有価証券報告書-第61期(平成25年10月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/12/22 9:09
【資料】
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【項目】
75項目

業績等の概要

(1) 業績
当期におけるわが国の経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策による円高是正と株価上昇により緩やかな回復基調にありましたが、新興国景気の減速など世界経済の下振れ懸念や、平成26年4月の消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動による個人消費の伸び悩みなど、景気の先行きは依然として不透明なまま推移いたしました。
当社を取り巻く市場環境も、消費者の生活防衛意識の高まりから、節約志向、低価格志向が恒常化しており、大変厳しい環境となりました。また、当社の主要原材料である原料海苔は、収穫期における不作の影響により、品薄感から仕入価格が高騰いたしました。
このような状況のもと、当社では消費者ニーズに合った製品の強化に努めるとともに、販売促進費をはじめとする経費の削減、製造コストの低減に努めてまいりました。
その結果、当期の売上高は15,630百万円(前期比0.7%増)となりました。利益面におきましては、営業利益は286百万円(前期比22.8%減)、経常利益は301百万円(前期比22.5%減)、当期純利益は202百万円(前期比2.1%減)となりました。
当社は食品製造事業の単一セグメントであるため、品目別売上高の状況を示すと次のとおりであります。
家庭用海苔につきましては、消費者ニーズに合った製品の強化を図り、積極的な販売施策を推し進めた結果、売上高は6,039百万円(前期比6.3%増)となりました。進物品につきましては、ギフト市場の低迷が続いており、売上高は1,735百万円(前期比8.1%減)となりました。ふりかけ等につきましては、テレビコマーシャルの投入など販売促進に努めましたが、競合他社との販売競争激化により、売上高は3,179百万円(前期比6.8%減)となりました。業務用海苔につきましては、新規取引先の開拓による増加に加え、既存取引先での販売が好調に推移し、売上高は4,650百万円(前期比3.3%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に比べて344百万円増加し、2,906百万円となりました。
当期末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は441百万円(前期比314百万円減)となりました。これは主に税引前当期純利益328百万円(前期比56百万円減)、たな卸資産の減少額333百万円(前期比91百万円増)、減価償却費127百万円(前期比14百万円減)の収入があった一方、売上債権の増加額198百万円(前期は461百万円の減少)、法人税等の支払額185百万円(前期比35百万円増)の支出があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は1百万円(前期は194百万円の支出)となりました。これは主にその他の投資等による収入172百万円(前期比169百万円増)があった一方、有形固定資産の取得による支出148百万円(前期比58百万円増)、無形固定資産の取得による支出14百万円(前期比13百万円増)があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は102百万円(前期比0百万円増)となりました。これは主に配当金の支払額101百万円(前期比0百万円減)によるものであります。