144,007百万円となりました。
完成工事高は、前連結会計年度比13,092百万円減の125,253百万円となりました。
完成工事総利益は、完成工事高は減少したものの、完成工事総利益率の改善により、前連結会計年度比1,075百万円増の17,788百万円となりました。
営業利益は、完成工事総利益の増加を受け、前連結会計年度比213百万円増の6,750百万円となりました。
経常利益は、営業利益の増加を受け、前連結会計年度比168百万円増の6,939百万円となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益として固定資産売却益52百万円、特別損失として災害による損失76百万円(熊本地震関連損失)等を計上し、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額及び非支配株主に帰属する当期純損失を控除した結果、前連結会計年度比390百万円増の4,638百万円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ3,012百万円増加し、26,549百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は5,395百万円(前連結会計年度は611百万円の資金の増加)となりました。
主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上及び売上債権の減少等の資金の増加要因が、仕入債務の減少等の資金の減少要因を上回ったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は1,442百万円(前連結会計年度は493百万円の資金の減少)となりました。
主な要因は、有形固定資産の取得によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は925百万円(前連結会計年度は894百万円の資金の減少)となりました。
主な要因は、短期、長期借入金の返済による支出及び配当金の支払額が、短期、長期借入れによる収入を上回ったことによるものです。