有価証券報告書-第132期(2025/04/01-2026/03/31)
(ⅲ)リスク管理
当社は、柔軟で強靭なガバナンス体制のもとで、環境・社会・経済における外部環境の変化やメガトレンド(以下、「変動要因」という。)を起点として、当社の事業に影響を及ぼし得るリスク及び機会を識別しています。これらへの対応を通じて、変動要因によるマイナスの影響を最小限に抑えるとともに、事業機会の拡大につなげるため、統合的なリスクマネジメントを推進しています。
当社は、識別したリスク及び機会について、「財務影響の大きさ(100億円以上、10億円以上、10億円未満/年)」「発生可能性(大、中、小)」「発現時期(5~10年、5年以内、顕在化)」「社会・環境への影響度(大、中、小)」等の観点から重要性評価を行い、その評価結果に基づき、サステナビリティ推進委員会において、特に経営へ影響が大きい項目を「重要なリスク及び機会」として特定しています。
特定した重要なリスク及び機会は、中期経営計画における事業戦略・財務戦略・非財務戦略に反映するとともに、個別のリスク管理施策や事業機会創出のための施策として具体化しています。また当社は、重要なリスクの低減を図るため、重点的に推進する対応施策(以下、「重点対応施策」という。)を明確にしています。重点対応施策として位置付けた事項の詳細は、「3.事業等のリスク(1)DNPグループの重要なリスク」に記載しています。
なお、当社では、リスク及び機会の評価・見直しを年に1回以上実施し、外部環境の変化や事業戦略の進捗状況に応じて継続的に経営に反映させています。
当社が識別した主なリスク及び機会は以下のとおりです。当該一覧のうち重要性評価の結果、特に影響が大きいと判断した「重要なリスク及び機会」は、<重要性評価の結果、重要と判断したリスク及び機会>の表に示しています。これらのリスク及び機会は、売上の増減、コストの増減、投資の増加等を通じて当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。また、機会にはリスクへの対応過程において創出されるものも含まれています。
<識別したリスク及び機会>
<重要性評価の結果、重要と判断したリスク及び機会>重要なリスクについては、事業への影響の低減を図るため、重点的に対応を行っています。重要な機会については、当社の注力事業領域における成長機会として取り込んでおり、事業戦略などに反映しながら取り組みを推進しています。
リスクの詳細については「3.事業等のリスク」に記載し、機会の詳細については「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しています。また、統合報告書及び当社Webサイトにも具体的な取り組みを掲載していますので、記載のリンク先をご参照ください。
*1 サステナビリティウェブアーカイブ2025 P.115~123
*2 サステナビリティウェブアーカイブ2025 P.124~132
*3 サステナビリティウェブアーカイブ2025 P.44~49
*4 統合報告書2025 P.21~28
<サステナビリティウェブアーカイブ2025>https://www.global.dnp/content/dam/dnp-global/pdf/ja/sustainability/report/archive2025.pdf
<統合報告書2025>https://www.global.dnp/content/dam/dnp-global/pdf/ja/ir/library/annual/DNP_integrated2025j.pdf
また当社では、識別したリスク及び機会に対して、個別の対応を進めるとともに、「非財務戦略」を「経営基盤強化策」と位置づけ、網羅的な取り組みを行っています。中期経営計画において中核テーマとしている「人的資本の強化」「知的資本の強化」「環境への取り組み」における各施策は、リスクの低減のみならず、新たな事業機会の創出や競争優位性の確立を通じて、中長期的な企業価値の向上に資するものと考え、取り組みを強化しています。
当社は、柔軟で強靭なガバナンス体制のもとで、環境・社会・経済における外部環境の変化やメガトレンド(以下、「変動要因」という。)を起点として、当社の事業に影響を及ぼし得るリスク及び機会を識別しています。これらへの対応を通じて、変動要因によるマイナスの影響を最小限に抑えるとともに、事業機会の拡大につなげるため、統合的なリスクマネジメントを推進しています。
当社は、識別したリスク及び機会について、「財務影響の大きさ(100億円以上、10億円以上、10億円未満/年)」「発生可能性(大、中、小)」「発現時期(5~10年、5年以内、顕在化)」「社会・環境への影響度(大、中、小)」等の観点から重要性評価を行い、その評価結果に基づき、サステナビリティ推進委員会において、特に経営へ影響が大きい項目を「重要なリスク及び機会」として特定しています。
