有価証券報告書-第24期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/22 16:42
【資料】
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【項目】
169項目
② 戦略
サステナビリティ関連のリスクおよび機会に対処するための取組
サステナビリティ委員会においては持続的な企業価値向上には企業活動の基盤となる「人的資本」への取組みが重要であるとの考えから、サステナビリティ委員会の傘下に「人的資本部会」を設置し、従業員がこれまで以上に成長できるような制度や職場環境の整備を行い、成長への原動力となるよう取り組んでまいりましたが、経営・事業戦略に即した人事戦略を策定するとともに戦略の実効性を強化すべく、これを発展的に解消し、2025年4月より新たに「人財委員会」を設置いたしました。人財委員会の活動については「(2)人的資本・多様性」をご参照ください。また、サステナビリティ推進機能の強化を目的として体制の見直しを行い、2026年4月より全体計画の策定・推進機能を担うチームを新設、分科会の再編を決定いたしました。今後もサステナビリティ委員会の取組みを社内外に発信するとともにステークホルダーとのエンゲージメントを通じて、社会課題の解決による企業価値の向上を目指してまいります。
目指すべき未来の実現に向けたESG経営
企業活動が社会に及ぼす影響が大きくなる中、ESGに配慮した企業経営が求められております。当社グループはESGの取組みを事業活動の基盤と位置づけ、地球規模の社会課題の解決に全力で取り組んでおります。コーポレートビジョンである「Joy for Life®-食で未来によろこびを®-」を実現することで、サステナブルな価値創造企業を目指してまいります。
マテリアリティ
マテリアリティは当社の事業にとってリスクまたは機会となる事項であり、2030年度の目指すべき姿に向け中長期的に取り組むことを目指しております。
当社グループは、2022年に第六期中期経営計画の見直しを行い、2021年~2024年の4か年の計画を2年延長し、6か年の計画といたしました。これにより、マテリアリティに紐づく目標の達成年と第六期中期経営計画の最終年度に齟齬が生じたことを受け、マテリアリティの見直しを実施いたしました。2023年に、事業戦略に関わるマテリアリティとして「食の安定供給による持続可能な社会の実現」「食の安全安心を通じ全ての人のウェルビーイングへ貢献」を、事業基盤に関わるマテリアリティとして「多様性の尊重と従業員の働きがい向上」「コーポレートガバナンスの強化」の4領域を特定し、2024年度から新たなマテリアリティに基づき取組みを推進しております。特定したマテリアリティは、今後も社会の潮流や、課題・ニーズの変化を踏まえて定期的に見直しを行ってまいります。※マテリアリティ特定プロセスの詳細は、コーポレートWEBサイトをご参照ください。
https://www.j-oil.com/sustainability/materiality/process.html

マテリアリティ主な2030年度ゴールイメージ・定量目標2025年度実績














・食の安定供給による持続可能な社会の実現<サステナブル調達に関して>・サステナブル調達の進化
・パーム農園までのトレース率100%
<サステナブル調達に関して>・パーム油ミルまでのトレース率100%維持
・パーム農園までのトレース率87.3%(2025年1-6月の実績(※1))
・RSPO(※2)認証油の購入比率22.1%(2025年1-12月のグループ会社PF(※3)を含んだ実績)
<気候変動対策に関して>・気候変動に関する社会課題解決に貢献し、持続的な成長を実現
・CO2排出量50%削減(Scope1、2、2013年度比)
<気候変動対策に関して>・CO2排出量39%削減(Scope1、2、2013年度比)
<研究開発に関して>・動物性や植物性たんぱく質源の多様化に対応する素材の拡充や、アプリケーションの提供により拡大するたんぱく質需要の安定化への貢献
・多様化するたんぱく質源のニーズに対応した植物性食品素材の拡充
・畜肉・水産原料を代替する植物性食品素材を拡充し、多様化するニーズに応じたアプリケーションを提供し、畜肉・水産資源の保持に貢献する
・畜肉・水産原料の機能・テクスチャーを代替する植物性食品素材の拡充
<研究開発に関して>・畜肉・水産原料の価格高騰や調達不安定化を背景とした顧客ニーズに対応するため、動物性たんぱく質の代替を可能とする植物性食品素材の開発拡充を推進
・スターチを基盤とした植物性食品素材について、用途別に求められる顧客ニーズと機能評価を進め、新規素材開発およびアプリケーション提案の幅を拡大
・植物性食品素材を利用した畜肉製品の需要拡大に対応するため、たんぱく源機能に加え、食感・風味改善機能を併せ持つ素材の開発ならびに用途評価を実施
<製品に関して>・「おいしさ長持ち」の観点からフードロス削減や作業効率向上による低負荷の実現
・サステナブル製品またはお客様の声活用製品の開発比率70%
<製品に関して>・長持ち機能の「SUSTEC®」技術を用いた業務用製品の長持ち油「長徳®」シリーズの酸価(※4)上昇抑制機能を3割(※5)にアップ。また、業務用油脂製品の賞味期限を「年月」表示へ変更するとともに、賞味期間も延長
・「低負荷」価値を実現するため、製品の設計・開発段階から環境ガイドラインに基づくチェックシート運用を行い、新商品開発時にチェックを実施
<サステナブル物流に関して>・フィジカルインターネット(※6)実装に向けた着実な準備<サステナブル物流に関して>・業界動向の把握を実施
・フィジカルインターネットの前提となるデジタル化について、デジタル化が遅れている業務領域を中心に、業界他社と共に検討を開始
<社会貢献活動に関して>・社会貢献活動の強化、費用増大(経常利益の1%)<社会貢献活動に関して>・社会貢献活動の強化、2025年度社会貢献活動支出額11百万円



