有価証券報告書-第72期(令和1年12月1日-令和2年11月30日)

【提出】
2021/02/22 10:18
【資料】
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【項目】
141項目

研究開発活動

当社グループは、「おいしさ」「楽しさ」「やさしさ」を大切に、フルーツで世界の人を幸せにするために、「香り」「色彩」「栄養機能」「テクスチャー」など様々な角度からの研究開発に取り組み、「フルーツのアヲハタ」の実現とブランド価値の向上を目指しております。
研究開発は開発本部、生産本部、研究センターなどが協力しておこなっております。
研究センターでは、フルーツの機能性・栄養、微生物制御、フルーツ加工技術・物性評価、いちごを主体とした育種・栽培の各分野に関する研究と技術開発をおこなっております。
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構と共同し、加工に適し、収量安定性を改善したイチゴの新品種『夢つづき2号』を育成しました。
開発本部では、将来に向けた技術革新による新商品の創出に力点を置くと共に、既存商品のアイテム追加や改良による商品力強化に取り組んでおります。産業用加工品類ではユーザー密着型の迅速なニーズ対応と能動的な価値提案による新製品の開発を継続し、多様で魅力的なフルーツ加工品の商品化を国内及び海外でおこなっております。
当連結会計年度における研究開発活動の中で創出された研究成果を以下の表に示します。
学会誌など
タイトル掲載誌共同研究先
Analysis of viscosity measurements obtained using the short back extrusion method. Part 1: Theory of short back extrusion in viscometryJournal of Texture Studies, 51(2) 201-213.
http://doi.org/10.1111/jtxs.12501
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Analysis of viscosity measurements obtained using the short back extrusion method. Part 2: Verification of short back extrusion in viscometryJournal of Texture Studies, 51(2) 214-224.
http://doi.org/10.1111/jtxs.12510
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Analysis of the flow properties of a Herschel–Bulkley fluid using short back extrusion viscometry and considering time-dependent and stress growth behaviorsRheologica Acta, 59(11), 809-819.
https://doi.org/10.1007/s00397-020-01243-3
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Enhancement of salty taste by the addition of oils based on a “time–intensity” analysisInternational Journal of Gastronomy and Food Science, 22, 100267. https://doi.org/10.1016/j.ijgfs.2020.100267.広島修道大学
広島文教大学

ジャム・スプレッド類の商品開発におきましては、アヲハタ 55ジャム発売50周年にあたりリニューアルを実施し、おいしさにこだわった改良とパッケージの一新を行いました。さらに春季に「白桃&グァバ」「4種のベリー」、秋季に「イチジク&ドライプルーン」「アップル&クランベリー」を季節限定発売いたしました。また肉料理への用途展開として「アヲハタ お肉をおいしくする果実のソース」として「ベリーミックス」、「りんご(レーズン入り)」2品を発売しました。ヴェルデブランドでは ホイップシリーズの「カスタードホイップ バナナ風味」、個食タイプのスプレッドシリーズ「ブルーベリー&はちみつオリゴ」2品を発売いたしました。
以上の結果、当連結会計年度における研究開発費は376百万円(売上高比1.8%)となりました。
なお、当社グループは食品事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。