有価証券報告書-第177期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 13:17
【資料】
PDFをみる
【項目】
138項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りの評価が必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき実施しております。
なお、個々の「重要な会計方針及び見積り」については、「第5 「経理の状況」 1「連結財務諸表等」「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」」に記載のとおりです。
(2) 当連結会計年度の財政状態の分析
総資産は、前連結会計年度末に比べて224百万円増加し、351,032百万円となりました。これは主として、大王製紙株式会社による第三者割当増資の当社引受け等により投資有価証券が12,191百万円増加した一方で、減価償却等により有形固定資産が7,019百万円減少したことによるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べて9,524百万円減少し、182,459百万円となりました。これは主として、有利子負債が12,662百万円減少したことによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べて9,749百万円増加し、168,573百万円となりました。これは主として、当期純利益等により利益剰余金が5,270百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が3,717百万円増加したことによるものです。
(3) 当連結会計年度の経営成績の分析
① 売上高
当連結会計年度の売上高は228,400百万円となり、前連結会計年度と比べ4,535百万円(2.0%)の増収となりました。これは主として、洋紙の販売数量は減少したものの、高水準の輸出を継続したこと、昨年度に実施した洋紙の価格修正効果等によるものです。
② 経常利益
当連結会計年度の経常利益は11,462百万円となり、前連結会計年度と比べ2,982百万円(35.2%)の増益となりました。これは、昨年度に実施した洋紙の価格修正効果や各種コストダウン効果、持分法による投資利益によるものです。
③ 特別損益
当連結会計年度の特別損益は579百万円の損失(純額)となり、前連結会計年度と比べ170百万円の損失(純額)の減少となりました。これは主として、事業再編損が296百万円減少したことによるものです。
④ 当期純利益
以上の結果、当連結会計年度の当期純利益は8,359百万円となり、前連結会計年度と比べ2,253百万円(36.9%)の増益となりました。
(4) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況については、「第2 「事業の状況」 1「業績等の概要」」に記載のとおりであります。
(5) 次期の見通し
我が国経済は緩やかな回復傾向にあり、次年度におきましても景気が堅調に推移していくことが期待されます。
このような状況下、当社グループにおきましては、製品価格の修正の効果によって収益の改善が見込まれるものの、紙パルプ産業を取り巻く環境は、長期的な印刷情報用紙の国内需要の減少、為替・原油価格の動向など、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社グループといたしましては、収益体質の強化を図るべく、引続き徹底したコストダウンに取り組んでまいります。あわせまして、本年1月より営業生産を開始いたしました中国の江門星輝造紙有限公司の白板紙事業につきましても、早期の収益安定を図ってまいります。