有価証券報告書-第142期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/28 15:35
【資料】
PDFをみる
【項目】
107項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、海外経済の不確実性や各国金融政策の影響などに留意する必要があるものの、世界経済の緩やかな成長を背景に輸出や生産が堅調に推移し、企業収益や雇用環境が引き続き改善するなど回復基調が続きました。
菓子・飲料・食品業界は、景気回復による個人消費の拡大が期待されるなか、付加価値を求める需要がある一方で、節約・低価格志向などの価格重視の考えなど消費活動の多様化が進みました。また、人手不足や働き方改革、生産性向上への対応が求められました。
このような状況下で、当社グループは一貫して、食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と消費者ニーズにお応えしたサービスの提供など、顧客満足度の向上に向けた活動を推進してまいりました。具体的には、働き方の変化や女性の活躍推進、共働き世帯の増加などによる消費スタイルの多様化への対応として、消費者が求める価値の実現に機敏かつ柔軟に取り組み、きめ細かい店頭フォロー活動や地域のニーズに合わせた企画提案型の営業活動、品揃えの強化と付加価値を高めた魅力のある商品開発を通して、お客様の満足につながる活動を推進してまいりました。
その結果、天候の影響などを受けた品目があったものの、ビスケット品目、チョコレート品目、キャンデー品目などが伸張し売上高は前期を上回りました。利益面では、売上高の伸張とコスト削減、生産性の向上、経費の効率的な使用などに取り組んだことにより、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はともに前期を上回りました。
また、経済産業省と日本健康会議より、従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に取り組んでいる法人として「健康経営優良法人~ホワイト500~」の認定と、新潟県より従業員のスポーツ活動の奨励やスポーツ分野における社会貢献活動を実施している企業として「グッド!スポーツカンパニー」の知事賞をいただきました。
一方で研究分野におきましては、産学の共同研究を通じて開発した「糖による細胞の増殖制御技術」を応用し、再生医療向け試薬事業としてヒト多能性幹細胞(iPS/ES)用増殖制御基礎培養液「Xyltech(キシルテック)BOF-01」を開発し、販売を開始いたしました。
営業品目別の概況
菓子の合計売上高は109,913百万円(対前期比103.0%)となりました。
菓子では、ビスケット品目を中心として、豆菓子、キャンデー、デザート、米菓、スナック、チョコレートなどの品目を展開しています。
ビスケット品目は、パッケージビスケットのエクセレントスイーツシリーズに「ラシュクーレミルクショコラ」を発売しシリーズの充実を図ったほか、ホームカフェビスケットシリーズをリニューアルしました。アルフォートシリーズでは「157gアルフォートいちご」を発売しご好評をいただきました。また、加賀伝統野菜の五郎島金時を使用した「北陸限定ディズニーアルフォート五郎島金時」を発売しました。季節に合わせた味の展開として、抹茶、サマーフルーツ、夏塩、いも・栗、ホワイト、いちごなど各フェアを実施しました。企画商品として、夏季の冷やしておいしいシリーズ、ハロウィン、イースターをテーマとした商品展開も行いました。ビスケット商品群では、マイベネフィットシリーズやオリジナルビスケット・スタンダードビスケットシリーズがともに伸張しました。また、半生商品群では品揃えを強化した「大人プチ」シリーズのケーキ群や、「ガトーレーズンFS」などのファミリーサイズ商品群に支持をいただいたほか、焼菓子商品群では、スティックウエハース「エリーゼ」をチョコレートやホワイトチョコレートで包み込んだ「ショコラエリーゼ」を新たに品揃えし、エリーゼシリーズが伸張しました。
一方、新発売の「ボトルスナック」シリーズにおいて、環境負荷を低減した世界初のVOC(揮発性有機化合物)レス設計の水性インクジェットインクによる軟包装用フィルム印刷包装材を採用するとともに、「大人プチ」シリーズにおいては、ツーアクションで陳列でき、綺麗な仕上がりと作業の効率化で販売店様の生産性向上に寄与する“SPボックス”包装材を採用するなど、先を想定した先進的な取り組みの提案を行いました。
また、キャンデー品目は、キューブ状の小粒キャンデー「キュービィロップ」に乳酸菌を配合したのど飴を発売したほか、塩分やミネラルを手軽に補給できる「ミネラル塩飴」で環境省が参画する“熱中症予防声かけプロジェクト”に継続して参加しました。ジュワ~っととろける新くちどけマシュマロ「とろマロ」を発売し、さらにグレープ味を加え品揃えの充実を図りました。グミ商品群は、「フェットチーネグミ」シリーズでフルーツパンチ味やレモン味などの味の展開、2つの味をアソートしたミニサイズの食べやすい“miniFS”にご好評をいただき伸張しました。
チョコレート品目は、「アルフォートミニチョコレートプレミアム濃苺」を発売し大変ご好評をいただきました。また、ぎっしりの充実感チョコレート「アーモンドラッシュ」シリーズと「レーズンラッシュホワイト」をタテ型のパッケージデザインで発売しご好評をいただきました。さらに、冬季限定の生チョコレート「粉雪ショコラ」シリーズにおいて、濃ミルク、深みカカオ、濃苺の冬だけのおいしさを展開しました。板チョコレート商品群の他、小箱チョコレート商品群、チョコスナック商品群、マイベネフィットシリーズなども伸張しました。
以上、天候の要因等により伸び悩んだ品目があったものの、ビスケット品目のほか、チョコレート品目、豆菓子品目、キャンデー品目などが伸張したことから、菓子全体でも前期を上回りました。
飲料・食品・その他の合計売上高は7,783百万円(対前期比126.4%)となりました。
