有価証券報告書-第102期(2025/01/01-2025/12/31)
①ガバナンス
[サステナビリティ・ガバナンス]
アサヒグループではサステナビリティの推進を重要な経営課題と捉えており、アサヒグループホールディングス(株)の取締役 兼 代表執行役社長Group CEOが委員長となる「グローバルサステナビリティ委員会」を設置して、サステナビリティ推進を包含したコーポレートガバナンス体制を構築しています。
「グローバルサステナビリティ委員会」で決定した内容は、「サステナビリティリーダーズ会議」「サステナビリティタスクフォース」を通じてグループ全体の戦略として落とし込む仕組みになっており、また、取締役会のモニタリング体制の強化を目的に、「サステナビリティアドバイザリー委員会」を設置して、グループ一体となってサステナビリティを推進する体制を組んでいます。

※その他委員長が指定する者
2025年の開催実績
[取締役会におけるサステナビリティの議論]
アサヒグループでは、『中長期経営方針』のコア戦略に位置付けられているサステナビリティ戦略について、取締役会においても重点的に議論を行っています。「グローバルサステナビリティ委員会」で議論した戦略や目標値はExecutive CommitteeやCorporate Management Boardで審議された上で、最終的には取締役会がモニタリングを行っています。また、各Regional HeadquartersのCEOは、各地域でのサステナビリティに関する具体的な取り組みや進捗について、取締役会に報告しています。
サステナビリティに関する直近の取締役会報告内容
[取締役会のサステナビリティスキル・能力]
アサヒグループホールディングス(株)は「取締役会スキルマトリックス」に照らし、豊富な経験、高い見識、高度な専門性・能力を有する人物により取締役会を構成することとしています。
「取締役会スキルマトリックス」は、役員に求める要件をグループ理念“Asahi Group Philosophy”(以下、AGP)や経営戦略などから導いて策定したもので、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に必要な取締役会全体としての知識・経験・能力のバランス、多様性を確保することを目的としています。この中では意思決定スキルとして「サステナビリティ」も設定しており、「事業を通じた社会インパクト創出をリードするスキル」「ESGの知識と見識に基づき経営を方向付けるスキル」と定義しています。具体的には、サステナビリティの重点テーマである「気候変動への対応」「持続可能な容器包装」「人と人とのつながりの創出による持続可能なコミュニティの実現」などの監督経験があることや、「不適切飲酒の低減」「新たな飲用機会の創出によるアルコール関連問題の解決」への対応を踏まえ酒類事業の経験があることなどを指しています。
取締役会スキルマトリックス
*「取締役会スキルマトリックス」は各取締役の役割に照らして発揮が期待されるスキルを記載しており、各取締役が保有するすべての知見・経験を表すものではありません。
「取締役会スキルマトリックス」に定めるスキルの定義
[役員報酬への社会的価値指標(サステナビリティ指標)の組み込み]
アサヒグループホールディングス(株)は、役員報酬をAGPの実践及び同社の持続的な成長と中長期の企業価値向上の実現、サステナビリティと経営の統合を図るための重要な手段として位置付けています。
社内取締役(執行役兼務)・執行役の報酬は、基本報酬、年次賞与、株式報酬で構成し、社外取締役・社内取締役(監査委員)は基本報酬のみとしています。透明性・公正性を確保するため、過半数を独立社外取締役が占める報酬委員会の決議により、報酬内容を決定しています。また、審議の客観性を維持するため、外部専門機関の報酬ベンチマークや先行プラクティス等も参照しています。
株式報酬は、当社の経営陣が経済的価値と社会的価値の両立を目指し、中長期的視点での経営及び社会的責任を果たすこと、また株主との利益・リスクの共有を目的とし、評価対象期間である3年間の業績評価に応じて当社株式を交付する業績連動型株式ユニット制度を導入しています。
サステナビリティと経営の統合を目指し、株式報酬の業績評価のうち20%を社会的価値指標の比重として設定し、当社のサステナビリティ戦略及び事業・社会への影響を踏まえ、2025年はGHG排出量(Scope1,2)の削減率をグループ共通の評価指標として選定しています。当制度は、財務・非財務双方の側面から当社の中長期的な企業価値向上を促すものであり、目標達成時には100%を支給し、その達成度に応じて0~200%の範囲で株式報酬の支給率が変動します。
