有価証券報告書-第106期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
- 【提出】
- 2018/06/20 15:46
- 【資料】
- PDFをみる
連結財務諸表注記事項(IFRS)
1.報告企業
当社は日本国にある株式会社であり、東京証券取引所市場第一部(TSE:4523)に上場しています。
当社グループは、当社、連結子会社44社及び関連会社1社で構成され、その事業内容を、医薬品事業とその他事業に区分しています。医薬品事業では、医療用医薬品、ジェネリック医薬品、一般用医薬品等の研究開発・製造・販売を行っています。
2. 連結財務諸表作成の基礎
(1) 準拠の表明
当社は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしているため、同第93条の規定により、当社グループの連結財務諸表をIFRSに準拠して作成しています。
(2) 測定の基礎
当社グループの連結財務諸表は、公正価値で測定されている金融商品、退職後給付制度に係る資産及び負債等を除き、取得原価を基礎として作成しています。
(3) 表示通貨及び表示単位
当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円で表示し、百万円未満を四捨五入しています。
(4) 会計方針の変更
当社グループが当連結会計年度より適用している主な基準書及び解釈指針は次のとおりです。
上記の基準書及び解釈指針を適用したことによる、当連結財務諸表への重要な影響はありません。
(5) 早期適用する基準書及び解釈指針
当社グループは、2012年4月1日より次の基準書及び解釈指針を早期適用しています。
・IFRS第9号「金融商品」(2009年11月公表、2010年10月及び2011年12月改訂)
(6) 未適用の公表済み基準書及び解釈指針
当社グループの連結財務諸表の承認日までに公表されている主な基準書及び解釈指針は次のとおりです。
連結決算日現在において、当社グループはこれらの基準書及び解釈指針を適用していません。当社グループ適用開始時期が2019年3月期である基準書及び解釈指針を適用することによる連結財務諸表への影響は重要ではないと判断しています。また、当社グループ適用開始時期が2020年3月期以降である基準書及び解釈指針を適用することによる連結財務諸表への影響は検討中です。
なお、当社グループにおけるIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」(以下、本基準)の2019年3月期からの適用方法及び適用に伴う変更点は以下のとおりです。
当社グループは、本基準の経過措置に従い、適用開始日(2018年4月1日)時点で完了していない顧客との契約に本基準を遡及適用し、本基準の適用開始による累積的影響を適用開始日を含む連結会計年度(2019年3月期)の利益剰余金期首残高の修正として認識する方法を採用します。
また、当社グループが本基準を適用することにより、当社グループの開発品または製品のライセンスによる収益(契約一時金及びマイルストン)の認識時点が変更となります。
従来、当社グループは、ライセンス供与以外の契約上の履行義務がライセンス期間にわたって存在する場合、その期間にわたって合理的な基準に基づき収益として認識していました。本基準の適用に伴い、当社グループは、ライセンスの供与時点において顧客がライセンスに対する支配を獲得することで当社グループの履行義務が充足される場合、当該時点で収益を認識する方法に変更します。
3. 重要な会計方針
当社グループの重要な会計方針は次のとおりであり、当連結財務諸表が表示されているすべての期間について適用しています。
(1) 連結の基本方針
当社グループの連結財務諸表は、当社、連結子会社及び関連会社の財務諸表に基づき、統一された会計方針を用いて作成しています。連結子会社及び関連会社が採用する会計方針が当社グループの会計方針と異なる場合には、必要に応じて各社の財務諸表に調整を加えています。また、連結財務諸表の作成にあたり、連結会社間の内部取引高、債権債務残高及び内部取引によって発生した未実現損益を消去しています。
① 連結子会社
連結子会社とは、当社グループにより支配されている企業です。支配とは、投資先に対するパワーを有し、投資先への関与により生じるリターンの変動にさらされ、かつ投資先に対するパワーを通じてリターンに影響を与える能力を有する場合をいいます。
連結子会社の財務諸表は、当社グループが支配を獲得した日から支配を喪失する日まで、連結財務諸表に含めています。支配の喪失を伴わない連結子会社に対する持分の変動は、資本取引として非支配持分の修正額と支払対価または受取対価の公正価値との差額を資本剰余金に直接認識し、親会社の所有者に帰属させています。
② 関連会社
関連会社とは、当該企業の経営方針に対して、当社グループが重要な影響力を有するが、当社グループにより支配されていない企業です。すべての関連会社に対して、当社グループが重要な影響力を有することとなった日から重要な影響力を喪失する日まで、持分法を適用しています。
③ 共同支配事業
共同支配事業とは、取決めに対する共同支配を有する当事者が、当該取決めに関する資産に対する権利及び負債に対する義務を有している場合の共同支配の取り決めをいいます。
当社グループは、共同支配事業に関する資産、負債、収益及び費用のうち、当社グループの持分相当額を認識しています。
(2) 企業結合
当社グループは、取得法により企業結合の会計処理をしています。
取得法に基づき、取得日の公正価値で測定された支払対価と被取得企業に対する非支配持分の金額の合計を取得原価としています。非支配持分は、その公正価値または被取得企業の識別可能資産及び負債の公正価値に対する持分割合相当額で測定しています。企業結合に関連して発生する取引費用は、発生時に費用処理しています。
支払対価の公正価値、被取得企業の非支配持分及び取得企業が以前より保有していた被取得企業の支配獲得日の公正価値の合計が、取得日における識別可能資産及び負債の正味価額を上回る場合にその超過額をのれんとして認識しています。一方、この対価の総額が、識別可能資産及び負債の正味価額を下回る場合、その差額は損益として認識しています。
企業結合が発生した報告年度末までに企業結合の当初の会計処理が完了しない場合、未完了な項目については暫定的な金額で報告しています。取得日時点で認識された暫定的な金額を測定期間の間に修正する場合、取得日に遡って修正しています。測定期間とは、取得日から当社グループが取得日に存在した事実や状況に関する完全な情報を入手する日までの期間であり、最長で1年間です。
(3) 外貨換算
当社グループにおける個々の企業の財務諸表は、それぞれ独自の機能通貨を定めており、各企業の取引を当該機能通貨により表示しています。一方、当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円により表示しています。
外貨建取引は、取引日における為替レートまたはそれに近似するレートにより機能通貨に換算しています。外貨建ての貨幣性資産及び負債は、連結決算日の為替レートにより機能通貨に換算しています。当該換算及び決済から生じる換算差額は、損益として認識しています。
在外営業活動体の業績及び財政状態を連結財務諸表に組み込むにあたり、当社グループの在外営業活動体の資産及び負債は、連結決算日の為替レートにより日本円に換算しています。また、損益項目は、期中平均為替レートで換算しています。この結果生じる為替差額は、その他の包括利益として認識し、その累計額はその他の資本の構成要素として認識しています。なお、累積された為替換算差額は、その在外営業活動体が処分された時点で損益として認識しています。
(4) 収益の認識
当社グループは、経済的便益が当社グループに流入する可能性が高く、その金額が信頼性をもって測定可能である範囲において収益を認識しています。
① 医薬品販売による収益
当社グループは、医薬品の売上収益を、買手に物品所有の重要なリスク及び経済価値が移転した時(通常は物品の納品時)に認識しています。この取引から生じる収益は、受取対価の公正価値から様々な売上控除項目の見積り金額を差し引いて表示しています。売上控除項目には、割戻、値引、返品等を含んでいます。
② 共同販促(役務の提供)による収益
当社グループは、提携企業の製品について、提携企業の間で共同販促契約を締結しています。この場合、提携企業は、医薬品販売(物品の販売)による収益を売上収益に計上し、当社グループは、共同販促(役務の提供)により発生する収益の当社グループ持分を売上収益に計上しています。また、この共同販促により発生する費用の当社グループ負担分を販売費及び一般管理費に計上しています。
③ ライセンスによる収益
当社グループは、当社グループが開発品または製品のライセンス導出により受領した収入(契約一時金、マイルストン及びランニング・ロイヤルティ)を、取引の実態に従って収益として認識しています。
契約一時金及びマイルストン収入は、契約上の履行義務を果たした時点で収益として認識しています。なお、契約上の履行義務がライセンス期間にわたって存在する場合、その期間にわたって合理的な基準に基づき収益として認識しています。
ランニング・ロイヤルティ収入は、その算定基礎に応じて収益として認識しています。
(5) 共同開発及び共同販促
当社グループは、当社グループの開発品及び製品について、提携企業との間で共同開発及び共同販促契約を締結しています。この場合、当社グループは医薬品販売(物品の販売)による収益を売上収益に計上し、関連する当社グループの費用を原価、販売費及び一般管理費にそれぞれ総額で表示しています。また、当社グループは、当該医薬品販売による収益に対する提携企業の持分を、共同販促費用として販売費及び一般管理費に計上しています。
上記契約に基づき、当社グループが提携企業から契約の対価として契約一時金及びマイルストン等を受領する場合、契約での取決め及び取引の経済実態に照らし、これらの契約の対価をライセンス供与、共同開発活動または共同販促活動のいずれかに配分しています。
① ライセンス供与
注記「3.重要な会計方針 (4)収益の認識 ③ライセンスによる収益」に従い、売上収益として計上しています。
② 共同開発活動
当社グループは、共同開発に配分した対価を共同開発活動の進捗に応じて、研究開発費の戻入として計上しています。
③ 共同販促活動
当社グループは、共同販促に配分した対価を共同販促活動の進捗及び成果に応じて、その他の収益または関連する費用(売上原価、販売費及び一般管理費)の戻入として計上します。
「レンビマ」に関するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.との戦略的提携
2018年3月、当社は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(以下、「米メルク社」という。)と抗がん剤「レンビマ」に関してがん領域における戦略的提携に合意しました。本契約に基づき、両社は、「レンビマ」の単剤療法、ならびに米メルク社の抗PD-1抗体「キイトルーダ」(一般名:ペムブロリズマブ)との併用療法における共同開発と共同販促を行います。
米メルク社は、当社グループに対し、2018年3月期に契約一時金として300百万米ドルを支払いました。また、特定のオプション権行使に対して2021年3月期までに最大650百万米ドルを支払います。加えて、米メルク社は当社グループに対し、2018年3月期に研究開発費の償還として450百万米ドルを支払いました。さらに、米メルク社は、開発マイルストンとして最大385百万米ドル及び販売マイルストンとして最大3,975百万米ドルを支払います。
本契約における当社グループの会計処理は次のとおりです。
・本提携以降、当社グループは、「レンビマ」に関する収益を売上収益に計上し、関連する当社グループの費用を売上原価、販売費及び一般管理費にそれぞれ総額で表示しています。また、マーケティング費用控除後の利益を米メルク社と折半し、当社グループが米メルク社へ支払う折半利益を販売費及び一般管理費に計上しています。
・当社グループは、「レンビマ」の単剤療法及び「キイトルーダ」との併用療法に関する研究開発費についても、米メルク社と折半しています。ただし、折半した後の研究開発費のうち、当社グループが負担する研究開発費の償還として、2018年3月期に米メルク社より450百万米ドルを受領し、預り金に計上しました。当社グループは、「レンビマ」に係る当社グループが負担する研究開発費が発生する都度、当該預り金を取り崩し、研究開発費の戻入処理をしています。
・本契約に基づき、当社グループは、米メルク社から受領する契約一時金、特定のオプション権行使に係る一時金及び販売マイルストンを、ライセンス供与に対する対価に配分しています。また、開発マイルストンについては、当該マイルストンそれぞれの内容に応じて、ライセンス供与または共同開発活動に対する対価に配分しています。
(6) 研究開発費
① 研究費
当社グループは、研究活動(共同研究及び委託研究を含む)に係る支出を研究開発費として認識しています。
② 開発費
当社グループは、開発活動に係る支出が自己創設無形資産の要件を満たした場合に、当該支出を無形資産として認識しています。当社グループの社内発生開発費は、承認が得られないリスク及び開発が遅延または中止となるリスクがあるため、自己創設無形資産の要件を満たしておらず、研究開発費として認識しています。
他社から取得した仕掛中の研究開発投資については、無形資産として認識しています。
また、共同研究開発契約等により、当社グループが提携企業から開発負担金を受領した場合は、当該開発負担金を研究開発費から差し引いています。
(7) 従業員給付
① 退職後給付
当社グループの退職後給付制度は、確定給付型制度と確定拠出型制度があります。
確定給付型制度においては、各連結決算日に実施する年金数理計算で予想単位積増方式を使用して当期勤務費用を算定し、費用として認識しています。当期に発生したすべての数理計算上の差異は、その他の包括利益として認識し、その累計額はその他の資本の構成要素として認識後、利益剰余金に振り替えています。退職後給付に係る負債(純額)は、確定給付制度債務の現在価値から、制度資産の公正価値を控除したものです。
確定拠出型制度においては、従業員が受給権を得る役務を提供した時点で当社グループの拠出額を費用として認識しています。
② 解雇給付
当社グループは、当社グループが通常の退職日前に従業員の雇用を終了する場合、または従業員が給付と引き換えに自発的に退職する場合に解雇給付を支給します。当社グループが、従業員を解雇することに関する詳細な公式の計画を有しており、その撤回可能性がない場合には、雇用の終了が確約された時点で解雇給付を費用として認識しています。
(8) 株式報酬費用
① ストック・オプション制度
当社は、2013年3月期まで取締役、執行役及び使用人の一部に対して、持分決済型の株式報酬(ストック・オプション)を付与しています。
当社グループは、ストック・オプションの対価として受領したサービスは費用として認識し、対応する金額を資本の増加として認識しています。当該費用は、付与日において適切な価格モデルにより評価されたストック・オプションの公正価値であり、制度の権利確定期間まで、定額法により費用として認識されます。この評価に際しては、最終権利確定時の失効率を見積っており、その見積りを修正した場合は、残りの権利確定期間にて調整を行っています。
② 業績連動型株式報酬制度
当社は、2014年3月期より当社株式を業績に応じて毎年、執行役に交付する業績連動型株式報酬制度を導入しています。当社グループは、受領したサービスの対価を、付与する当社株式の公正価値を参照して測定しています。算定されたサービスの対価は費用として認識し、対応する金額を資本の増加として認識しています。
(9) 法人所得税
法人所得税は当期税金費用及び繰延税金費用の合計金額です。
① 当期税金費用
当社グループは、当期の課税所得に基づき当期税金費用を認識しています。税額の算定には連結決算日において制定され、または実質的に制定されている税率を用いています。未収法人所得税及び未払法人所得税は、税務当局から還付もしくは税務当局に対する納付が予想される金額で測定しています。
② 繰延税金費用
当社グループは、税務上と会計上の資産及び負債の金額に係る一時差異に対して、資産負債法により繰延税金費用を認識しています。原則として、繰延税金負債はすべての将来加算一時差異について認識し、繰延税金資産は、将来減算一時差異が利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内においてのみ認識しています。ただし、次の一時差異に係る繰延税金資産及び負債は認識していません。
・のれんから生じる一時差異
・会計上の利益にも税務上の課税所得にも影響を与えない取引(企業結合取引を除く)によって発生する資産及び負債の当初の認識により生じる一時差異
連結子会社及び関連会社への投資に関する将来加算一時差異に係る繰延税金負債は、一時差異の解消時期を当社がコントロールでき、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合には認識していません。
また、連結子会社及び関連会社への投資に関する将来減算一時差異に係る繰延税金資産は、予測可能な将来の期間に当該一時差異が解消し、かつ、当該一時差異からの便益を利用できる十分な課税所得が生じる可能性が高い範囲でのみ認識しています。
繰延税金資産及び負債は、連結決算日において制定され、または実質的に制定されている法令に基づき、関連する一時差異が解消される時に適用されると予想される税率を使用して算定しています。
当社または連結子会社が未収法人所得税と未払法人所得税を相殺する法的権利を有し、かつ企業が純額により決済することを意図する場合、繰延税金資産及び負債を相殺表示しています。
(10) 有形固定資産
当社グループは、有形固定資産の測定においては原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した額にて表示しています。
取得原価には、資産の取得に直接要した費用、資産除去及び原状回復費用の見積金額の現在価値を含めています。また、一定の要件を満たした場合、資産の取得や建設などに直接起因した借入コストを当該資産の取得原価の一部として認識しています。
減価償却費は、資産の残存価額控除後の取得原価を償却するために、定額法により見積耐用年数にわたって認識しています。見積耐用年数、残存価額及び減価償却方法は、連結決算日に見直し、見積りの変更による影響は、見積りを変更した期間及び将来の期間において認識しています。
主な見積耐用年数は次のとおりです。
・建物 15~50年
・機械装置 5~20年
有形固定資産の売却または除却から生じる損益は、その他の収益またはその他の費用として認識しています。
(11) 無形資産
当社グループは、無形資産の測定においては原価モデルを採用し、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した額にて表示しています。
個別に取得した無形資産は、当初認識時に取得原価で測定しています。企業結合で取得した無形資産は、取得時点の公正価値で測定しています。
償却費は、見積耐用年数にわたって定額法で認識しています。見積耐用年数、残存価額及び償却方法は、連結決算日に見直し、見積りの変更による影響は、見積りを変更した期間及び将来の期間において認識しています。
主な見積耐用年数は次のとおりです。
・販売権 10~15年
・技術資産 20年
・ソフトウェア 5年
当社グループが取得した仕掛中の研究開発投資の会計処理は、次のとおりです。
① 個別に取得した仕掛中の研究開発投資(In-process research and development project:IPR&D資産)
当社グループは、個別に取得した仕掛中の研究開発投資を、以下の認識要件を満たした場合に資産として認識しています。
・将来の経済的便益をもたらす蓋然性が高いこと
・取得原価について信頼性をもって測定できること
他社から仕掛中の研究開発投資を取得する際の支出(契約一時金及びマイルストン)は、上記の認識要件を満たしているため、IPR&D資産として認識しています。
当社グループの取得後のIPR&D資産に対する社内発生開発費は、研究開発費として認識しています。
IPR&D資産は、販売可能となった時点で販売権に振り替え、その見積耐用年数にわたって定額法で償却しています。見積耐用年数は、関連する特許権の法的保護期間などを考慮したキャッシュ・フローの予測期間に基づいて決定しています。
② 企業結合で取得した仕掛中の研究開発投資
企業結合により取得し、のれんとは区別して認識される仕掛中の研究開発投資は、上記①に記載された無形資産の認識要件を満たしています。そのため、当社グループは、当該研究開発投資を取得日の公正価値で測定し、IPR&D資産として認識しています。
IPR&D資産は、販売可能となった時点で販売権に振り替え、その見積耐用年数にわたって定額法で償却しています。見積耐用年数は、関連する特許権の法的保護期間などを考慮したキャッシュ・フローの予測期間に基づいて決定しています。
(12) 有形固定資産及び無形資産の減損
当社グループは、連結決算日に有形固定資産及び無形資産の減損の兆候の有無を判定し、減損の兆候がある場合には、減損テストを実施しています。耐用年数が確定できない無形資産及び未だ使用可能でない無形資産は、毎年一定の時期及び減損の兆候がある場合にはその時点で、減損テストを実施しています。
減損テストでは、回収可能価額を見積り、帳簿価額と回収可能価額の比較を行います。回収可能価額は、売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方です。使用価値は、見積将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことによって算定しています。資産の回収可能価額が帳簿価額を下回った場合、資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を認識しています。
(13) のれん
当社グループは、企業結合で発生したのれんを支配獲得日(取得日)に資産として認識しています。のれんは、移転対価の公正価値、被取得企業の非支配持分及び取得企業が以前より保有していた被取得企業の支配獲得日の公正価値の合計が、支配獲得日における識別可能資産及び負債の正味価額を上回る場合にその超過額として測定されます。一方、この対価の総額が、識別可能資産及び負債の正味価額を下回る場合、その差額は損益として認識しています。
のれんは、企業結合によるシナジーを享受できると見込まれる資金生成単位グループに配分しています。のれんは償却していませんが、のれんを配分した資金生成単位グループについては毎年一定の時期及び減損の兆候がある場合にはその時点で、減損テストを実施しています。資金生成単位グループの回収可能価額が帳簿価額を下回った場合、その差額を減損損失として認識しています。
(14) 棚卸資産
当社グループは、棚卸資産を取得原価または正味実現可能価額のいずれか低い価額で測定しています。取得原価は総平均法により評価しています。正味実現可能価額は、棚卸資産の見積販売価額から製品完成までのすべての製造費用及び販売費用を控除した後の金額です。
(15) 金融資産
① 金融資産の分類
当社グループは、すべての金融資産を当初認識時に公正価値で測定し、償却原価で測定する金融資産、損益を通じて公正価値で測定する金融資産(FVTPL金融資産)、またはその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産(FVTOCI金融資産)に分類しています。
(a) 償却原価で測定する金融資産
当社グループは、以下の条件を満たす負債性金融資産を、償却原価で測定する金融資産に分類しています。
・契約上のキャッシュ・フローの回収を保有目的とするビジネスモデルに基づいて、資産を保有していること
・金融資産の契約条件により、特定の日に元本及び元本残高に対する利息の支払いのみのキャッシュ・フローが生じること
償却原価で測定する金融資産は、公正価値に取引費用を加算して当初認識し、当初認識後は実効金利法による償却原価から減損損失累計額を控除した金額で認識しています。
(b) FVTPL金融資産
当社グループは、上記の償却原価で測定する金融資産に分類されない負債性金融資産を、FVTPL金融資産に分類しています。
FVTPL金融資産は、公正価値で当初認識し、当初認識後の公正価値の変動及び売却損益は金融損益として認識しています。
(c) FVTOCI金融資産
当社グループは、すべての資本性金融資産をFVTOCI金融資産に指定しています。
FVTOCI金融資産は、公正価値に取引費用を加算して当初認識しています。当初認識後の公正価値の変動及び認識の中止に係る利得または損失をその他の包括利益において認識し、その累計額はその他の資本の構成要素に認識後、利益剰余金に振り替えています。
FVTOCI金融資産に係る受取配当金は、当該配当金が明らかに投資の取得原価の回収を示している場合を除いて、配当受領権が確定した時点で金融収益として認識しています。
② 償却原価で測定する金融資産の減損
当社グループは、償却原価で測定する金融資産について連結決算日に減損の客観的な証拠の有無を検討しています。
個別に重要な金融資産については、減損の客観的な証拠の有無を個別に検討し、個別に重要でない金融資産については、個別にまたは集合的に検討しています。
減損の客観的な証拠がある場合、帳簿価額と金融資産の実効金利で割引いた見積将来キャッシュ・フローの現在価値との差額を減損損失として認識しています。減損損失は、当該資産の帳簿価額を直接に、または貸倒引当金を通じて減額して認識しています。
③ 認識の中止
当社グループは、金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した時、または金融資産を譲渡し、ほとんどすべてのリスクと経済価値が受取人に移転した場合にのみ、金融資産の認識を中止しています。金融資産の認識の中止に係る利得または損失は、償却原価で測定する金融資産及びFVTPL金融資産は損益として認識し、FVTOCI金融資産はその他の包括利益として認識しています。
(16) ヘッジ会計
