有価証券報告書-第150期(2025/04/01-2026/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、米国通商政策の動向など景気下押しリスクが存在したものの、好調な企業収益や所得環境の改善を背景として、おおむね緩やかな回復基調が続きました。一方で、期末にかけて中東情勢の緊迫化により、世界経済の不透明感が急速に高まりました。
菓子・飲料・食品業界は、原材料調達価格の高止まりや各種コスト上昇への対応に加え、消費者の生活防衛意識が長引く環境下で、節約志向への対応が求められました。
このような中、当社グループでは食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と、消費者ニーズにお応えしたサービスの提供など、顧客満足度の向上に向けた活動を一貫して推進しました。具体的には、商品ブランドの展開拡大ならびに機能性の付加や希少な原料を使用した商品展開などにより、多様化するニーズへの対応を図りました。
その結果、価格改定の影響が残ったチョコレート品目や競争激化の影響からキャンデー品目が伸び悩んだものの、主力のビスケット品目や品揃え強化に取り組んだ豆菓子品目ならびにスナック品目などが順調に推移したことから、売上高は前期を上回り、過去最高売上高を更新しました。利益面では、生産性の向上とコストの削減、経費の効率的な使用に継続して努めたことに加え、売上高の伸張等により、営業利益、経常利益ならびに親会社株主に帰属する当期純利益は、前期を上回り過去最高益となりました。
(営業品目別の概況)
菓子の合計売上高は、115,244百万円(対前期比105.8%)となりました。
菓子では、ビスケット品目を中心として、豆菓子、キャンデー、デザート、米菓、スナック、チョコレートなどの品目を展開しています。
ビスケット品目は、シガレットタイプのラングドシャクッキー「ルーベラ」を3年ぶりに再発売するとともに、CM投入も行い“オリジナルビスケット”シリーズ全体で拡販を図りました。さらには、クラウンメロンや矢堅目の塩、安納芋に和栗、ブランドいちごや宇治抹茶を使用した季節商品や催事に合わせた商品を展開し、品目の底上げと売場の活性化に取り組みました。選ぶ楽しさを提供するプチシリーズは、新商品の展開ならびに各種プロモーションによる認知拡大を図るとともに、積極的な売場展開に取り組みご支持をいただきました。ほかにも、東京おかしランドでのポップアップ出店やコンセプトショップ「Un BOURBON(アン・ブルボン)」の新潟県外への催事出店などブランド認知の向上に取り組み、品目全体でも順調に推移しました。
チョコレート品目は、当社のロングセラー商品「ホワイトロリータ」を食べやすいサイズにした「ひとくちホワイトロリータ」を発売し、「ひとくちルマンド」等の既存品とともに拡販を図りました。また、“アルフォートミニチョコレート”シリーズでは、プロモーションによるブランド強化とともに、いちごやチーズのリッチな味わいを楽しめる商品など季節に合わせた商品展開を実施しました。さらには、カカオ原料価格が高止まりする中、「プレッツェルショコラ」や「サクつぶビット」のような、多様なカテゴリーを活用したコンビネーション商品などバラエティ豊かな商品開発に努めました。品目全体では、価格改定の影響で既存の大袋商品が伸び悩んだものの、前期並みの推移となりました。
キャンデー品目は、“フェットチーネグミ”シリーズで、期間限定商品やルート限定商品の発売、さらには独自の製法を応用した2列構造の商品を展開し品揃えの強化に努めました。加えて、“フェットチーネグミ”シリーズ発売15周年を記念し、本社所在地である柏崎市の高校生とともに作り上げた地域密着型のCM展開などのプロモーションを実施し、ブランド認知向上を図りました。また、気温が上昇する時期に合わせて、「ミネラル塩飴」の展開強化に努めたほか、ミネラル分が補給できる小袋タイプのタブレット商品を発売し、品揃えの充実を図りました。しかしながら品目全体では、競争激化の影響から既存品が伸び悩んだことにより前期を下回りました。
菓子全体の売上高は、伸び悩んだ品目があったものの、ビスケット品目に加え、「味ごのみ」などの豆菓子品目や「ピッカラ」などのスナック品目で品揃えの強化に取り組み順調に推移したことから、前期を上回りました。
飲料・食品・冷菓・その他の合計売上高は、5,058百万円(対前期比112.0%)となりました。
飲料品目は、新潟県村上市で収穫された茶葉を使用した「雪澄み茶」を発売したほか、当社のロングセラー商品の味わいをイメージしたミルク風味の缶飲料「ホワイトロリータドリンク缶180」を発売し活性化を図りました。また、防災意識の高まりによる備蓄需要やキャラクターをデザインしたボトルが好評をいただいたことで、ミネラルウォーター商品群が順調に推移しました。
食品品目は、品質・価格などの実質価値の高さが評価され粉末ココア商品にご支持をいただきました。また、簡便・時短ニーズに対応した食品シート“かんたんクッキング”シリーズでは、焼き芋の味わいやバターの風味を楽しめる商品を展開し、拡販を図りました。機能性食品では、「スローバーベイクドショコラケーキ」を発売し“スローバー”シリーズの品揃えを拡充しました。さらには、不足しがちなカルシウムや鉄分を補える「しっとりソフトクッキー」にもご支持をいただきました。