[サステナビリティ・ガバナンス]
アサヒグループではサステナビリティの推進を重要な経営課題と捉えており、アサヒグループホールディングス(株)の取締役 兼 代表執行役社長Group CEOが委員長となる「グローバルサステナビリティ委員会」を設置して、サステナビリティ推進を包含したコーポレートガバナンス体制を構築しています。
「グローバルサステナビリティ委員会」で決定した内容は、「サステナビリティリーダーズ会議」「サステナビリティタスクフォース」を通じてグループ全体の戦略として落とし込む仕組みになっており、また、取締役会のモニタリング体制の強化を目的に、「サステナビリティアドバイザリー委員会」を設置して、グループ一体となってサステナビリティを推進する体制を組んでいます。

| 組織体 | 役割 | 構成 | 開催頻度 |
| サステナビリティ アドバイザリー 委員会 | ●専門的な見地から、サステナビリティと経営の統合のさらなる推進、サステナビリティに関する重要なテーマについて取締役会に提言 | 委員長: アサヒグループホールディングス(株) 取締役 兼 代表執行役社長Group CEO 委員: ●アサヒグループホールディングス(株) 社内取締役 1名 ●アサヒグループホールディングス(株) 社外取締役2名 | 年2回 |
| グローバル サステナビリティ 委員会 | 戦略の決定 ●グループのサステナビリティ方針の策定 ●サステナビリティ戦略・方針、グループ目標の承認 ●実績管理 ●サステナビリティ関連リスクの特定と低減 | 委員長: アサヒグループホールディングス(株) 取締役 兼 代表執行役社長Group CEO 委員: ●アサヒグループホールディングス(株) Group CPO、Group CFO、Corporate Secretary、Group CGO、Group CR&DO, Group CCAO、Group CSCO ●Asahi Global Procurement Pte. Ltd. CEO ●Regional Headquarters CEO、サステナビリティ担当役員※ | 年1回 |
| サステナビリティ リーダーズ会議 | 戦略の実行 ●グローバルサステナビリティ委員会で決定した戦略、方針の実行 ●ベストプラクティス、イノベーション事例の共有 ●関連部門と連携した事業のあらゆる面へのサステナビリティの統合 | 議長: アサヒグループホールディングス(株) Group CCAO メンバー: ●アサヒグループホールディングス(株)サステナビリティ関連部門長 ●Asahi Global Procurement Pte. Ltd. CEO、サステナビリティ担当役員 ●Regional Headquarters サステナビリティ担当役員・関係部署部門長 | 年2回 |
| サステナビリティ タスクフォース (各マテリアリティ) | 課題の取り組み ●特定のサステナビリティに関する課題、プロジェクトへの取り組み ●影響力の大きい環境、社会課題への取り組み ●多様な部門・分野の専門家が結集した取り組み | リーダー: アサヒグループホールディングス(株) サステナビリティ関連部門・関連機能部門 各マテリアリティ担当者 メンバー: ●アサヒグループホールディングス(株) 各マテリアリティ担当者、関係部署担当者 ●Asahi Global Procurement Pte. Ltd. 各マテリアリティ担当者 ●Regional Headquarters 各マテリアリティ担当者 | 適宜開催 |
※その他委員長が指定する者
2025年の開催実績
| 組織体 | 開催月 | 主な議題 | |
| サステナビリティアドバイザリー委員会 | 7月 12月 | ●ビジネス変革を牽引する力としての、サステナビリティの浸透と活用を推進する討議 ●未来世代との対話を通じた、当社事業の持続的成長実現に向けた討議 | |
| グローバルサステナビリティ委員会 | 11月 | ●気候変動、責任ある飲酒のグループ目標に関する討議 | |
| サステナビリティリーダーズ会議 | 5月 | ●インパクトの可視化などの各プロジェクトの概要の共有 ●気候変動の取り組みに関する討議 | |
| 10月 | ●アサヒグループのサステナビリティ3ヵ年計画の共有 ●気候変動のグループ目標に関する討議 | ||
| サステナビリティ タスクフォース | 環境 | 1、4、6、 9月 | ●グループサステナビリティ目標達成に向けた取り組みに関する討議 ●Regional Headquartersのベストプラクティスの共有 ●2025年計画の進捗共有など |