当社グループは、金利及び為替レートの変動によるリスクに対処するため、金利スワップ及び先物為替予約等のデリバティブ契約を締結しています。これらのデリバティブは、契約が締結された日の公正価値で資産または負債として認識しています。
当初認識後の公正価値の変動は、ヘッジ対象とヘッジ手段がヘッジ会計の要件を満たさない場合は損益として認識しています。ヘッジ会計の要件を満たす場合の会計処理は、次のとおりです。
① 公正価値ヘッジ
ヘッジ対象の公正価値の変動リスクをヘッジする目的のデリバティブは、その公正価値の変動を損益として認識しています。ヘッジされたリスクに起因するヘッジ対象の公正価値は、ヘッジ対象の帳簿価額を修正し、損益として認識しています。
② キャッシュ・フロー・ヘッジ
ヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動リスクをヘッジする目的のデリバティブは、ヘッジ対象の公正価値の変動が損益として認識されるまで、その変動をその他の包括利益として認識し、その累計額をその他の資本の構成要素として認識しています。その他の資本の構成要素として認識された金額は、ヘッジ対象の公正価値の変動が損益として認識される場合に、その影響を相殺するよう損益に振り替えています。
(17) 引当金
当社グループは、過去の事象の結果として、合理的に見積り可能な法的または推定的債務を現在の負債として負っており、当該債務を決済するために経済的便益の流出が生じる可能性が高い場合に、引当金を認識しています。
引当金として認識された金額は、連結決算日における現在の債務を決済するために要する支出に関して、リスク及び不確実性を考慮に入れた最善の見積りです。引当金は見積キャッシュ・フローにより測定しており、貨幣の時間価値の影響が大きい場合、引当金の帳簿価額はそのキャッシュ・フローの現在価値で測定しています。割引計算を行った場合、時の経過による引当金の増加は金融費用として認識しています。
① 売上割戻引当金
当社グループは、販売済の製品及び商品に対する連結決算日以降に予想される売上割戻に備えるため、対象となる売上収益に見積割戻率を乗じた金額を売上割戻引当金として認識しています。主に連結決算日より1年以内に支払うことを見込んでいます。
② 資産除去債務引当金
当社グループは、当社グループが使用する賃借建物及び敷地等に対する原状回復義務及び固定資産に関連する有害物質の除去に備え、過去の原状回復実績及び事務所等に施した内部造作の耐用年数を考慮して決定した使用見込期間等を基礎として、各物件の状況を個別に勘案して資産除去費用を見積り、資産除去債務引当金として認識しています。主に連結決算日より1年を経過した後に支払うことを見込んでいます。
③ リストラクチャリング引当金
当社グループは、組織構造改革に関連する費用等をリストラクチャリング引当金として認識しており、主に連結決算日より1年以内に支払うことを見込んでいます。リストラクチャリング引当金は、詳細な公式の計画を有し、かつ計画の実施や公表を通じて、影響を受ける関係者に当該リストラクチャリングが確実に実施されると予期させた時点で認識しています。
(18) リース
① ファイナンス・リース
当社グループは、ファイナンス・リース取引においては、リース開始日に算定したリース資産の公正価値と最低リース料総額の現在価値のいずれか低い金額を、リース資産及びリース負債として認識しています。リース料は、利息法により金融費用とリース債務の返済額に配分しています。リース資産は、見積耐用年数とリース期間のいずれか短い期間にわたって、定額法で減価償却を行っています。
② オペレーティング・リース
当社グループは、オペレーティング・リース取引においては、リース料をリース期間にわたって定額法により費用として認識しています。
4. 重要な会計上の見積り及び判断
当社グループの連結財務諸表は、経営者の見積り及び判断を含んでいます。
見積りの基礎となる仮定は継続的に見直しています。見積りの変更による影響は、見積りを変更した期間及び将来の期間において認識しています。なお、これらの見積り及び仮定に関する不確実性により、将来の期間において資産または負債の帳簿価額に対して重要な修正が求められる結果となる可能性があります。
経営者が見積り及び判断を行った重要な項目は次のとおりです。
① のれん及び無形資産の減損テスト
当社グループは、資金生成単位グループより生じることが予想される将来キャッシュ・フロー及び現在価値の算定をするための割引率を見積り、のれん及び無形資産の減損テストを実施しています。
② 有形固定資産及び無形資産の見積耐用年数
当社グループは、連結決算日において、有形固定資産及び無形資産の見積耐用年数を見直しています。
③ 金融商品の公正価値評価
当社グループは、特定の金融資産の公正価値を見積るために、観察可能な市場データに基づかないインプットを含む評価技法を使用しています。
④ 退職後給付
確定給付制度債務は、年金数理計算に用いられる仮定に左右されます。当社グループは、仮定に用いる割引率、将来の給与水準、退職率及び死亡率を、直近の市場データ、統計データなどに基づき設定しています。
⑤ 法人所得税
当社グループは、各国の税務当局に納付すると予想される金額を法令等に従って合理的に見積り、法人所得税を認識しています。
当社グループは、税務調査の結果により修正される法人所得税の見積額に基づいて、負債を認識しています。税務調査による最終税額が当該負債の金額と異なる場合、その差額を税額が決定する期間において認識しています。
また、繰延税金資産は、将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金等を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲においてのみ認識しています。当社グループは、事業計画等に基づいて将来獲得しうる課税所得の時期及びその金額を合理的に見積り、課税所得が生じる可能性を判断しています。
5. セグメント情報
(1) 一般情報
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、トップマネジメントが定期的に検討を行う対象となっているものです。
当社グループは、セグメントを医薬品事業とその他事業に区分しており、医薬品事業を構成する日本(医療用医薬品、ジェネリック医薬品、一般用医薬品等)、アメリカス(北米)、中国、EMEA(欧州、中東、アフリカ、オセアニア)、アジア・ラテンアメリカ(韓国、台湾、香港、インド、アセアン、中南米等)の5つの事業セグメントを報告セグメントとしています。
なお、2018年1月1日より、メキシコ及びブラジルを含むラテンアメリカ諸国をアメリカス医薬品事業から分離し、アジア医薬品事業と統合したアジア・ラテンアメリカ医薬品事業を新設しました。当連結会計年度における変更前の期間及び前連結会計年度のセグメント情報は当該変更を反映しています。この変更による重要な影響はありません。
また、当連結会計年度より、当社グループは、経営の実態をより適切に表示するため、研究開発費の定義を明確化し、科学的エビデンスの創出ならびに医療従事者との共有などのメディカル・アフェアーズ活動に関連する費用の一部を研究開発費としています。これに伴い、前連結会計年度の販売費及び一般管理費に含まれていた金額を研究開発費に組み替えています。
(2) 報告セグメントに関する情報
(単位:百万円)
(注1) その他事業は、親会社のライセンス収入及び医薬品原料などに係る事業です。当連結会計年度の外部顧客への売上収益及びセグメント利益には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」に関する戦略的提携の契約一時金及びマイルストン34,520百万円が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
(注2) 当社グループは、研究開発費をグローバルに管理しているため、セグメントに配分していません。
(注3) 親会社の本社管理費等は、当社グループ全体の運営に係る費用等です。
(注4) 当連結会計年度より、前連結会計年度までその他事業に含めていた新規事業の管理体制を見直し、日本医薬品事業
に含めています。この変更にあわせ、前連結会計年度における当該事業に関する売上収益及びセグメント利益を
「その他事業」から「日本医薬品事業」に組み替えています。当該変更による重要な影響はありません。
(3) 主要な製品に関する情報
外部顧客への売上収益
(4) 主要な顧客に関する情報
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(5) 主要な地域に関する情報
外部顧客への売上収益(注1)
(注1) 売上収益を顧客の所在地により、主要な地域に分類しています。
日本及び中国以外の区分に属する主な国または地域は、次のとおりです。
① 米州:北米、中南米
② 欧州:イギリス、フランス、ドイツ
③ その他:アジア、中東、オセアニア
(注2) 米州のうち、米国における当連結会計年度の売上収益は112,712百万円(前連結会計年度は115,523百万円)です。
(注3) 当連結会計年度の外部顧客への売上収益には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」に関する戦略的提携の契約一時金及びマイルストン34,520百万円が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
非流動資産(注1)
6. 売上収益
各連結会計年度における売上収益の内訳は、次のとおりです。
(注1) 当連結会計年度のライセンスによる収益には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」に関する戦略的提携の契約一時金及びマイルストン34,520百万円が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
7. 売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費
当連結会計年度より、当社グループは、経営の実態をより適切に表示するため、研究開発費の定義を明確化し、科学的エビデンスの創出ならびに医療従事者との共有などのメディカル・アフェアーズ活動に関連する費用の一部を研究開発費としています。これに伴い、前連結会計年度の販売費及び一般管理費に含まれていた4,735百万円を研究開発費に組み替えています。
なお、各連結会計年度における売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費の性質に関する情報は、次のとおりです。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
(単位:百万円)
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(単位:百万円)
8. その他の収益及びその他の費用
(1) その他の収益
各連結会計年度におけるその他の収益の内訳は、次のとおりです。
(注1) 当連結会計年度において、当社の福利厚生施設の譲渡による固定資産売却益1,318百万円を計上しています。
(注2) 前連結会計年度において、EAファーマ株式会社(東京都)の取得による割安購入益9,283百万円を計上しています。
(注3) 前連結会計年度において、サンノーバ株式会社(群馬県)の譲渡による子会社株式売却益70百万円を計上しています。
(2) その他の費用
各連結会計年度におけるその他の費用の内訳は、次のとおりです。
9. 金融収益及び金融費用
(1) 金融収益
各連結会計年度における金融収益の内訳は、次のとおりです。
(注1) 受取配当金は、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産から生じたものであり、当連結会計年度に売却を行った金融資産に係る受取配当金は108百万円です。なお、前連結会計年度に売却を行った金融資産に係る重要な受取配当金はありません。
(2) 金融費用
各連結会計年度における金融費用の内訳は、次のとおりです。
10.法人所得税
(1) 法人所得税
各連結会計年度における法人所得税の内訳は、次のとおりです。
(注1) 米国税制改正による影響
当連結会計年度において、米国で税制改革法(Tax Cuts and Jobs Act)が成立し、2018年1月1日以後の連邦法人所得税率が35.0%から21.0%に引き下げられました。この変更により、未払法人所得税が488百万円減少、繰延税金資産(繰延税金負債控除後)が1,032百万円減少し、法人所得税が544百万円増加しています。
法定実効税率と実際負担税率との調整は次のとおりです。実際負担税率は、税引前当期利益に対する法人所得税の負担割合を表示しています。
当社は主に法人税、住民税及び事業税が課されており、これらを基礎として計算した法定実効税率は30.5%となっています。ただし、海外子会社については、その所在地における法人税等が課されています。
(2) 繰延税金資産及び繰延税金負債
各連結会計年度における繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳は、次のとおりです。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
(注1) 損益として認識した額の純額と繰延税金費用の額との差額は為替の変動によるものです。
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(注1) 損益として認識した額の純額と繰延税金費用の額との差額は為替の変動によるものです。
(注2) 前連結会計年度末において、当社は税務上の繰越欠損金に係る繰延税金資産15,276百万円を計上しています。これは、過年度において、米国の連結子会社であるEisai Corporation of North Americaの払込資本の払戻しにより生じた税務上の繰越欠損金であり、当該欠損金が発生した要因は一過性のものです。これに係る繰延税金資産については、経営者が承認した事業計画等により、当該欠損金を上回る課税所得の獲得が見込まれることから、その全額が回収可能と判断しています。
(注3) その他の内訳は、新規連結子会社の加入時における繰延税金資産及び繰延税金負債です。
各連結会計年度における繰延税金資産及び繰延税金負債は、次のとおりです。
(3) 未認識の繰延税金資産
当社グループは、その便益を利用するために必要となる将来の課税所得が発生する可能性が高くない場合、繰延税金資産を認識していません。繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金の内訳は、次のとおりです。
(注1) 繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金の失効期限別内訳は、次のとおりです。
(4) 繰延税金負債を認識していない子会社への投資に関する一時差異
当連結会計年度における繰延税金負債を認識していない子会社への投資に関する一時差異は、228,955百万円(前連結会計年度は213,503百万円)です。なお、当該一時差異に対しては、一時差異の解消時期を当社がコントロールでき、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合には認識していません。
11. 1株当たり当期利益
(1) 基本的1株当たり当期利益
各連結会計年度における基本的1株当たり当期利益の算定の基礎は、次のとおりです。
(2) 希薄化後1株当たり当期利益
各連結会計年度における希薄化後1株当たり当期利益の算定の基礎は、次のとおりです。
(注1) 各連結会計年度において、希薄化効果を有しないため、希薄化後1株当たり当期利益の算定から除外したストック・オプションに係る株数はありません。
12. その他の包括利益
各連結会計年度におけるその他の包括利益に含まれている当期発生額、損益への組替調整額及び法人所得税額は、次のとおりです。
13. 有形固定資産
各連結会計年度における有形固定資産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額の増減は次のとおりです。なお、有形固定資産の取得に関するコミットメントについては、注記「29.コミットメント」に記載しています。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(注1) 減損損失
当社グループは、資産の回収可能価額が帳簿価額を下回った場合に減損損失を認識しています。有形固定資産に関する減損損失は、当該資産の機能に応じて売上原価、販売費及び一般管理費、または研究開発費に含めています。
(注2) 企業結合による取得
前連結会計年度における企業結合については、注記「33. 企業結合」に記載しています。
(注3) ファイナンス・リースによるリース資産
各連結会計年度におけるファイナンス・リースによるリース資産の帳簿価額は、次のとおりです。
(単位:百万円)
14. のれん及び無形資産
各連結会計年度におけるのれん及び無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減は、次のとおりです。なお、無形資産の取得に関するコミットメントについては、注記「29.コミットメント」に記載しています。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(注1) 企業結合による取得
前連結会計年度における企業結合については、「33. 企業結合」に記載しています。
(注2) 減損損失
① のれん
のれんを配分した資金生成単位グループについては、毎年一定の時期及び減損の兆候がある場合にはその時点で減損テストを実施しています。当社グループは、原則として、のれんを配分する資金生成単位グループを事業セグメントとしています。
減損テストでは、資金生成単位グループの回収可能価額を見積り、帳簿価額と回収可能価額の比較を行います。資金生成単位の回収可能価額は、処分コスト控除後の公正価値とし、経営者によって承認された事業計画を基礎とした見積将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことにより算定しています。なお、この公正価値の測定は、レベル3に分類されます。
各連結会計年度における減損テストの結果、のれんの回収可能額は帳簿価額を十分に上回っているため、算定基礎となっている重要な仮定に合理的な範囲で変動があった場合でも回収可能額が帳簿価額を下回ることはないと判断し、減損損失を認識していません。
(a) アメリカス医薬品事業
アメリカス医薬品事業に配分したのれんは、主に米国のMorphotek, Inc.及びMGI PHARMA, INC.の買収に伴い発生したものです。
当連結会計年度の減損テストにおいて、処分コスト控除後の公正価値の算定に使用した割引率は、加重平均資本コストの8.15%(前連結会計年度は8.44%)です。
(b) 中国医薬品事業
中国医薬品事業に配分したのれんは、中国の衛材(遼寧)製薬有限公司の買収に伴い発生したものです。
当連結会計年度の減損テストにおいて、処分コスト控除後の公正価値の算定に使用した割引率は、加重平均資本コストの13.27%(前連結会計年度は13.38%)です。
② 無形資産
当社グループは、IPR&D資産(仕掛中の研究開発に対する投資)及び販売権(医療用医薬品販売の独占的権利等)については個々の資産を資金生成単位としています。また、その他の無形資産については継続的に収支を把握している事業単位、または個々の資産を資金生成単位としています。
IPR&D資産については、未だ使用可能でない無形資産のため、毎年一定の時期及び減損の兆候がある場合にはその時点で減損テストを実施しています。販売権及びその他の無形資産については、連結決算日に減損の兆候がある場合に減損テストを実施しています。
減損テストでは、資金生成単位の回収可能価額を見積り、帳簿価額と回収可能価額の比較を行います。IPR&D資産及び販売権の資金生成単位の回収可能価額は使用価値とし、経営者によって承認された事業計画を基礎とした見積将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことにより算定しています。使用価値の算定にあたって使用した割引率は、税引前加重平均資本コストです。
各連結会計年度における減損テストの結果、使用価値が当該資金生成単位の帳簿価額を下回っている場合は減損損失を認識しています。IPR&D資産の減損損失は研究開発費に、販売権の減損損失は売上原価にそれぞれ含めています。
前連結会計年度において、見積将来キャッシュ・フローの減少により、一部の医薬品の使用価値をゼロとしたため、販売権に係る減損損失376百万円を売上原価に計上しています。
(注3) 重要な無形資産
当連結会計年度末において、当社グループの主な無形資産は、企業買収、開発品のライセンス導入契約及び提携契約等により取得した販売権、技術資産、及びIPR&D資産です。
販売権のうち、SFJ Pharma, Ltd.より取得した「レンビマ」に係る販売権の帳簿価額は18,565百万円(前連結会計年度末22,275百万円)です。この無形資産の残存償却年数は8年です。
技術資産のうち、Morphotek, Inc.の買収により取得した技術資産の帳簿価額は13,802百万円(前連結会計年度末16,187百万円)です。この無形資産の残存償却年数は9年です。
15. その他の金融資産
各連結会計年度におけるその他の金融資産の内訳は、次のとおりです。
(注1) すべての株式は、主に取引関係の強化または事業上の関係強化のために保有しているため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しています。
なお、各連結会計年度における主な株式の公正価値は、次のとおりです。
(単位:百万円)
(注2) その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の認識の中止
当社グループは、保有資産の流動化等を目的に、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の一部を売却等により処分し、認識を中止しています。
各連結会計年度における処分時の公正価値、及び処分時までにその他の包括利益として認識していた利得または損失の累計額は、次のとおりです。
なお、利得または損失は、その他の包括利益で認識後、利益剰余金に振り替えています。
(単位:百万円)
16. その他の資産
各連結会計年度におけるその他の資産の内訳は、次のとおりです。
17. 棚卸資産
各連結会計年度における棚卸資産の内訳は、次のとおりです。
(注1) 当連結会計年度において費用計上した棚卸資産の金額は186,602百万円(前連結会計年度は181,031百万円)です。そのうち、評価損計上額は406百万円(前連結会計年度は1,628百万円)です。
(注2) 製品及び商品のうち、12カ月を超えて販売する予定の棚卸資産の金額を記載しています。
18. 営業債権及びその他の債権
各連結会計年度における営業債権及びその他の債権の内訳は、次のとおりです。なお、これらの債権に係る信用リスクについては、注記「27.金融商品」に記載しています。
19. 現金及び現金同等物
各連結会計年度における現金及び現金同等物の内訳は、次のとおりです。
(注1) 銀行預金は預入期間が3カ月以内の預金、短期投資は取得日から償還日までの期間が3カ月以内の債券等です。
20. 資本
各連結会計年度における資本の増減内容は、次のとおりです。
(1) 資本金及び資本剰余金
(注1) 発行済株式はすべて無額面の普通株式です。
(注2) 前連結会計年度における資本剰余金の期中増減には、企業結合による増加額19,478百万円が含まれています。企業結合については、注記「33. 企業結合」に記載しています。
(2) 自己株式
(注1) 前連結会計年度期首、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における自己株式のうち、信託として保有する自己株式はそれぞれ70,315株、81,407株、67,291株です。信託として保有する株式については、注記「31.株式報酬」に記載しています。
(注2) ストック・オプション及び業績連動型株式報酬制度の詳細については、注記「31.株式報酬」に記載しています。
21. 借入金
各連結会計年度における借入金の内訳は、次のとおりです。なお、借入金の期日別残高については、注記「27.金融商品」に記載しています。
(注1) 無担保の借入金であり、一部の借入金には一定の財務制限条項が付されています。当連結会計年度末における長期借入金の最終返済期限は2023年5月であり、金利スワップ取引考慮後の長期借入金の加重平均利率は0.95%です。
22. その他の金融負債
各連結会計年度におけるその他の金融負債の内訳は、次のとおりです。なお、その他の金融負債の期日別残高については、注記「27.金融商品」に記載しています。
(注1) 当連結会計年度末の預り金には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」に関する戦略的提携の研究開発費償還金が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
23. 退職後給付
当社及び一部の連結子会社は、退職後給付制度として、確定給付制度及び確定拠出制度を採用しています。
当社は、確定給付制度として、確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を設けています。また、確定拠出制度として、確定拠出年金制度を設けています。
一部の国内連結子会社は、確定給付制度として、確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を採用しています。
(1) 確定給付制度
① 確定給付制度債務
(a) 確定給付制度債務の増減
各連結会計年度における確定給付制度債務の現在価値の増減内容は、次のとおりです。
(注1) 制度の清算による減少
当連結会計年度において、国内連結子会社1社は、企業年金制度の一部を確定給付制度から確定拠出制度へ移行しました。制度移行に伴い、確定給付制度債務に含まれていた確定拠出年金制度への移行分2,446百万円が減少しています。
(注2) 企業結合による増加
前連結会計年度における企業結合については、「33. 企業結合」に記載しています。
