有価証券報告書-第71期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/27 14:19
【資料】
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【項目】
123項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、米国景気の回復や、政府の経済政策や日本銀行による金融緩和の効果などから、円高が是正され株高が進み、企業収益に改善の動きが見られるなど、景気は緩やかに回復しつつあります。
当アパレル・ファッション業界では、消費者の節約志向は続いておりますが、景気回復の期待感などにより、消費マインドの改善の動きが見られております。3月には春物衣料が好調に推移し、また、厳しい残暑や台風など天候不順の影響はありましたが、11月中旬から気温が低くなり、コートを中心に冬物衣料が好調に動きました。
このような経営環境のなかで、当社グループは従来からの方針に基づく積極的な営業活動を展開すると同時に、商品企画、販路の見直しや柔軟な生産調整等、環境変化に対応した経営に注力してまいりました。また、業務の一層の効率化を追求するとともに、更なる発展に向けて前期に「中期経営戦略」を策定し、事業の選択と集中を基本方針に、業績の向上に努めてまいりました。
また、今期、抜本的な構造改革の施策の一つとして希望退職者の募集を行い、これに伴う費用として31億7千万円を特別損失に計上しております。同時に、資産の効率的活用および財務体質の強化を図るため保有資産の見直しを行い、潮見ビルの土地建物を譲渡し、固定資産売却益として26億6千7百万円を特別利益に計上しております。
この結果、当連結会計年度の売上高は1,063億5千万円(前年比1.2%減)、営業利益は70億5千3百万円(前年比20.5%増)、経常利益は74億9千9百万円(前年比26.4%増)、当期純利益は36億4千8百万円(前年比70.1%増)となりました。
なお、当社グループは、アパレルを核とするファッション関連事業の単一セグメントでありますので、セグメント情報の記載はしておりません。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益を64億9千9百万円計上しましたが、事業構造改善費用の支払額31億7千万円等により、52億8千5百万円の収入(前連結会計年度は、77億3百万円の収入)となりました。
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の売却による収入139億8千5百万円があったこと等により153億4千7百万円の収入(前連結会計年度は、15億7千6百万円の支出)となりました。
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の純減額による支出20億3千2百万円や、短期借入金の純減額による支出65億円があったこと等により96億6千4百万円の支出(前連結会計年度は、61億2千万円の支出)となりました。
この結果、現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ110億4千6百万円増加し、198億4千9百万円となりました。