| コミュニティ | 2、11月 | ●コミュニティ戦略の推進に関する討議 ●Regional Headquartersのベストプラクティスの共有 ●2025年計画の進捗共有など | |
| 責任ある飲酒 | 2、4、6、8、10、12月 | ●グループ目標に関する討議 ●国際的なアルコール政策動向に関する情報共有 ●Regional Headquartersのベストプラクティスの共有など | |
| 人権 | 1、6、10月 | ●2025年目標、アクションプランの情報共有 ●2030年目標の進捗 人権デューデリジェンスの是正に関する進捗共有 ●「企業サステナビリティ・デューデリジェンス指令(CSDDD)」対応 サプライチェーン人権デューデリジェンスの進捗共有、従業員人権デューデリジェンススタンダードに関する情報共有 | |
[取締役会におけるサステナビリティの議論]
アサヒグループでは、『中長期経営方針』のコア戦略に位置付けられているサステナビリティ戦略について、取締役会においても重点的に議論を行っています。「グローバルサステナビリティ委員会」で議論した戦略や目標値はExecutive CommitteeやCorporate Management Boardで審議された上で、最終的には取締役会がモニタリングを行っています。また、各Regional HeadquartersのCEOは、各地域でのサステナビリティに関する具体的な取り組みや進捗について、取締役会に報告しています。
サステナビリティに関する直近の取締役会報告内容
| 議題 | 内容 | |
| 2025年9月 | サステナビリティの取り組み | 気候変動への対応など、主要グループ目標の達成に向けた取り組み |
| 2026年3月 | TCFD・TNFD分析報告 | TCFD・TNFDを統一したシナリオ分析結果 |
[取締役会のサステナビリティスキル・能力]
アサヒグループホールディングス(株)は「取締役会スキルマトリックス」に照らし、豊富な経験、高い見識、高度な専門性・能力を有する人物により取締役会を構成することとしています。
「取締役会スキルマトリックス」は、役員に求める要件をグループ理念“Asahi Group Philosophy”(以下、AGP)や経営戦略などから導いて策定したもので、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に必要な取締役会全体としての知識・経験・能力のバランス、多様性を確保することを目的としています。この中では意思決定スキルとして「サステナビリティ」も設定しており、「事業を通じた社会インパクト創出をリードするスキル」「ESGの知識と見識に基づき経営を方向付けるスキル」と定義しています。具体的には、サステナビリティの重点テーマである「気候変動への対応」「持続可能な容器包装」「人と人とのつながりの創出による持続可能なコミュニティの実現」などの監督経験があることや、「不適切飲酒の低減」「新たな飲用機会の創出によるアルコール関連問題の解決」への対応を踏まえ酒類事業の経験があることなどを指しています。
取締役会スキルマトリックス
| 長期戦略 | グロー バル | サステナ ビリティ | イノベー ション ・DX | シニア リーダー シップ | 財務・ 会計 | 法律・ コンプラ イアンス | リスクマ ネジメン ト・危機 管理・内 部統制 | 情報・ セキュリ ティ管理 | 人材・ 文化 | 業務 プロセス | |
| 大八木 成男 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 勝木 敦志 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 谷村 圭造 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
| 﨑田 薫 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
| 福田 行孝 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
| 大島 明子 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
| 佐々江 賢一郎 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
