訂正有価証券報告書-第19期(2022/04/01-2023/03/31)
② 戦略
当社グループでは、気候変動の事業への影響を把握し、気候変動の機会・リスクに対する当社グループ戦略のレジリエンスを評価することを目的として、シナリオ分析を実施しています。
「移行シナリオ(2℃未満シナリオ)」、「物理的気候シナリオ(4℃シナリオ)」による短期(~2025年)・中期(2025~2030年)・長期(2030~2050年)の時間軸を考慮し、機会・リスクの洗い出しを行い、各リージョンでの主にガスビジネスにおけるこれらの機会・リスクに対して[影響を受ける可能性]×[影響の大きさ]の指標を基に評価を行いました。当社グループにとって財務的に大きなインパクトを与えるマイナスの影響をリスクととらえ、プラスの影響を機会ととらえています。
「移行シナリオ」では、国際エネルギー機関(IEA)のSustainable Development Scenario(SDS)、「物理的気候シナリオ」では、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書(2014年発表)による地球温暖化シナリオ(RCP8.5)を参考にし、インパクト分析を行いました。
なお、シナリオ分析により特定した事業機会を獲得していくために、代表取締役社長 CEOを議長としたカーボンニュートラルステアリングコミッティを組織し、グローバルメンバーで構成されたカーボンニュートラルエグゼクティブチームのもと、各事業会社がカーボンニュートラル社会の実現に向けた取組みを推進しています。
当社グループの機会・リスクを整理し、調達、操業、製品・サービスにおいて考えられるインパクトを分析、統合化した結果は「図表3 TCFDシナリオ分析」のとおりです。
(図表3)TCFDシナリオ分析
当社グループでは、気候変動の事業への影響を把握し、気候変動の機会・リスクに対する当社グループ戦略のレジリエンスを評価することを目的として、シナリオ分析を実施しています。
「移行シナリオ(2℃未満シナリオ)」、「物理的気候シナリオ(4℃シナリオ)」による短期(~2025年)・中期(2025~2030年)・長期(2030~2050年)の時間軸を考慮し、機会・リスクの洗い出しを行い、各リージョンでの主にガスビジネスにおけるこれらの機会・リスクに対して[影響を受ける可能性]×[影響の大きさ]の指標を基に評価を行いました。当社グループにとって財務的に大きなインパクトを与えるマイナスの影響をリスクととらえ、プラスの影響を機会ととらえています。
「移行シナリオ」では、国際エネルギー機関(IEA)のSustainable Development Scenario(SDS)、「物理的気候シナリオ」では、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書(2014年発表)による地球温暖化シナリオ(RCP8.5)を参考にし、インパクト分析を行いました。
なお、シナリオ分析により特定した事業機会を獲得していくために、代表取締役社長 CEOを議長としたカーボンニュートラルステアリングコミッティを組織し、グローバルメンバーで構成されたカーボンニュートラルエグゼクティブチームのもと、各事業会社がカーボンニュートラル社会の実現に向けた取組みを推進しています。
当社グループの機会・リスクを整理し、調達、操業、製品・サービスにおいて考えられるインパクトを分析、統合化した結果は「図表3 TCFDシナリオ分析」のとおりです。
(図表3)TCFDシナリオ分析
| タイプ | 気候変動 リスク項目 | 評価 | 事業リスク | 事業機会 | 当社の対応 | |
| 移行 | 政策規制 | カーボンプライシング制導入 | 大 | 〈中長期〉 ・税負担の増加による収益減少 | 〈中長期〉 ・早期対応の差別化による事業機会獲得 | ・PPAやグリーン電力証書による再生可能エネルギーの導入拡大 |
| 技術 | 低炭素な代替製品への置換・省エネの進展 | 中 | 〈中長期〉 ・低炭素製品選別による既存商材の売上減少 | 〈短中期〉 ・省エネによる収益幅増大 ・低炭素化に資する既存製品の需要拡大 〈中長期〉 ・低炭素化に寄与する環境貢献商材の事業機会拡大 | ・環境貢献商材の開発促進 ・DX技術の導入などの生産性改善による省エネルギー化促進(SAITEKI導入、 配送最適化) | |
| 市場 | 市場ニーズの変化 顧客の事業活動の変化 | 大 | 〈長期〉 ・既存顧客である鉄鋼・化学セクターのプロセス変更に伴う売上減少 ・水電解プロセスの需要拡大に伴う副生O2ガスを活用した新規参入による売上減少 | 〈中長期〉 ・ブルー/グリーンH2需要の拡大 ・グリーン燃料の需要拡大 ・CCUSに向けたCO2回収需要の拡大 | ・カーボンフリー(H2、 NH3)燃焼技術の導入推進/拡大 ・酸素燃焼の利用拡大 ・CCUSに対応した中規模CO2回収需要の獲得 ・HyCO事業によるH2供給事業の拡大 ・環境貢献商材の拡販 | |
| 評判 | 業界批判 | 大 | 〈中長期〉 ・GHG排出企業への投資家評価低下 | 〈中長期〉 ・GHG削減貢献を示すことで安定した資金調達の継続 | ・統合報告書などによるGHG削減貢献の定量データの開示 ・非財務情報の開示促進 | |
| 物理 | 急性 | 災害の激甚化 台風頻発 豪雨・干ばつ | 中 | 〈中長期〉 ・異常気象に伴う災害による工場の操業停止 ・支払保険料の増加 | - | ・災害対策の推進 ・保険の活用 |
| 慢性 | 海面上昇 平均気温の上昇 | 小 | 〈長期〉 ・気温上昇に伴う空気分離装置のランニングコスト増による収益幅縮小 | 〈中長期〉 ・疾病治療に対する医療製品の需要拡大 | ・老朽化の進んだ空気分離装置のリプレースによるランニングコスト低減 ・医療用酸素などの提供 | |