有価証券報告書-第143期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/27 16:39
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善が続くなど緩やかな回復基調を維持しているものの、中国経済の先行きや海外経済の不確実性、米中貿易摩擦の深刻化による輸出減少など、景気の先行きは減速傾向を強めました。
菓子・飲料・食品業界は、景気回復による個人消費マインドの改善が期待されるなか、付加価値を求める需要がある一方で、将来不安や物価上昇の警戒感から低価格志向が継続するなど、消費の多様化が続きました。
このような状況下で、当社グループは一貫して、食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と、消費者ニーズにお応えしたサービスの提供など、顧客満足度の向上に向けた活動を推進してまいりました。具体的には、高齢者世帯や単身世帯の増加、働き方改革などによる社会の変化、女性の活躍推進、消費者の購買チャネルの多様化など、多彩な顧客ニーズへの対応として、求められる価値の実現に機敏かつ柔軟に取り組み、きめ細かい店頭フォロー活動や地域のニーズに合わせた企画提案型の営業活動、品揃えの強化と付加価値を高めた魅力のある商品開発を通して、お客様の満足につながる活動を推進してまいりました。
その結果、天候の影響を受けた品目があったものの、ビスケット品目が伸張したことと、チョコレート品目やキャンデー品目が順調に推移したことから、売上高は前期並みの推移となりました。
利益面では、コスト削減、生産性の向上、経費の効率的な使用などに取り組んだものの、エネルギーコストの上昇や各地で発生した自然災害に伴う物流対応費用等の増加により、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は前期を下回りました。
営業品目別の概況
菓子の合計売上高は、110,721百万円(対前期比100.7%)となりました。
菓子では、ビスケット品目を中心として、豆菓子、キャンデー、デザート、米菓、スナック、チョコレートなどの品目を展開しています。
ビスケット品目は、ひとくちサイズでチョコレートづくしの「128gミニ濃厚チョコブラウニー」、チョコレートでコーティングしたエリーゼの「ショコラエリーゼ」シリーズ、ホワイトチョコレートをセンターに入れた「ショコラルーベラ」シリーズなどを発売しました。また、季節に合わせた味の展開として抹茶、サマーフルーツ、夏塩、いも・栗、ホワイト、いちごなどのフェア商品に取り組みました。さらに、兵庫県政150周年記念商品「神戸しっとりチーズケーキ」や福岡県産のあまおう苺を使用した「九州限定ディズニーアルフォートあまおう苺」などの地域限定商品、「アルフォート」ブランドのアンテナショップ「TOKYO ALFORT by アルフォート」を期間限定で東京駅一番街にオープンするなどの取り組みを行いました。マイベネフィット商品群、オリジナルビスケット商品群、バータイプ商品群などに加え、エリーゼシリーズ、スティックシリーズ、スイートセレクションシリーズなどが伸張しました。
キャンデー品目は、キューブ状の小粒キャンデー「キュービィロップ」をリニューアルしたほか、シュワッと爽快な「キュービィロップソーダ」を発売しました。また、塩分やミネラルを手軽に補給できる「ミネラル塩飴」が夏場の猛暑の影響により伸張しました。グミ・マシュマロ商品群では、くちどけ良く果汁感あふれるマシュマロ「とろマロ」シリーズ、適度な噛みごたえのあるソフトグミ「プルコリグミ」シリーズを発売しました。「フェットチーネグミ」シリーズでは、フルーツ系にりんごヨーグルト味やすっぱい梅味、炭酸系にメロンソーダ味などの新味を展開しました。
チョコレート品目は、板チョコレート商品群で「ブランチュールミニチョコレート」シリーズに華やかなさくら風味やダークブラウン、濃厚いちごを発売したほか、「アルフォートミニチョコレートプレミアム」シリーズで濃苺、濃茶、濃胡麻、濃ミルクなどを品揃えしました。「アルフォートミニチョコレート」シリーズでは、ミルクティーを品揃えするとともに発売15周年の感謝の気持ちを込めた消費者キャンペーンを実施しました。さらに、いちごぎっしりの充実感チョコレート「ストロベリーラッシュ」がSNSを通じて話題となるなど大変好評をいただきました。また、「生チョコトリュフ」シリーズや「粉雪ショコラ」シリーズ、「ブリリアントトリュフ」シリーズなど冬だけのおいしさがお楽しみいただける商品を発売しました。袋チョコレート商品群が伸び悩んだものの、ファミリーサイズ商品群、小箱チョコレート商品群、カップスナック商品群などが好調に推移しました。
菓子全体では、前期並みとなりました。
飲料・食品・冷菓・その他の合計売上高は、6,851百万円(対前期比88.0%)となりました。
飲料品目は、新潟開港150周年を記念し、水都新潟をイメージしたペットボトル入りの天然水を発売しました。また、乳酸菌を配合して「おいしいココナッツミルク」をリニューアルするとともに、小容量タイプを新たに加えました。夏場の猛暑や災害への意識の高まりなどにより、ミネラルウォーター商品群の需要が拡大しました。
食品品目は、ライフスタイルの変化に伴い、家事の時間短縮と忙しい中でも毎日をもっと豊かにしたいというニーズにお応えした、スライス形状でアレンジ自由な食品シート「スライスキッチン」シリーズを発売しました。また、防災意識の高まりから、缶入りの保存商品に関心をいただきました。機能性食品では、栄養調整食品「スローバー」シリーズをリニューアルしたほか、ダブルベリーの新味を加え品揃えの充実を図りました。