| 大橋 徹二 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
| 松永 真理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
| 田中 早苗 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
| 佐藤 千佳 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
| メラニー・ブロック | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
| 宮川 明子 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
*「取締役会スキルマトリックス」は各取締役の役割に照らして発揮が期待されるスキルを記載しており、各取締役が保有するすべての知見・経験を表すものではありません。
「取締役会スキルマトリックス」に定めるスキルの定義
| スキル | 定義 |
| 長期戦略 | ●長期あるいは超長期の社会の変化を洞察するスキル ●洞察した将来をバックキャストして戦略に導くスキル |
| グローバル | ●グローバルの視点・視座で戦略の監督を行うスキル ●ローカルとグローバルを融合し最適化するスキル |
| サステナビリティ | ●事業を通じた社会インパクト創出をリードするスキル ●ESGの知識と見識に基づき経営を方向付けるスキル |
| イノベーション・DX | ●イノベーションを通じて新規領域の開発と更なる成長機会の探索を促すスキル ●イノベーションやDXを通じて事業構造及び収益モデルの変革を促すスキル |
| シニアリーダーシップ | ●的確な執行状況の把握と課題提起するスキル ●リーダーシップチームの業務遂行を評価するスキル |
| 財務・会計 | ●業績・経営指標から経営状況、資源配分の状況を把握し課題提起するスキル ●財務・会計に関する専門的な知識と見識に基づき監督するスキル |
| 法律・コンプライアンス | ●法律に関する専門的な知識と見識に基づき監督するスキル ●コンプライアンス体制の整備、運用状況を監督するスキル |
| リスクマネジメント・ 危機管理・内部統制 | ●リスクコントロール状況、執行ガバナンスの状況を把握し課題提起するスキル ●サイバー攻撃や自然災害、地政学リスクへの危機管理能力を評価するスキル ●内部統制システムの整備、運用状況を監督するスキル |
| 情報・セキュリティ管理 | ●情報・セキュリティ管理に関する業務執行を監督し実効性の向上を促すスキル ●情報漏えい、システム障害に関する危機管理能力を評価するスキル |
| 人材・文化 | ●多様な人材の能力発揮の状況を評価するスキル ●企業文化の状況を把握し課題提起するスキル |
| 業務プロセス | ●企業経営経験や当社経営・執行経験に基づき、業務プロセスの適正性を監督するスキル |
[役員報酬への社会的価値指標(サステナビリティ指標)の組み込み]
アサヒグループホールディングス(株)は、役員報酬をAGPの実践及び同社の持続的な成長と中長期の企業価値向上の実現、サステナビリティと経営の統合を図るための重要な手段として位置付けています。
社内取締役(執行役兼務)・執行役の報酬は、基本報酬、年次賞与、株式報酬で構成し、社外取締役・社内取締役(監査委員)は基本報酬のみとしています。透明性・公正性を確保するため、過半数を独立社外取締役が占める報酬委員会の決議により、報酬内容を決定しています。また、審議の客観性を維持するため、外部専門機関の報酬ベンチマークや先行プラクティス等も参照しています。
株式報酬は、当社の経営陣が経済的価値と社会的価値の両立を目指し、中長期的視点での経営及び社会的責任を果たすこと、また株主との利益・リスクの共有を目的とし、評価対象期間である3年間の業績評価に応じて当社株式を交付する業績連動型株式ユニット制度を導入しています。
サステナビリティと経営の統合を目指し、株式報酬の業績評価のうち20%を社会的価値指標の比重として設定し、当社のサステナビリティ戦略及び事業・社会への影響を踏まえ、2025年はGHG排出量(Scope1,2)の削減率をグループ共通の評価指標として選定しています。当制度は、財務・非財務双方の側面から当社の中長期的な企業価値向上を促すものであり、目標達成時には100%を支給し、その達成度に応じて0~200%の範囲で株式報酬の支給率が変動します。