有価証券報告書-第119期(2024/01/01-2024/12/31)
① ガバナンス
花王は、グローバルの大きな変化に迅速に対応するとともに、事業の拡大と社会課題解決をめざして、柔軟で強靭なESGガバナンスを構築しています。このESGガバナンスは、花王の経営、事業活動に環境(E)や社会(S)の視点を入れ込むためのESGの取り組みを統括・推進するための体制であり、中期経営計画「K27」と長期経営ビジョン「K30」の実現を支えるものです。この体制では、意思決定を行う取締役会の監督のもと、社長執行役員及び各部門・グループ会社が業務執行を担っています。また、社外取締役や有識者による第三者からの視点を経営判断や新規事業に取り入れることで、的確かつ迅速な実行を可能にし、イノベーションの創出を促進する点が特徴です。
取締役会は、ESGの監督に必要な知識・経験・能力を確保しています。経営全体を多角的な視点から監督するため、専門性のバランスを考慮するとともに、ESGを重要な専門性として位置づけ、ESGに精通した取締役、監査役を選任しています。取締役会は、ESGに関する審議や議論を行うESGコミッティから、年2回の定期報告を受けるほか、方針や戦略から目標、KPIや活動の進捗状況などの報告を受け、執行状況を監督しています。ESGに関するKPIの報酬方針への反映については、取締役・執行役員報酬諮問委員会で審議され、取締役会で決議されます。2024年度からは、代表取締役社長執行役員の報酬について、基本報酬に対する短期・長期インセンティブ報酬比率を1:1:1に改定しました。長期インセンティブ報酬には、KLPの重点目標達成度(ウェイト25%)と主要ESG評価機関による外部評価結果(ウエイト15%)からなる「ESG力評価指標」を組み込んでいます。KLPの重点目標達成度は多角的な評価に基づいており、脱炭素(CO2排出量削減率)、ごみゼロ(プラスチック再資源化率)、女性管理職比率、重大なコンプライアンス違反件数で構成しています。詳細については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4) 役員の報酬等」を参照ください。
ESG全体の業務執行については、代表取締役社長執行役員を議長とするESGコミッティを最高機関としたガバナンス体制を構築しています。このESGコミッティは経営層で構成され、KLPに関する活動の方向性を議論・決定し、その活動状況を取締役会に報告しています。また、社外有識者で構成されるESG外部アドバイザリーボードは、ESGコミッティの諮問に対する答申や提言を行い、社外取締役や有識者による第三者からの視点を経営に反映しています。
KLPを遂行するためのESG推進会議、重点課題について確実かつ迅速に遂行するESGステアリングコミッティを設置しています。ESG推進会議は、ESGコミッティの決定事項に基づき、花王グループ全体におけるESG活動を推進し、各部門の進捗状況を確認します。議長は、ESG部門統括・執行役員が務め、委員は事業部門、リージョン、機能部門、コーポレート部門の責任者で構成されています。ESGステアリングコミッティは、重点課題である脱炭素、プラスチック包装容器、人権・DE&I、化学物質管理のテーマごとに取り組みを推進します。役員クラスが各テーマのオーナーとして責任を持ち、一定の決定権を付与されています。このESGステアリングコミッティは、ESGコミッティと連動し、各領域の取り組みを確実かつ迅速に実行に移します。注力テーマに関する活動を提案するESGタスクフォースは、各部門やグループ会社の活動を推進する役割を担っています。
ESGに関するリスク管理は内部統制委員会(年2回開催、委員長は代表取締役 社長執行役員)で、機会管理はESGコミッティ(年6回開催、議長は代表取締役 社長執行役員)で実施しています。

各組織体の役割、構成、開催頻度、審議事項等
花王は、グローバルの大きな変化に迅速に対応するとともに、事業の拡大と社会課題解決をめざして、柔軟で強靭なESGガバナンスを構築しています。このESGガバナンスは、花王の経営、事業活動に環境(E)や社会(S)の視点を入れ込むためのESGの取り組みを統括・推進するための体制であり、中期経営計画「K27」と長期経営ビジョン「K30」の実現を支えるものです。この体制では、意思決定を行う取締役会の監督のもと、社長執行役員及び各部門・グループ会社が業務執行を担っています。また、社外取締役や有識者による第三者からの視点を経営判断や新規事業に取り入れることで、的確かつ迅速な実行を可能にし、イノベーションの創出を促進する点が特徴です。