(b) 当社の確定給付制度債務
当連結会計年度において、当社の確定給付制度債務は、当社グループの確定給付制度債務の92.5%を占めています。
当社の確定給付制度においては、従業員の在職期間中の資格等級、勤続年数及び年齢に応じて付与された累積ポイントに基づいて給付額を算定し、当該給付額を退職一時金及び年金として給付しています。当社の確定給付制度においては、数理計算上の仮定を使用しています。数理計算上の主なリスクは、割引率及び死亡率等の変動リスクです。
確定給付制度債務の算定のために、当社が使用した主要な数理計算上の仮定は、次のとおりです。
(注1) 割引率が0.5%低下し、その他の数理計算上の仮定に変動がない場合、当連結会計年度末における確定給付制度債務は6,754百万円増加(前連結会計年度末は6,476百万円増加)します。
(注2) 平均余命年数は、各連結会計年度末時点で65歳の人の平均余命年数です。
また、当社の確定給付制度債務における加重平均デュレーションは次のとおりです。
② 制度資産
(a) 制度資産の増減
各連結会計年度における制度資産の公正価値の増減内容は、次のとおりです。
(単位:百万円)
(注1) 制度の清算による減少
当連結会計年度において、国内連結子会社1社は、企業年金制度の一部を確定給付制度から確定拠出制度へ移行しました。制度移行に伴い、資産移管額1,960百万円が減少しています。
(注2) 当社グループは、2018年4月から2019年3月までの期間において、3,447百万円を掛金として制度資産に拠出する予定です。
(注3) 企業結合による増加
前連結会計年度における企業結合については、「33. 企業結合」に記載しています。
(b) 制度資産の公正価値
各連結会計年度における制度資産の公正価値の内訳は、次のとおりです。
(c) 当社の制度資産
当連結会計年度において、当社の制度資産は、企業年金基金が運用する制度資産及び退職給付信託であり、それらは当社グループの制度資産の95.8%を占めています。
当社の企業年金基金における制度資産の運用は、確定給付制度債務の支払を将来にわたり確実に行うため、安全かつ効率的な資産運用により、制度を維持するに足りるだけの運用収益率を中長期的に上回ることを目的としています。そのため、許容されるリスクの程度について十分な検証を行い、そのリスクの範囲内で最適な資産構成割合を定め、多様な投資対象に分散投資を行っています。制度資産の運用状況は、四半期ごとにモニタリングされ、必要に応じて資産配分の見直し等を実施しています。
当社の企業年金基金は、将来にわたり財政の均衡を保つことができるように、5年ごとに事業年度末日を基準日として掛金の額を再計算しています。また、企業年金基金の毎事業年度の決算において、積立金の額が責任準備金の額から許容繰越不足金を控除した額を下回る場合、掛金の額を再計算します。
③ 確定給付制度に係る負債及び資産
各連結会計年度における確定給付制度に係る負債及び資産の内訳は、次のとおりです。
(単位:百万円)
(注1) 退職後給付に係る資産はその他の資産(非流動資産)に含めています。
④ 退職後給付費用の内訳
各連結会計年度における損益で認識した退職後給付費用の内訳は、次のとおりです。
(単位:百万円)
(注1) 勤務費用は、売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費に含めて表示しています。
(注2) 当連結会計年度において、国内連結子会社1社は、企業年金制度の一部を確定給付制度から確定拠出制度へ移行し
ました。制度移行に伴い、確定給付制度債務に含まれていた確定拠出年金への移管分2,446百万円と資産移管額
1,960百万円の差額486百万円を清算益として認識し、売上原価、販売費及び一般管理費に含めて表示しています。
(注3) 確定給付制度に係る利息費用は、金融費用に含めて表示しています。
(2) 確定拠出制度
当連結会計年度において、当社グループが確定拠出制度に係る費用として計上した金額は、3,832百万円(前連結会計年度は2,441百万円)です。
24. 引当金
各連結会計年度における引当金の内訳は、次のとおりです。
各連結会計年度における引当金の増減内容は、次のとおりです。
(注1) 企業結合による増加
前連結会計年度における企業結合については、「33. 企業結合」に記載しています。
25. その他の負債
各連結会計年度におけるその他の負債の内訳は、次のとおりです。
26. 営業債務及びその他の債務
各連結会計年度における営業債務及びその他の債務の内訳は、次のとおりです。なお、営業債務及びその他の債務の期日別残高については、注記「27.金融商品」に記載しています。
27. 金融商品
(1) 資本管理方針
当社グループは、企業価値を最大化するため、財務の健全性・柔軟性を維持しつつ、成長のための積極投資及び安定配当を行っています。当社グループが用いる主要な経営指標は、Net DER(純負債比率)であり、純負債の資本(親会社の所有者に帰属する持分)に対する倍率として算定されます。
(注1) 3カ月超預金等には、3カ月超預金に加えて、当連結会計年度より、当社が保有する投資有価証券を含めています。この変更にあわせ、前連結会計年度末の3カ月超預金等についても、当社が保有する投資有価証券を含めています。
(2) 財務上のリスク管理方針
当社グループは、事業活動を遂行する過程において、様々な財務上のリスク(信用リスク、市場リスク及び流動性リスク)にさらされています。そのため、社内管理規程等に基づき、定期的に財務上のリスクのモニタリングを行い、リスクを回避または低減するための対応を必要に応じて実施しています。
当社グループは、投機目的でのデリバティブ取引は行っていません。
(3) 信用リスク
当社グループは、国内外の取引先に対して信用供与しているため、契約不履行等のリスクを負っています。当社は、営業債権及びその他の債権について、各営業部門において主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引相手ごとに期日及び残高を管理するとともに、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図っています。また、デリバティブを含む金融取引の利用にあたっては、カウンターパーティーリスクを減殺するために、信用度の高い金融機関を取引相手としています。
当社グループが保有する金融資産の信用リスクに対する最大エクスポージャーは、連結財務諸表で表示している減損損失控除後の帳簿価額となりますが、過年度において重要な貸倒損失を認識した実績はありません。
① 貸倒引当金の増減
当社グループでは、金融資産が貸倒れにより減損した場合、減損損失額を当該資産の帳簿価額から直接減少させずに貸倒引当金として計上しています。当社グループの営業債権及びその他の債権に対する貸倒引当金の増減内容は、次のとおりです。
② 期日経過した金融資産
当社グループの営業債権及びその他の債権には、連結決算日において期日経過しているものの、債務者の信用評価に重大な変更がなく回収可能と見込まれるため、減損はしていない債権を含んでいます。
なお、当社グループの営業債権及びその他の債権の年齢別分析は次のとおりです。
(4) 市場リスク
当社グループは、外貨建取引に係る為替変動リスク及び資金調達に係る金利変動リスク等の市場リスクにさらされており、それぞれのリスクの内容に応じた軽減策を実施しています。
① 為替変動リスク
当社グループは、グローバルな事業展開を行っており、外貨建による売買取引及び在外営業活動体への純投資において、為替変動の影響を受けるリスクがあります。
外貨建営業債権及び債務の為替変動リスクに対しては、原則として先物為替予約を利用してヘッジしています。また、確実に発生すると見込まれる予定取引による外貨建営業債権債務に対して、為替相場の状況により、先物為替予約を行っています。
為替感応度分析
為替リスクは、外貨建金融商品、すなわち機能通貨以外の通貨建の金融商品から生じるものです。
各連結会計年度において、当社グループの各社が保有する外貨建金融商品の通貨が、各社の機能通貨に対して10%増価した場合に税引前当期利益に与える影響は、次のとおりです。
なお、機能通貨建の金融商品及び在外営業活動体の資産及び負債、収益及び費用を円貨に換算する際の影響は含めていません。また、計算にあたり使用した通貨以外の通貨は変動しないものと仮定しています。
(単位:百万円)
② 金利変動リスク
当社グループは、金融機関からの借入等により資金調達しているため、金利変動リスクにさらされています。
金利変動リスクのある変動金利の長期借入金については、金利スワップ取引を利用してキャッシュ・フローを固定化し、リスクを軽減しています。そのため、当社グループにおける金利変動リスクに対するエクスポージャーは限定的であり、金利変動に対する影響は軽微です。
③ 株価変動リスク
当社グループは、主に取引関係の強化または事業上の関係強化のために株式を保有しているため、株価変動リスクにさらされていますが、定期的に市場価格や発行体(取引先企業)の財務状況等を把握し、リスク管理をしています。
株式は、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しており、株価変動に対する損益への影響はなく、また、その他の包括利益への影響も軽微です。
(5) 流動性リスク
流動性リスクは、当社グループがその支払期日に支払を実行できないリスクです。当社グループは、年間事業計画に基づく資金計画を適時に作成、更新することにより、借入金等の債務支払のための資金を計画的に確保しています。
当社グループの金融負債の期日別残高は、次のとおりです。
当連結会計年度末(2018年3月31日)
前連結会計年度末(2017年3月31日)
(6) デリバティブ取引
当社グループは、外貨建債権債務の為替変動リスク及び借入金の金利変動リスクをヘッジするため、デリバティブ取引を利用しています。
デリバティブ取引については、社内管理規定に基づき、執行を財務・投資戦略部、事務管理及びリスク管理を経理部で実施しています。また、当該組織が常に取引の残高・評価損益などを点検し、その状況を随時担当執行役に報告しています。
① キャッシュ・フロー・ヘッジ
当社は外貨建予定取引のキャッシュ・フロー変動リスクをヘッジするため、為替予約取引を利用することがあります。また、借入金の金利変動リスクをヘッジするため、金利スワップ取引を利用しています。
キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定されたデリバティブ取引の公正価値の変動は、その他の包括利益として認識し、ヘッジ対象が損益に認識された時点で、当該影響を相殺するため損益へ振り替えています。
各連結会計年度におけるデリバティブ取引の公正価値の内容は、次のとおりです。
(単位:百万円)
(7) 金融商品の公正価値等に関する事項
① 公正価値の算定方法
当社グループの主な金融資産及び負債の公正価値の算定方法は、次のとおりです。
(a) 株式
上場株式は、取引所の価格を公正価値としています。
非上場株式は、簿価純資産法、マルチプル法及び収益還元法を併用して評価しています。マルチプル法では、対象企業の類似上場企業を選定し、当該類似企業の株式指標を用いて公正価値を算定しています。収益還元法では、対象企業の株主資本コストを収益還元率とし、対象企業の収益額から公正価値を算出しています。
(b) 投資信託・債券
投資信託及び債券は、取引金融機関から提示された公正価値を使用しています。
(c) デリバティブ資産及び負債
デリバティブ資産及び負債は、取引金融機関から提示された公正価値を使用しています。
(d) 借入金
変動金利による借入金は、短期間で市場金利が反映されるため、公正価値は帳簿価額とほぼ等しいことから、当該帳簿価額を公正価値としています。
固定金利による借入金は、同様の新規借入を行った場合に想定される利率で元利金の合計額を割り引く方法により、公正価値を算定しています。
② 公正価値ヒエラルキーのレベル別分類
当社グループにおける公正価値の測定レベルは、市場における観察可能性に応じて次の3つに区分しています。
レベル1:活発に取引される市場で公表価格により測定された公正価値
レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接、または間接的に使用して算定された公正価値
レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算定された公正価値
各連結会計年度における金融商品の公正価値ヒエラルキーのレベル別の内訳は、次のとおりです。
当連結会計年度末(2018年3月31日)
前連結会計年度末(2017年3月31日)
各連結会計年度において、レベル1、2及び3の間の移動はありません。レベル3に分類された金融資産の期首残高から期末残高への調整表は、次のとおりです。
③ 帳簿価額及び公正価値
各連結会計年度における金融資産及び負債の帳簿価額及び公正価値は、次のとおりです。なお、公正価値が帳簿価額と一致または近似している金融資産及び負債は含めていません。
(注1) 借入金の公正価値の測定レベルはレベル2です。
28. オペレーティング・リース
(借手側)
当社グループは、有形固定資産に関する多数の解約不能オペレーティング・リース契約を有しています。オペレーティング・リース料は、一部の土地、建物及び機械装置に関して当社グループが支払うべき賃借料です。当連結会計年度において、費用として認識したオペレーティング・リース料は8,970百万円(前連結会計年度は8,868百万円)です。
解約不能オペレーティング・リースに係る支払最低リース料の期日別内訳は、次のとおりです。
(貸手側)
解約不能オペレーティング・リースに係る受取最低リース料の期日別内訳は、次のとおりです。
29. コミットメント
連結決算日以降の有形固定資産及び無形資産の取得に関するコミットメントは、次のとおりです。なお、当該金額について割引計算を行っていません。
(注1) 無形資産の取得
当社グループは、第三者との契約により医薬品に関する製品及び技術に対する権利を取得しています。これらの契約は、契約締結時に支払う一時金に加え、開発目標の達成に伴うマイルストン支払いを伴うことがあります。上記の金額は、すべてのマイルストンが達成された場合に支払われる最大の金額を表しており、実際の支払額とは異なる可能性があります。
30. 配当
各連結会計年度において支払われた普通株式に関する配当金は、次のとおりです。
配当基準日が当該連結会計年度であるものの、効力発生日が翌連結会計年度となる普通株式に関する配当金は次のとおりです。
31. 株式報酬
(1) ストック・オプション制度
当社は、2013年3月期まで、当社の企業価値向上に対する意欲や士気を高めることを目的とし、当社の取締役、執行役及び使用人にストック・オプションとして新株予約権を無償で付与していました。ストック・オプションの行使期間は、割当契約に定められた期間であり、その期間内に行使されない場合は、当該オプションは失効します。
当社のストック・オプション制度は、持分決済型株式報酬として会計処理しています。
なお、当社は、2014年3月期より業績連動型株式報酬制度を導入したことにより、ストック・オプション制度を廃止しました。そのため、2014年3月期以降におけるストック・オプションの付与はありません。これまでに付与されたストック・オプションの権利行使期間の最終日は2022年6月21日です。
当連結会計年度末における当社における既存のストック・オプションは、次のとおりです。
(注1) ストック・オプションの数を株式数に換算して記載しています。
各連結会計年度におけるストック・オプションの増減内容は、次のとおりです。
(注1) ストック・オプションの数を株式数に換算して記載しています。
(2) 業績連動型株式報酬制度
当社の業績連動型の株式報酬制度は、各事業年度における全社業績目標の達成度に応じて、当社株式を執行役の報酬として交付する制度です。
当社は、取締役会決議を受けた第三者割当により、役員報酬BIP(Board Incentive Plan)信託口に対して自己株式を拠出しています。なお、信託への拠出後においても、信託として保有する株式は、自己株式として会計処理しています。また、当該株式報酬制度は、持分決済型株式報酬として会計処理しています。
当連結会計年度においては、2018年3月期を対象として2018年7月に交付予定の株数に基づき、株式報酬費用を認識しています。なお、当連結会計年度末において信託として保有する株式は、67,291株です。
(3) 株式報酬費用
(単位:百万円)
(注1) 株式報酬費用は、売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費に含めて表示しています。
32. キャッシュ・フロー情報
(1) 各連結会計年度における運転資本の増減内容は、次のとおりです。
(単位:百万円)
(注1) 当連結会計年度末の預り金の増減には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」の戦略的提携に係る研究開発償還金の受領に伴う増加額が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
(2) 子会社の取得による収入
注記「33. 企業結合 (6)子会社の取得による収入」に記載のとおりです。
(3) 子会社の売却による収入
注記「34. 子会社の譲渡 (2)子会社の売却による収入」に記載のとおりです。
(4) 財務活動に係る負債の変動
当連結会計年度における財務活動に係る負債の変動は次のとおりです。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
(単位:百万円)
(注1) 長期借入金には、1年内返済予定長期借入金を含めています。
33. 企業結合
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
2016年4月1日、当社は、日本国内の消化器疾患領域に関連する事業の一部を吸収分割の方法により分割し、味の素株式会社(東京都)の100%子会社である味の素製薬株式会社(東京都)がこれを承継しました。本吸収分割により、当社は、事業の拠出に対する対価として、味の素製薬株式会社の株式を取得し、議決権の60%を保有する連結子会社としました。
取得日時点における当社の拠出事業及び味の素製薬株式会社の株式の公正価値は、第三者機関による評価(ディスカウンティッド・キャッシュ・フロー法)を参考とし、それぞれ50,000百万円、33,320百万円としました。そのため、本吸収分割により、拠出事業の公正価値に対する当社持分が40%(20,000百万円)減少し、味の素製薬株式会社の株式の公正価値に対する当社持分が60%(20,000百万円)増加しています。
なお、本吸収分割において、当社から味の素製薬株式会社に移転した資産及び負債の帳簿価額(純額)は1,305百万円です。本吸収分割により、拠出事業の資産及び負債の帳簿価額(純額)に対する当社持分が40%(522百万円)減少しています。
当社の拠出事業に対する当社持分の減少は、資本取引として会計処理しています。拠出事業の資産及び負債の帳簿価額(純額)に対する当社持分の減少額522百万円は非支配持分に計上し、当該非支配持分と拠出事業の公正価値に対する持分減少額20,000百万円との差額19,478百万円は資本剰余金に計上しています。
味の素製薬株式会社に対する当社持分の増加は、同社を被取得企業とした取得法により会計処理をしており、その概要は次のとおりです。
(1) 被取得企業の名称
味の素製薬株式会社(新会社名: EAファーマ株式会社)
(2) 取得日
2016年4月1日
(3) 株式の取得方法と議決権割合
当社は、本吸収分割の対価として、味の素製薬株式会社の普通株式6,000株(議決権の所有割合60%)を取得しました。
(4) 企業結合の主な目的
消化器疾患領域は、未だ満たされない医療ニーズの高い領域です。当社の消化器疾患領域事業と味の素製薬株式会社の事業が統合することにより、新統合会社は、上部・下部消化管及び肝臓、膵臓を網羅的にカバーする品揃えを有する国内最大級の消化器スペシャリティファーマとなり、同疾患領域においてさらに幅広いソリューションと専門性の高い情報の提供が可能となります。また、双方の開発品を組み合わせることで継続的な新薬上市に向けた開発パイプラインの拡充が実現し、両社の知見・ノウハウを一体化することにより、革新的新薬の創出を目指します。新統合会社は、販売シナジーのほか、重複機能の見直し等の効率化の追求により収益性を高め、新薬開発のための十分な資源を確保し、継続的な成長を企図します。
(5) 取得対価、取得資産及び引受負債の公正価値、割安購入益
(単位:百万円)
(注1) 取得対価は、当社の拠出事業の事業価値50,000百万円に対する非支配持分の割合40%で測定しています。
なお、当企業結合に関わる取得関連費用は270百万円であり、販売費及び一般管理費にて費用として認識しています。前々連結会計年度に費用として認識した取得関連費用は250百万円、前連結会計年度に費用として認識した取得関連費用は20百万円です。
(注2) 当社は、当企業結合における被取得企業の非支配持分について、被取得企業の株式の公正価値33,320百万円に対する持分割合40%で測定する方法を選択しました。
(注3) 当社は、取得日時点の入手可能なすべての情報に基づき、取得した資産及び引き受けた負債を公正価値評価しました。この結果、公正価値で測定された取得した資産及び引き受けた負債の合計42,603百万円が、取得対価20,000百万円と被取得企業の非支配持分13,320百万円の合計33,320百万円を上回ったため、当該差額9,283百万円を割安購入益として、その他の収益にて一括収益認識しています。
(6) 子会社の取得による収入
当企業結合の取得対価は、当社の拠出事業に対する40%の持分であり、現金の支払はありません。そのため、当企業結合における子会社の取得による収入は、取得した子会社が取得日に保有していた現金及び現金同等物19,346百万円です。
(7) 被取得企業の売上収益及び当期利益
被取得企業の財務諸表は、取得日である2016年4月1日から当社の連結財務諸表に含めています。
前連結損益計算書に含まれる被取得企業の内部取引消去前の売上収益は64,599百万円、当期利益は6,965百万円です。なお、当該被取得企業の売上収益及び当期利益には、当社の拠出事業に係る売上収益31,518百万円及び当期利益が含まれています。
34. 子会社の譲渡
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
2016年4月1日、当社グループは、当社の連結子会社であるサンノーバ株式会社の全株式をアルフレッサ ホールディングス株式会社へ譲渡しました。
(1) 受取対価、支配の喪失を伴う資産及び負債
(単位:百万円)
(2) 子会社の売却による収入
(単位:百万円)
35. 売却目的で保有する資産及び売却目的で保有する資産に直接関連する負債
2018年3月、日医工株式会社(富山県)とジェネリック医薬品のビジネスモデル変革に向けた資本業務提携に関する戦略提携及び株式譲渡契約を締結しました。両社は当社が進める領域エコシステムの構築に向けた協業、ならびに当社グループがインド・バイザッグ工場を中心に推進する医薬品原薬事業における提携を進めていきます。戦略提携の一定の進捗が達成されることを条件として、当社の完全子会社であるエルメッドエーザイ株式会社の株式を段階的に譲渡し、2019年4月にはエルメッドエーザイ株式会社は日医工株式会社の完全子会社となる予定です。
上記に伴い、2018年4月にエルメッドエーザイ株式会社の資産及び負債を、それぞれ売却目的で保有する資産及び売却目的で保有する資産に直接関連する負債に分類しています。
36. 子会社及び関連会社
(1) 子会社及び関連会社
当社の連結子会社及び関連会社については、「第1 企業の概況、4 関係会社の状況」に記載しています。
(2) 重要な非支配持分のある子会社
当社グループは、次の連結子会社について重要な非支配持分を認識しています。
(注1) 各連結会計年度におけるEAファーマ㈱の要約財務諸表等は次のとおりです。なお、要約財務諸表は、内部取引消去前の金額です。
① 要約損益計算書
(単位:百万円)
② 要約財政状態計算書
(単位:百万円)
③ 要約キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
37. 関連当事者
(1) 関連当事者との取引
当社グループと関連当事者との間の取引及び債権債務の残高で重要なものはありません。
(2) 経営幹部の報酬
各連結会計年度における経営幹部(取締役及び執行役)の報酬は次のとおりです。
(注1) 基本報酬及び賞与は、取締役及び執行役の基本報酬、執行役の賞与(業績連動型報酬)です。
38. 後発事象
2018年度第1四半期において、当社は、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに、認知症領域での革新的創薬を志向したヒト遺伝学(Human Genetics)に基づく認知症神経免疫療法(Immuno-Dementia)にフォーカスした新たな探索研究所(Eisai Center for Genetics Guided Dementia Discovery、以下、「新研究所」という。)を設立することを決定しました。新研究所は、2019年度第1四半期に稼働する予定であり、新研究所の稼働後、同じくマサチューセッツ州に所在する現アンドーバー研究所は閉鎖する予定です。
現アンドーバー研究所の閉鎖に伴い、有形固定資産(帳簿価額8,413百万円)の一部減損損失を含む構造改革費用が発生する見込みですが、金額は算定中です。
39. 財務諸表の承認
当社代表執行役CEOである内藤晴夫及び常務執行役CFOである柳良平は、2018年6月20日付で当連結財務諸表を承認しています。
当社は日本国にある株式会社であり、東京証券取引所市場第一部(TSE:4523)に上場しています。
当社グループは、当社、連結子会社44社及び関連会社1社で構成され、その事業内容を、医薬品事業とその他事業に区分しています。医薬品事業では、医療用医薬品、ジェネリック医薬品、一般用医薬品等の研究開発・製造・販売を行っています。
2. 連結財務諸表作成の基礎
(1) 準拠の表明
