有価証券報告書-第118期(2023/01/01-2023/12/31)
① ガバナンス
花王は、グローバルの大きな変化に対する迅速な対応を強化するとともに、事業機会の拡大を目指し柔軟で強靭なESGガバナンスを構築しています。社外委員が参加する組織が経営層に監督・助言する機能や、経営判断がイノベーションや取り組みに変換され、的確かつ迅速に実行に移される機能が備わっていることが特徴です。取締役会がリスクや機会を含むESGに関する監督の責任を持ち、そのもとで社長執行役員及び配下の各組織体が業務執行を担っています。
取締役会は、ESGの監督に適切な知識・経験・能力を確保しています。多角的な視点から経営全体を監督するため必要な専門性のバランスを考慮した構成ですが、ESGも重要な専門性として位置付け、ESGに精通した多くの取締役、監査役を選任しています。取締役会へのESGに関する執行状況の報告は、ESGコミッティから、年に2回の定期報告に加え、適宜議題内容に応じて報告しています。報告内容は、方針や戦略から目標、KPIや活動の進捗状況に及びます。ESGに関するKPIの報酬方針への反映に関しては、取締役・執行役員報酬諮問委員会で審議し、取締役会で決議されます。取締役及び執行役員の報酬に含まれる長期インセンティブ報酬(各役位の基本報酬の30 ~ 50% 程度)には、ESG経営の推進度を測る「ESG力評価指標」をウエイト40%で設定し、外部指標による評価及び社内目標の達成度等を基準に、支給率を決定しています。
ESG全体の業務執行については、ESGコミッティを最高機関とした体制が担っています。ESGコミッティは、ESG戦略に関する活動の方向性を議論、決定し、取締役会に活動状況を報告します。社外の視点を反映させるため外部有識者で構成されるESG外部アドバイザリーボード、ESG戦略を各部門で遂行するためのESG推進会議、4つの重点課題について確実かつ迅速にESG戦略を遂行するESGステアリングコミッティがあり、各部門の活動を推進しています。
中でもESG外部アドバイザリーボードは、ガバナンスにおいて重要な役割を果たしています。世界の動向、花王の取り組み状況に関する助言は、各分野、世界の各地域で活躍されている委員ならではの活きた知見・観点から生み出されるものであり、ESG視点の経営の意思決定に効果的に反映されています。環境分野の2名、社会分野の2名、ガバナンス分野の1名で構成されています。
ESGに関するリスク管理は内部統制委員会(年2回開催、委員長は代表取締役 社長執行役員)で、機会管理はESGコミッティ(年6回開催、議長は代表取締役 社長執行役員)で実施しています。

各組織体の役割、構成、開催頻度、審議事項等
花王は、グローバルの大きな変化に対する迅速な対応を強化するとともに、事業機会の拡大を目指し柔軟で強靭なESGガバナンスを構築しています。社外委員が参加する組織が経営層に監督・助言する機能や、経営判断がイノベーションや取り組みに変換され、的確かつ迅速に実行に移される機能が備わっていることが特徴です。取締役会がリスクや機会を含むESGに関する監督の責任を持ち、そのもとで社長執行役員及び配下の各組織体が業務執行を担っています。
取締役会は、ESGの監督に適切な知識・経験・能力を確保しています。多角的な視点から経営全体を監督するため必要な専門性のバランスを考慮した構成ですが、ESGも重要な専門性として位置付け、ESGに精通した多くの取締役、監査役を選任しています。取締役会へのESGに関する執行状況の報告は、ESGコミッティから、年に2回の定期報告に加え、適宜議題内容に応じて報告しています。報告内容は、方針や戦略から目標、KPIや活動の進捗状況に及びます。ESGに関するKPIの報酬方針への反映に関しては、取締役・執行役員報酬諮問委員会で審議し、取締役会で決議されます。取締役及び執行役員の報酬に含まれる長期インセンティブ報酬(各役位の基本報酬の30 ~ 50% 程度)には、ESG経営の推進度を測る「ESG力評価指標」をウエイト40%で設定し、外部指標による評価及び社内目標の達成度等を基準に、支給率を決定しています。