飲料品目は、スポーツ支援商品「ウィングラム」シリーズに、持久系アスリート向けの「エナジックウォーター」「ハイカーボ300」とロート製薬とコラボレーションしたジュニア向けの「ウィングラムココアPET480(セノビック)」を発売しました。また、ご好評をいただいている「おいしいココナッツミルク」は、ココナッツ感をアップしたほか、乳酸菌を加えリニューアルしました。牛乳でおいしいココアシリーズのボトル缶は、取り扱い店の拡大により伸張したものの、競争激化の状況下でミネラルウォーター商品群が伸び悩んだことなどから前期を下回りました。
食品品目は、糖質控えめのごはんが炊ける「低糖質ごはん米」の販売を開始しました。マルチスタイルスイーツ「スライス生チョコレート」シリーズは、お子様や車を運転する方にも安心のアルコール含有率0%にリニューアルし拡販を図りました。また、機能性食品では、「ウィングラム」シリーズに「ウィングラムプロテインバー(セノビック)」を発売しました。栄養調整食品「スローバー」シリーズは、スイートポテトクッキーを加え、取り扱い店の拡大により伸張しました。品目全体では、保存缶商品の需要が落ち着いたことや、既存品の粉末ココア商品が伸び悩んだことなどから前期を下回りました。
冷菓は、昨夏に「ルマンドアイス」を自社工場で生産開始し供給の安定化を図るとともに、2018年2月に関東地域で発売し日本全国での販売となりました。2018年3月には、第2弾として「ルマンドアイスロイヤルミルクティー」を地域限定で販売開始しました。
その他品目では、通信販売事業は、付加価値を高めた商品や魅力的な品揃えの充実により、顧客の拡大とリピーターの増加に取り組みました。
自動販売機事業は、多様な商品を取り扱うプチモールの設置環境の選択による収益効率の向上に取り組んだほか、展開推進による台数の増加に伴って伸張しました。
また、酒類販売事業は、クラフトビールへの期待が高まるなか、限定醸造ビールの発売やナショナルブランド商品、ギフト商品などが順調に推移したことから前期並みの推移となりました。
以上の営業活動により業績の向上に努めてまいりました結果、当連結会計年度の売上高は117,696百万円(対前期比104.2%)、営業利益は5,177百万円(対前期比107.7%)、経常利益は5,322百万円(対前期比114.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,657百万円(対前期比100.1%)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は39,920百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,042百万円増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加と期末日休日による受取手形及び売掛金の増加があったことによるものです。固定資産は39,584百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,715百万円増加となりました。これは主に、新潟工場等の設備投資により固定資産が増加したことによるものです。
この結果、総資産は79,505百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,758百万円増加となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は27,730百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,696百万円増加となりました。これは主に、期末日休日による支払手形及び買掛金の増加と、設備投資に伴う未払金の増加があったことによるものです。固定負債は7,790百万円となり、前連結会計年度末に比べ791百万円増加となりました。これは主に、長期借入金の増加があったことによるものです。
この結果、負債合計は35,521百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,488百万円増加となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は43,984百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,269百万円増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上と剰余金の配当があったことによるものです。
この結果、自己資本比率は55.3%(前連結会計年度末57.5%)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は17,942百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,945百万円増加となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は10,428百万円(前期6,306百万円の収入、対前期比165.4%)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益5,241百万円および減価償却費3,847百万円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は5,494百万円(前期6,123百万円の支出、対前期比89.7%)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出5,334百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は19百万円(前期1,780百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入れによる収入額1,000百万円と長期借入金の返済による支出229百万円および配当金の支払額480百万円があったことによるものです。
④生産、受注及び販売の実績
当社グループの事業は、食品製造企業として同一セグメントに属する、ビスケット類、米菓類等の菓子および飲料食品等の食料品の製造・販売ならびにこれらの付随業務であり、単一セグメントであるため、生産、受注および販売の実績につきましては、区分別に記載しております。
a.生産実績
