有価証券報告書-第88期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)
有報資料
(1)業績
我が国経済は、政府の経済政策や日本銀行の金融緩和政策の継続により景気は緩やかに回復しており、雇用・所得環境も改善傾向にあります。一方で北朝鮮などの地政学リスクや、米国政権が掲げる政策動向の不確実性などの先行不透明感もあり、引き続き注視が必要な状況となっております。
賃貸オフィス事業を取り巻く環境につきましては、底堅い需要を背景に、都心部を中心として空室率は改善傾向にあり、賃料水準も堅調に推移しております。
こうした環境のもと、当社グループは、平成28年度を初年度とする中期経営計画に基づき、『変革とスピード』をキーワードとして不動産賃貸事業を核としたビジネスモデルを発展進化させ、永続的な企業価値の増大を遂げることに注力してまいりました。
その結果、当連結会計年度の業績は、営業収益は289,618百万円(前期比73,838百万円、34.2%増)、営業利益64,249百万円(前期比10,872百万円、20.3%増)、経常利益61,870百万円(前期比10,438百万円、20.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益42,402百万円(前期比7,504百万円、21.5%増)となりました。
各セグメントの業績は、次の通りであります。
(各セグメントの営業収益は、セグメント間の内部営業収益、振替高を含みます。)
(不動産事業)
当社グループの中核事業は、東京23区を中心に、約230件(販売用不動産除く)の賃貸物件・賃貸可能面積約108万㎡を活用した不動産賃貸業務であります。強固な賃貸ポートフォリオ構築の観点から、建替の着実な推進によるポートフォリオの質的向上、CREなど戦略的ソーシングによる着実なポートフォリオの拡充に取り組んでおります。また、ヒューリックサイズの高品質・好立地物件での開発事業を軸とした不動産バリューアッドビジネスの推進や3K(高齢者・観光・環境)の各分野におけるビジネス領域の拡大と深化などにも取り組んでおります。
当連結会計年度における建替の状況につきましては、ヒューリック調布(東京都調布市)が平成29年3月、ヒューリック蒲田ビル(東京都大田区)が平成29年7月に竣工いたしました。
そのほか、板橋富士ビル(平成30年2月竣工)、府中富士ビル(平成30年7月竣工予定)、目白富士ビル(平成30年10月竣工予定)、昭栄駿河台ビル(平成30年10月竣工予定)及び王子富士ビル(平成31年2月竣工予定)の建替計画が順調に進行しております。なお、当連結会計年度におきまして、新たに成増富士ビル(平成32年4月竣工予定)の建替を決定しております。
当連結会計年度の新規物件(固定資産)の取得につきましては、ヒューリック南青山ビル(東京都港区)、ヒューリック心斎橋ビル(大阪市中央区)、ヒューリックみなとみらい(底地)(横浜市中区)、心斎橋プラザビル本館(大阪市中央区)、心斎橋プラザビル新館(大阪市中央区)、心斎橋プラザビル東館(大阪市中央区)及びヒューリック京橋イーストビル(東京都中央区)などを取得したほか、Primegate飯田橋(東京都新宿区)及びヒューリック八丁堀第一ビル(東京都中央区)などを売却いたしました。
開発業務(固定資産)につきましては、(仮称)新宿3-17開発計画(東京都新宿区)、(仮称)銀座6丁目開発計画(東京都中央区)の開発用地を取得したほか、(仮称)ヒューリック有楽町二丁目開発計画(東京都千代田区)(一部は販売用)、(仮称)築地三丁目開発計画(東京都中央区)及び(仮称)宇田川町32開発計画(東京都渋谷区)などが順調に進行しております。
PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)事業につきましては、(仮称)立誠小跡地開発計画(京都市中京区)について京都市と基本協定を締結いたしました。
販売用不動産につきましては、ヒューリック六本木三丁目ビル(東京都港区)が平成29年9月及びヒューリック渋谷公園通りビル(東京都渋谷区)が平成29年12月に竣工いたしました。
そのほか、西新宿大京ビル(東京都新宿区)、三菱重工横浜ビル(横浜市西区)、GINZA SIX(東京都中央区)及びリーフみなとみらい(横浜市西区)などを取得し、ヒューリック渋谷一丁目ビル(東京都渋谷区)、ヒューリック六本木三丁目ビル(東京都港区)、三菱重工横浜ビル(横浜市西区)、GINZA SIX(東京都中央区)、ヒューリック銀座花椿通ビル(東京都中央区)及びヒューリック渋谷公園通りビル(東京都渋谷区)(一部)などを売却しております。また、11月に運用を開始いたしましたヒューリックプライベートリート投資法人に対してスポンサーとして物件の売却をおこなっております。
販売用不動産に係る開発業務につきましては、(仮称)ヒューリック有楽町二丁目開発計画(東京都千代田区)などが順調に進行しております。
このように、当セグメントにおける事業は順調に進行しており、前連結会計年度及び当連結会計年度に竣工、取得した物件による不動産賃貸収入の増加に加え、販売用不動産の売却も順調に推移したことなどから、営業収益は259,175百万円(前期比75,735百万円、41.2%増)、営業利益は69,208百万円(前期比11,855百万円、20.6%増)となりました。
(保険事業)
保険事業におきましては、連結子会社であるヒューリック保険サービス株式会社が、国内・外資系の保険会社と代理店契約を結んでおり、法人から個人まで多彩な保険商品を販売しております。保険業界の事業環境は引き続き厳しい環境にありますが、既存損保代理店の営業権取得を重点戦略として、法人取引を中心に拡充しております。