ESG全体の業務執行については、ESGコミッティを最高機関とした体制が担っています。ESGコミッティは、ESG戦略に関する活動の方向性を議論、決定し、取締役会に活動状況を報告します。社外の視点を反映させるため外部有識者で構成されるESG外部アドバイザリーボード、ESG戦略を各部門で遂行するためのESG推進会議、4つの重点課題について確実かつ迅速にESG戦略を遂行するESGステアリングコミッティがあり、各部門の活動を推進しています。
中でもESG外部アドバイザリーボードは、ガバナンスにおいて重要な役割を果たしています。世界の動向、花王の取り組み状況に関する助言は、各分野、世界の各地域で活躍されている委員ならではの活きた知見・観点から生み出されるものであり、ESG視点の経営の意思決定に効果的に反映されています。環境分野の2名、社会分野の2名、ガバナンス分野の1名で構成されています。
ESGに関するリスク管理は内部統制委員会(年2回開催、委員長は代表取締役 社長執行役員)で、機会管理はESGコミッティ(年6回開催、議長は代表取締役 社長執行役員)で実施しています。

各組織体の役割、構成、開催頻度、審議事項等
| 組織体 | 役割 | 構成 | 実績 (2023年) | ||
| 開催頻度 | 主な審議事項等 | ||||
| ESGコミッティ | 花王全社に関わる下記項目の審議・議論、又は報告: ・ESGの基本的な考え方や方針 ・ESGに関する方針の展開、戦略、活動、社外コミュニケーション等 ・ESG活動の推進に関する投資の決裁 ・社会のサステナビリティやESGに関する潮流、課題と機会 ・ESGコミッティメンバーによるステークホルダーとの積極的なエンゲージメント | 議長:代表取締役 社長執行役員 委員:専務執行役員、常務執行役員等 アドバイザー:会長 オブザーバー:社内監査役 | 年6回 | ・DE&I方針の審議・承認 ・「花王サステナビリティレポート2023」での開示方針、KPI進捗及び中長期コミットメントの開示内容の審議・承認 ・新財団設立の審議・承認 ・ESG投資案件の審議・承認 ・消費者志向宣言改定の審議・承認 ・2024年度ESGファンド全体予算の審議・承認 ・ESG外部アドバイザリーボードの答申事項の確認 ・Kirei Lifestyle Plan各テーマの進捗に関するレビュー ・外部有識者による講演(1回) | |
| ESG 外部アドバイザリーボード | ・ ESGコミッティの諮問に対し社外の高い専門的視点から、答申・提言 ・ESGコミッティに対し、世界レベルの計画策定・実行ができるような情報の提供 ・外部との協働や連携の機会の提供 ・花王のESG活動に対する評価 | 委員:社外有識者 ・末吉 里花氏 一般社団法人エシカル協会代表理事ほか 専門:エシカル消費等 ・Ruma Bose氏 Chief Growth Officer, Clearco 専門:人権、起業家支援等 ・Jalal Ramelan氏 ESGインドネシア 会長 専門:持続可能な開発分野 ・Helmut Schmitz氏 Der Grüne Punkt - Duales System Holding GmbH & Co. KG 広報部長 専門:包装容器リサイクルシステム等 ・Laura Palmeiro氏 Sustainable Finance Director, Danone 専門:サステナビリティ、金融等 | 年2回 | ・社会情勢を踏まえた花王への期待とリスク提言 ・Kirei Lifestyle Planの進捗に関する評価と課題提言 | |