当社は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしているため、同第93条の規定により、当社グループの連結財務諸表をIFRSに準拠して作成しています。
(2) 測定の基礎
当社グループの連結財務諸表は、公正価値で測定されている金融商品、退職後給付制度に係る資産及び負債等を除き、取得原価を基礎として作成しています。
(3) 表示通貨及び表示単位
当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円で表示し、百万円未満を四捨五入しています。
(4) 会計方針の変更
当社グループが当連結会計年度より適用している主な基準書及び解釈指針は次のとおりです。
| 基準書及び解釈指針 | 強制適用開始時期 (以降開始年度) | 当社グループ 適用開始時期 | 概要 | |
| IAS第12号 | 法人所得税 | 2017年1月1日 | 2018年3月期 | 未実現損失に係る繰延税金資産に関する会計処理の明確化 |
| IAS第7号 | キャッシュ・フロー計算書 | 2017年1月1日 | 2018年3月期 | 財務活動から生じる負債の変動に関する開示の要求 |
上記の基準書及び解釈指針を適用したことによる、当連結財務諸表への重要な影響はありません。
(5) 早期適用する基準書及び解釈指針
当社グループは、2012年4月1日より次の基準書及び解釈指針を早期適用しています。
・IFRS第9号「金融商品」(2009年11月公表、2010年10月及び2011年12月改訂)
(6) 未適用の公表済み基準書及び解釈指針
当社グループの連結財務諸表の承認日までに公表されている主な基準書及び解釈指針は次のとおりです。
| 基準書及び解釈指針 | 強制適用開始時期 (以降開始年度) | 当社グループ 適用開始時期 | 概要 | |
| IFRS第2号 | 株式に基づく報酬 | 2018年1月1日 | 2019年3月期 | 現金決済型の株式報酬取引における権利確定条件の影響に関する会計処理の明確化 |
| IFRS第9号 | 金融商品(2014年7月改訂) | 2018年1月1日 | 2019年3月期 | 金融商品の分類と測定、減損及びヘッジ会計の改訂 |
| IFRS第15号 | 顧客との契約から生じる 収益 | 2018年1月1日 | 2019年3月期 | 収益の認識に関する会計処理を改訂 |
| IFRIC第22号 | 外貨建取引と前渡・前受 対価 | 2018年1月1日 | 2019年3月期 | 外貨建の前払または前受対価を含む取引の会計処理の明確化 |
| IFRS第9号 | 金融商品(2017年10月改訂) | 2019年1月1日 | 2020年3月期 | 特定の期限前償還可能な金融資産についての改訂 |
| IFRS第16号 | リース | 2019年1月1日 | 2020年3月期 | リース契約の識別及び会計処理に関する改訂 |
| IAS第19号 | 従業員給付 | 2019年1月1日 | 2020年3月期 | 確定給付年金制度の変更が生じた場合における年金費用の算定方法の明確化 |
| IAS第28号 | 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 2019年1月1日 | 2020年3月期 | 関連会社または共同支配企業に対する長期持分(持分法が適用されないもの)をIFRS第9号で会計処理する旨の明確化 |
| IFRIC第23号 | 法人所得税務処理に関する 不確実性 | 2019年1月1日 | 2020年3月期 | 法人所得税の会計処理に不確実性を反映する方法を明確化 |
| IFRS第10号 IAS第28号 | 連結財務諸表 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 未定 | 未定 | 関連会社等に対する資産の売却等の会計処理の改訂 |
連結決算日現在において、当社グループはこれらの基準書及び解釈指針を適用していません。当社グループ適用開始時期が2019年3月期である基準書及び解釈指針を適用することによる連結財務諸表への影響は重要ではないと判断しています。また、当社グループ適用開始時期が2020年3月期以降である基準書及び解釈指針を適用することによる連結財務諸表への影響は検討中です。
なお、当社グループにおけるIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」(以下、本基準)の2019年3月期からの適用方法及び適用に伴う変更点は以下のとおりです。
当社グループは、本基準の経過措置に従い、適用開始日(2018年4月1日)時点で完了していない顧客との契約に本基準を遡及適用し、本基準の適用開始による累積的影響を適用開始日を含む連結会計年度(2019年3月期)の利益剰余金期首残高の修正として認識する方法を採用します。
また、当社グループが本基準を適用することにより、当社グループの開発品または製品のライセンスによる収益(契約一時金及びマイルストン)の認識時点が変更となります。
従来、当社グループは、ライセンス供与以外の契約上の履行義務がライセンス期間にわたって存在する場合、その期間にわたって合理的な基準に基づき収益として認識していました。本基準の適用に伴い、当社グループは、ライセンスの供与時点において顧客がライセンスに対する支配を獲得することで当社グループの履行義務が充足される場合、当該時点で収益を認識する方法に変更します。
3. 重要な会計方針
当社グループの重要な会計方針は次のとおりであり、当連結財務諸表が表示されているすべての期間について適用しています。
(1) 連結の基本方針
当社グループの連結財務諸表は、当社、連結子会社及び関連会社の財務諸表に基づき、統一された会計方針を用いて作成しています。連結子会社及び関連会社が採用する会計方針が当社グループの会計方針と異なる場合には、必要に応じて各社の財務諸表に調整を加えています。また、連結財務諸表の作成にあたり、連結会社間の内部取引高、債権債務残高及び内部取引によって発生した未実現損益を消去しています。
① 連結子会社
連結子会社とは、当社グループにより支配されている企業です。支配とは、投資先に対するパワーを有し、投資先への関与により生じるリターンの変動にさらされ、かつ投資先に対するパワーを通じてリターンに影響を与える能力を有する場合をいいます。
連結子会社の財務諸表は、当社グループが支配を獲得した日から支配を喪失する日まで、連結財務諸表に含めています。支配の喪失を伴わない連結子会社に対する持分の変動は、資本取引として非支配持分の修正額と支払対価または受取対価の公正価値との差額を資本剰余金に直接認識し、親会社の所有者に帰属させています。
② 関連会社
関連会社とは、当該企業の経営方針に対して、当社グループが重要な影響力を有するが、当社グループにより支配されていない企業です。すべての関連会社に対して、当社グループが重要な影響力を有することとなった日から重要な影響力を喪失する日まで、持分法を適用しています。
③ 共同支配事業
共同支配事業とは、取決めに対する共同支配を有する当事者が、当該取決めに関する資産に対する権利及び負債に対する義務を有している場合の共同支配の取り決めをいいます。
当社グループは、共同支配事業に関する資産、負債、収益及び費用のうち、当社グループの持分相当額を認識しています。
(2) 企業結合
当社グループは、取得法により企業結合の会計処理をしています。
取得法に基づき、取得日の公正価値で測定された支払対価と被取得企業に対する非支配持分の金額の合計を取得原価としています。非支配持分は、その公正価値または被取得企業の識別可能資産及び負債の公正価値に対する持分割合相当額で測定しています。企業結合に関連して発生する取引費用は、発生時に費用処理しています。
支払対価の公正価値、被取得企業の非支配持分及び取得企業が以前より保有していた被取得企業の支配獲得日の公正価値の合計が、取得日における識別可能資産及び負債の正味価額を上回る場合にその超過額をのれんとして認識しています。一方、この対価の総額が、識別可能資産及び負債の正味価額を下回る場合、その差額は損益として認識しています。
企業結合が発生した報告年度末までに企業結合の当初の会計処理が完了しない場合、未完了な項目については暫定的な金額で報告しています。取得日時点で認識された暫定的な金額を測定期間の間に修正する場合、取得日に遡って修正しています。測定期間とは、取得日から当社グループが取得日に存在した事実や状況に関する完全な情報を入手する日までの期間であり、最長で1年間です。
(3) 外貨換算
当社グループにおける個々の企業の財務諸表は、それぞれ独自の機能通貨を定めており、各企業の取引を当該機能通貨により表示しています。一方、当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円により表示しています。
外貨建取引は、取引日における為替レートまたはそれに近似するレートにより機能通貨に換算しています。外貨建ての貨幣性資産及び負債は、連結決算日の為替レートにより機能通貨に換算しています。当該換算及び決済から生じる換算差額は、損益として認識しています。
在外営業活動体の業績及び財政状態を連結財務諸表に組み込むにあたり、当社グループの在外営業活動体の資産及び負債は、連結決算日の為替レートにより日本円に換算しています。また、損益項目は、期中平均為替レートで換算しています。この結果生じる為替差額は、その他の包括利益として認識し、その累計額はその他の資本の構成要素として認識しています。なお、累積された為替換算差額は、その在外営業活動体が処分された時点で損益として認識しています。
(4) 収益の認識
当社グループは、経済的便益が当社グループに流入する可能性が高く、その金額が信頼性をもって測定可能である範囲において収益を認識しています。
① 医薬品販売による収益
当社グループは、医薬品の売上収益を、買手に物品所有の重要なリスク及び経済価値が移転した時(通常は物品の納品時)に認識しています。この取引から生じる収益は、受取対価の公正価値から様々な売上控除項目の見積り金額を差し引いて表示しています。売上控除項目には、割戻、値引、返品等を含んでいます。
② 共同販促(役務の提供)による収益
当社グループは、提携企業の製品について、提携企業の間で共同販促契約を締結しています。この場合、提携企業は、医薬品販売(物品の販売)による収益を売上収益に計上し、当社グループは、共同販促(役務の提供)により発生する収益の当社グループ持分を売上収益に計上しています。また、この共同販促により発生する費用の当社グループ負担分を販売費及び一般管理費に計上しています。
③ ライセンスによる収益
当社グループは、当社グループが開発品または製品のライセンス導出により受領した収入(契約一時金、マイルストン及びランニング・ロイヤルティ)を、取引の実態に従って収益として認識しています。
契約一時金及びマイルストン収入は、契約上の履行義務を果たした時点で収益として認識しています。なお、契約上の履行義務がライセンス期間にわたって存在する場合、その期間にわたって合理的な基準に基づき収益として認識しています。
ランニング・ロイヤルティ収入は、その算定基礎に応じて収益として認識しています。
(5) 共同開発及び共同販促
当社グループは、当社グループの開発品及び製品について、提携企業との間で共同開発及び共同販促契約を締結しています。この場合、当社グループは医薬品販売(物品の販売)による収益を売上収益に計上し、関連する当社グループの費用を原価、販売費及び一般管理費にそれぞれ総額で表示しています。また、当社グループは、当該医薬品販売による収益に対する提携企業の持分を、共同販促費用として販売費及び一般管理費に計上しています。
上記契約に基づき、当社グループが提携企業から契約の対価として契約一時金及びマイルストン等を受領する場合、契約での取決め及び取引の経済実態に照らし、これらの契約の対価をライセンス供与、共同開発活動または共同販促活動のいずれかに配分しています。
① ライセンス供与
注記「3.重要な会計方針 (4)収益の認識 ③ライセンスによる収益」に従い、売上収益として計上しています。
② 共同開発活動
当社グループは、共同開発に配分した対価を共同開発活動の進捗に応じて、研究開発費の戻入として計上しています。
③ 共同販促活動
当社グループは、共同販促に配分した対価を共同販促活動の進捗及び成果に応じて、その他の収益または関連する費用(売上原価、販売費及び一般管理費)の戻入として計上します。
「レンビマ」に関するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.との戦略的提携
2018年3月、当社は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(以下、「米メルク社」という。)と抗がん剤「レンビマ」に関してがん領域における戦略的提携に合意しました。本契約に基づき、両社は、「レンビマ」の単剤療法、ならびに米メルク社の抗PD-1抗体「キイトルーダ」(一般名:ペムブロリズマブ)との併用療法における共同開発と共同販促を行います。
米メルク社は、当社グループに対し、2018年3月期に契約一時金として300百万米ドルを支払いました。また、特定のオプション権行使に対して2021年3月期までに最大650百万米ドルを支払います。加えて、米メルク社は当社グループに対し、2018年3月期に研究開発費の償還として450百万米ドルを支払いました。さらに、米メルク社は、開発マイルストンとして最大385百万米ドル及び販売マイルストンとして最大3,975百万米ドルを支払います。
本契約における当社グループの会計処理は次のとおりです。
・本提携以降、当社グループは、「レンビマ」に関する収益を売上収益に計上し、関連する当社グループの費用を売上原価、販売費及び一般管理費にそれぞれ総額で表示しています。また、マーケティング費用控除後の利益を米メルク社と折半し、当社グループが米メルク社へ支払う折半利益を販売費及び一般管理費に計上しています。
・当社グループは、「レンビマ」の単剤療法及び「キイトルーダ」との併用療法に関する研究開発費についても、米メルク社と折半しています。ただし、折半した後の研究開発費のうち、当社グループが負担する研究開発費の償還として、2018年3月期に米メルク社より450百万米ドルを受領し、預り金に計上しました。当社グループは、「レンビマ」に係る当社グループが負担する研究開発費が発生する都度、当該預り金を取り崩し、研究開発費の戻入処理をしています。
・本契約に基づき、当社グループは、米メルク社から受領する契約一時金、特定のオプション権行使に係る一時金及び販売マイルストンを、ライセンス供与に対する対価に配分しています。また、開発マイルストンについては、当該マイルストンそれぞれの内容に応じて、ライセンス供与または共同開発活動に対する対価に配分しています。
(6) 研究開発費
① 研究費
当社グループは、研究活動(共同研究及び委託研究を含む)に係る支出を研究開発費として認識しています。
② 開発費
当社グループは、開発活動に係る支出が自己創設無形資産の要件を満たした場合に、当該支出を無形資産として認識しています。当社グループの社内発生開発費は、承認が得られないリスク及び開発が遅延または中止となるリスクがあるため、自己創設無形資産の要件を満たしておらず、研究開発費として認識しています。
他社から取得した仕掛中の研究開発投資については、無形資産として認識しています。
また、共同研究開発契約等により、当社グループが提携企業から開発負担金を受領した場合は、当該開発負担金を研究開発費から差し引いています。
(7) 従業員給付
① 退職後給付
当社グループの退職後給付制度は、確定給付型制度と確定拠出型制度があります。
確定給付型制度においては、各連結決算日に実施する年金数理計算で予想単位積増方式を使用して当期勤務費用を算定し、費用として認識しています。当期に発生したすべての数理計算上の差異は、その他の包括利益として認識し、その累計額はその他の資本の構成要素として認識後、利益剰余金に振り替えています。退職後給付に係る負債(純額)は、確定給付制度債務の現在価値から、制度資産の公正価値を控除したものです。
確定拠出型制度においては、従業員が受給権を得る役務を提供した時点で当社グループの拠出額を費用として認識しています。
② 解雇給付
当社グループは、当社グループが通常の退職日前に従業員の雇用を終了する場合、または従業員が給付と引き換えに自発的に退職する場合に解雇給付を支給します。当社グループが、従業員を解雇することに関する詳細な公式の計画を有しており、その撤回可能性がない場合には、雇用の終了が確約された時点で解雇給付を費用として認識しています。
(8) 株式報酬費用
① ストック・オプション制度
当社は、2013年3月期まで取締役、執行役及び使用人の一部に対して、持分決済型の株式報酬(ストック・オプション)を付与しています。
当社グループは、ストック・オプションの対価として受領したサービスは費用として認識し、対応する金額を資本の増加として認識しています。当該費用は、付与日において適切な価格モデルにより評価されたストック・オプションの公正価値であり、制度の権利確定期間まで、定額法により費用として認識されます。この評価に際しては、最終権利確定時の失効率を見積っており、その見積りを修正した場合は、残りの権利確定期間にて調整を行っています。
② 業績連動型株式報酬制度
当社は、2014年3月期より当社株式を業績に応じて毎年、執行役に交付する業績連動型株式報酬制度を導入しています。当社グループは、受領したサービスの対価を、付与する当社株式の公正価値を参照して測定しています。算定されたサービスの対価は費用として認識し、対応する金額を資本の増加として認識しています。
(9) 法人所得税
法人所得税は当期税金費用及び繰延税金費用の合計金額です。
① 当期税金費用
当社グループは、当期の課税所得に基づき当期税金費用を認識しています。税額の算定には連結決算日において制定され、または実質的に制定されている税率を用いています。未収法人所得税及び未払法人所得税は、税務当局から還付もしくは税務当局に対する納付が予想される金額で測定しています。
② 繰延税金費用
当社グループは、税務上と会計上の資産及び負債の金額に係る一時差異に対して、資産負債法により繰延税金費用を認識しています。原則として、繰延税金負債はすべての将来加算一時差異について認識し、繰延税金資産は、将来減算一時差異が利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内においてのみ認識しています。ただし、次の一時差異に係る繰延税金資産及び負債は認識していません。
・のれんから生じる一時差異
・会計上の利益にも税務上の課税所得にも影響を与えない取引(企業結合取引を除く)によって発生する資産及び負債の当初の認識により生じる一時差異
連結子会社及び関連会社への投資に関する将来加算一時差異に係る繰延税金負債は、一時差異の解消時期を当社がコントロールでき、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合には認識していません。
また、連結子会社及び関連会社への投資に関する将来減算一時差異に係る繰延税金資産は、予測可能な将来の期間に当該一時差異が解消し、かつ、当該一時差異からの便益を利用できる十分な課税所得が生じる可能性が高い範囲でのみ認識しています。
繰延税金資産及び負債は、連結決算日において制定され、または実質的に制定されている法令に基づき、関連する一時差異が解消される時に適用されると予想される税率を使用して算定しています。
当社または連結子会社が未収法人所得税と未払法人所得税を相殺する法的権利を有し、かつ企業が純額により決済することを意図する場合、繰延税金資産及び負債を相殺表示しています。
(10) 有形固定資産
当社グループは、有形固定資産の測定においては原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した額にて表示しています。
取得原価には、資産の取得に直接要した費用、資産除去及び原状回復費用の見積金額の現在価値を含めています。また、一定の要件を満たした場合、資産の取得や建設などに直接起因した借入コストを当該資産の取得原価の一部として認識しています。
減価償却費は、資産の残存価額控除後の取得原価を償却するために、定額法により見積耐用年数にわたって認識しています。見積耐用年数、残存価額及び減価償却方法は、連結決算日に見直し、見積りの変更による影響は、見積りを変更した期間及び将来の期間において認識しています。
主な見積耐用年数は次のとおりです。
・建物 15~50年
・機械装置 5~20年
有形固定資産の売却または除却から生じる損益は、その他の収益またはその他の費用として認識しています。
(11) 無形資産
当社グループは、無形資産の測定においては原価モデルを採用し、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した額にて表示しています。
個別に取得した無形資産は、当初認識時に取得原価で測定しています。企業結合で取得した無形資産は、取得時点の公正価値で測定しています。
償却費は、見積耐用年数にわたって定額法で認識しています。見積耐用年数、残存価額及び償却方法は、連結決算日に見直し、見積りの変更による影響は、見積りを変更した期間及び将来の期間において認識しています。
主な見積耐用年数は次のとおりです。
・販売権 10~15年
・技術資産 20年
・ソフトウェア 5年
当社グループが取得した仕掛中の研究開発投資の会計処理は、次のとおりです。
① 個別に取得した仕掛中の研究開発投資(In-process research and development project:IPR&D資産)
当社グループは、個別に取得した仕掛中の研究開発投資を、以下の認識要件を満たした場合に資産として認識しています。
・将来の経済的便益をもたらす蓋然性が高いこと
・取得原価について信頼性をもって測定できること
他社から仕掛中の研究開発投資を取得する際の支出(契約一時金及びマイルストン)は、上記の認識要件を満たしているため、IPR&D資産として認識しています。
当社グループの取得後のIPR&D資産に対する社内発生開発費は、研究開発費として認識しています。
IPR&D資産は、販売可能となった時点で販売権に振り替え、その見積耐用年数にわたって定額法で償却しています。見積耐用年数は、関連する特許権の法的保護期間などを考慮したキャッシュ・フローの予測期間に基づいて決定しています。
② 企業結合で取得した仕掛中の研究開発投資
企業結合により取得し、のれんとは区別して認識される仕掛中の研究開発投資は、上記①に記載された無形資産の認識要件を満たしています。そのため、当社グループは、当該研究開発投資を取得日の公正価値で測定し、IPR&D資産として認識しています。
IPR&D資産は、販売可能となった時点で販売権に振り替え、その見積耐用年数にわたって定額法で償却しています。見積耐用年数は、関連する特許権の法的保護期間などを考慮したキャッシュ・フローの予測期間に基づいて決定しています。
(12) 有形固定資産及び無形資産の減損
当社グループは、連結決算日に有形固定資産及び無形資産の減損の兆候の有無を判定し、減損の兆候がある場合には、減損テストを実施しています。耐用年数が確定できない無形資産及び未だ使用可能でない無形資産は、毎年一定の時期及び減損の兆候がある場合にはその時点で、減損テストを実施しています。
減損テストでは、回収可能価額を見積り、帳簿価額と回収可能価額の比較を行います。回収可能価額は、売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方です。使用価値は、見積将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことによって算定しています。資産の回収可能価額が帳簿価額を下回った場合、資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を認識しています。
(13) のれん
当社グループは、企業結合で発生したのれんを支配獲得日(取得日)に資産として認識しています。のれんは、移転対価の公正価値、被取得企業の非支配持分及び取得企業が以前より保有していた被取得企業の支配獲得日の公正価値の合計が、支配獲得日における識別可能資産及び負債の正味価額を上回る場合にその超過額として測定されます。一方、この対価の総額が、識別可能資産及び負債の正味価額を下回る場合、その差額は損益として認識しています。
のれんは、企業結合によるシナジーを享受できると見込まれる資金生成単位グループに配分しています。のれんは償却していませんが、のれんを配分した資金生成単位グループについては毎年一定の時期及び減損の兆候がある場合にはその時点で、減損テストを実施しています。資金生成単位グループの回収可能価額が帳簿価額を下回った場合、その差額を減損損失として認識しています。
(14) 棚卸資産
当社グループは、棚卸資産を取得原価または正味実現可能価額のいずれか低い価額で測定しています。取得原価は総平均法により評価しています。正味実現可能価額は、棚卸資産の見積販売価額から製品完成までのすべての製造費用及び販売費用を控除した後の金額です。
(15) 金融資産
① 金融資産の分類
当社グループは、すべての金融資産を当初認識時に公正価値で測定し、償却原価で測定する金融資産、損益を通じて公正価値で測定する金融資産(FVTPL金融資産)、またはその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産(FVTOCI金融資産)に分類しています。
(a) 償却原価で測定する金融資産
当社グループは、以下の条件を満たす負債性金融資産を、償却原価で測定する金融資産に分類しています。
・契約上のキャッシュ・フローの回収を保有目的とするビジネスモデルに基づいて、資産を保有していること
・金融資産の契約条件により、特定の日に元本及び元本残高に対する利息の支払いのみのキャッシュ・フローが生じること
償却原価で測定する金融資産は、公正価値に取引費用を加算して当初認識し、当初認識後は実効金利法による償却原価から減損損失累計額を控除した金額で認識しています。
(b) FVTPL金融資産
当社グループは、上記の償却原価で測定する金融資産に分類されない負債性金融資産を、FVTPL金融資産に分類しています。
FVTPL金融資産は、公正価値で当初認識し、当初認識後の公正価値の変動及び売却損益は金融損益として認識しています。