冷菓品目は、“ルマンドアイス”シリーズで、宇治抹茶や新潟県産のブランドさつまいもを使用した商品ならびにルート限定商品を発売し活性化を図りました。加えて、高知県産のしょうがの味わいが楽しめるカップアイスを展開するなど、品揃えの強化に取り組みました。
その他では、通信販売事業は、季節や催事に合わせた詰合せ商品やオリジナル企画など、メーカーならではの品揃えにより買い上げ点数の増加を図るとともに、サービス品質の向上を進め、リピーターの増加と継続的な販路拡大に取り組みました。
自動販売機事業は、設置場所の見直しを行うとともに電子マネーへの対応を進め、自動販売機1台当たりの収益性や利便性の向上に取り組んだほか、交通拠点や学校関連施設を中心に新規開拓に努め、売上の底上げを図りました。
酒類販売事業は、エチゴビール那須工場の初醸造商品「笑顔が集う輝きビール」や季節に合わせた限定醸造商品を積極的に展開したことに加え、輸出商品が順調に推移しました。
飲料・食品・冷菓・その他全体の売上高は、前期を上回りました。
以上の営業活動により業績の向上に努めてまいりました結果、当連結会計年度の売上高は120,303百万円(対前期比106.0%)、営業利益は7,496百万円(対前期比100.3%)、経常利益は8,004百万円(対前期比105.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,913百万円(対前期比106.2%)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は52,055百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,761百万円増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加および原料高騰による原材料及び貯蔵品の増加があったことによるものです。固定資産は49,354百万円となり、前連結会計年度末に比べ190百万円減少となりました。
この結果、総資産は101,410百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,570百万円増加となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は26,590百万円となり、前連結会計年度末に比べ705百万円増加となりました。これは主に、1年内償還予定の社債および未払費用の増加があったことによるものです。固定負債は7,612百万円となり、前連結会計年度末に比べ849百万円減少となりました。これは主に、退職給付に係る負債および長期借入金の減少があったことによるものです。
この結果、負債合計は34,202百万円となり、前連結会計年度末に比べ144百万円減少となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は67,207百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,714百万円増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上と剰余金の配当があったことによるものです。
この結果、自己資本比率は66.3%(前連結会計年度末64.2%)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は20,826百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,434百万円増加となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は9,280百万円(前期6,527百万円の収入、対前期比142.2%)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益7,971百万円および減価償却費5,491百万円と法人税等の支払額2,145百万円および棚卸資産の増加額1,698百万円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は4,371百万円(前期6,475百万円の支出、対前期比67.5%)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4,114百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,515百万円(前期2,227百万円の支出、対前期比68.0%)となりました。これは主に、配当金の支払額930百万円および長期借入金の返済による支出310百万円があったことによるものです。
④生産、受注及び販売の実績
当社グループの事業は、食品製造企業として同一セグメントに属する、ビスケット類、米菓類等の菓子および飲料食品等の食料品の製造・販売ならびにこれらの付随業務であり、単一セグメントであるため、生産、受注および販売の実績につきましては、区分別に記載しております。