特定した重要なリスク及び機会は、中期経営計画における事業戦略・財務戦略・非財務戦略に反映するとともに、個別のリスク管理施策や事業機会創出のための施策として具体化しています。また当社は、重要なリスクの低減を図るため、重点的に推進する対応施策(以下、「重点対応施策」という。)を明確にしています。重点対応施策として位置付けた事項の詳細は、「3.事業等のリスク(1)DNPグループの重要なリスク」に記載しています。
なお、当社では、リスク及び機会の評価・見直しを年に1回以上実施し、外部環境の変化や事業戦略の進捗状況に応じて継続的に経営に反映させています。
当社が識別した主なリスク及び機会は以下のとおりです。当該一覧のうち重要性評価の結果、特に影響が大きいと判断した「重要なリスク及び機会」は、<重要性評価の結果、重要と判断したリスク及び機会>の表に示しています。これらのリスク及び機会は、売上の増減、コストの増減、投資の増加等を通じて当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。また、機会にはリスクへの対応過程において創出されるものも含まれています。
<識別したリスク及び機会>
| 変動要因 | 識別したリスク及び機会 | |
| 経済 | 技術的動向関連:DX、AI、セキュリティ ・DXの推進・生成AI、ロボティクスの技術進展と社会実装 ・AI活用基盤(スキル・データ)の地域・企業間格差の拡大 ・生活・ワークスタイルの変化、デジタルネットワークの高度化 ・情報・サイバーセキュリティへの脅威の増大、各国規制の強化・多様化 ・情報格差の拡大やプライバシー侵害への懸念の高まり など | <リスク>・AIや技術進展への対応遅れ、活用基盤格差の拡大による競争力の低下 ・サイバー攻撃による事業停止、多様化するデジタル規制への対応負荷の増大 ・AI活用における偽情報の発信や、人権侵害・プライバシー侵害リスク |
| <機会>・AI革新・ロボット活用による事業化・業務効率化、生産革新の進展 ・安全性・信頼性の高いデータ流通及びセキュリティ需要の拡大 ・半導体分野をはじめとする関連事業分野における需要の拡大 |
| 変動要因 | 識別したリスク及び機会 | |
| 経済 | 経済活動関連:グローバル化、地政学、法規制 ・市場・サプライチェーンのグローバル化 ・地政学的要因に伴う事業環境・サプライチェーンの変化 ・経済手段を通じた国家間対立(地経学的リスク)の顕在化 ・経済環境・金融市場の変動 ・各国・地域の規制・制度の高度化 ・グローバル化に伴う知的財産・資本市場を巡る競争環境の変化 など | <リスク>・地政学リスクによるサプライチェーンの混乱、再構築に伴う対応負荷の増大 ・地経学的リスクによる事業活動の制約やコスト増、事業展開地域・市場アクセスの不確実性の増大 ・規制・制度を前提としたグローバル事業運営の複雑化 |
| <機会>・調達・生産拠点のグローバル化、政策制度に連動した事業レジリエンスの強化 ・サプライチェーン透明化・トレーサビリティ確立による競争力・信頼性向上 ・戦略的情報開示による資本市場からの支持拡大 | ||
| 社会 | 人的資本関連:人口動態、人材確保、人権意識 ・グローバルビジネスの進展、グローバルでの人口増加 ・国内生産年齢人口の減少、少子高齢化、AI・ロボット活用を前提とした働き方への転換 ・多様性・心理的安全性の重視とウェルビーイングに関する社会的要請の拡大 ・サプライチェーンにおける人権デュー・ディリジェンスの重要性の高まり ・経済的な格差の多様化と機会の不均衡 など | <リスク>・専門人材・DX人材の流出、確保・育成の遅れによる競争力低下 ・人権・多様性・労働環境への社会的期待への対応遅れによる企業信頼・採用力・定着率の低下 ・組織文化や心理的安全性の欠如に伴うエンゲージメント低下 |
| <機会>・人材シフト、リスキリングによる最適配置と組織力の最大化 ・多様な人材の採用・活躍(アルムナイ含む)による組織力・創造性・ブランド価値向上 ・AIやICT技術の活用(AX)による業務効率化、人材不足解消、新サービスの創出 | ||
| バリューチェーン関連:文化、制度、倫理 ・地政学的リスク・カントリーリスクの高まりに伴う物流・資源・サプライチェーンへの影響の増大 ・地域ごとの文化・制度・ルールの多様化 ・企業の社会的責任・倫理的行動の重要性の高まり ・SNS等を通じた情報拡散によるレピュテーションへの影響の拡大 など | <リスク>・地政学リスクや規制強化による事業活動・サプライチェーンへの影響の増大 ・文化や価値観の違いによるグローバルでの協働・意思疎通の複雑化 ・グローバル・サプライチェーンにおけるコンプライアンスや企業倫理の管理負荷の増大 | |
