有価証券報告書-第129期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/23 13:30
【資料】
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【項目】
176項目
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営理念
① 最高の品質で、顧客の信頼と満足を確保する
② 世界的視野に立ち、常に技術革新を行い新製品の開発に努める
③ 経営の科学化を図り、会社の継続的存立と利潤を確保する
④ 誠実を旨とし、和を重んじ公明正大を期す
⑤ 事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献し、全てのステークホルダーの幸福を追求する
(2) 会社の対処すべき課題及び中長期的な会社の経営戦略(中期経営計画等)
当社グループは、サステナブル経営を推進し、地球環境や社会の諸課題の解決に貢献することにより創出される社会的価値と事業活動の結果生み出される利益等の経済的価値双方の極大化を目指しております。
そのような考えのもと策定した長期ビジョンのキーメッセージは、「サステナブルで高収益なグローバル・ニッチ・トップ企業」であり、船舶用塗料の販売シェア及びその中核となる船底防汚塗料の供給による海運業界の温室効果ガス削減貢献という両面で世界トップとなることを主眼としております。
<前中期経営計画「CMP New Century Plan 2」の振り返り>2021年5月に公表した、2021~2025年度(5年間)の中期経営計画「CMP New Century Plan 2」(以下「前中計」)は、長期ビジョンの実現に向けて経営の変革を進め、価値創造の基盤をつくることを主な目的としており、そのために、以下の4つの基本戦略(重点テーマ)を設定いたしました。
■基本方針(重点テーマ)
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前中計期間における主な取り組み及びその成果は以下のとおりです。
[重点テーマ別]
① 環境・社会貢献による提供価値拡大
主には、温室効果ガス及び揮発性有機化合物(VOC)の削減につながる製品の拡販に努めました。その結果、2025年度においては、高性能船底防汚塗料の供給による温室効果ガスの削減貢献量は187万トン(前中計目標に対する達成率:144%)、低VOC塗料の拡販によるVOCの排出削減量は3,665トン(同:72%)となりました。
② 利益体質の改善と安定化
製造コストに見合った販売価格の改定や高付加価値製品の拡販に取り組み、採算を改善いたしました。その結果、営業利益率は前中計初年度から最終年度まで毎年上昇を続け、最終年度は業績目標(9.2%)を上回る12.5%となりました。
また、原材料調達における価格変動リスクの抑制に向けて、一部の原材料で金融ヘッジ手法の活用について社内体制を整備いたしました。
③ 組織基盤の整備
人財のパフォーマンス向上については、2022年6月に設置したサステナビリティ委員会のもと、本格的な人的資本経営にシフトすべく2024年4月に人財戦略を策定いたしました。その後、2026年3月まで人事制度改革に取り組み、同年4月からは当社が求める人材像である「自律型人財」の育成を目的とした新たな人事制度に移行しております。経営管理機能の強化については、各種会議体の運営を見直して機能強化を図るとともに、よりタイムリーに月次業績をモニタリングできる体制を整備したほか、管理部門の人員を拡充させました。
④ 積極的な株主還元と資本効率向上
株主還元方針に基づき、期間を通じて積極的な株主還元を実施してまいりました。最終年度となる2025年度の1株当たり年間配当金は、普通配当97円に特別配当14円を加算した111円を予定しております。その結果、前中計で株主還元の基準としていた連結自己資本総還元率(D&BOE)の期間平均は、目標(5%)を大きく上回る6.7%となる見込みです。
[業績]
前中計の戦略・施策を中心に業績拡大に努めた結果、最終年度となる2025年度の業績については、下記の通り全ての項目で目標を大幅に上回ることができました。
(金額単位:億円)
項 目当初目標修正後目標(※)2025年度実績
売上高1,1001,2001,393
営業利益85110174
親会社株主に帰属する当期純利益5270109
ROE8%以上10%以上12.3%

※2023年10月に修正
<長期ビジョンの一部変更及び新中期経営計画「CMP New Century Plan 3」の策定>当社はこの程、長期ビジョンの内容を一部変更するとともに、2026~2030年度(5年間)の新たな中期経営計画「CMP New Century Plan 3」(以下「新中計」)を策定いたしました。
1.長期ビジョンの一部変更
前中計においては、環境・社会的価値と経済的価値双方の拡大を実現するとともに、収益性が飛躍的に向上し「稼ぐ力」が大幅にアップした一方、市場シェアの拡大や生産拠点への設備投資については課題が残りました。
かかる現状認識や主力の船舶用塗料ビジネスを取り巻く足元の事業環境等を踏まえ、長期ビジョンに掲げる「船舶用塗料世界トップシェア」を収益性の水準を維持しつつ実現するため、長期ビジョンの時間軸並びにROE水準等を下記の通り変更することといたしました。
(下線が変更箇所)
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2.新中期経営計画「CMP New Century Plan 3」(2026~2030年度)の概略
(1) 位置付けとコンセプト
長期ビジョンに掲げている「船舶用塗料世界トップシェア」と持続的な利益成長との両立を実現するための準備期間と位置付け、「強みを磨くとともに新たな価値を創出、圧倒的な競争優位性を確立する」をコンセプトとしています。
(2) 基本戦略(重点テーマ)
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(3) 製品分野別の成長戦略(基本方針)
船舶用塗料将来的に世界トップシェアを狙うために、攻めの姿勢に転換
販売面・製品面ともに競争力を強化し、積極的な事業拡大を図る
工業用塗料世界的なインフラ投資の拡大を背景に、海外の重防食を中心に成長を目指す
インオーガニックな手法も模索

(4) 連結業績目標(2030年度)
売上高1,800億円
営業利益230億円
親会社株主に帰属する当期純利益160億円
EBITDA270億円
ROE12%以上

※EBITDA=営業利益+減価償却費
(5) 設備投資計画
世界生産量の約7割を占める国内外4か所の生産拠点や国内の研究開発拠点を中心に、戦略投資として5年間で総額645億円程度の設備投資を計画しています。
(6) 株主還元方針
基本方針成長投資を最優先とし、余剰資金については積極的に株主還元を実施、
自己資本を適切にコントロール
配 当・1株当たり年間配当額100円を起点とした累進配当(※)
・DOE(自己資本配当率)5.0%程度を目安に
自己株式取得成長投資及び配当とのバランス等を勘案して状況次第で機動的に実施

※1株当たり配当金を原則として減配せず、維持又は増配を行う配当政策
2026年度以降は、新中計の戦略・施策を着実に実行することで、中長期的かつ持続的な企業価値向上を目指してまいります。

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