冷菓品目は、「ルマンドアイスロイヤルミルクティー」の販売エリア拡大を進めるとともに、クレープクッキー「ルマンド」を食べながらコーヒーを楽しむイメージの「ルマンドアイスカフェラテ」を発売しました。オリジナルグッズが当たる消費者キャンペーンを実施するなど積極的に取り組みました。
ソフトドリンク商品群での競争激化や冷菓の消費が一巡したことなどから飲料・食品・冷菓全体では前期を下回りました。
その他では、通信販売事業は、消費者の購買チャネルの変化が進むなか、付加価値を高めた商品の充実や魅力的な品揃えの強化により、顧客の拡大とリピーターの増加に取り組みました。
自動販売機事業は、多様な商品を取り扱うプチモールの設置環境の選択による収益性向上と効率化に取り組んだほか、展開推進による台数の増加に伴って伸張しました。一方で、日々の管理業務における配送ルートの最適化を図り、作業の効率化、業務の改善、働き方改革や人員不足への対応として、AI活用によるルート最適化の実証実験に取り組みました。
また、酒類販売事業は、フルーツ感とスパイシー感たっぷりの限定醸造ビール「ALWAYS A WHITE(オールウェイズ ア ホワイト)」が女性を中心に好評をいただきました。ナショナルブランド商品に加え、受託生産や輸出も好調であったことから前期を上回りました。
以上の営業活動により業績の向上に努めてまいりました結果、当連結会計年度の売上高は117,572百万円(対前期比99.9%)、営業利益は4,449百万円(対前期比85.9%)、経常利益は4,560百万円(対前期比85.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,117百万円(対前期比85.2%)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は39,130百万円となり、前連結会計年度末に比べ65百万円減少となりました。固定資産は40,896百万円となり、前連結会計年度末に比べ586百万円増加となりました。これは主に、有形固定資産の取得があったことによるものです。
この結果、総資産は80,026百万円となり、前連結会計年度末に比べ521百万円増加となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は26,110百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,620百万円減少となりました。これは主に、設備投資に伴う未払金の支払と支払手形及び買掛金、未払法人税等の減少があったことによるものです。固定負債は7,606百万円となり、前連結会計年度末に比べ184百万円減少となりました。これは主に、長期借入金の減少があったことによるものです。
この結果、負債合計は33,716百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,804百万円減少となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は46,310百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,325百万円増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上と剰余金の配当があったことによるものです。
この結果、自己資本比率は57.9%(前連結会計年度末55.3%)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は18,015百万円となり、前連結会計年度末に比べ72百万円増加となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は7,084百万円(前期10,428百万円の収入、対前期比67.9%)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益4,550百万円および減価償却費4,161百万円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は6,081百万円(前期5,494百万円の支出、対前期比110.7%)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出6,124百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は913百万円(前期19百万円の収入)となりました。これは主に、配当金の支払額528百万円があったことによるものです。
④生産、受注及び販売の実績
当社グループの事業は、食品製造企業として同一セグメントに属する、ビスケット類、米菓類等の菓子および飲料食品等の食料品の製造・販売ならびにこれらの付随業務であり、単一セグメントであるため、生産、受注および販売の実績につきましては、区分別に記載しております。
a.生産実績
区分別当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
対前期比(%)
菓子(百万円)111,918100.4
飲料・食品・その他(百万円)6,51789.5
合計(百万円)118,43699.7