(c) FVTOCI金融資産
当社グループは、すべての資本性金融資産をFVTOCI金融資産に指定しています。
FVTOCI金融資産は、公正価値に取引費用を加算して当初認識しています。当初認識後の公正価値の変動及び認識の中止に係る利得または損失をその他の包括利益において認識し、その累計額はその他の資本の構成要素に認識後、利益剰余金に振り替えています。
FVTOCI金融資産に係る受取配当金は、当該配当金が明らかに投資の取得原価の回収を示している場合を除いて、配当受領権が確定した時点で金融収益として認識しています。
② 償却原価で測定する金融資産の減損
当社グループは、償却原価で測定する金融資産について連結決算日に減損の客観的な証拠の有無を検討しています。
個別に重要な金融資産については、減損の客観的な証拠の有無を個別に検討し、個別に重要でない金融資産については、個別にまたは集合的に検討しています。
減損の客観的な証拠がある場合、帳簿価額と金融資産の実効金利で割引いた見積将来キャッシュ・フローの現在価値との差額を減損損失として認識しています。減損損失は、当該資産の帳簿価額を直接に、または貸倒引当金を通じて減額して認識しています。
③ 認識の中止
当社グループは、金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した時、または金融資産を譲渡し、ほとんどすべてのリスクと経済価値が受取人に移転した場合にのみ、金融資産の認識を中止しています。金融資産の認識の中止に係る利得または損失は、償却原価で測定する金融資産及びFVTPL金融資産は損益として認識し、FVTOCI金融資産はその他の包括利益として認識しています。
(16) ヘッジ会計
当社グループは、金利及び為替レートの変動によるリスクに対処するため、金利スワップ及び先物為替予約等のデリバティブ契約を締結しています。これらのデリバティブは、契約が締結された日の公正価値で資産または負債として認識しています。
当初認識後の公正価値の変動は、ヘッジ対象とヘッジ手段がヘッジ会計の要件を満たさない場合は損益として認識しています。ヘッジ会計の要件を満たす場合の会計処理は、次のとおりです。
① 公正価値ヘッジ
ヘッジ対象の公正価値の変動リスクをヘッジする目的のデリバティブは、その公正価値の変動を損益として認識しています。ヘッジされたリスクに起因するヘッジ対象の公正価値は、ヘッジ対象の帳簿価額を修正し、損益として認識しています。
② キャッシュ・フロー・ヘッジ
ヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動リスクをヘッジする目的のデリバティブは、ヘッジ対象の公正価値の変動が損益として認識されるまで、その変動をその他の包括利益として認識し、その累計額をその他の資本の構成要素として認識しています。その他の資本の構成要素として認識された金額は、ヘッジ対象の公正価値の変動が損益として認識される場合に、その影響を相殺するよう損益に振り替えています。
(17) 引当金
当社グループは、過去の事象の結果として、合理的に見積り可能な法的または推定的債務を現在の負債として負っており、当該債務を決済するために経済的便益の流出が生じる可能性が高い場合に、引当金を認識しています。
引当金として認識された金額は、連結決算日における現在の債務を決済するために要する支出に関して、リスク及び不確実性を考慮に入れた最善の見積りです。引当金は見積キャッシュ・フローにより測定しており、貨幣の時間価値の影響が大きい場合、引当金の帳簿価額はそのキャッシュ・フローの現在価値で測定しています。割引計算を行った場合、時の経過による引当金の増加は金融費用として認識しています。
① 売上割戻引当金
当社グループは、販売済の製品及び商品に対する連結決算日以降に予想される売上割戻に備えるため、対象となる売上収益に見積割戻率を乗じた金額を売上割戻引当金として認識しています。主に連結決算日より1年以内に支払うことを見込んでいます。
② 資産除去債務引当金
当社グループは、当社グループが使用する賃借建物及び敷地等に対する原状回復義務及び固定資産に関連する有害物質の除去に備え、過去の原状回復実績及び事務所等に施した内部造作の耐用年数を考慮して決定した使用見込期間等を基礎として、各物件の状況を個別に勘案して資産除去費用を見積り、資産除去債務引当金として認識しています。主に連結決算日より1年を経過した後に支払うことを見込んでいます。
③ リストラクチャリング引当金
当社グループは、組織構造改革に関連する費用等をリストラクチャリング引当金として認識しており、主に連結決算日より1年以内に支払うことを見込んでいます。リストラクチャリング引当金は、詳細な公式の計画を有し、かつ計画の実施や公表を通じて、影響を受ける関係者に当該リストラクチャリングが確実に実施されると予期させた時点で認識しています。
(18) リース
① ファイナンス・リース
当社グループは、ファイナンス・リース取引においては、リース開始日に算定したリース資産の公正価値と最低リース料総額の現在価値のいずれか低い金額を、リース資産及びリース負債として認識しています。リース料は、利息法により金融費用とリース債務の返済額に配分しています。リース資産は、見積耐用年数とリース期間のいずれか短い期間にわたって、定額法で減価償却を行っています。
② オペレーティング・リース
当社グループは、オペレーティング・リース取引においては、リース料をリース期間にわたって定額法により費用として認識しています。
4. 重要な会計上の見積り及び判断
当社グループの連結財務諸表は、経営者の見積り及び判断を含んでいます。
見積りの基礎となる仮定は継続的に見直しています。見積りの変更による影響は、見積りを変更した期間及び将来の期間において認識しています。なお、これらの見積り及び仮定に関する不確実性により、将来の期間において資産または負債の帳簿価額に対して重要な修正が求められる結果となる可能性があります。
経営者が見積り及び判断を行った重要な項目は次のとおりです。
① のれん及び無形資産の減損テスト
当社グループは、資金生成単位グループより生じることが予想される将来キャッシュ・フロー及び現在価値の算定をするための割引率を見積り、のれん及び無形資産の減損テストを実施しています。
② 有形固定資産及び無形資産の見積耐用年数
当社グループは、連結決算日において、有形固定資産及び無形資産の見積耐用年数を見直しています。
③ 金融商品の公正価値評価
当社グループは、特定の金融資産の公正価値を見積るために、観察可能な市場データに基づかないインプットを含む評価技法を使用しています。
④ 退職後給付
確定給付制度債務は、年金数理計算に用いられる仮定に左右されます。当社グループは、仮定に用いる割引率、将来の給与水準、退職率及び死亡率を、直近の市場データ、統計データなどに基づき設定しています。
⑤ 法人所得税
当社グループは、各国の税務当局に納付すると予想される金額を法令等に従って合理的に見積り、法人所得税を認識しています。
当社グループは、税務調査の結果により修正される法人所得税の見積額に基づいて、負債を認識しています。税務調査による最終税額が当該負債の金額と異なる場合、その差額を税額が決定する期間において認識しています。
また、繰延税金資産は、将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金等を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲においてのみ認識しています。当社グループは、事業計画等に基づいて将来獲得しうる課税所得の時期及びその金額を合理的に見積り、課税所得が生じる可能性を判断しています。
5. セグメント情報
(1) 一般情報
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、トップマネジメントが定期的に検討を行う対象となっているものです。
当社グループは、セグメントを医薬品事業とその他事業に区分しており、医薬品事業を構成する日本(医療用医薬品、ジェネリック医薬品、一般用医薬品等)、アメリカス(北米)、中国、EMEA(欧州、中東、アフリカ、オセアニア)、アジア・ラテンアメリカ(韓国、台湾、香港、インド、アセアン、中南米等)の5つの事業セグメントを報告セグメントとしています。
なお、2018年1月1日より、メキシコ及びブラジルを含むラテンアメリカ諸国をアメリカス医薬品事業から分離し、アジア医薬品事業と統合したアジア・ラテンアメリカ医薬品事業を新設しました。当連結会計年度における変更前の期間及び前連結会計年度のセグメント情報は当該変更を反映しています。この変更による重要な影響はありません。
また、当連結会計年度より、当社グループは、経営の実態をより適切に表示するため、研究開発費の定義を明確化し、科学的エビデンスの創出ならびに医療従事者との共有などのメディカル・アフェアーズ活動に関連する費用の一部を研究開発費としています。これに伴い、前連結会計年度の販売費及び一般管理費に含まれていた金額を研究開発費に組み替えています。
(2) 報告セグメントに関する情報
(単位:百万円)
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |||
| 外部顧客への 売上収益 | セグメント利益 | 外部顧客への 売上収益 | セグメント利益 | |
| 医薬品事業 | ||||
| 日本(注4) | 296,170 | 104,422 | 291,071 | 102,696 |
| アメリカス | 113,923 | 43,601 | 116,499 | 37,495 |
| 中国 | 56,231 | 15,468 | 49,274 | 13,849 |
| EMEA | 44,298 | 15,442 | 37,825 | 14,612 |
| アジア・ラテンアメリカ | 42,611 | 12,427 | 35,295 | 8,570 |
| 報告セグメント計 | 553,234 | 191,361 | 529,964 | 177,222 |
| その他事業(注1)(注4) | 46,821 | 38,015 | 9,133 | 2,295 |
| 事業計 | 600,054 | 229,376 | 539,097 | 179,517 |
| 研究開発費(注2) | - | △139,579 | - | △117,213 |
| 親会社の本社管理費等(注3) | - | △12,585 | - | △12,593 |
| 割安購入益 | - | - | - | 9,283 |
| 子会社株式売却益 | - | - | - | 70 |
| 連結損益計算書の営業利益 | - | 77,212 | - | 59,064 |
(注1) その他事業は、親会社のライセンス収入及び医薬品原料などに係る事業です。当連結会計年度の外部顧客への売上収益及びセグメント利益には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」に関する戦略的提携の契約一時金及びマイルストン34,520百万円が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
(注2) 当社グループは、研究開発費をグローバルに管理しているため、セグメントに配分していません。
(注3) 親会社の本社管理費等は、当社グループ全体の運営に係る費用等です。
(注4) 当連結会計年度より、前連結会計年度までその他事業に含めていた新規事業の管理体制を見直し、日本医薬品事業
に含めています。この変更にあわせ、前連結会計年度における当該事業に関する売上収益及びセグメント利益を
「その他事業」から「日本医薬品事業」に組み替えています。当該変更による重要な影響はありません。
(3) 主要な製品に関する情報
外部顧客への売上収益
(単位:百万円)
|
(4) 主要な顧客に関する情報
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
| (単位:百万円) |
| 顧客の名称 | 売上収益 | 関連するセグメント名 |
| アルフレッサ ホールディングス㈱ | 68,599 | 日本医薬品事業 |
| ㈱スズケン | 59,515 | 日本医薬品事業 |
| ㈱メディパルホールディングス | 54,210 | 日本医薬品事業 |
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
| (単位:百万円) |
| 顧客の名称 | 売上収益 | 関連するセグメント名 |
| アルフレッサ ホールディングス㈱ | 66,295 | 日本医薬品事業 |
| ㈱スズケン | 59,027 | 日本医薬品事業 |
| ㈱メディパルホールディングス | 52,138 | 日本医薬品事業 |
(5) 主要な地域に関する情報
外部顧客への売上収益(注1)
| (単位:百万円) |
| 日本 | 米州 (注2) | 欧州 (注3) | 中国 | その他 | 合計 | |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 302,544 | 115,085 | 79,066 | 56,646 | 46,713 | 600,054 |
| 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | 295,582 | 116,873 | 39,354 | 48,454 | 38,834 | 539,097 |
(注1) 売上収益を顧客の所在地により、主要な地域に分類しています。
日本及び中国以外の区分に属する主な国または地域は、次のとおりです。
① 米州:北米、中南米
② 欧州:イギリス、フランス、ドイツ
③ その他:アジア、中東、オセアニア
(注2) 米州のうち、米国における当連結会計年度の売上収益は112,712百万円(前連結会計年度は115,523百万円)です。
(注3) 当連結会計年度の外部顧客への売上収益には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」に関する戦略的提携の契約一時金及びマイルストン34,520百万円が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
非流動資産(注1)
(単位:百万円)
(注1) 非流動資産を資産の所在地により、主要な地域に分類しています。 日本及び中国以外の区分に属する主な国または地域は、次のとおりです。 ① 米州:北米、中南米 ② 欧州:イギリス、フランス、ドイツ ③ その他:アジア、中東、オセアニア なお、非流動資産は、主に有形固定資産、のれん及び無形資産で構成されており、金融資産、繰延税金資産及び退 職後給付に係る資産を除いています。 (注2) 米州のうち、米国における当連結会計年度末の非流動資産は215,212百万円(前連結会計年度末は257,568百万円)で す。 |
6. 売上収益
各連結会計年度における売上収益の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 医薬品販売による収益 | 524,876 | 502,587 |
| ライセンスによる収益(注1) | 41,702 | 5,257 |
| その他 | 33,477 | 31,253 |
| 合計 | 600,054 | 539,097 |
(注1) 当連結会計年度のライセンスによる収益には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」に関する戦略的提携の契約一時金及びマイルストン34,520百万円が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
7. 売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費
当連結会計年度より、当社グループは、経営の実態をより適切に表示するため、研究開発費の定義を明確化し、科学的エビデンスの創出ならびに医療従事者との共有などのメディカル・アフェアーズ活動に関連する費用の一部を研究開発費としています。これに伴い、前連結会計年度の販売費及び一般管理費に含まれていた4,735百万円を研究開発費に組み替えています。
なお、各連結会計年度における売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費の性質に関する情報は、次のとおりです。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
(単位:百万円)
| 売上原価 | 販売費及び 一般管理費 | 研究開発費 | 合計 | |
| 減価償却費及び償却費 | 13,896 | 3,942 | 8,345 | 26,183 |
| 減損損失 | 86 | - | 145 | 231 |
| 短期従業員給付 | 12,561 | 76,128 | 43,081 | 131,770 |
| 退職後給付 | 329 | 3,783 | 2,554 | 6,666 |
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
(単位:百万円)
| 売上原価 | 販売費及び 一般管理費 | 研究開発費 | 合計 | |
| 減価償却費及び償却費 | 14,007 | 4,044 | 8,433 | 26,484 |
| 減損損失 | 376 | - | - | 376 |
| 減損損失戻入 | - | - | △228 | △228 |
| 短期従業員給付 | 12,249 | 71,709 | 41,498 | 125,456 |
| 退職後給付 | 666 | 3,428 | 2,032 | 6,126 |
8. その他の収益及びその他の費用
(1) その他の収益
各連結会計年度におけるその他の収益の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 固定資産売却益(注1) | 1,439 | 41 |
| 受託研究収益 | 713 | 3,346 |
| 補助金収入 | 167 | 179 |
| 持分法による投資利益 | 46 | 55 |
| 割安購入益(注2) | - | 9,283 |
| 子会社株式売却益(注3) | - | 70 |
| その他 | 630 | 613 |
| 合計 | 2,995 | 13,587 |
(注1) 当連結会計年度において、当社の福利厚生施設の譲渡による固定資産売却益1,318百万円を計上しています。
(注2) 前連結会計年度において、EAファーマ株式会社(東京都)の取得による割安購入益9,283百万円を計上しています。
(注3) 前連結会計年度において、サンノーバ株式会社(群馬県)の譲渡による子会社株式売却益70百万円を計上しています。
(2) その他の費用
各連結会計年度におけるその他の費用の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 受託研究費用 | 512 | 3,083 |
| 固定資産売却・処分損 | 257 | 232 |
| 為替差損 | 136 | 1,708 |
| その他 | 242 | 537 |
| 合計 | 1,147 | 5,560 |
9. 金融収益及び金融費用
(1) 金融収益
各連結会計年度における金融収益の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 受取利息 | 1,752 | 1,084 |
| 受取配当金(注1) | 710 | 745 |
| その他 | 94 | 17 |
| 合計 | 2,555 | 1,847 |
(注1) 受取配当金は、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産から生じたものであり、当連結会計年度に売却を行った金融資産に係る受取配当金は108百万円です。なお、前連結会計年度に売却を行った金融資産に係る重要な受取配当金はありません。
(2) 金融費用
各連結会計年度における金融費用の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 支払利息 | ||
| 償却原価で測定する金融負債 | 2,757 | 2,695 |
| 退職後給付に係る負債 | 84 | 38 |
| 金融資産評価損 | 55 | 430 |
| その他 | 69 | 80 |
| 合計 | 2,965 | 3,243 |
10.法人所得税
(1) 法人所得税
各連結会計年度における法人所得税の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 当期税金費用(注1) | 15,278 | 11,585 |
| 繰延税金費用(注1) | 7,101 | 3,838 |
| 合計 | 22,378 | 15,422 |
(注1) 米国税制改正による影響
当連結会計年度において、米国で税制改革法(Tax Cuts and Jobs Act)が成立し、2018年1月1日以後の連邦法人所得税率が35.0%から21.0%に引き下げられました。この変更により、未払法人所得税が488百万円減少、繰延税金資産(繰延税金負債控除後)が1,032百万円減少し、法人所得税が544百万円増加しています。
法定実効税率と実際負担税率との調整は次のとおりです。実際負担税率は、税引前当期利益に対する法人所得税の負担割合を表示しています。
当社は主に法人税、住民税及び事業税が課されており、これらを基礎として計算した法定実効税率は30.5%となっています。ただし、海外子会社については、その所在地における法人税等が課されています。
| (単位:%) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 法定実効税率 | 30.5 | 30.5 |
| 交際費等永久に損金に算入されない項目 | 1.8 | 2.2 |
| 受取配当金の益金不算入額 | △0.1 | △0.4 |
| 試験研究費の法人税額特別控除 | △5.9 | △5.6 |
| 事業税付加価値割 | 1.6 | 1.3 |
| 連結子会社との税率差等 | 0.5 | 0.4 |
| 未認識の繰延税金資産 | 0.3 | 0.8 |
| 米国子会社の法人税の不確実性評価額 | 0.1 | 0.8 |
| 税率変更による期末繰延税金資産の減額修正 | 1.3 | - |
| 割安購入益 | - | △4.9 |
| その他 | △0.9 | 1.7 |
| 実際負担税率 | 29.1 | 26.7 |
(2) 繰延税金資産及び繰延税金負債
各連結会計年度における繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳は、次のとおりです。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
| (単位:百万円) |
| 2017年4月1日 | 損益として 認識 | その他の包括 利益として認識 | 2018年3月31日 | |
| 繰延税金資産 | ||||
| 委託研究費 | 16,108 | △1,561 | - | 14,547 |
| 試験研究費の法人税額特別控除 | 31,261 | △1,568 | - | 29,693 |
| 退職後給付に係る負債 | 7,857 | △169 | △2,007 | 5,680 |
| 減価償却費及び償却費 | 2,559 | △1,190 | - | 1,369 |
| 未払賞与 | 5,727 | △883 | - | 4,844 |
| 税務上の繰延資産 | 4,108 | △517 | - | 3,591 |
| 棚卸資産未実現利益 | 8,591 | 18 | - | 8,609 |
| 繰越欠損金 | 18,314 | △9,074 | - | 9,240 |
| その他 | 23,077 | △1,350 | △82 | 21,645 |
| 小計 | 117,601 | △16,293 | △2,089 | 99,219 |
| 繰延税金負債 | ||||
| 無形資産 | 22,397 | △7,573 | - | 14,823 |
| 減価償却費及び償却費 | 1,048 | 91 | - | 1,139 |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | 5,471 | - | 2,324 | 7,795 |
| その他 | 791 | 46 | △142 | 695 |
| 小計 | 29,707 | △7,437 | 2,182 | 24,453 |
| 純額(注1) | 87,894 | △8,856 | △4,272 | 74,766 |
(注1) 損益として認識した額の純額と繰延税金費用の額との差額は為替の変動によるものです。
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
| (単位:百万円) |
| 2016年4月1日 | 損益として 認識 | その他の包括 利益として認識 | その他(注3) | 2017年3月31日 | |
| 繰延税金資産 | |||||
| 委託研究費 | 16,830 | △1,093 | - | 370 | 16,108 |
| 試験研究費の法人税額特別控除 | 29,816 | 1,443 | - | 2 | 31,261 |
| 退職後給付に係る負債 | 9,615 | △422 | △1,607 | 270 | 7,857 |
| 減価償却費及び償却費 | 1,836 | 701 | - | 21 | 2,559 |
| 未払賞与 | 7,031 | △1,587 | - | 284 | 5,727 |
| 税務上の繰延資産 | 4,591 | △483 | - | - | 4,108 |
| 棚卸資産未実現利益 | 7,364 | 1,227 | - | - | 8,591 |
| 繰越欠損金(注2) | 19,090 | △1,621 | - | 844 | 18,314 |
| その他 | 23,848 | △3,214 | △219 | 2,662 | 23,077 |
| 小計 | 120,022 | △5,049 | △1,826 | 4,454 | 117,601 |
| 繰延税金負債 | |||||
| 無形資産 | 21,245 | 147 | - | 1,005 | 22,397 |