| <機会>・グローバルでのガバナンス・コンプライアンス体制の強化による企業価値の向上 ・サプライチェーンの透明化による信頼性・企業ブランド価値の向上 ・多様な文化・価値観を生かした新市場・新事業の展開 | ||
| 環境 | 環境関連:自然・生物多様性の劣化、トランジション ・気候変動及び自然劣化に伴う物理的リスクの顕在化・激甚化 ・生物多様性損失や化学物質・プラスチック汚染の深刻化 ・自然資本へのアクセス制約の顕在化、サプライチェーンレジリエンスへの関心の高まり ・ネイチャーポジティブ・カーボンニュートラル・循環経済への移行加速、制度の急激な変更・強化 ・環境ポジティブ市場及び関連技術の急成長 ・金融・投資家による開示要請の高度化とトランジション課題の顕在化 など | <リスク>・物理的リスク(災害・水資源制約等)による操業・供給への影響 ・移行リスク(規制・制度対応、事業構造転換)に伴うコスト増・競争力低下 ・環境対応や情報開示の遅れによる取引継続性、評価低下リスク |
| <機会>・レジリエンス強化による事業持続性向上 ・環境配慮製品・サービス、移行対応技術を通じた成長機会の創出 ・環境対応・開示の高度化による競争力・投資家評価の向上 |
<重要性評価の結果、重要と判断したリスク及び機会>重要なリスクについては、事業への影響の低減を図るため、重点的に対応を行っています。重要な機会については、当社の注力事業領域における成長機会として取り込んでおり、事業戦略などに反映しながら取り組みを推進しています。
リスクの詳細については「3.事業等のリスク」に記載し、機会の詳細については「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しています。また、統合報告書及び当社Webサイトにも具体的な取り組みを掲載していますので、記載のリンク先をご参照ください。
| 重要なリスク及び機会 | 重要なリスク:重点対応施策 重要な機会:事業戦略上の取り組み | |
| 重要なリスク | ・サイバー攻撃による事業停止、多様化するデジタル規制への対応負荷の増大 | 情報セキュリティの取り組み *1 |
| ・地政学リスクによるサプライチェーンの混乱、再構築に伴う対応負荷の増大 ・地政学リスクや規制強化による事業活動・サプライチェーンへの影響の増大 | サプライチェーンマネジメントの取り組み *2 | |
| ・AI活用における偽情報の発信や、人権侵害・プライバシー侵害リスク ・人権・多様性・労働環境への社会的期待への対応遅れによる企業信頼・採用力・定着率の低下 | 人権の取り組み *3 | |
| 重要な機会 ・注力事業 | ・安全性・信頼性の高いデータ流通及びセキュリティ需要の拡大 | 情報セキュア関連事業 *4 |
| ・多様な文化・価値観を生かした新市場・新事業の展開 | フォトイメージング関連事業 *4 | |
| ・環境配慮製品・サービス、移行対応技術を通じた成長機会の創出 | モビリティ関連事業 *4 | |
| ・調達・生産拠点のグローバル化、政策制度に連動した事業レジリエンスの強化 | 産業用高機能材関連事業 *4 | |
| ・AI革新・ロボット活用による事業化・業務効率化、生産革新の進展 | デジタルインターフェース関連事業 *4 | |
| ・半導体分野をはじめとする事業関連分野における需要の拡大 | 半導体関連事業 *4 |
*1 サステナビリティウェブアーカイブ2025 P.115~123
*2 サステナビリティウェブアーカイブ2025 P.124~132
*3 サステナビリティウェブアーカイブ2025 P.44~49
*4 統合報告書2025 P.21~28
<サステナビリティウェブアーカイブ2025>https://www.global.dnp/content/dam/dnp-global/pdf/ja/sustainability/report/archive2025.pdf
<統合報告書2025>https://www.global.dnp/content/dam/dnp-global/pdf/ja/ir/library/annual/DNP_integrated2025j.pdf
また当社では、識別したリスク及び機会に対して、個別の対応を進めるとともに、「非財務戦略」を「経営基盤強化策」と位置づけ、網羅的な取り組みを行っています。中期経営計画において中核テーマとしている「人的資本の強化」「知的資本の強化」「環境への取り組み」における各施策は、リスクの低減のみならず、新たな事業機会の創出や競争優位性の確立を通じて、中長期的な企業価値の向上に資するものと考え、取り組みを強化しています。