| ESG推進会議 | ・ESGコミッティで決定した方針、提言に基づき、ESG戦略と事業の一体化に向けて具現化 ・重要ESGアクション実行へ向けた監督・検証 ・各部門、リージョンのESG活動推進の課題を吸い上げ、ESGコミッティへ提案 | 議長:取締役 常務執行役員 ESG部門統括 委員:事業部門、機能部門、コーポレート部門、リージョンの責任者等 | 年8回 | ・ESG投資戦略の策定 ・生物多様性の今後の活動方針案の策定 ・Kirei Lifestyle Plan中長期目標の見直し案策定 ・Kirei Lifestyle Plan各テーマの進捗と今後の計画の確認 ・各部門、リージョンのESG活動に関する進捗の確認 ・外部有識者による講演(1回) | |
| 組織体 | 役割 | 構成 | 実績 (2023年) | ||
| 開催頻度 | 主な審議事項等 | ||||
| E S G ス テ ア リ ン グ コ ミ ッ テ ィ | 脱炭素 | ・GHG削減計画の策定 ・2040年カーボンゼロ達成に向けた脱炭素対応策と緩和・適応のビジネス機会を一元的に議論し、迅速な脱炭素活動を推進 ・シナリオ分析結果に基づいた気候変動リスクの適切な管理 | オーナー:常務執行役員 研究開発部門統括 委員:研究開発部門、購買部門、SCM部門、CP事業統括部門、ケミカル事業部門、ESG部門の社員 | 年5回 | ・2030年GHG削減戦略に関する議論 ・機会とリスクの再整理 ・脱炭素関連KPIの進捗と課題に対する対応についての議論 |
| プラスチック包装容器 | ・循環型社会の実現に向け、KLPアクション「ごみゼロ」の重点課題であるプラスチック包装容器にかかわる活動を一元的に議論し、強力かつ迅速に活動を推進 ・脱炭素ステアリングコミッティ・水保全・生物多様性との連動を図りながら活動を推進 | オーナー:執行役員 研究開発部門副統括 委員:事業部門、研究開発部門、購買部門、ESG部門、コーポレート戦略部門の社員 | 年5回 | ・リサイクルイノベーション活動(回収・再資源化)の方針案策定、活動の審議・承認 ・リデュースイノベーション活動(使用量削減、再生材使用)の方針案策定、活動の審議・承認 ・「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」への対応 | |
| 人権・DE&I | ・ESGコミッティの監督のもと、花王人権方針に基づき、人権デュー・デリジェンスを含む当社グループの人権に関する活動の一元的な推進、管理 ・ESGコミッティの監督のもと、当社グループのDE&I方針に基づく活動の一元的な推進、管理 | オーナー:上席執行役員 人財戦略部門統括 委員:人財戦略部門、ESG部門、購買部門、SCM部門、CP事業統括部門の社員 | 月1回 | ・DE&I方針策定 ・DE&I方針の理解と実践に向けた社員啓発施策提案、実行 ・人権リスクワークショップを含む人権デュー・デリジェンス推進、リスクアセスメントにより当社グループにて特定されたリスクの更新、関連部門・子会社での活動促進 ・広告表現における人権侵害リスク低減に向けた取り組み強化 ・バリューチェーン全体(特に社員、ビジネスパートナー、社会)での人権尊重とDE&I推進・マネジメント | |
| 化学物質管理 | ・SAICM推進委員会による製品ライフサイクルを通じての化学物質自主管理の推進 ・製品原料方針策定会議による、規制動向や科学の進展等を踏まえた製品原料の使用方針、及び、削減計画の策定 ・化学物質の使用の考え方や安全性評価結果に関する情報開示、ステークホルダーとのコミュニケーション | オーナー:執行役員 品質保証部門統括 委員:ESG部門、研究開発部門、品質保証部門の社員 | 月1回 | ・EUグリーンディール政策をはじめとする製品原料に関わる規制動向の把握と対象原料・製品の特定 ・製品に含まれる成分(マイクロプラスチック、プロピルパラベン、ブチルパラベン等)の削減計画の策定 ・社会的関心の高い成分について、花王の考え方を公開する取り組みの推進 ・SAICMの後継であるGlobal Framework on Chemicals (GFC)において、目標策定のための国際会議に行政とともに議論に参画 | |