a.生産実績
(注)金額は販売価格によっております。
b.受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態及び経営成績の状況
当社グループでは経営理念「利害相反する人を含めて、集団の生存性を高める」の実現と永続的な発展、ならびに地域・社会に貢献し続ける企業を目指し、2027年3月期から2029年3月期にわたっての活動指針として「中期3か年経営計画」を策定し、公表しております。
今後も、当社のミッション「食を通じて未来に命と笑顔をつなぎます。」を通して、ステークホルダーの皆様と“響働”し、事業の成長と持続可能な未来社会への貢献を目指してまいります。
※響働とは、全体(社会や会社)と響きあい、はたらくことを意味します。利害の異なるステークホルダーの皆様と、全体に、己の心をあわせ、協力しあって響きあっていくことです。
当連結会計年度の売上高は120,303百万円、対前期比6,828百万円の増加となりました。なお、売上高の詳細につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
売上総利益は30,359百万円、対前期比1,234百万円の増加となりました。これは主に、売上高が前期を上回ったことや、各種調達価格が高止まりする中、生産性の向上やコストの削減、経費の効率的な使用を進め適正利益の確保に取り組んだことによるものです。
営業利益は7,496百万円、対前期比25百万円の増加となりました。これは主に、売上総利益の増加と物流費などの各種コスト上昇による一般管理費の増加によるものです。
経常利益は8,004百万円、対前期比418百万円の増加となりました。これは主に、為替差損益の変動によるものです。
税金等調整前当期純利益は7,971百万円、対前期比291百万円の増加となりました。これは主に、経常利益の増加によるものです。
親会社株主に帰属する当期純利益は5,913百万円、対前期比346百万円の増加となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加によるものです。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
菓子・飲料・食品業界は、原材料調達価格の高止まりや各種コスト上昇への対応に加え、消費者の生活防衛意識が長引く環境下で、節約志向への対応が求められました。
このような中、当社グループでは食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と、消費者ニーズにお応えしたサービスの提供など、顧客満足度の向上に向けた活動を一貫して推進しました。具体的には、商品ブランドの展開拡大ならびに機能性の付加や希少な原料を使用した商品展開などにより、多様化するニーズへの対応を図りました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。また、運転資金および設備資金につきましては、内部資金または借入および社債により資金調達することとしております。
なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは、以下のとおりであります。
キャッシュ・フロー指標のトレンド
自己資本比率 :自己資本 ÷ 総資産
時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額 ÷ 総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債 ÷ キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー ÷ 利払い
(注)1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
4.キャッシュ・フローおよび利払いは連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」および「利息の支払額」を使用しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、米国通商政策の動向など景気下押しリスクが存在したものの、好調な企業収益や所得環境の改善を背景として、おおむね緩やかな回復基調が続きました。一方で、期末にかけて中東情勢の緊迫化により、世界経済の不透明感が急速に高まりました。
菓子・飲料・食品業界は、原材料調達価格の高止まりや各種コスト上昇への対応に加え、消費者の生活防衛意識が長引く環境下で、節約志向への対応が求められました。
このような中、当社グループでは食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と、消費者ニーズにお応えしたサービスの提供など、顧客満足度の向上に向けた活動を一貫して推進しました。具体的には、商品ブランドの展開拡大ならびに機能性の付加や希少な原料を使用した商品展開などにより、多様化するニーズへの対応を図りました。