| 減価償却費及び償却費 | 1,195 | △147 | - | - | 1,048 |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | 5,721 | - | △250 | - | 5,471 |
| その他 | 518 | △27 | 129 | 172 | 791 |
| 小計 | 28,679 | △28 | △121 | 1,177 | 29,707 |
| 純額(注1) | 91,343 | △5,021 | △1,705 | 3,277 | 87,894 |
(注1) 損益として認識した額の純額と繰延税金費用の額との差額は為替の変動によるものです。
(注2) 前連結会計年度末において、当社は税務上の繰越欠損金に係る繰延税金資産15,276百万円を計上しています。これは、過年度において、米国の連結子会社であるEisai Corporation of North Americaの払込資本の払戻しにより生じた税務上の繰越欠損金であり、当該欠損金が発生した要因は一過性のものです。これに係る繰延税金資産については、経営者が承認した事業計画等により、当該欠損金を上回る課税所得の獲得が見込まれることから、その全額が回収可能と判断しています。
(注3) その他の内訳は、新規連結子会社の加入時における繰延税金資産及び繰延税金負債です。
各連結会計年度における繰延税金資産及び繰延税金負債は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 繰延税金資産 | 75,262 | 88,342 |
| 繰延税金負債 | 496 | 448 |
| 純額 | 74,766 | 87,894 |
(3) 未認識の繰延税金資産
当社グループは、その便益を利用するために必要となる将来の課税所得が発生する可能性が高くない場合、繰延税金資産を認識していません。繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 将来減算一時差異 | 3,854 | 3,947 |
| 税務上の繰越欠損金(注1) | 8,868 | 9,117 |
| 合計 | 12,721 | 13,064 |
(注1) 繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金の失効期限別内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 1年内 | - | - |
| 1年超5年内 | 70 | - |
| 5年超 | 8,797 | 9,117 |
| 合計 | 8,868 | 9,117 |
(4) 繰延税金負債を認識していない子会社への投資に関する一時差異
当連結会計年度における繰延税金負債を認識していない子会社への投資に関する一時差異は、228,955百万円(前連結会計年度は213,503百万円)です。なお、当該一時差異に対しては、一時差異の解消時期を当社がコントロールでき、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合には認識していません。
11. 1株当たり当期利益
(1) 基本的1株当たり当期利益
各連結会計年度における基本的1株当たり当期利益の算定の基礎は、次のとおりです。
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円) | 51,845 | 39,358 |
| 期中平均普通株式数(千株) | 286,155 | 285,981 |
| 基本的1株当たり当期利益(円) | 181.18 | 137.63 |
(2) 希薄化後1株当たり当期利益
各連結会計年度における希薄化後1株当たり当期利益の算定の基礎は、次のとおりです。
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円) | 51,845 | 39,358 |
| 当期利益調整額(百万円) | - | - |
| 希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(百万円) | 51,845 | 39,358 |
| 期中平均普通株式数(千株) | 286,155 | 285,981 |
| ストック・オプションに係る調整株数(千株)(注1) | 325 | 441 |
| 希薄化後の期中平均普通株式数(千株) | 286,480 | 286,422 |
| 希薄化後1株当たり当期利益(円) | 180.97 | 137.41 |
(注1) 各連結会計年度において、希薄化効果を有しないため、希薄化後1株当たり当期利益の算定から除外したストック・オプションに係る株数はありません。
12. その他の包括利益
各連結会計年度におけるその他の包括利益に含まれている当期発生額、損益への組替調整額及び法人所得税額は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する 金融資産 | ||
| 当期発生額 | 9,711 | △829 |
| 法人所得税 | △2,962 | 253 |
| 法人所得税調整後 | 6,749 | △576 |
| 確定給付制度に係る再測定 | ||
| 当期発生額 | 6,063 | 5,718 |
| 法人所得税 | △1,852 | △1,735 |
| 法人所得税調整後 | 4,212 | 3,983 |
| 在外営業活動体の換算差額 | ||
| 当期発生額 | △11,771 | △9,322 |
| 組替調整額 | - | - |
| 法人所得税調整前 | △11,771 | △9,322 |
| 法人所得税 | - | - |
| 法人所得税調整後 | △11,771 | △9,322 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | ||
| 当期発生額 | △31 | 423 |
| 組替調整額 | 300 | 296 |
| 法人所得税調整前 | 269 | 718 |
| 法人所得税 | △82 | △219 |
| 法人所得税調整後 | 187 | 499 |
| 法人所得税調整後 合計 | △624 | △5,416 |
13. 有形固定資産
各連結会計年度における有形固定資産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額の増減は次のとおりです。なお、有形固定資産の取得に関するコミットメントについては、注記「29.コミットメント」に記載しています。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
| (単位:百万円) |
| 建物 及び構築物 | 機械装置 及び運搬具 | 土地 | 建設仮勘定 | リース 資産 (注3) | その他 | 合計 | |
| 取得価額 | |||||||
| 期首残高 (2017年4月1日) | 155,809 | 81,490 | 11,946 | 5,461 | 4,800 | 44,332 | 303,838 |
| 取得 | 2,498 | 2,474 | - | 2,890 | 2,010 | 2,018 | 11,891 |
| 科目振替 | 3,197 | 1,579 | - | △5,846 | - | 601 | △469 |
| 売却・処分 | △2,765 | △7,299 | △108 | 75 | △950 | △3,306 | △14,354 |
| 為替換算差額 | △254 | △222 | 78 | △17 | △19 | △159 | △593 |
| 期末残高 (2018年3月31日) | 158,485 | 78,022 | 11,916 | 2,564 | 5,841 | 43,485 | 300,313 |
| 減価償却累計額及び 減損損失累計額 | |||||||
| 期首残高 (2017年4月1日) | 90,764 | 68,501 | 80 | - | 2,090 | 38,829 | 200,264 |
| 減価償却費 | 5,036 | 3,087 | - | - | 916 | 2,038 | 11,077 |
| 減損損失(注1) | - | 86 | 145 | - | - | - | 231 |
| 売却・処分 | △2,405 | △7,161 | △1 | - | △937 | △3,301 | △13,804 |
| 為替換算差額 | △233 | △132 | - | - | △1 | △149 | △515 |
| 期末残高 (2018年3月31日) | 93,162 | 64,381 | 224 | - | 2,069 | 37,417 | 197,253 |
| 期末帳簿価額 (2018年3月31日) | 65,323 | 13,640 | 11,692 | 2,564 | 3,773 | 6,068 | 103,060 |
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
| (単位:百万円) |
| 建物 及び構築物 | 機械装置 及び運搬具 | 土地 | 建設仮勘定 | リース 資産 (注3) | その他 | 合計 | |
| 取得価額 | |||||||
| 期首残高 (2016年4月1日) | 158,234 | 76,826 | 11,864 | 1,876 | 4,842 | 41,409 | 295,050 |
| 取得 | 1,140 | 1,055 | - | 5,372 | 858 | 1,280 | 9,705 |
| 企業結合による取得(注2) | 3,714 | 7,750 | 560 | 253 | 17 | 4,391 | 16,685 |
| 科目振替 | 454 | 915 | - | △2,011 | - | 358 | △283 |
| 売却・処分 | △5,078 | △4,142 | △125 | △12 | △922 | △2,899 | △13,177 |
| 為替換算差額 | △2,655 | △914 | △354 | △18 | 5 | △205 | △4,141 |
| 期末残高 (2017年3月31日) | 155,809 | 81,490 | 11,946 | 5,461 | 4,800 | 44,332 | 303,838 |
| 減価償却累計額及び 減損損失累計額 | |||||||
| 期首残高 (2016年4月1日) | 88,168 | 64,165 | 80 | - | 2,054 | 36,028 | 190,495 |
| 減価償却費 | 4,924 | 3,061 | - | - | 954 | 2,079 | 11,018 |
| 企業結合による取得(注2) | 2,698 | 5,861 | - | - | 4 | 3,980 | 12,544 |
| 売却・処分 | △4,336 | △4,055 | - | - | △921 | △3,075 | △12,386 |
| 為替換算差額 | △691 | △532 | - | - | △2 | △183 | △1,407 |
| 期末残高 (2017年3月31日) | 90,764 | 68,501 | 80 | - | 2,090 | 38,829 | 200,264 |
| 期末帳簿価額 (2017年3月31日) | 65,045 | 12,989 | 11,866 | 5,461 | 2,710 | 5,504 | 103,574 |
(注1) 減損損失
当社グループは、資産の回収可能価額が帳簿価額を下回った場合に減損損失を認識しています。有形固定資産に関する減損損失は、当該資産の機能に応じて売上原価、販売費及び一般管理費、または研究開発費に含めています。
(注2) 企業結合による取得
前連結会計年度における企業結合については、注記「33. 企業結合」に記載しています。
(注3) ファイナンス・リースによるリース資産
各連結会計年度におけるファイナンス・リースによるリース資産の帳簿価額は、次のとおりです。
(単位:百万円)
| 建物 及び構築物 | 機械装置 及び運搬具 | 土地 | その他 | 合計 | |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 879 | 1,513 | 369 | 1,011 | 3,773 |
| 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | 406 | 1,337 | 392 | 574 | 2,710 |
14. のれん及び無形資産
各連結会計年度におけるのれん及び無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減は、次のとおりです。なお、無形資産の取得に関するコミットメントについては、注記「29.コミットメント」に記載しています。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
| (単位:百万円) |
| のれん | 無形資産 | ||||||
| IPR&D資産 | 販売権 | 技術資産 | ソフト ウェア | その他 | 合計 | ||
| 取得価額 | |||||||
| 期首残高 (2017年4月1日) | 173,965 | 17,437 | 179,998 | 51,485 | 16,779 | 716 | 266,415 |
| 取得 | - | 1,285 | 6,883 | - | 4,168 | 4 | 12,341 |
| 科目振替 | - | △3,819 | 3,819 | - | 469 | - | 469 |
| 売却・処分 | - | - | △88,896 | - | △3,467 | △13 | △92,376 |
| 為替換算差額 | △9,005 | △42 | △2,834 | △2,730 | △17 | 19 | △5,605 |
| 期末残高 (2018年3月31日) | 164,960 | 14,862 | 98,971 | 48,754 | 17,932 | 727 | 181,246 |
| 償却累計額及び 減損損失累計額 | |||||||
| 期首残高 (2017年4月1日) | - | 372 | 119,725 | 25,170 | 8,531 | 117 | 153,914 |
| 償却費 | |||||||
| 売上原価 | - | - | 9,637 | - | 332 | 56 | 10,024 |
| 販売費及び一般管理費 | - | - | - | - | 1,919 | 3 | 1,922 |
| 研究開発費 | - | - | - | 2,612 | 546 | 1 | 3,159 |
| 売却・処分 | - | - | △88,887 | - | △3,435 | △12 | △92,334 |
| 為替換算差額 | - | - | △1,446 | △1,444 | 5 | 4 | △2,880 |
| 期末残高 (2018年3月31日) | - | 372 | 39,029 | 26,338 | 7,898 | 169 | 73,805 |
| 期末帳簿価額 (2018年3月31日) | 164,960 | 14,490 | 59,942 | 22,416 | 10,034 | 558 | 107,440 |
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
| (単位:百万円) |
| のれん | 無形資産 | ||||||
| IPR&D資産 | 販売権 | 技術資産 | ソフト ウェア | その他 | 合計 | ||
| 取得価額 | |||||||
| 期首残高 (2016年4月1日) | 174,877 | 15,063 | 171,691 | 51,709 | 16,915 | 1,235 | 256,613 |
| 取得 | - | 3,558 | 7,731 | - | 3,356 | 36 | 14,681 |
| 企業結合による取得(注1) | - | 3,292 | 7,795 | - | 2,269 | 38 | 13,393 |
| 科目振替 | - | △309 | 309 | - | 283 | - | 283 |
| 売却・処分 | - | △4,021 | △5,665 | - | △5,859 | △523 | △16,068 |
| 為替換算差額 | △912 | △145 | △1,862 | △225 | △185 | △70 | △2,487 |
| 期末残高 (2017年3月31日) | 173,965 | 17,437 | 179,998 | 51,485 | 16,779 | 716 | 266,415 |
| 償却累計額及び 減損損失累計額 | |||||||
| 期首残高 (2016年4月1日) | - | 4,544 | 115,334 | 22,625 | 9,357 | 590 | 152,450 |
| 償却費 | |||||||
| 売上原価 | - | - | 9,787 | - | 455 | 79 | 10,321 |
| 販売費及び一般管理費 | - | - | - | - | 2,078 | 0 | 2,078 |
| 研究開発費 | - | - | - | 2,553 | 512 | 1 | 3,067 |
| 減損損失(注2) | - | - | 376 | - | - | - | 376 |
| 減損損失の戻入 | - | △228 | - | - | - | - | △228 |
| 企業結合による取得(注1) | - | - | 335 | - | 1,885 | 13 | 2,233 |
| 売却・処分 | - | △3,793 | △5,104 | - | △5,617 | △528 | △15,043 |
| 為替換算差額 | - | △151 | △1,004 | △9 | △140 | △38 | △1,341 |
| 期末残高 (2017年3月31日) | - | 372 | 119,725 | 25,170 | 8,531 | 117 | 153,914 |
| 期末帳簿価額 (2017年3月31日) | 173,965 | 17,065 | 60,274 | 26,315 | 8,248 | 599 | 112,501 |
(注1) 企業結合による取得
前連結会計年度における企業結合については、「33. 企業結合」に記載しています。
(注2) 減損損失
① のれん
のれんを配分した資金生成単位グループについては、毎年一定の時期及び減損の兆候がある場合にはその時点で減損テストを実施しています。当社グループは、原則として、のれんを配分する資金生成単位グループを事業セグメントとしています。
減損テストでは、資金生成単位グループの回収可能価額を見積り、帳簿価額と回収可能価額の比較を行います。資金生成単位の回収可能価額は、処分コスト控除後の公正価値とし、経営者によって承認された事業計画を基礎とした見積将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことにより算定しています。なお、この公正価値の測定は、レベル3に分類されます。
各連結会計年度における減損テストの結果、のれんの回収可能額は帳簿価額を十分に上回っているため、算定基礎となっている重要な仮定に合理的な範囲で変動があった場合でも回収可能額が帳簿価額を下回ることはないと判断し、減損損失を認識していません。
(a) アメリカス医薬品事業
アメリカス医薬品事業に配分したのれんは、主に米国のMorphotek, Inc.及びMGI PHARMA, INC.の買収に伴い発生したものです。
当連結会計年度の減損テストにおいて、処分コスト控除後の公正価値の算定に使用した割引率は、加重平均資本コストの8.15%(前連結会計年度は8.44%)です。
(b) 中国医薬品事業
中国医薬品事業に配分したのれんは、中国の衛材(遼寧)製薬有限公司の買収に伴い発生したものです。
当連結会計年度の減損テストにおいて、処分コスト控除後の公正価値の算定に使用した割引率は、加重平均資本コストの13.27%(前連結会計年度は13.38%)です。
② 無形資産
当社グループは、IPR&D資産(仕掛中の研究開発に対する投資)及び販売権(医療用医薬品販売の独占的権利等)については個々の資産を資金生成単位としています。また、その他の無形資産については継続的に収支を把握している事業単位、または個々の資産を資金生成単位としています。
IPR&D資産については、未だ使用可能でない無形資産のため、毎年一定の時期及び減損の兆候がある場合にはその時点で減損テストを実施しています。販売権及びその他の無形資産については、連結決算日に減損の兆候がある場合に減損テストを実施しています。
減損テストでは、資金生成単位の回収可能価額を見積り、帳簿価額と回収可能価額の比較を行います。IPR&D資産及び販売権の資金生成単位の回収可能価額は使用価値とし、経営者によって承認された事業計画を基礎とした見積将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことにより算定しています。使用価値の算定にあたって使用した割引率は、税引前加重平均資本コストです。
各連結会計年度における減損テストの結果、使用価値が当該資金生成単位の帳簿価額を下回っている場合は減損損失を認識しています。IPR&D資産の減損損失は研究開発費に、販売権の減損損失は売上原価にそれぞれ含めています。
前連結会計年度において、見積将来キャッシュ・フローの減少により、一部の医薬品の使用価値をゼロとしたため、販売権に係る減損損失376百万円を売上原価に計上しています。
(注3) 重要な無形資産
当連結会計年度末において、当社グループの主な無形資産は、企業買収、開発品のライセンス導入契約及び提携契約等により取得した販売権、技術資産、及びIPR&D資産です。
販売権のうち、SFJ Pharma, Ltd.より取得した「レンビマ」に係る販売権の帳簿価額は18,565百万円(前連結会計年度末22,275百万円)です。この無形資産の残存償却年数は8年です。
技術資産のうち、Morphotek, Inc.の買収により取得した技術資産の帳簿価額は13,802百万円(前連結会計年度末16,187百万円)です。この無形資産の残存償却年数は9年です。
15. その他の金融資産
各連結会計年度におけるその他の金融資産の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 償却原価で測定する金融資産 | ||
| 3カ月超預金 | 17,839 | 48,567 |
| 債券等 | 514 | 518 |
| その他 | 38 | 80 |
| 小計 | 18,391 | 49,165 |
| 損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||
| 差入保証金 | 3,024 | 3,113 |
| 投資信託 | 276 | 5,423 |
| その他 | 1,113 | 1,338 |
| 小計 | 4,413 | 9,873 |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する 金融資産(注1) (注2) | ||
| 株式 | 43,648 | 38,295 |
| 小計 | 43,648 | 38,295 |
| 合計 | 66,452 | 97,334 |
| うち非流動資産 | 47,789 | 54,459 |
| うち流動資産 | 18,663 | 42,875 |
(注1) すべての株式は、主に取引関係の強化または事業上の関係強化のために保有しているため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しています。
なお、各連結会計年度における主な株式の公正価値は、次のとおりです。
(単位:百万円)
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| ㈱マツモトキヨシホールディングス | 12,668 | 7,432 |
| アルフレッサ ホールディングス㈱ | 10,899 | 8,879 |
| ㈱スズケン | 9,150 | 7,599 |
| キッセイ薬品工業㈱ | 1,363 | 1,383 |
| ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ | 854 | 1,224 |
| ㈱バイタルケーエスケー・ホールディングス | 672 | 663 |
| ㈱めぶきフィナンシャルグループ | 671 | 1,459 |
| その他 | 7,372 | 9,657 |
| 合計 | 43,648 | 38,295 |
(注2) その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の認識の中止
当社グループは、保有資産の流動化等を目的に、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の一部を売却等により処分し、認識を中止しています。
各連結会計年度における処分時の公正価値、及び処分時までにその他の包括利益として認識していた利得または損失の累計額は、次のとおりです。
なお、利得または損失は、その他の包括利益で認識後、利益剰余金に振り替えています。
(単位:百万円)
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |||
| 公正価値 | 利得または 損失の累計額 | 公正価値 | 利得または 損失の累計額 | |
| 株式 | 4,365 | △579 | 24 | △15 |
16. その他の資産
各連結会計年度におけるその他の資産の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 前払費用 | 11,879 | 10,499 |
| 退職後給付に係る資産 | 9,714 | 6,561 |
| 未収法人税等 | 2,527 | 2,899 |
| その他 | 4,808 | 10,935 |
| 合計 | 28,928 | 30,894 |
| うち非流動資産 | 14,614 | 13,768 |
| うち流動資産 | 14,314 | 17,126 |
17. 棚卸資産