マテリアリティ主な2030年度ゴールイメージ・定量目標2025年度実績














・食の安全安心を通じ全ての人のウェルビーイングへ貢献<品質管理に関して>・品質・食品安全に関する国内外の関連法規動向や食品業界の事例、顧客等による当社への品質関連の監査結果等の情報と、顧客ニーズを活用した継続的な改善による品質および食品安全マネジメントシステムの更なる深化
・食品安全マネジメントシステムの拡張
・製品回収ゼロ、重大品質ご提起ゼロの継続
<品質管理に関して>・新たにISO9001認証を営業部門で取得し、コーポレート機能を含む原料調達(購買)から製品提供(販売)に至るまで、一貫した品質マネジメントシステムに深化
・製品回収ゼロの継続、重大品質ご提起ゼロの達成
<研究開発に関して>・基礎体力の維持・向上を通じた免疫力向上、健康不全の未然防止などへの寄与につながる、油脂や油脂に含まれる成分をアピールできる技術の確立
・心身共に健康な状態を維持するため、様々なエビデンスに基づいた製品を開発
・フレイル(虚弱)など高齢者の健康課題に対する、栄養機能性成分による改善機能提供(対象者のステータスに応じた最善策の提供による)
・最終消費者のニーズ(健康面の実情などによる)に合わせた、機能素材の開発・提供
・植物性の持つ良さを活かし多様なライフスタイルに対応した「おいしくて健康的な食品・素材」の提供
・自社保有素材を活かした製品の事業化実現
・生活習慣病など健康に関する課題解決のための機能性素材、食品の提供。その評価・開発へのフィードバックによる、顧客ベネフィットの継続的向上
<研究開発に関して>・機能性表示食品の開発、拡充を実施するとともに心身の健康維持・増進に有効な成分探索および商品化検討を継続。また、自社保有植物素材のこれらへの適用についても随時検討を継続














・多様性の尊重と従業員の働きがい向上<人的資本と多様性に関して>・経営メンバーと従業員の対話強化
詳細は「(2)人的資本・多様性」をご参照ください
<人的資本と多様性に関して>・経営メンバーと従業員の対話会 44回
詳細は「(2)人的資本・多様性」をご参照ください
・コーポレートガバナンスの強化<コーポレートガバナンスに関して>・取締役会の実効性向上
・企業価値向上に資するコーポレートガバナンスの実現
・ステークホルダーエンゲージメントの向上
・経営基盤強化と組織風土改革による企業価値の向上
・重大違反件数0件
・エンゲージメントサーベイ(コンプライアンス領域)肯定割合90%以上
<コーポレートガバナンスに関して>・中長期戦略テーマ等を基軸とした取締役会アジェンダセッティングの強化
・グループコンプライアンス強化(コンプライアンス研修、e-ラーニングの実施等)
・内部通報制度に関する啓発強化
・重大違反件数0件
・エンゲージメントサーベイ(コンプライアンス領域)肯定割合77%
<リスクマネジメントに関して>・平時における適切なリスク管理と有事における的確な対処による企業価値の向上
・経営環境の変化や社会情勢などを捉えた経営リスク管理プロセスの着実な実行
詳細は「事業等のリスク」をご参照ください
<リスクマネジメントに関して>・経営リスク委員会にて、次年度経営リスクを特定するとともに、各リスクのリスク管理責任者を指名
・前項の経営リスクの特定にあたり、全執行役員に対するアンケートおよびトップインタビューを実施し、経営幹部のリスク認識を反映
・対策の実効性を高めるため、経営リスク委員会で重点的に討議する経営リスクを選定、半期に1回、経営リスク委員会でモニタリング
詳細は「事業等のリスク」をご参照ください
<メディア戦略に関して>・事業の拡大、会社の成長に合わせたメディア戦略による企業価値向上<メディア戦略に関して>・メディア露出拡大およびコーポレートWEBサイトにおけるコンテンツ拡充等を通じた情報発信を強化

※1 2025年1-6月の実績:7-12月実績は集計中
※2 RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil):持続可能なパーム油のための円卓会議
※3 PF(Premium Fats Sdn Bhd):当社の連結子会社
※4 油脂1グラム中に含まれる遊離脂肪酸を中和するのに必要な水酸化カリウムのミリグラム数と定義され、劣化の度合いを表すことから、食品業界では油脂を廃棄する際の指標として広く用いられている
※5 テスト店舗での使用実態の平均値 当社調べ(使用条件により効果は異なる)
※6 フィジカルインターネット:トラック等の輸送手段と倉庫のシェアリングによる稼働率向上と燃料消費量抑制によって、持続可能な社会を実現するための革新的な物流システム

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