その結果、価格改定の影響が残ったチョコレート品目や競争激化の影響からキャンデー品目が伸び悩んだものの、主力のビスケット品目や品揃え強化に取り組んだ豆菓子品目ならびにスナック品目などが順調に推移したことから、売上高は前期を上回り、過去最高売上高を更新しました。利益面では、生産性の向上とコストの削減、経費の効率的な使用に継続して努めたことに加え、売上高の伸張等により、営業利益、経常利益ならびに親会社株主に帰属する当期純利益は、前期を上回り過去最高益となりました。
(営業品目別の概況)
菓子の合計売上高は、115,244百万円(対前期比105.8%)となりました。
菓子では、ビスケット品目を中心として、豆菓子、キャンデー、デザート、米菓、スナック、チョコレートなどの品目を展開しています。
ビスケット品目は、シガレットタイプのラングドシャクッキー「ルーベラ」を3年ぶりに再発売するとともに、CM投入も行い“オリジナルビスケット”シリーズ全体で拡販を図りました。さらには、クラウンメロンや矢堅目の塩、安納芋に和栗、ブランドいちごや宇治抹茶を使用した季節商品や催事に合わせた商品を展開し、品目の底上げと売場の活性化に取り組みました。選ぶ楽しさを提供するプチシリーズは、新商品の展開ならびに各種プロモーションによる認知拡大を図るとともに、積極的な売場展開に取り組みご支持をいただきました。ほかにも、東京おかしランドでのポップアップ出店やコンセプトショップ「Un BOURBON(アン・ブルボン)」の新潟県外への催事出店などブランド認知の向上に取り組み、品目全体でも順調に推移しました。
チョコレート品目は、当社のロングセラー商品「ホワイトロリータ」を食べやすいサイズにした「ひとくちホワイトロリータ」を発売し、「ひとくちルマンド」等の既存品とともに拡販を図りました。また、“アルフォートミニチョコレート”シリーズでは、プロモーションによるブランド強化とともに、いちごやチーズのリッチな味わいを楽しめる商品など季節に合わせた商品展開を実施しました。さらには、カカオ原料価格が高止まりする中、「プレッツェルショコラ」や「サクつぶビット」のような、多様なカテゴリーを活用したコンビネーション商品などバラエティ豊かな商品開発に努めました。品目全体では、価格改定の影響で既存の大袋商品が伸び悩んだものの、前期並みの推移となりました。
キャンデー品目は、“フェットチーネグミ”シリーズで、期間限定商品やルート限定商品の発売、さらには独自の製法を応用した2列構造の商品を展開し品揃えの強化に努めました。加えて、“フェットチーネグミ”シリーズ発売15周年を記念し、本社所在地である柏崎市の高校生とともに作り上げた地域密着型のCM展開などのプロモーションを実施し、ブランド認知向上を図りました。また、気温が上昇する時期に合わせて、「ミネラル塩飴」の展開強化に努めたほか、ミネラル分が補給できる小袋タイプのタブレット商品を発売し、品揃えの充実を図りました。しかしながら品目全体では、競争激化の影響から既存品が伸び悩んだことにより前期を下回りました。
菓子全体の売上高は、伸び悩んだ品目があったものの、ビスケット品目に加え、「味ごのみ」などの豆菓子品目や「ピッカラ」などのスナック品目で品揃えの強化に取り組み順調に推移したことから、前期を上回りました。
飲料・食品・冷菓・その他の合計売上高は、5,058百万円(対前期比112.0%)となりました。
飲料品目は、新潟県村上市で収穫された茶葉を使用した「雪澄み茶」を発売したほか、当社のロングセラー商品の味わいをイメージしたミルク風味の缶飲料「ホワイトロリータドリンク缶180」を発売し活性化を図りました。また、防災意識の高まりによる備蓄需要やキャラクターをデザインしたボトルが好評をいただいたことで、ミネラルウォーター商品群が順調に推移しました。
食品品目は、品質・価格などの実質価値の高さが評価され粉末ココア商品にご支持をいただきました。また、簡便・時短ニーズに対応した食品シート“かんたんクッキング”シリーズでは、焼き芋の味わいやバターの風味を楽しめる商品を展開し、拡販を図りました。機能性食品では、「スローバーベイクドショコラケーキ」を発売し“スローバー”シリーズの品揃えを拡充しました。さらには、不足しがちなカルシウムや鉄分を補える「しっとりソフトクッキー」にもご支持をいただきました。
冷菓品目は、“ルマンドアイス”シリーズで、宇治抹茶や新潟県産のブランドさつまいもを使用した商品ならびにルート限定商品を発売し活性化を図りました。加えて、高知県産のしょうがの味わいが楽しめるカップアイスを展開するなど、品揃えの強化に取り組みました。
その他では、通信販売事業は、季節や催事に合わせた詰合せ商品やオリジナル企画など、メーカーならではの品揃えにより買い上げ点数の増加を図るとともに、サービス品質の向上を進め、リピーターの増加と継続的な販路拡大に取り組みました。
自動販売機事業は、設置場所の見直しを行うとともに電子マネーへの対応を進め、自動販売機1台当たりの収益性や利便性の向上に取り組んだほか、交通拠点や学校関連施設を中心に新規開拓に努め、売上の底上げを図りました。
酒類販売事業は、エチゴビール那須工場の初醸造商品「笑顔が集う輝きビール」や季節に合わせた限定醸造商品を積極的に展開したことに加え、輸出商品が順調に推移しました。
飲料・食品・冷菓・その他全体の売上高は、前期を上回りました。