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
区分別当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
対前期比(%)
菓子(百万円)110,721100.7
飲料・食品・その他(百万円)6,85188.0
合計(百万円)117,57299.9

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
三菱食品株式会社19,66316.719,94717.0

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
連結財務諸表の作成で採用する重要な会計方針等に掲げる項目には、過去の実績または最も合理的と判断される前提に基づき見積る部分もあり、将来の前提条件の変動などにより財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があるものと考えております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
a.経営成績の状況
当連結会計年度の売上高は117,572百万円、対前期比123百万円の減少となりました。なお、売上高の詳細につきましては、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
売上総利益は48,452百万円、対前期比554百万円の減少となりました。これは主に、売上原価の増加によるものです。
営業利益は4,449百万円、対前期比727百万円の減少となりました。これは主に、売上総利益の減少と販売経費の増加によるものです。
経常利益は4,560百万円、対前期比762百万円の減少となりました。これは主に、営業利益の減少と為替相場の変動による差損の計上があったことによるものです。
税金等調整前当期純利益は4,550百万円、対前期比691百万円の減少となりました。これは主に、経常利益の減少と投資有価証券売却益の計上によるものです。
親会社株主に帰属する当期純利益は3,117百万円、対前期比540百万円の減少となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の減少によるものです。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
菓子・飲料・食品業界は、景気回復による個人消費マインドの改善が期待されるなか、付加価値を求める需要がある一方で、将来不安や物価上昇の警戒感から低価格志向が継続するなど、消費の多様化が続きました。
このような状況下で、当社グループは一貫して、食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と、消費者ニーズにお応えしたサービスの提供など、顧客満足度の向上に向けた活動を推進してまいりました。
c.資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。また、運転資金および設備資金につきましては、内部資金または借入及び社債により資金調達することとしております。
なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは、以下のとおりであります。
キャッシュ・フロー指標のトレンド
第139期
2015年3月
第140期
2016年3月
第141期
2017年3月
第142期
2018年3月
第143期
2019年3月
自己資本比率(%)53.455.457.555.357.9
時価ベースの自己資本比率(%)55.560.290.291.756.4
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(倍)0.30.30.30.20.3
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)154.5197.1517.01,088.11,349.5

自己資本比率 :自己資本 ÷ 総資産
時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額 ÷ 総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債 ÷ キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー ÷ 利払い
(注)1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
4.キャッシュ・フローおよび利払いは連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」および「利息の支払額」を使用しております。
d.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは連結ROEを重要指標と捉えており、中長期的に10.0%を目標にしております。
当期の連結ROEは6.9%であり、今後も財務政策など経営の諸施策を推進し、連結ROE向上に努めてまいります。また、「心と体の健康づくり」をテーマに、食を通じた健康づくりの提供のほか、文化・芸術活動やスポーツ、次世代育成の支援活動にも取り組んでまいります。さらに、社会的にニーズが高まっている「健康」というテーマを新しいビジネス・飛躍へのチャンスとして、持続可能な将来社会をデザインしていく健康増進総合支援企業として社会への貢献を目指してまいります。

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