この結果、当セグメントにおける営業収益は3,479百万円(前期比287百万円、9.0%増)、営業利益は1,077百万円(前期比179百万円、19.9%増)となりました。
(人材関連事業)
人材関連事業におきましては、連結子会社である株式会社アヴァンティスタッフが、人材派遣・人材紹介事業等をおこなっております。同社では、主力ビジネスである人材派遣事業の増強をはかるとともに、企業及び求職者の多様化するニーズに対応するべく、総合人材サービス企業としてのノウハウを活用し、様々な人材サービスの提案、提供をおこなっております。
この結果、当セグメントにおける営業収益は18,724百万円(前期比△390百万円、2.0%減)、営業利益は335百万円(前期比△18百万円、5.1%減)となりました。
(その他)
その他におきましては、連結子会社であるヒューリックビルド株式会社が、当社保有ビル等の営繕工事、テナント退去時の原状回復工事、新規入居時の内装工事を中心に受注実績を積み上げておりますほか、連結子会社であるヒューリックオフィスサービス株式会社による給食業務の受託事業等が寄与した結果、営業収益は11,492百万円(前期比△1,065百万円、8.4%減)、営業利益は790百万円(前期比△121百万円、13.3%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、営業活動により45,724百万円増加し、投資活動により189,088百万円減少し、財務活動において148,483百万円増加し、当連結会計年度末には27,991百万円となりました。
(単位:百万円)
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは45,724百万円の収入(前期比△62,683百万円)となりました。これは主に、不動産賃貸収入及び販売用不動産の売却を主因とした税金等調整前当期純利益が61,148百万円、減価償却費が11,736百万円、たな卸資産の増加額が20,334百万円あったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは189,088百万円の支出(前期比△78,069百万円)となりました。これは主に、強固な賃貸ポートフォリオ構築の観点から、建替を進めるとともに新規物件の取得をおこなったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは148,483百万円の収入(前期比154,198百万円)となりました。これは主に、建替や新規物件の取得に伴う資金調達をおこなった一方で、配当金の支払いがあったことによるものであります。
我が国経済は、政府の経済政策や日本銀行の金融緩和政策の継続により景気は緩やかに回復しており、雇用・所得環境も改善傾向にあります。一方で北朝鮮などの地政学リスクや、米国政権が掲げる政策動向の不確実性などの先行不透明感もあり、引き続き注視が必要な状況となっております。
賃貸オフィス事業を取り巻く環境につきましては、底堅い需要を背景に、都心部を中心として空室率は改善傾向にあり、賃料水準も堅調に推移しております。
こうした環境のもと、当社グループは、平成28年度を初年度とする中期経営計画に基づき、『変革とスピード』をキーワードとして不動産賃貸事業を核としたビジネスモデルを発展進化させ、永続的な企業価値の増大を遂げることに注力してまいりました。
その結果、当連結会計年度の業績は、営業収益は289,618百万円(前期比73,838百万円、34.2%増)、営業利益64,249百万円(前期比10,872百万円、20.3%増)、経常利益61,870百万円(前期比10,438百万円、20.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益42,402百万円(前期比7,504百万円、21.5%増)となりました。
各セグメントの業績は、次の通りであります。
(各セグメントの営業収益は、セグメント間の内部営業収益、振替高を含みます。)
(不動産事業)
当社グループの中核事業は、東京23区を中心に、約230件(販売用不動産除く)の賃貸物件・賃貸可能面積約108万㎡を活用した不動産賃貸業務であります。強固な賃貸ポートフォリオ構築の観点から、建替の着実な推進によるポートフォリオの質的向上、CREなど戦略的ソーシングによる着実なポートフォリオの拡充に取り組んでおります。また、ヒューリックサイズの高品質・好立地物件での開発事業を軸とした不動産バリューアッドビジネスの推進や3K(高齢者・観光・環境)の各分野におけるビジネス領域の拡大と深化などにも取り組んでおります。
当連結会計年度における建替の状況につきましては、ヒューリック調布(東京都調布市)が平成29年3月、ヒューリック蒲田ビル(東京都大田区)が平成29年7月に竣工いたしました。
そのほか、板橋富士ビル(平成30年2月竣工)、府中富士ビル(平成30年7月竣工予定)、目白富士ビル(平成30年10月竣工予定)、昭栄駿河台ビル(平成30年10月竣工予定)及び王子富士ビル(平成31年2月竣工予定)の建替計画が順調に進行しております。なお、当連結会計年度におきまして、新たに成増富士ビル(平成32年4月竣工予定)の建替を決定しております。
当連結会計年度の新規物件(固定資産)の取得につきましては、ヒューリック南青山ビル(東京都港区)、ヒューリック心斎橋ビル(大阪市中央区)、ヒューリックみなとみらい(底地)(横浜市中区)、心斎橋プラザビル本館(大阪市中央区)、心斎橋プラザビル新館(大阪市中央区)、心斎橋プラザビル東館(大阪市中央区)及びヒューリック京橋イーストビル(東京都中央区)などを取得したほか、Primegate飯田橋(東京都新宿区)及びヒューリック八丁堀第一ビル(東京都中央区)などを売却いたしました。
