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半期報告書-第94期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2017/11/30 14:22
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有報資料

「社会の未来を変える新しい価値を発見し、社内外の技術を活用して価値創造のビジネスモデルを継続的に提案する」を研究開発方針に掲げ、事業化及び事業推進に向けた研究開発を推進しています。当中間連結会計期間末における研究開発要員はグル-プ全体で360名、研究開発費は約36億円でした。
セグメントごとの研究開発の概要は次のとおりです。
(1) 機能材料事業
当セグメントでは主に以下の研究開発に取り組んでいます。
a)液晶化合物・組成物の研究開発
b)液晶ディスプレイ関連材料の研究開発
液晶材料では、国内外顧客のTV向け製品テーマ案件の獲得を目指し、一層大型化の進む高精細ディスプレイへの対応を中心に開発を進めています。台頭してきた有機EL表示装置との市場の差別化を図るため、長寿命、高精細表示を実現するための研究にも注力しています。また、これまで以上に顧客満足を達成するため、2017年5月から台湾の液晶ブレンド工場敷地内にディスプレイ技術開発センター(DTC)を建設し、稼働を開始しました。評価・試験等を迅速に実施し、きめ細かなテクニカルサービス活動を展開するとともに、DTCの保有するパイロットラインをフル活用することにより、顧客の製造プロセスに適合した材料開発が可能となりました。また、DTCの保有する設備を用いて高品質の評価用セルの製造、特殊構造セルのデザイン、新しい機能を有するセル構造の提案も進めています。
配向膜材料は、顧客ニーズ達成のための開発を継続しています。光配向膜製品は、新たな顧客への採用が拡大しており販売額が徐々に増加しており、韓国の玄谷工場からのサンプル出荷体制を整え、スピーディな顧客対応を進めています。また、配向膜の特徴の一つである低チルト特性を有するラビング配向膜は、大型テーマの採用に向けて取り組んでいます。オーバーコート材料は、製品の特徴である高バリア性能、高耐熱性、高平坦性を活かした用途の探索を進め、高い評価を得ております。カラーフィルターとのマッチングにおいても丁寧なチューニングで顧客の要望に対応しています。また、これまで研究開発テーマとして製品化を検討していた重合性液晶製品(PLC)はディスプレイの顕著な表示特性改善が認められ、実機試作の段階に入りました。PLCとして初めての汎用製品採用へ向けて開発に注力します。
(2) 加工品事業
当セグメントでは主に以下の研究開発に取り組んでいます。
a)高機能複合繊維の開発及び不織布の開発
b)肥効調節型肥料の開発
繊維・不織布関連では高機能複合繊維の開発とスルーエアー不織布、メルトブローン不織布、エレクトロスピニング法を用いたナノ繊維不織布やこれらの不織布を用いた複合製品の開発及び生産技術開発を推進し、衛生材料分野、産業資材分野等において新商品の開発に取り組んでいます。肥効調節型肥料は、新機能を付与した被覆肥料の拡販に取り組んでいます。
(3) 化学品事業
当セグメントでは主に以下の研究開発に取り組んでいます。
a)高機能有機化学品の研究開発
b)シリコン化合物の開発及び生産技術開発
c)ライフケミカル材料の開発
有機化学品では社内コア技術を活用し、電子情報材料をターゲットとした機能性化学品のユーザー評価が進んでいます。シリコン化合物では高機能新規シラン化合物や樹脂変性用の反応性シリコーンの開発を行っています。シリコン系LED用封止材は採用が進むと共に、新用途向け材料のユーザー評価が進んでいます。ライフケミカル材料においては、医薬品原料を精製するためのクロマトグラフィー充填剤(商品名;セルファイン)を販売しています。また、体外用診断薬では、新たにヒト用の体外診断用医薬品(白癬菌抗原キット)の承認を受ける一方、海外では欧州での販売を開始しました。微生物検査用のシート培地は、新たに海外他社と契約を結び、営業基盤の強化を行いました。
(4) 新規分野
電子情報材料開発室、精密加工品開発室、バッテリー材料開発室では以下の事業開発に取り組んでいます。
a)電子情報材料の開発
b)精密加工材料の開発
電子情報材料開発室では、有機EL材料とプリンテッド・エレクトロニクス材料の開発を継続しています。有機EL材料では、継続的なユーザー採用及び事業化を目的として新規構造の発光材料の開発に取り組んでいます。大手ユーザーからの高評価を得て2018年度の量産テーマの採用獲得に注力しており、他の有機ELディスプレイメーカーからも材料認定を得ております。タッチパネル用途では、引き続き2017年度モデルのスマートフォンでもプリンテッド・エレクトロニクス材料が採用されています。2017年度の重点テーマとして取り組んだスマートフォン用着色インク及び光学フィルム用インクは、継続してユーザー評価を受けており、年度内の採用を推進しています。電子部品用途ではインクジェット装置メーカーとの協業関係を強化して市場開拓を進め、大手ユーザーとのテーマに取り組んでいます。
精密加工品開発室では、各種機能性フィルムや放熱材料の市場開発と販売を継続しています。特にペイント・プロテクションフィルムは、塗装面の保護機能や汚れ防止機能等の性能の優位性やフィルムの伸びやすさ、施工時のリワーク性が好評を得ており、米国、中国、アジアで販売を伸ばしています。放熱材料は、高い熱拡散機能と放熱機能に加え、静電防止や電磁波ノイズ遮蔽等の多機能を有する熱拡散シートの特徴が評価され、動画撮影機能付カメラに採用されたことから類似の小型デバイスへの引き合いを受けており、用途開発を精力的に進めています。
その他、リチウムイオン電池用セパレータ材料は、PP単層である特徴と独自の延伸工程によって生成した微多孔膜が発揮する特性の一層の向上を進め、量産化と同時に生産技術の向上を目指しています。
(5) コーポレートテーマ
電子情報材料分野、エネルギー・環境分野をターゲットとした新技術、新商品の開発を推進しています。精密フィルター材料では、特異な表面微細構造を有し、その構造に由来する高通気性、狭い孔径分布を示す精密濾過膜の開発に成功しました。二次電池負極材は、シリコン系材料で、ユーザーとともに市場要求特性に応じるため材料の改善を進めています。低環境負荷で高栄養作物の栽培を実現する新農業システムの開発は大型栽培技術の確立を進めています。
(6) 研究開発支援部門
事業開発推進室、知的財産室及び市原研究所、水俣研究所の分析・基盤グループと共に以下の研究開発支援を推進しています。
a)事業開発支援
b)知的財産支援
c)全社研究開発支援としての分析・基盤研究
事業開発推進室では、開発テーマの早期事業化を支援しています。国内新規特許出願件数は当社グループ全体で64件でした。研究開発支援では、当社グループのコア事業である、液晶ディスプレイ関連材料および有機EL等に対して高度な分析・解析技術を使って研究開発推進に貢献しています。

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