以上の営業活動により業績の向上に努めてまいりました結果、当連結会計年度の売上高は120,303百万円(対前期比106.0%)、営業利益は7,496百万円(対前期比100.3%)、経常利益は8,004百万円(対前期比105.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,913百万円(対前期比106.2%)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は52,055百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,761百万円増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加および原料高騰による原材料及び貯蔵品の増加があったことによるものです。固定資産は49,354百万円となり、前連結会計年度末に比べ190百万円減少となりました。
この結果、総資産は101,410百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,570百万円増加となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は26,590百万円となり、前連結会計年度末に比べ705百万円増加となりました。これは主に、1年内償還予定の社債および未払費用の増加があったことによるものです。固定負債は7,612百万円となり、前連結会計年度末に比べ849百万円減少となりました。これは主に、退職給付に係る負債および長期借入金の減少があったことによるものです。
この結果、負債合計は34,202百万円となり、前連結会計年度末に比べ144百万円減少となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は67,207百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,714百万円増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上と剰余金の配当があったことによるものです。
この結果、自己資本比率は66.3%(前連結会計年度末64.2%)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は20,826百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,434百万円増加となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は9,280百万円(前期6,527百万円の収入、対前期比142.2%)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益7,971百万円および減価償却費5,491百万円と法人税等の支払額2,145百万円および棚卸資産の増加額1,698百万円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は4,371百万円(前期6,475百万円の支出、対前期比67.5%)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4,114百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,515百万円(前期2,227百万円の支出、対前期比68.0%)となりました。これは主に、配当金の支払額930百万円および長期借入金の返済による支出310百万円があったことによるものです。
④生産、受注及び販売の実績
当社グループの事業は、食品製造企業として同一セグメントに属する、ビスケット類、米菓類等の菓子および飲料食品等の食料品の製造・販売ならびにこれらの付随業務であり、単一セグメントであるため、生産、受注および販売の実績につきましては、区分別に記載しております。
a.生産実績
| 区分別 | 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 対前期比(%) |
| 菓子(百万円) | 135,162 | 106.8 |
| 飲料・食品・冷菓・その他(百万円) | 4,398 | 104.0 |
| 合計(百万円) | 139,560 | 106.7 |
(注)金額は販売価格によっております。
b.受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
| 区分別 | 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 対前期比(%) |
| 菓子(百万円) | 115,244 | 105.8 |
| 飲料・食品・冷菓・その他(百万円) | 5,058 | 112.0 |
| 合計(百万円) | 120,303 | 106.0 |
(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| 三菱食品株式会社 | 16,167 | 14.2 | 17,128 | 14.2 |