各連結会計年度における棚卸資産の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 製品及び商品(注1) | 50,370 | 54,748 |
| 仕掛品 | 17,033 | 14,530 |
| 原材料及び貯蔵品 | 13,528 | 13,599 |
| 合計 | 80,932 | 82,876 |
| うち12カ月を超えて販売する予定の棚卸資産(注2) | 435 | 591 |
(注1) 当連結会計年度において費用計上した棚卸資産の金額は186,602百万円(前連結会計年度は181,031百万円)です。そのうち、評価損計上額は406百万円(前連結会計年度は1,628百万円)です。
(注2) 製品及び商品のうち、12カ月を超えて販売する予定の棚卸資産の金額を記載しています。
18. 営業債権及びその他の債権
各連結会計年度における営業債権及びその他の債権の内訳は、次のとおりです。なお、これらの債権に係る信用リスクについては、注記「27.金融商品」に記載しています。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 売掛金及び受取手形 | 143,019 | 142,705 |
| 未収金 | 8,582 | 11,982 |
| 貸倒引当金 | △128 | △184 |
| 合計 | 151,472 | 154,502 |
19. 現金及び現金同等物
各連結会計年度における現金及び現金同等物の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 手許現金及び銀行預金(注1) | 214,015 | 142,737 |
| 短期投資(注1) | 56,510 | 44,039 |
| 合計 | 270,525 | 186,775 |
(注1) 銀行預金は預入期間が3カ月以内の預金、短期投資は取得日から償還日までの期間が3カ月以内の債券等です。
20. 資本
各連結会計年度における資本の増減内容は、次のとおりです。
(1) 資本金及び資本剰余金
| 授権株式数 (株) | 発行済株式数 (株) (注1) | 資本金 (百万円) | 資本剰余金 (百万円) | |
| 前連結会計年度期首 (2016年4月1日) | 1,100,000,000 | 296,566,949 | 44,986 | 58,232 |
| 期中増減(注2) | - | - | - | 19,421 |
| 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | 1,100,000,000 | 296,566,949 | 44,986 | 77,652 |
| 期中増減 | - | - | - | △90 |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 1,100,000,000 | 296,566,949 | 44,986 | 77,563 |
(注1) 発行済株式はすべて無額面の普通株式です。
(注2) 前連結会計年度における資本剰余金の期中増減には、企業結合による増加額19,478百万円が含まれています。企業結合については、注記「33. 企業結合」に記載しています。
(2) 自己株式
| 株数(株) | 金額(百万円) | |
| 前連結会計年度期首 (2016年4月1日) (注1) | 10,626,157 | 36,231 |
| 取得 | ||
| 単元未満株式の買取り | 44,872 | 307 |
| 処分 | ||
| ストック・オプション権利行使(注2) | △161,500 | △553 |
| 業績連動型株式報酬制度における株式交付(注2) | △27,908 | △95 |
| 単元未満株式の売渡し | △538 | △2 |
| 前連結会計年度末 (2017年3月31日) (注1) | 10,481,083 | 35,888 |
| 取得 | ||
| 単元未満株式の買取り | 6,149 | 38 |
| 処分 | ||
| ストック・オプション権利行使(注2) | △177,300 | △607 |
| 業績連動型株式報酬制度における株式交付(注2) | △14,116 | △48 |
| 単元未満株式の売渡し | △26 | △0 |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) (注1) | 10,295,790 | 35,271 |
(注1) 前連結会計年度期首、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における自己株式のうち、信託として保有する自己株式はそれぞれ70,315株、81,407株、67,291株です。信託として保有する株式については、注記「31.株式報酬」に記載しています。
(注2) ストック・オプション及び業績連動型株式報酬制度の詳細については、注記「31.株式報酬」に記載しています。
21. 借入金
各連結会計年度における借入金の内訳は、次のとおりです。なお、借入金の期日別残高については、注記「27.金融商品」に記載しています。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 非流動負債 | ||
| 長期借入金(注1) | 156,738 | 163,474 |
| 小計 | 156,738 | 163,474 |
| 流動負債 | ||
| 短期借入金 | 11,403 | - |
| 1年内返済予定長期借入金(注1) | 5,000 | 50,000 |
| 小計 | 16,403 | 50,000 |
| 合計 | 173,141 | 213,474 |
(注1) 無担保の借入金であり、一部の借入金には一定の財務制限条項が付されています。当連結会計年度末における長期借入金の最終返済期限は2023年5月であり、金利スワップ取引考慮後の長期借入金の加重平均利率は0.95%です。
22. その他の金融負債
各連結会計年度におけるその他の金融負債の内訳は、次のとおりです。なお、その他の金融負債の期日別残高については、注記「27.金融商品」に記載しています。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 預り金(注1) | 50,686 | 3,140 |
| ファイナンス・リース債務 | 3,279 | 2,288 |
| デリバティブ負債 | 715 | 1,055 |
| その他 | - | 8 |
| 合計 | 54,680 | 6,491 |
| うち非流動負債 | 3,040 | 2,511 |
| うち流動負債 | 51,640 | 3,980 |
(注1) 当連結会計年度末の預り金には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」に関する戦略的提携の研究開発費償還金が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
23. 退職後給付
当社及び一部の連結子会社は、退職後給付制度として、確定給付制度及び確定拠出制度を採用しています。
当社は、確定給付制度として、確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を設けています。また、確定拠出制度として、確定拠出年金制度を設けています。
一部の国内連結子会社は、確定給付制度として、確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を採用しています。
(1) 確定給付制度
① 確定給付制度債務
(a) 確定給付制度債務の増減
各連結会計年度における確定給付制度債務の現在価値の増減内容は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 期首残高 | 108,004 | 109,376 |
| 勤務費用 | 3,308 | 3,685 |
| 利息費用 | 810 | 537 |
| 再測定 | ||
| 財務上の仮定の変更 | 923 | △3,598 |
| 実績修正 | 29 | 356 |
| 過去勤務費用 | 12 | - |
| 制度の清算による減少(注1) | △2,446 | - |
| 給付支給額 | △5,625 | △5,843 |
| 企業結合による増加(注2) | - | 3,168 |
| その他 | 239 | 323 |
| 期末残高 | 105,255 | 108,004 |
(注1) 制度の清算による減少
当連結会計年度において、国内連結子会社1社は、企業年金制度の一部を確定給付制度から確定拠出制度へ移行しました。制度移行に伴い、確定給付制度債務に含まれていた確定拠出年金制度への移行分2,446百万円が減少しています。
(注2) 企業結合による増加
前連結会計年度における企業結合については、「33. 企業結合」に記載しています。
(b) 当社の確定給付制度債務
当連結会計年度において、当社の確定給付制度債務は、当社グループの確定給付制度債務の92.5%を占めています。
当社の確定給付制度においては、従業員の在職期間中の資格等級、勤続年数及び年齢に応じて付与された累積ポイントに基づいて給付額を算定し、当該給付額を退職一時金及び年金として給付しています。当社の確定給付制度においては、数理計算上の仮定を使用しています。数理計算上の主なリスクは、割引率及び死亡率等の変動リスクです。
確定給付制度債務の算定のために、当社が使用した主要な数理計算上の仮定は、次のとおりです。
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 割引率(%) (注1) | 0.7 | 0.8 |
| 平均余命年数(年) (注2) | 21.5 | 21.4 |
(注1) 割引率が0.5%低下し、その他の数理計算上の仮定に変動がない場合、当連結会計年度末における確定給付制度債務は6,754百万円増加(前連結会計年度末は6,476百万円増加)します。
(注2) 平均余命年数は、各連結会計年度末時点で65歳の人の平均余命年数です。
また、当社の確定給付制度債務における加重平均デュレーションは次のとおりです。
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 加重平均デュレーション(年) | 14.7 | 14.9 |
② 制度資産
(a) 制度資産の増減
各連結会計年度における制度資産の公正価値の増減内容は、次のとおりです。
(単位:百万円)
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 期首残高 | 100,777 | 96,240 |
| 利息収益 | 796 | 498 |
| 再測定 | ||
| 制度資産に係る収益 | 7,015 | 2,477 |
| 制度の清算による減少(注1) | △1,960 | - |
| 給付支給額 | △5,465 | △5,603 |
| 事業主による拠出額(注2) | 2,660 | 4,557 |
| 企業結合による増加(注3) | - | 2,532 |
| その他 | 86 | 76 |
| 期末残高 | 103,910 | 100,777 |
(注1) 制度の清算による減少
当連結会計年度において、国内連結子会社1社は、企業年金制度の一部を確定給付制度から確定拠出制度へ移行しました。制度移行に伴い、資産移管額1,960百万円が減少しています。
(注2) 当社グループは、2018年4月から2019年3月までの期間において、3,447百万円を掛金として制度資産に拠出する予定です。
(注3) 企業結合による増加
前連結会計年度における企業結合については、「33. 企業結合」に記載しています。
(b) 制度資産の公正価値
各連結会計年度における制度資産の公正価値の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 株式 | ||
| 活発な市場での市場価格があるもの | 57,499 | 50,357 |
| 活発な市場での市場価格がないもの | - | - |
| 小計 | 57,499 | 50,357 |
| 債券 | ||
| 活発な市場での市場価格があるもの | 21,945 | 24,252 |
| 活発な市場での市場価格がないもの | - | - |
| 小計 | 21,945 | 24,252 |
| 一般勘定 | ||
| 活発な市場での市場価格があるもの | - | - |
| 活発な市場での市場価格がないもの | 14,524 | 14,326 |
| 小計 | 14,524 | 14,326 |
| その他 | ||
| 活発な市場での市場価格があるもの | - | - |
| 活発な市場での市場価格がないもの | 9,941 | 11,842 |
| 小計 | 9,941 | 11,842 |
| 合計 | 103,910 | 100,777 |
(c) 当社の制度資産
当連結会計年度において、当社の制度資産は、企業年金基金が運用する制度資産及び退職給付信託であり、それらは当社グループの制度資産の95.8%を占めています。
当社の企業年金基金における制度資産の運用は、確定給付制度債務の支払を将来にわたり確実に行うため、安全かつ効率的な資産運用により、制度を維持するに足りるだけの運用収益率を中長期的に上回ることを目的としています。そのため、許容されるリスクの程度について十分な検証を行い、そのリスクの範囲内で最適な資産構成割合を定め、多様な投資対象に分散投資を行っています。制度資産の運用状況は、四半期ごとにモニタリングされ、必要に応じて資産配分の見直し等を実施しています。
当社の企業年金基金は、将来にわたり財政の均衡を保つことができるように、5年ごとに事業年度末日を基準日として掛金の額を再計算しています。また、企業年金基金の毎事業年度の決算において、積立金の額が責任準備金の額から許容繰越不足金を控除した額を下回る場合、掛金の額を再計算します。
③ 確定給付制度に係る負債及び資産
各連結会計年度における確定給付制度に係る負債及び資産の内訳は、次のとおりです。
(単位:百万円)
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 確定給付制度債務の現在価値 | 105,255 | 108,004 |
| 制度資産の公正価値 | 103,910 | 100,777 |
| 確定給付制度債務(純額)の期末残高 | 1,346 | 7,227 |
| 退職後給付に係る負債 | 11,060 | 13,788 |
| 退職後給付に係る資産(注1) | 9,714 | 6,561 |
| 退職後給付に係る負債(純額)の期末残高 | 1,346 | 7,227 |
(注1) 退職後給付に係る資産はその他の資産(非流動資産)に含めています。
④ 退職後給付費用の内訳
各連結会計年度における損益で認識した退職後給付費用の内訳は、次のとおりです。
(単位:百万円)
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 勤務費用(注1) | 3,308 | 3,685 |
| 過去勤務費用 | 12 | - |
| 制度移行に伴う清算益(注2) | △486 | - |
| 確定給付制度に係る利息費用(注3) | 14 | 38 |
| 損益で認識した退職後給付費用 | 2,848 | 3,723 |
(注1) 勤務費用は、売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費に含めて表示しています。
(注2) 当連結会計年度において、国内連結子会社1社は、企業年金制度の一部を確定給付制度から確定拠出制度へ移行し
ました。制度移行に伴い、確定給付制度債務に含まれていた確定拠出年金への移管分2,446百万円と資産移管額
1,960百万円の差額486百万円を清算益として認識し、売上原価、販売費及び一般管理費に含めて表示しています。
(注3) 確定給付制度に係る利息費用は、金融費用に含めて表示しています。
(2) 確定拠出制度
当連結会計年度において、当社グループが確定拠出制度に係る費用として計上した金額は、3,832百万円(前連結会計年度は2,441百万円)です。
24. 引当金
各連結会計年度における引当金の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 売上割戻引当金 | 14,919 | 13,186 |
| 資産除去債務引当金 | 1,214 | 1,116 |
| リストラクチャリング引当金 | 91 | 588 |
| その他の引当金 | 1,163 | 974 |
| 合計 | 17,387 | 15,864 |
| うち非流動負債 | 1,356 | 1,216 |
| うち流動負債 | 16,031 | 14,647 |
各連結会計年度における引当金の増減内容は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 売上割戻 | 資産除去債務 | リスト ラクチャリング | その他 | 合計 | |
| 前連結会計年度期首 (2016年4月1日) | 9,700 | 1,101 | 423 | 1,107 | 12,331 |
| 追加引当による増加 | 22,557 | 13 | 483 | 570 | 23,623 |
| 企業結合による増加(注1) | 403 | 16 | - | - | 419 |
| 目的使用による減少 | △19,491 | - | △304 | △640 | △20,435 |
| 戻入による減少 | △11 | △28 | △10 | △2 | △52 |
| 為替換算差額 | 27 | △1 | △3 | △61 | △37 |
| その他 | - | 15 | - | - | 15 |
| 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | 13,186 | 1,116 | 588 | 974 | 15,864 |
| 追加引当による増加 | 34,195 | 111 | 91 | 640 | 35,036 |
| 目的使用による減少 | △31,740 | - | △425 | △538 | △32,703 |
| 戻入による減少 | △0 | △46 | △166 | △0 | △212 |
| 為替換算差額 | △722 | 1 | 3 | 87 | △631 |
| その他 | - | 32 | - | - | 32 |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 14,919 | 1,214 | 91 | 1,163 | 17,387 |
(注1) 企業結合による増加
前連結会計年度における企業結合については、「33. 企業結合」に記載しています。
25. その他の負債
各連結会計年度におけるその他の負債の内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 未払費用 | 70,400 | 69,453 |
| 返品に係る負債 | 5,933 | 5,852 |
| 前受収益 | 5,532 | 5,487 |
| その他 | 19,179 | 20,669 |
| 合計 | 101,044 | 101,462 |
| うち非流動負債 | 20,574 | 23,044 |
| うち流動負債 | 80,470 | 78,418 |
26. 営業債務及びその他の債務
各連結会計年度における営業債務及びその他の債務の内訳は、次のとおりです。なお、営業債務及びその他の債務の期日別残高については、注記「27.金融商品」に記載しています。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 買掛金及び支払手形 | 36,375 | 34,583 |
| 未払金 | 31,721 | 36,166 |
| 合計 | 68,096 | 70,750 |
27. 金融商品
(1) 資本管理方針
当社グループは、企業価値を最大化するため、財務の健全性・柔軟性を維持しつつ、成長のための積極投資及び安定配当を行っています。当社グループが用いる主要な経営指標は、Net DER(純負債比率)であり、純負債の資本(親会社の所有者に帰属する持分)に対する倍率として算定されます。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 借入金 | 173,141 | 213,474 |
| 現金及び現金同等物 | △270,525 | △186,775 |
| 3カ月超預金等(注1) | △59,937 | △90,337 |
| 純負債 | △157,321 | △63,638 |
| 資本(親会社の所有者に帰属する持分) | 593,582 | 584,630 |
| Net DER(倍) | △0.27 | △0.11 |
(注1) 3カ月超預金等には、3カ月超預金に加えて、当連結会計年度より、当社が保有する投資有価証券を含めています。この変更にあわせ、前連結会計年度末の3カ月超預金等についても、当社が保有する投資有価証券を含めています。
(2) 財務上のリスク管理方針
当社グループは、事業活動を遂行する過程において、様々な財務上のリスク(信用リスク、市場リスク及び流動性リスク)にさらされています。そのため、社内管理規程等に基づき、定期的に財務上のリスクのモニタリングを行い、リスクを回避または低減するための対応を必要に応じて実施しています。
当社グループは、投機目的でのデリバティブ取引は行っていません。
(3) 信用リスク
当社グループは、国内外の取引先に対して信用供与しているため、契約不履行等のリスクを負っています。当社は、営業債権及びその他の債権について、各営業部門において主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引相手ごとに期日及び残高を管理するとともに、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図っています。また、デリバティブを含む金融取引の利用にあたっては、カウンターパーティーリスクを減殺するために、信用度の高い金融機関を取引相手としています。
当社グループが保有する金融資産の信用リスクに対する最大エクスポージャーは、連結財務諸表で表示している減損損失控除後の帳簿価額となりますが、過年度において重要な貸倒損失を認識した実績はありません。
① 貸倒引当金の増減
当社グループでは、金融資産が貸倒れにより減損した場合、減損損失額を当該資産の帳簿価額から直接減少させずに貸倒引当金として計上しています。当社グループの営業債権及びその他の債権に対する貸倒引当金の増減内容は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 期首残高 | 184 | 697 |
| 追加引当による増加 | 13 | 46 |
| 目的使用による減少 | △24 | △0 |
| 戻入による減少 | △47 | △546 |
| 子会社の取得による増加 | - | 12 |
| 子会社の売却による減少 | - | - |
| 為替換算差額 | 1 | △24 |
| 期末残高 | 128 | 184 |
② 期日経過した金融資産
当社グループの営業債権及びその他の債権には、連結決算日において期日経過しているものの、債務者の信用評価に重大な変更がなく回収可能と見込まれるため、減損はしていない債権を含んでいます。
なお、当社グループの営業債権及びその他の債権の年齢別分析は次のとおりです。
(単位:百万円)
③ 信用リスクの集中 当社グループの営業債権である売掛金及び受取手形のうち、得意先上位10社に対する債権が占める割合は、当連結会計年度末において約6割、前連結会計年度末において約6割です。 |
(4) 市場リスク
当社グループは、外貨建取引に係る為替変動リスク及び資金調達に係る金利変動リスク等の市場リスクにさらされており、それぞれのリスクの内容に応じた軽減策を実施しています。
① 為替変動リスク
当社グループは、グローバルな事業展開を行っており、外貨建による売買取引及び在外営業活動体への純投資において、為替変動の影響を受けるリスクがあります。
外貨建営業債権及び債務の為替変動リスクに対しては、原則として先物為替予約を利用してヘッジしています。また、確実に発生すると見込まれる予定取引による外貨建営業債権債務に対して、為替相場の状況により、先物為替予約を行っています。
為替感応度分析
為替リスクは、外貨建金融商品、すなわち機能通貨以外の通貨建の金融商品から生じるものです。
各連結会計年度において、当社グループの各社が保有する外貨建金融商品の通貨が、各社の機能通貨に対して10%増価した場合に税引前当期利益に与える影響は、次のとおりです。
なお、機能通貨建の金融商品及び在外営業活動体の資産及び負債、収益及び費用を円貨に換算する際の影響は含めていません。また、計算にあたり使用した通貨以外の通貨は変動しないものと仮定しています。
(単位:百万円)
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 税引前当期利益に与える影響(△は損失) | ||
| 米ドル | △138 | △1,345 |
| ユーロ | 15 | △379 |
| 英ポンド | 205 | 51 |
② 金利変動リスク
当社グループは、金融機関からの借入等により資金調達しているため、金利変動リスクにさらされています。
金利変動リスクのある変動金利の長期借入金については、金利スワップ取引を利用してキャッシュ・フローを固定化し、リスクを軽減しています。そのため、当社グループにおける金利変動リスクに対するエクスポージャーは限定的であり、金利変動に対する影響は軽微です。
③ 株価変動リスク
当社グループは、主に取引関係の強化または事業上の関係強化のために株式を保有しているため、株価変動リスクにさらされていますが、定期的に市場価格や発行体(取引先企業)の財務状況等を把握し、リスク管理をしています。
株式は、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しており、株価変動に対する損益への影響はなく、また、その他の包括利益への影響も軽微です。
(5) 流動性リスク