取締役会は、ESGの監督に必要な知識・経験・能力を確保しています。経営全体を多角的な視点から監督するため、専門性のバランスを考慮するとともに、ESGを重要な専門性として位置づけ、ESGに精通した取締役、監査役を選任しています。取締役会は、ESGに関する審議や議論を行うESGコミッティから、年2回の定期報告を受けるほか、方針や戦略から目標、KPIや活動の進捗状況などの報告を受け、執行状況を監督しています。ESGに関するKPIの報酬方針への反映については、取締役・執行役員報酬諮問委員会で審議され、取締役会で決議されます。2024年度からは、代表取締役社長執行役員の報酬について、基本報酬に対する短期・長期インセンティブ報酬比率を1:1:1に改定しました。長期インセンティブ報酬には、KLPの重点目標達成度(ウェイト25%)と主要ESG評価機関による外部評価結果(ウエイト15%)からなる「ESG力評価指標」を組み込んでいます。KLPの重点目標達成度は多角的な評価に基づいており、脱炭素(CO2排出量削減率)、ごみゼロ(プラスチック再資源化率)、女性管理職比率、重大なコンプライアンス違反件数で構成しています。詳細については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4) 役員の報酬等」を参照ください。
ESG全体の業務執行については、代表取締役社長執行役員を議長とするESGコミッティを最高機関としたガバナンス体制を構築しています。このESGコミッティは経営層で構成され、KLPに関する活動の方向性を議論・決定し、その活動状況を取締役会に報告しています。また、社外有識者で構成されるESG外部アドバイザリーボードは、ESGコミッティの諮問に対する答申や提言を行い、社外取締役や有識者による第三者からの視点を経営に反映しています。
KLPを遂行するためのESG推進会議、重点課題について確実かつ迅速に遂行するESGステアリングコミッティを設置しています。ESG推進会議は、ESGコミッティの決定事項に基づき、花王グループ全体におけるESG活動を推進し、各部門の進捗状況を確認します。議長は、ESG部門統括・執行役員が務め、委員は事業部門、リージョン、機能部門、コーポレート部門の責任者で構成されています。ESGステアリングコミッティは、重点課題である脱炭素、プラスチック包装容器、人権・DE&I、化学物質管理のテーマごとに取り組みを推進します。役員クラスが各テーマのオーナーとして責任を持ち、一定の決定権を付与されています。このESGステアリングコミッティは、ESGコミッティと連動し、各領域の取り組みを確実かつ迅速に実行に移します。注力テーマに関する活動を提案するESGタスクフォースは、各部門やグループ会社の活動を推進する役割を担っています。
ESGに関するリスク管理は内部統制委員会(年2回開催、委員長は代表取締役 社長執行役員)で、機会管理はESGコミッティ(年6回開催、議長は代表取締役 社長執行役員)で実施しています。

各組織体の役割、構成、開催頻度、審議事項等
| 組織体 | 役割 | 構成 ※2025年1月時点 | 実績 (2024年) | ||
| 開催頻度 | 主な審議事項等 | ||||
| ESGコミッティ | 花王全社に関わる下記項目の審議・議論、または報告: ・ESGの基本的な考え方や方針 ・ESGに関する方針の展開、戦略、活動、社外コミュニケーション等 ・ESG活動の推進に関する投資の決裁 ・社会のサステナビリティやESGに関する潮流、課題と機会 ・ESGコミッティメンバーによるステークホルダーとの積極的なエンゲージメント | 議長:代表取締役 社長執行役員委員:専務執行役員、常務執行役員等オブザーバー:社内監査役 | 年6回 | ・「花王サステナビリティレポート2024」での開示方針、KPI進捗を含む開示内容の審議・承認 ・ESGステアリングコミッティからの提案に関する審議、議論 ・TNFDに基づく財務インパクト情報開示の審議・承認 ・ESG投資案件の審議・承認 ・2025年度ESG投資予算の審議・承認 ・ESG外部アドバイザリーボードの答申事項の確認 ・KLP各テーマの進捗に関するレビュー | |
| ESG 外部アドバイザリーボード | ・ESGコミッティの諮問に対し社外の高い専門的視点から、答申・提言 ・ESGコミッティに対し、世界レベルの計画策定・実行ができるような情報の提供 ・外部との協働や連携の機会の提供 ・花王のESG活動に対する評価 | 委員:社外有識者 ・末吉 里花氏 一般社団法人エシカル協会代表理事ほか 専門:エシカル消費等 ・Ruma Bose氏 Chief Growth Officer, Clearco 専門:人権、起業家支援等 ・Mike Jefferson氏 Director, Verde Research and Consulting Ltd. 専門:廃棄物管理、リサイクルシステム等 | 年2回 | ・社会情勢を踏まえた花王への期待とリスク提言 ・KLPの進捗に関する評価と課題提言 ・ESG投資とそのインパクト開示に対する提言 ・サーキュラーエコノミ―とアドボカシー活動への提言 ・欧州の規制(環境、情報開示等)対応への提言 ・DE&I、人権に対する考え方や取り組みへの提言 ・サステナブルマーケティングの提言 ・ESGコミュニケーションに対する提言 ・社内エンゲージメントのあり方の提言 | |
