有価証券報告書-第104期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 14:23
【資料】
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【項目】
128項目

有報資料

当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造グループ、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は3,754百万円(セグメント間の取引消去後)であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。
(宝酒造グループ)
宝酒造グループにおいては、宝酒造㈱の蒸留技術部、醸造技術部および研究開発センターを中心に、機能や成分で差異化された付加価値の高い製品の開発を目的に、微生物の育種、原料・素材の解析、生産技術の研究開発を行っております。
焼酎では、よかいち<米><麦>の好評な現行酒質の味わいはそのままに、当社独自の焼酎を加えることで、より飲みやすくリニューアルいたしました。また、よかいちシリーズの容器展開として、720mlペットボトルを、黒よかいち<芋><麦>、赤よかいち<芋>の3種において発売いたしました。
清酒では、伸長著しい糖質ゼロ清酒市場に向けて「松竹梅<糖質ゼロ>」を発売いたしました。独自の“香り豊か製法”により、糖質をカットしながらも清酒の風味が豊かな味わいを実現しました。また、そのまま飲用可能でゴミ処理が簡単なパウチ容器入り清酒の「松竹梅ポケットパウチ⦅上撰⦆⦅辛口⦆」180mlを発売いたしました。壜カップに変わる新たな市場創造をめざします。
ソフトアルコール関連では、TaKaRa「焼酎ハイボール」の新フレーバーとして、下町大衆酒場で人気の<ラムネ割り>と<梅干割り>を発売いたしました。「焼酎ハイボール」らしい辛口な味わいが楽しめる大人の<ラムネ割り>と、紀州産の梅干から抽出した“梅干エキス”を使用し、シソなどの余分な風味をつけない伝統的な<梅干割り>の味わいを実現しました。また、ジュレのお酒「果莉那-Carina-」シリーズには、リラックスタイムにぴったりな果実と乳系フレーバーのやさしい味わいで、パウチ容器ならではのアレンジという新しい楽しみ方を提案する「150mlパウチ」<マンゴーヨーグルト風味><もも杏仁風味><いちごミルク風味>を発売いたしました。
調味料では、花かつお感を付与するかつお節の粉末調味料シリーズとして「だししるべK粉末-2」、「だししるべK粉末-3」、酒粕の風味を付与する調味料として「こうじ風味<酒粕>」、こうじの酵素の力を利用してお米をおいしく炊飯できる調味料として「ごはん炊き立て上手<やわらか>」、「ごはん炊き立て上手<粒立ち>」を、それぞれ発売いたしました。
なお、当セグメントに係る研究開発費は339百万円であります。
(タカラバイオグループ)
タカラバイオグループにおいては、研究用試薬をはじめ、遺伝子解析、遺伝子治療、細胞医療、機能性食品素材ならびにキノコなど、広範囲の分野における幅広い研究開発活動を、タカラバイオ㈱のCDMセンター、米国のClontech Laboratories, Inc.、スウェーデンのTakara Bio Europe AB、中国の宝生物工程(大連)有限公司を中心に展開しております。
バイオ産業支援事業においては、日本国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬などの遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査などに関する研究開発やiPS細胞などの幹細胞および再生・細胞医療などの研究分野に向けた新製品の研究開発を行っております。
当期においては、標的遺伝子の破壊や遺伝子の挿入技術であるゲノム編集にて用いる研究用試薬、再生医療製品などの安全性を検査するためのウイルス検出試薬および腸管出血性大腸菌のO抗原遺伝子型を判別する研究用試薬を開発いたしました。
遺伝子医療事業においては、がんやエイズなどを対象にした遺伝子治療の臨床開発を進めております。
当期においては、腫瘍溶解性ウイルスHF10について、米国で第Ⅱ相臨床試験を開始し、日本では第Ⅰ相臨床試験を開始いたしました。また、NY-ESO-1・TCR遺伝子治療について、当社が開発したレトロネクチン法および三重大学と共同開発したTCR遺伝子導入用レトロウイルスベクターを使用した医師主導治験が、三重大学のグループによって開始されました。
医食品バイオ事業においては、「医食同源」をコンセプトに、ガゴメ昆布フコイダン、ボタンボウフウイソサミジン、明日葉カルコン、寒天アガフィトース、ヤムイモヤムスゲニン、きのこテルペン等の生理活性物質の探索を行っており、これらの研究成果をもとに健康食品分野での事業展開を積極的に推進しております。
当期においては、ガゴメ昆布フコイダンに夏期の高齢者の免疫低下を軽減する作用があることをヒト試験で明らかにし、また、寒天アガフィトースに腸管バリア機能を保護し、腸管炎症を抑制する作用があることを動物実験で明らかにいたしました。
また、上記の3事業に分類しきれない事業横断的な研究、あるいは、どの事業の研究開発の推進にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。当グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。
なお、当セグメントに係る研究開発費は3,401百万円であります。

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