区分別当連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
対前期比(%)
菓子(百万円)111,494103.6
飲料・食品・その他(百万円)7,283122.2
合計(百万円)118,777104.6

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
区分別当連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
対前期比(%)
菓子(百万円)109,913103.0
飲料・食品・その他(百万円)7,783126.4
合計(百万円)117,696104.2

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
当連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
三菱食品株式会社17,37015.419,66316.7

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
連結財務諸表の作成で採用する重要な会計方針等に掲げる項目には、過去の実績または最も合理的と判断される前提に基づき見積る部分もあり、将来の前提条件の変動などにより財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があるものと考えております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
a.経営成績の状況
当連結会計年度の売上高は117,696百万円、対前期比4,778百万円の増加となりました。なお、売上高の詳細につきましては、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
売上総利益は49,007百万円、対前期比1,788百万円の増加となりました。これは主に、売上高の増加によるものです。
営業利益は5,177百万円、対前期比368百万円の増加となりました。これは主に、売上総利益の増加と販売経費の効果的使用に努めたことによるものです。
経常利益は5,322百万円、対前期比656百万円の増加となりました。これは主に、営業利益の増加と為替相場の変動による差益の計上があったことによるものです。
税金等調整前当期純利益は5,241百万円、対前期比65百万円の増加となりました。これは主に、経常利益の増加と投資有価証券売却益の減少によるものです。
親会社株主に帰属する当期純利益は3,657百万円、対前期比5百万円の増加となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加によるものです。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
菓子・飲料・食品業界は、景気回復による個人消費の拡大が期待されるなか、付加価値を求める需要がある一方で、節約・低価格志向などの価格重視の考えなど消費活動の多様化が進みました。また、人手不足や働き方改革、生産性向上への対応が求められました。
このような状況下で、当社グループは一貫して、食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と消費者ニーズにお応えしたサービスの提供など、顧客満足度の向上に向けた活動を推進してまいりました。
c.資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。また、運転資金および設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。
なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは、以下のとおりであります。
キャッシュ・フロー指標のトレンド
第138期
2014年3月
第139期
2015年3月
第140期
2016年3月
第141期
2017年3月
第142期
2018年3月
自己資本比率(%)53.553.455.457.555.3
時価ベースの自己資本比率(%)42.155.560.290.291.7
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(倍)0.60.30.30.30.2
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)71.7154.5197.1517.01,088.1

自己資本比率 :自己資本 ÷ 総資産
時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額 ÷ 総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債 ÷ キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー ÷ 利払い
(注)1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
4.キャッシュ・フローおよび利払いは連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」および「利息の支払額」を使用しております。
d.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは連結ROEを重要指標と捉えており、中長期的に10.0%を目標にしております。
当期の連結ROEは8.6%であり、今後も財務制策など経営の諸施策を推進し、連結ROE向上に努めてまいります。また、「心と体の健康づくり」をテーマに、食を通じた健康づくりの提供のほか、文化・芸術活動やスポーツ、次世代育成の支援活動にも取り組んでまいります。さらに、社会的にニーズが高まっている「健康」というテーマを新しいビジネス・飛躍へのチャンスとして、持続可能な将来社会をデザインしていく健康増進総合支援企業として社会への貢献を目指してまいります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。