| ESG推進会議 | ・ESGコミッティで決定した方針、提言に基づき、ESG戦略と事業の一体化に向けて具現化 ・重要ESGアクション実行へ向けた監督・検証 ・各部門、リージョンのESG活動推進の課題を吸い上げ、ESGコミッティへ提案 | 議長:執行役員 ESG部門統括 委員:事業部門、機能部門、コーポレート部門、リージョンの責任者等 | 年8回 | ・KLP中長期目標の見直し案策定 ・KLP各テーマの進捗と今後の計画の確認 ・ESGと事業の一体化に向けた具現化案策定 ・ESG投資戦略の策定 ・「花王サステナビリティレポート2024」での情報開示の方向性 ・グローバルでの新規法規制への対応 ・各部門、リージョンのESG活動の推進確認と課題抽出 ・グループ間のグローバル連携の強化 ・社員とのエンゲージメント強化 ・花王みらい共生財団の連携体制構築と協働活動の具現化 | |
| 組織体 | 役割 | 構成 ※2025年1月時点 | 実績 (2024年) | ||
| 開催頻度 | 主な審議事項等 | ||||
| E S G ス テ ア リ ン グ コ ミ ッ テ ィ | 脱炭素 | ・GHG削減計画の策定 ・2040年カーボンゼロ達成に向けた脱炭素対応策と緩和・適応のビジネス機会を一元的に議論し、迅速な脱炭素活動を推進 ・シナリオ分析結果に基づいた気候変動リスクの適切な管理 | オーナー:常務執行役員 研究開発部門統括 委員:研究開発部門、購買部門、SCM部門、グローバルコンシューマーケア部門、ケミカル事業部門、ESG部門の社員 | 年5回 | ・2030年GHG削減戦略に関する議論 ・脱炭素関連KPIの進捗と課題に対する対応についての議論 ・炭素の固定化に関する議論 |
| プラスチック包装容器 | ・循環型社会の実現に向け、KLPアクション「ごみゼロ」の重点課題であるプラスチック包装容器にかかわる活動を一元的に議論し、強力かつ迅速に活動を推進 ・脱炭素ステアリングコミッティ・水保全・生物多様性との連動を図りながら活動を推進 | オーナー:執行役員 研究開発部門 事業研究センター長(ビューティ・ヘルスケア分野担当)兼 研究戦略推進センター 副センター長 委員:経営企画部門、研究開発部門、購買部門、グローバルコンシューマーケア部門、ESG部門の社員 | 年8回 | ・リサイクルイノベーション活動(回収・再資源化)の方針案策定、活動の審議・承認 ・リデュースイノベーション活動(使用量削減、再生材使用)の方針案策定、活動の審議・承認 ・「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」への対応 | |
| 人権・DE&I | ・花王人権方針に基づき、人権デュー・ディリジェンスを含む花王グループの人権に関する活動の一元的な推進、管理 ・花王グループのDE&I方針に基づく活動の一元的な推進、管理 | オーナー:上席執行役員 人財戦略部門統括 委員:人財戦略部門、ESG部門、購買部門、SCM部門、グローバルコンシューマーケア部門の社員 | 月1回 | ・人権方針、DE&I方針に基づく活動の推進 ・DE&I方針の理解と実践に向けた社員啓発施策の提案、実行 ・人権リスクワークショップを含む人権デュー・ディリジェンスのグローバル展開強化、リスクアセスメントにより特定されたリスクの共有、関連部門・子会社での活動促進 ・人権デュー・ディリジェンスの一環としての生活賃金への取組み議論 | |
| 化学物質管理 | ・GFC*推進委員会 による製品ライフサイクルを通じての化学物質自主管理の推進 ・製品原料方針策定会議による、規制動向や科学の進展等を踏まえた製品原料の使用方針、および、削減計画の策定 ・化学物質の使用の考え方や安全性評価結果に関する情報開示、ステークホルダーとのコミュニケーション *Global Framework on Chemicals - For a Planet Free of Harm from Chemicals and Waste | オーナー:執行役員 品質保証部門統括 委員:ESG部門、研究開発部門、品質保証部門の社員 | 月1回 | ・EUグリーンディール政策をはじめとする製品原料に関わる規制動向の把握と対象原料・製品の特定 ・社会的関心の高い成分のうち、花王の生活者向け製品に不使用の成分に関する公開 ・GFCにおいて、目標策定のための国際会議の結果を受けて開始された日本国内の政策対話について、工業会メンバーとして参画 ・持続可能な開発のための経済人会議(WBCSD)、欧州化学産業評議会(Cefic)への参画と貢献 | |