有価証券報告書-第13期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/26 14:52
【資料】
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【項目】
58項目
文中における将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) KAITEKI経営
当社グループは、環境・社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会を皆さまと一緒に築くこと、すなわち「KAITEKI実現」をビジョンに掲げ、経済性や資本効率の追求(MOE)、イノベーションの追求(MOT)、サステナビリティの向上(MOS)を経営の3つの基軸として、これらに沿った企業活動を通じて生み出される価値の総和を企業価値(=KAITEKI価値)と捉え、その向上に努める「KAITEKI経営」を実践しております。当社グループでは、すべての活動が、KAITEKI価値の向上につながると同時に、KAITEKI実現に通じるという強い思いのもと、企業活動を推進しております。
(2) 中期経営計画「APTSIS 20」の概要
当社グループは、「機能商品、素材、ヘルスケア分野の事業を通じて、高成長・高収益型の企業グループをめざす」を基本方針とする、中期経営計画「APTSIS 20」(2016年度~2020年度)のもと、ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)10%以上を維持できる企業体質を早期につくりあげ、「APTSIS 20」の最終年度において、コア営業利益3,800億円の達成をめざしております。
「APTSIS 20」の最終年度の計画数値
財務指標2020年度
コア営業利益3,800億円
ROS(売上収益コア営業利益率)8%
親会社の所有者に帰属する当期利益1,800億円
ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)(注1)12%
ネットD/Eレシオ(負債資本倍率)(注2)0.8

(注)1 ROE=親会社の所有者に帰属する当期利益/親会社の所有者に帰属する持分(期首・期末平均)
2 ネットD/Eレシオ=ネット有利子負債(*1)/親会社の所有者に帰属する持分
(*1)ネット有利子負債=有利子負債-(現金及び現金同等物+手元資金運用額(*2))
(*2)手元資金運用額は、当社グループが余剰資金の運用目的で保有する現金同等物以外の譲渡性預金・有価証券等であります。
(3) 事業上及び経営上の対処すべき課題
当社グループは、「機能商品、素材、ヘルスケア分野の事業を通じて、高成長・高収益型の企業グループをめざす」を基本方針とする、中期経営計画「APTSIS 20」(2016年度~2020年度)のもと、2017年度は、成長に向けた施策を着実に実行するとともに財務基盤の強化に努めました。2018年度も引き続き、「APTSIS 20」最終年度におけるコア営業利益4,300億円を視野に、さらなる変革の実行と成長の獲得をめざしてまいります。
機能商品及び素材分野では、炭素繊維・複合材料事業において、新たに出資したシーピーシー社(イタリア)が保有する設計・成形技術や商流を活用し、欧州での事業拡充と航空・宇宙分野も見据えたさらなる成長を図ってまいります。MMA事業は、本年4月に本格稼働を開始したサウジアラビアの製造設備を加えたグローバル供給体制を最適化し、競争優位性の強化に努めてまいります。産業ガス事業は、積極的なM&Aと設備投資による事業エリア・グローバルシェアの拡大、及びアジアを中心とする電子材料ガス事業の拡大に取り組んでまいります。
ヘルスケア分野では、医療用医薬品事業は、パイプラインの価値最大化や育薬・営業力の強化に取り組むとともに、世界最大の医薬品市場である米国での事業展開を進め、継続的な成長に繋げてまいります。次世代ヘルスケア事業は、Muse細胞を用いた再生医療製品の開発を加速させるとともに、健康・医療ICT事業ではAI(人工知能)の活用などにより、人々の健康と医療をサポートするヘルスケアプラットフォームを構築してまいります。
さらに、エネルギーの効率的利用や水資源の確保、健康維持・疾病治療への貢献等、当社として取り組むべき社会課題に対応した、特に注力すべき市場(モビリティ・エレクトロニクス・メディカル・パッケージ・環境エネルギー・ヘルスケア)においては、市場の変化や需要動向を見極めつつ、2025年に向けて成長・加速すべき事業を選択し、資源の優先配分を進めてまいります。また、先端技術・事業開発室を通じてグローバルに情報を収集・活用のうえ、オープンイノベーションを推進し、早期の事業化を実現できる体制を構築してまいります。
以上の取り組みに加え、当社グループの各事業・グループ会社を分野別に、成長性・収益性・資本効率性の指標を用いて定期的にモニタリングし、引き続き、事業ポートフォリオの最適化に努めてまいります。
AIやロボティクスなどによるデジタルトランスフォーメーションが、ビジネスに留まらず、業務の最適化や企業文化にも影響を及ぼしつつある中、当社グループは、ICT・IoT(モノのインターネット)を活用した健康支援と働き方改革を両輪とするKAITEKI健康経営に取り組んでおります。今後も、従業員一人ひとりの生産性と創造性の向上を図り、従業員が真に付加価値の高い業務に従事できる環境を整えてまいります。
当社グループは、安全管理、コンプライアンスの徹底、内部統制の確立を通じたグループガバナンスの強化に取り組むとともに、これら経営の諸課題にグループの総力を挙げて対処し、企業価値・株主価値の向上を図ってまいります。

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