有価証券報告書-第75期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/29 13:16
【資料】
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【項目】
108項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や企業収益の改善等を背景に、雇用や所得環境が上向く中、緩やかな景気の回復基調が続きました。海外経済、特に米国景気の好調等に支えられ、金融資本市場も安定的に推移しました。
当アパレル・ファッション業界におきましては、消費者の節約志向は続いており、Eコマース分野は好調に推移したものの、百貨店を中心とした小売業態においては、インバウンド需要を除く国内消費は依然厳しい推移となりました。
このような経営環境のなかで、当社グループは当連結会計年度において、不採算ブランド・売場の撤退をするなど事業構造改革を推進し、経営の立て直しに向け、一層の効率化を図りました。同時にマッキントッシュ ロンドン、マッキントッシュ フィロソフィー、ポール・スチュアート、ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジなど大型ライセンス事業、またエポカ、ラブレス・ギルドプライム、100年コートに代表されるサンヨーコート、三陽山長などコーポレートブランド等の自社基幹事業の強化に向け、注力してまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は625億4千9百万円(前年比7.5%減)、営業損失は19億7百万円(前年は84億3千万円の営業損失)、経常損失は19億4千1百万円(前年は81億9千6百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は10億2千5百万円(前年は113億6千6百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
当社グループは、平成29年に発表しました3カ年の経営計画「Sanyo Innovation Plan 2017」のもと、「生活者」と「社会」に目を向け新たな価値を提供してまいります。「総合ファッションカンパニー」として、当社の社是である「真・善・美」のものづくりを体現すべく、皆様にご支持いただける商品づくりに邁進するとともに、新たなビジネスにもチャレンジしてまいる所存でございます。
なお、当社グループは、アパレルを核とするファッション関連事業の単一セグメントでありますので、セグメント情報の記載はしておりません。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務が19億3千7百万円減少したことや、事業構造改善費用の支払額29億8百万円等の支出がありましたが、たな卸資産の減少により42億9千2百万円増加したこと等により、2千2百万円の収入(前連結会計年度は、97億3千万円の支出)となりました。
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が11億2千3百万円ありましたが、投資有価証券の売却による収入が29億7千1百万円あったこと等により、19億1千1百万円の収入(前連結会計年度は、30億3千1百万円の収入)となりました。
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入8億2千7百万円がありましたが、短期借入金の純減による支出10億円や、配当金の支払額5億2百万円があったこと等により、11億5千9百万円の支出(前連結会計年度は、15億5百万円の支出)となりました。
この結果、現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ7億7千9百万円増加し、191億9千4百万円となりました。