開発業務(固定資産)につきましては、(仮称)新宿3-17開発計画(東京都新宿区)、(仮称)銀座6丁目開発計画(東京都中央区)の開発用地を取得したほか、(仮称)ヒューリック有楽町二丁目開発計画(東京都千代田区)(一部は販売用)、(仮称)築地三丁目開発計画(東京都中央区)及び(仮称)宇田川町32開発計画(東京都渋谷区)などが順調に進行しております。
PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)事業につきましては、(仮称)立誠小跡地開発計画(京都市中京区)について京都市と基本協定を締結いたしました。
販売用不動産につきましては、ヒューリック六本木三丁目ビル(東京都港区)が平成29年9月及びヒューリック渋谷公園通りビル(東京都渋谷区)が平成29年12月に竣工いたしました。
そのほか、西新宿大京ビル(東京都新宿区)、三菱重工横浜ビル(横浜市西区)、GINZA SIX(東京都中央区)及びリーフみなとみらい(横浜市西区)などを取得し、ヒューリック渋谷一丁目ビル(東京都渋谷区)、ヒューリック六本木三丁目ビル(東京都港区)、三菱重工横浜ビル(横浜市西区)、GINZA SIX(東京都中央区)、ヒューリック銀座花椿通ビル(東京都中央区)及びヒューリック渋谷公園通りビル(東京都渋谷区)(一部)などを売却しております。また、11月に運用を開始いたしましたヒューリックプライベートリート投資法人に対してスポンサーとして物件の売却をおこなっております。
販売用不動産に係る開発業務につきましては、(仮称)ヒューリック有楽町二丁目開発計画(東京都千代田区)などが順調に進行しております。
このように、当セグメントにおける事業は順調に進行しており、前連結会計年度及び当連結会計年度に竣工、取得した物件による不動産賃貸収入の増加に加え、販売用不動産の売却も順調に推移したことなどから、営業収益は259,175百万円(前期比75,735百万円、41.2%増)、営業利益は69,208百万円(前期比11,855百万円、20.6%増)となりました。
(保険事業)
保険事業におきましては、連結子会社であるヒューリック保険サービス株式会社が、国内・外資系の保険会社と代理店契約を結んでおり、法人から個人まで多彩な保険商品を販売しております。保険業界の事業環境は引き続き厳しい環境にありますが、既存損保代理店の営業権取得を重点戦略として、法人取引を中心に拡充しております。
この結果、当セグメントにおける営業収益は3,479百万円(前期比287百万円、9.0%増)、営業利益は1,077百万円(前期比179百万円、19.9%増)となりました。
(人材関連事業)
人材関連事業におきましては、連結子会社である株式会社アヴァンティスタッフが、人材派遣・人材紹介事業等をおこなっております。同社では、主力ビジネスである人材派遣事業の増強をはかるとともに、企業及び求職者の多様化するニーズに対応するべく、総合人材サービス企業としてのノウハウを活用し、様々な人材サービスの提案、提供をおこなっております。
この結果、当セグメントにおける営業収益は18,724百万円(前期比△390百万円、2.0%減)、営業利益は335百万円(前期比△18百万円、5.1%減)となりました。
(その他)
その他におきましては、連結子会社であるヒューリックビルド株式会社が、当社保有ビル等の営繕工事、テナント退去時の原状回復工事、新規入居時の内装工事を中心に受注実績を積み上げておりますほか、連結子会社であるヒューリックオフィスサービス株式会社による給食業務の受託事業等が寄与した結果、営業収益は11,492百万円(前期比△1,065百万円、8.4%減)、営業利益は790百万円(前期比△121百万円、13.3%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、営業活動により45,724百万円増加し、投資活動により189,088百万円減少し、財務活動において148,483百万円増加し、当連結会計年度末には27,991百万円となりました。
(単位:百万円)
| 平成28年12月期 | 平成29年12月期 | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 108,407 | 45,724 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △111,018 | △189,088 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | △5,715 | 148,483 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 22,671 | 27,991 |
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは45,724百万円の収入(前期比△62,683百万円)となりました。これは主に、不動産賃貸収入及び販売用不動産の売却を主因とした税金等調整前当期純利益が61,148百万円、減価償却費が11,736百万円、たな卸資産の増加額が20,334百万円あったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは189,088百万円の支出(前期比△78,069百万円)となりました。これは主に、強固な賃貸ポートフォリオ構築の観点から、建替を進めるとともに新規物件の取得をおこなったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは148,483百万円の収入(前期比154,198百万円)となりました。これは主に、建替や新規物件の取得に伴う資金調達をおこなった一方で、配当金の支払いがあったことによるものであります。