| コンフェックス株式会社 | 14,441 | 12.7 | 14,549 | 12.1 |
| 株式会社高山 | 12,289 | 10.8 | 12,884 | 10.7 |
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態及び経営成績の状況
当社グループでは経営理念「利害相反する人を含めて、集団の生存性を高める」の実現と永続的な発展、ならびに地域・社会に貢献し続ける企業を目指し、2027年3月期から2029年3月期にわたっての活動指針として「中期3か年経営計画」を策定し、公表しております。
今後も、当社のミッション「食を通じて未来に命と笑顔をつなぎます。」を通して、ステークホルダーの皆様と“響働”し、事業の成長と持続可能な未来社会への貢献を目指してまいります。
※響働とは、全体(社会や会社)と響きあい、はたらくことを意味します。利害の異なるステークホルダーの皆様と、全体に、己の心をあわせ、協力しあって響きあっていくことです。
当連結会計年度の売上高は120,303百万円、対前期比6,828百万円の増加となりました。なお、売上高の詳細につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
売上総利益は30,359百万円、対前期比1,234百万円の増加となりました。これは主に、売上高が前期を上回ったことや、各種調達価格が高止まりする中、生産性の向上やコストの削減、経費の効率的な使用を進め適正利益の確保に取り組んだことによるものです。
営業利益は7,496百万円、対前期比25百万円の増加となりました。これは主に、売上総利益の増加と物流費などの各種コスト上昇による一般管理費の増加によるものです。
経常利益は8,004百万円、対前期比418百万円の増加となりました。これは主に、為替差損益の変動によるものです。
税金等調整前当期純利益は7,971百万円、対前期比291百万円の増加となりました。これは主に、経常利益の増加によるものです。
親会社株主に帰属する当期純利益は5,913百万円、対前期比346百万円の増加となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加によるものです。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
菓子・飲料・食品業界は、原材料調達価格の高止まりや各種コスト上昇への対応に加え、消費者の生活防衛意識が長引く環境下で、節約志向への対応が求められました。
このような中、当社グループでは食品製造企業として品質保証第一主義に徹し、安全で安心な実質価値の高い商品の安定した供給と、消費者ニーズにお応えしたサービスの提供など、顧客満足度の向上に向けた活動を一貫して推進しました。具体的には、商品ブランドの展開拡大ならびに機能性の付加や希少な原料を使用した商品展開などにより、多様化するニーズへの対応を図りました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。また、運転資金および設備資金につきましては、内部資金または借入および社債により資金調達することとしております。
なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは、以下のとおりであります。
キャッシュ・フロー指標のトレンド
| 第146期 2022年3月 | 第147期 2023年3月 | 第148期 2024年3月 | 第149期 2025年3月 | 第150期 2026年3月 | |
| 自己資本比率(%) | 63.4 | 61.1 | 59.9 | 64.2 | 66.3 |
| 時価ベースの自己資本比率(%) | 64.9 | 58.6 | 61.0 | 64.0 | 76.8 |
| キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) | 0.0 | 2.4 | 0.5 | 0.5 | 0.3 |
| インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) | 1,669.7 | 249.0 | 703.3 | 234.6 | 239.3 |
自己資本比率 :自己資本 ÷ 総資産
時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額 ÷ 総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債 ÷ キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー ÷ 利払い
(注)1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
4.キャッシュ・フローおよび利払いは連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」および「利息の支払額」を使用しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。