流動性リスクは、当社グループがその支払期日に支払を実行できないリスクです。当社グループは、年間事業計画に基づく資金計画を適時に作成、更新することにより、借入金等の債務支払のための資金を計画的に確保しています。
当社グループの金融負債の期日別残高は、次のとおりです。
当連結会計年度末(2018年3月31日)
| (単位:百万円) |
| 帳簿価額 | 契約上の キャッシュ・ フロー | 1年内 | 1年超5年内 | 5年超 | |
| 借入金 | 173,141 | 173,275 | 16,403 | 146,872 | 10,000 |
| 営業債務及びその他の債務 | 68,096 | 68,096 | 68,096 | - | - |
| その他の金融負債 | 53,965 | 53,965 | 51,573 | 2,159 | 233 |
| 非デリバティブ負債 | 295,202 | 295,336 | 136,073 | 149,031 | 10,233 |
| 金利スワップ取引 | 648 | 648 | - | 648 | - |
| 為替予約取引 | 68 | 68 | 68 | - | - |
| デリバティブ負債 | 715 | 715 | 68 | 648 | - |
| 合計 | 295,918 | 296,052 | 136,140 | 149,679 | 10,233 |
前連結会計年度末(2017年3月31日)
| (単位:百万円) |
| 帳簿価額 | 契約上の キャッシュ・ フロー | 1年内 | 1年超5年内 | 5年超 | |
| 借入金 | 213,474 | 213,657 | 50,000 | 120,000 | 43,657 |
| 営業債務及びその他の債務 | 70,750 | 70,750 | 70,750 | - | - |
| その他の金融負債 | 5,436 | 5,436 | 3,843 | 1,285 | 308 |
| 非デリバティブ負債 | 289,660 | 289,843 | 124,593 | 121,285 | 43,965 |
| 金利スワップ取引 | 917 | 917 | - | 917 | - |
| 為替予約取引 | 138 | 138 | 138 | - | - |
| デリバティブ負債 | 1,055 | 1,055 | 138 | 917 | - |
| 合計 | 290,715 | 290,898 | 124,731 | 122,202 | 43,965 |
(6) デリバティブ取引
当社グループは、外貨建債権債務の為替変動リスク及び借入金の金利変動リスクをヘッジするため、デリバティブ取引を利用しています。
デリバティブ取引については、社内管理規定に基づき、執行を財務・投資戦略部、事務管理及びリスク管理を経理部で実施しています。また、当該組織が常に取引の残高・評価損益などを点検し、その状況を随時担当執行役に報告しています。
① キャッシュ・フロー・ヘッジ
当社は外貨建予定取引のキャッシュ・フロー変動リスクをヘッジするため、為替予約取引を利用することがあります。また、借入金の金利変動リスクをヘッジするため、金利スワップ取引を利用しています。
キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定されたデリバティブ取引の公正価値の変動は、その他の包括利益として認識し、ヘッジ対象が損益に認識された時点で、当該影響を相殺するため損益へ振り替えています。
各連結会計年度におけるデリバティブ取引の公正価値の内容は、次のとおりです。
(単位:百万円)
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |||
| 資産 | 負債 | 資産 | 負債 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | ||||
| 金利スワップ取引 | - | △648 | - | △917 |
| ヘッジ会計未適用のデリバティブ | ||||
| 為替予約取引 | 65 | △68 | 117 | △138 |
| デリバティブ合計 | 65 | △715 | 117 | △1,055 |
(7) 金融商品の公正価値等に関する事項
① 公正価値の算定方法
当社グループの主な金融資産及び負債の公正価値の算定方法は、次のとおりです。
(a) 株式
上場株式は、取引所の価格を公正価値としています。
非上場株式は、簿価純資産法、マルチプル法及び収益還元法を併用して評価しています。マルチプル法では、対象企業の類似上場企業を選定し、当該類似企業の株式指標を用いて公正価値を算定しています。収益還元法では、対象企業の株主資本コストを収益還元率とし、対象企業の収益額から公正価値を算出しています。
(b) 投資信託・債券
投資信託及び債券は、取引金融機関から提示された公正価値を使用しています。
(c) デリバティブ資産及び負債
デリバティブ資産及び負債は、取引金融機関から提示された公正価値を使用しています。
(d) 借入金
変動金利による借入金は、短期間で市場金利が反映されるため、公正価値は帳簿価額とほぼ等しいことから、当該帳簿価額を公正価値としています。
固定金利による借入金は、同様の新規借入を行った場合に想定される利率で元利金の合計額を割り引く方法により、公正価値を算定しています。
② 公正価値ヒエラルキーのレベル別分類
当社グループにおける公正価値の測定レベルは、市場における観察可能性に応じて次の3つに区分しています。
レベル1:活発に取引される市場で公表価格により測定された公正価値
レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接、または間接的に使用して算定された公正価値
レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算定された公正価値
各連結会計年度における金融商品の公正価値ヒエラルキーのレベル別の内訳は、次のとおりです。
当連結会計年度末(2018年3月31日)
| (単位:百万円) |
| レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | |
| <金融資産> | ||||
| 損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||||
| 差入保証金 | - | 3,024 | - | 3,024 |
| 投資信託 | - | 276 | - | 276 |
| その他 | - | 1,113 | - | 1,113 |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||||
| 株式 | 39,302 | - | 4,345 | 43,648 |
| 合計 | 39,302 | 4,413 | 4,345 | 48,061 |
| <金融負債> | ||||
| 損益を通じて公正価値で測定する金融負債 | ||||
| デリバティブ負債 | - | 715 | - | 715 |
| 合計 | - | 715 | - | 715 |
前連結会計年度末(2017年3月31日)
| (単位:百万円) |
| レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | |
| <金融資産> | ||||
| 損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||||
| 差入保証金 | - | 3,113 | - | 3,113 |
| 投資信託 | - | 5,423 | - | 5,423 |
| その他 | - | 1,338 | - | 1,338 |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||||
| 株式 | 33,819 | - | 4,476 | 38,295 |
| 合計 | 33,819 | 9,873 | 4,476 | 48,169 |
| <金融負債> | ||||
| 損益を通じて公正価値で測定する金融負債 | ||||
| デリバティブ負債 | - | 1,055 | - | 1,055 |
| 合計 | - | 1,055 | - | 1,055 |
各連結会計年度において、レベル1、2及び3の間の移動はありません。レベル3に分類された金融資産の期首残高から期末残高への調整表は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 期首残高 | 4,476 | 4,459 |
| 取得 | - | 1 |
| 売却 | △31 | △121 |
| 利得及び損失 | ||
| その他の包括利益 | △100 | 137 |
| 期末残高 | 4,345 | 4,476 |
③ 帳簿価額及び公正価値
各連結会計年度における金融資産及び負債の帳簿価額及び公正価値は、次のとおりです。なお、公正価値が帳簿価額と一致または近似している金融資産及び負債は含めていません。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |||
| 帳簿価額 | 公正価値 | 帳簿価額 | 公正価値 | |
| 借入金 | 173,141 | 172,991 | 213,474 | 214,356 |
(注1) 借入金の公正価値の測定レベルはレベル2です。
28. オペレーティング・リース
(借手側)
当社グループは、有形固定資産に関する多数の解約不能オペレーティング・リース契約を有しています。オペレーティング・リース料は、一部の土地、建物及び機械装置に関して当社グループが支払うべき賃借料です。当連結会計年度において、費用として認識したオペレーティング・リース料は8,970百万円(前連結会計年度は8,868百万円)です。
解約不能オペレーティング・リースに係る支払最低リース料の期日別内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 1年内 | 3,500 | 3,489 |
| 1年超5年内 | 9,203 | 11,334 |
| 5年超 | 5,640 | 6,228 |
| 合計 | 18,343 | 21,051 |
(貸手側)
解約不能オペレーティング・リースに係る受取最低リース料の期日別内訳は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 1年内 | 174 | 204 |
| 1年超5年内 | 309 | 470 |
| 5年超 | - | 41 |
| 合計 | 484 | 715 |
29. コミットメント
連結決算日以降の有形固定資産及び無形資産の取得に関するコミットメントは、次のとおりです。なお、当該金額について割引計算を行っていません。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 有形固定資産 | 135 | 1,848 |
| 無形資産(注1) | 47,040 | 52,531 |
| 合計 | 47,175 | 54,379 |
(注1) 無形資産の取得
当社グループは、第三者との契約により医薬品に関する製品及び技術に対する権利を取得しています。これらの契約は、契約締結時に支払う一時金に加え、開発目標の達成に伴うマイルストン支払いを伴うことがあります。上記の金額は、すべてのマイルストンが達成された場合に支払われる最大の金額を表しており、実際の支払額とは異なる可能性があります。
30. 配当
各連結会計年度において支払われた普通株式に関する配当金は、次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 期末配当(1株当たり配当額) | 22,893 (80円) | 22,881 (80円) |
| 中間配当(1株当たり配当額) | 20,036 (70円) | 20,024 (70円) |
| 合計 | 42,929 (150円) | 42,905 (150円) |
配当基準日が当該連結会計年度であるものの、効力発生日が翌連結会計年度となる普通株式に関する配当金は次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 期末配当(1株当たり配当額) | 22,907 (80円) | 22,893 (80円) |
31. 株式報酬
(1) ストック・オプション制度
当社は、2013年3月期まで、当社の企業価値向上に対する意欲や士気を高めることを目的とし、当社の取締役、執行役及び使用人にストック・オプションとして新株予約権を無償で付与していました。ストック・オプションの行使期間は、割当契約に定められた期間であり、その期間内に行使されない場合は、当該オプションは失効します。
当社のストック・オプション制度は、持分決済型株式報酬として会計処理しています。
なお、当社は、2014年3月期より業績連動型株式報酬制度を導入したことにより、ストック・オプション制度を廃止しました。そのため、2014年3月期以降におけるストック・オプションの付与はありません。これまでに付与されたストック・オプションの権利行使期間の最終日は2022年6月21日です。
当連結会計年度末における当社における既存のストック・オプションは、次のとおりです。
| 株式数(注1) | 行使価格 (円) | 権利行使期限 | ||
| 付与数(株) | 未行使数(株) | |||
| 2008年7月発行 | 288,000 | 84,000 | 3,760 | 2018年6月 |
| 2009年7月発行 | 291,000 | 116,700 | 3,320 | 2019年6月 |
| 2010年7月発行 | 319,000 | 62,500 | 2,981 | 2020年6月 |
| 2011年7月発行 | 311,000 | 139,700 | 3,140 | 2021年6月 |
| 2012年7月発行 | 337,000 | 221,100 | 3,510 | 2022年6月 |
| 合計 | 1,546,000 | 624,000 | - | - |
(注1) ストック・オプションの数を株式数に換算して記載しています。
各連結会計年度におけるストック・オプションの増減内容は、次のとおりです。
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |||
| 株式数 (株) (注1) | 加重平均行使価格 (円) | 株式数 (株) (注1) | 加重平均行使価格 (円) | |
| 期首未行使残高 | 951,300 | 3,735 | 1,235,400 | 3,904 |
| 権利行使 | 177,300 | 3,604 | 161,500 | 3,841 |
| 権利失効 | 150,000 | 5,400 | 122,600 | 5,301 |
| 期末未行使残高 | 624,000 | 3,372 | 951,300 | 3,735 |
| うち行使可能残高 | 624,000 | 3,372 | 951,300 | 3,735 |
(注1) ストック・オプションの数を株式数に換算して記載しています。
(2) 業績連動型株式報酬制度
当社の業績連動型の株式報酬制度は、各事業年度における全社業績目標の達成度に応じて、当社株式を執行役の報酬として交付する制度です。
当社は、取締役会決議を受けた第三者割当により、役員報酬BIP(Board Incentive Plan)信託口に対して自己株式を拠出しています。なお、信託への拠出後においても、信託として保有する株式は、自己株式として会計処理しています。また、当該株式報酬制度は、持分決済型株式報酬として会計処理しています。
当連結会計年度においては、2018年3月期を対象として2018年7月に交付予定の株数に基づき、株式報酬費用を認識しています。なお、当連結会計年度末において信託として保有する株式は、67,291株です。
(3) 株式報酬費用
(単位:百万円)
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 業績連動型株式報酬(注1) | 109 | 123 |
(注1) 株式報酬費用は、売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費に含めて表示しています。
32. キャッシュ・フロー情報
(1) 各連結会計年度における運転資本の増減内容は、次のとおりです。
(単位:百万円)
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 営業債権の増減額(△は増加) | △1,077 | 8,762 |
| 棚卸資産の増減額(△は増加) | 2,594 | △6,708 |
| その他の債権の増減額(△は増加) | 8,159 | △3,616 |
| 営業債務の増減額(△は減少) | 1,874 | △363 |
| 預り金の増減額(△は減少)(注1) | 46,963 | △217 |
| その他の債務の増減額(△は減少) | 4,454 | 3,651 |
| 運転資本の増減額(△は増加) | 62,966 | 1,509 |
(注1) 当連結会計年度末の預り金の増減には、米メルク社との抗がん剤「レンビマ」の戦略的提携に係る研究開発償還金の受領に伴う増加額が含まれています。なお、本提携に関する会計処理については、注記「3. 重要な会計方針 (5) 共同開発及び共同販促」に記載しています。
(2) 子会社の取得による収入
注記「33. 企業結合 (6)子会社の取得による収入」に記載のとおりです。
(3) 子会社の売却による収入
注記「34. 子会社の譲渡 (2)子会社の売却による収入」に記載のとおりです。
(4) 財務活動に係る負債の変動
当連結会計年度における財務活動に係る負債の変動は次のとおりです。
当連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)
(単位:百万円)
| 短期借入金 | 長期借入金(注1) | ファイナンス・リース債務 | 合計 | |
| 当連結会計年度期首 (2017年4月1日) | - | 213,474 | 2,288 | 215,762 |
| キャッシュ・フローを伴う変動 | 11,394 | △50,000 | △895 | △39,501 |
| キャッシュ・フローを伴わない変動 | ||||
| 在外営業活動体の換算差額 | 10 | △1,785 | △0 | △1,775 |
| 公正価値の変動 | - | - | - | - |
| リース資産の取得 | - | - | 1,900 | 1,900 |
| その他 | - | 49 | △13 | 35 |
| 当連結会計年度期末 (2018年3月31日) | 11,403 | 161,738 | 3,279 | 176,421 |
(注1) 長期借入金には、1年内返済予定長期借入金を含めています。
33. 企業結合
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
2016年4月1日、当社は、日本国内の消化器疾患領域に関連する事業の一部を吸収分割の方法により分割し、味の素株式会社(東京都)の100%子会社である味の素製薬株式会社(東京都)がこれを承継しました。本吸収分割により、当社は、事業の拠出に対する対価として、味の素製薬株式会社の株式を取得し、議決権の60%を保有する連結子会社としました。
取得日時点における当社の拠出事業及び味の素製薬株式会社の株式の公正価値は、第三者機関による評価(ディスカウンティッド・キャッシュ・フロー法)を参考とし、それぞれ50,000百万円、33,320百万円としました。そのため、本吸収分割により、拠出事業の公正価値に対する当社持分が40%(20,000百万円)減少し、味の素製薬株式会社の株式の公正価値に対する当社持分が60%(20,000百万円)増加しています。
なお、本吸収分割において、当社から味の素製薬株式会社に移転した資産及び負債の帳簿価額(純額)は1,305百万円です。本吸収分割により、拠出事業の資産及び負債の帳簿価額(純額)に対する当社持分が40%(522百万円)減少しています。
当社の拠出事業に対する当社持分の減少は、資本取引として会計処理しています。拠出事業の資産及び負債の帳簿価額(純額)に対する当社持分の減少額522百万円は非支配持分に計上し、当該非支配持分と拠出事業の公正価値に対する持分減少額20,000百万円との差額19,478百万円は資本剰余金に計上しています。
味の素製薬株式会社に対する当社持分の増加は、同社を被取得企業とした取得法により会計処理をしており、その概要は次のとおりです。
(1) 被取得企業の名称
味の素製薬株式会社(新会社名: EAファーマ株式会社)
(2) 取得日
2016年4月1日
(3) 株式の取得方法と議決権割合
当社は、本吸収分割の対価として、味の素製薬株式会社の普通株式6,000株(議決権の所有割合60%)を取得しました。
(4) 企業結合の主な目的
消化器疾患領域は、未だ満たされない医療ニーズの高い領域です。当社の消化器疾患領域事業と味の素製薬株式会社の事業が統合することにより、新統合会社は、上部・下部消化管及び肝臓、膵臓を網羅的にカバーする品揃えを有する国内最大級の消化器スペシャリティファーマとなり、同疾患領域においてさらに幅広いソリューションと専門性の高い情報の提供が可能となります。また、双方の開発品を組み合わせることで継続的な新薬上市に向けた開発パイプラインの拡充が実現し、両社の知見・ノウハウを一体化することにより、革新的新薬の創出を目指します。新統合会社は、販売シナジーのほか、重複機能の見直し等の効率化の追求により収益性を高め、新薬開発のための十分な資源を確保し、継続的な成長を企図します。
(5) 取得対価、取得資産及び引受負債の公正価値、割安購入益
(単位:百万円)
| 取得日 (2016年4月1日) | |
| 取得対価(注1) | 20,000 |
| 被取得企業の非支配持分(注2) | 13,320 |
| 取得した資産及び引き受けた負債 | |
| 有形固定資産 | 4,141 |
| 無形資産 | 11,161 |
| その他の非流動資産 | 3,198 |
| 現金及び現金同等物 | 19,346 |
| その他の流動資産 | 23,859 |
| 非流動負債 | △3,932 |
| 流動負債 | △15,169 |
| 合計 | 42,603 |
| 割安購入益(注3) | 9,283 |
(注1) 取得対価は、当社の拠出事業の事業価値50,000百万円に対する非支配持分の割合40%で測定しています。
なお、当企業結合に関わる取得関連費用は270百万円であり、販売費及び一般管理費にて費用として認識しています。前々連結会計年度に費用として認識した取得関連費用は250百万円、前連結会計年度に費用として認識した取得関連費用は20百万円です。
(注2) 当社は、当企業結合における被取得企業の非支配持分について、被取得企業の株式の公正価値33,320百万円に対する持分割合40%で測定する方法を選択しました。
(注3) 当社は、取得日時点の入手可能なすべての情報に基づき、取得した資産及び引き受けた負債を公正価値評価しました。この結果、公正価値で測定された取得した資産及び引き受けた負債の合計42,603百万円が、取得対価20,000百万円と被取得企業の非支配持分13,320百万円の合計33,320百万円を上回ったため、当該差額9,283百万円を割安購入益として、その他の収益にて一括収益認識しています。
(6) 子会社の取得による収入
当企業結合の取得対価は、当社の拠出事業に対する40%の持分であり、現金の支払はありません。そのため、当企業結合における子会社の取得による収入は、取得した子会社が取得日に保有していた現金及び現金同等物19,346百万円です。
(7) 被取得企業の売上収益及び当期利益
被取得企業の財務諸表は、取得日である2016年4月1日から当社の連結財務諸表に含めています。
前連結損益計算書に含まれる被取得企業の内部取引消去前の売上収益は64,599百万円、当期利益は6,965百万円です。なお、当該被取得企業の売上収益及び当期利益には、当社の拠出事業に係る売上収益31,518百万円及び当期利益が含まれています。
34. 子会社の譲渡
前連結会計年度(自 2016年4月1日 至 2017年3月31日)
2016年4月1日、当社グループは、当社の連結子会社であるサンノーバ株式会社の全株式をアルフレッサ ホールディングス株式会社へ譲渡しました。
(1) 受取対価、支配の喪失を伴う資産及び負債
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | |
| 受取対価 | 8,955 |
| 支配の喪失を伴う資産及び負債 | |
| 有形固定資産 | 5,430 |
| その他の非流動資産 | 144 |
| 現金及び現金同等物 | 2,495 |
| その他の流動資産 | 3,661 |
| 非流動負債 | △1,093 |
| 流動負債 | △1,754 |
| 子会社株式売却益 | 70 |
(2) 子会社の売却による収入
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | |
| 現金による受取対価 | 8,955 |
| 売却した子会社における現金及び現金同等物 | △2,495 |
| 子会社の売却による収入 | 6,459 |
35. 売却目的で保有する資産及び売却目的で保有する資産に直接関連する負債
2018年3月、日医工株式会社(富山県)とジェネリック医薬品のビジネスモデル変革に向けた資本業務提携に関する戦略提携及び株式譲渡契約を締結しました。両社は当社が進める領域エコシステムの構築に向けた協業、ならびに当社グループがインド・バイザッグ工場を中心に推進する医薬品原薬事業における提携を進めていきます。戦略提携の一定の進捗が達成されることを条件として、当社の完全子会社であるエルメッドエーザイ株式会社の株式を段階的に譲渡し、2019年4月にはエルメッドエーザイ株式会社は日医工株式会社の完全子会社となる予定です。
上記に伴い、2018年4月にエルメッドエーザイ株式会社の資産及び負債を、それぞれ売却目的で保有する資産及び売却目的で保有する資産に直接関連する負債に分類しています。
36. 子会社及び関連会社
(1) 子会社及び関連会社
当社の連結子会社及び関連会社については、「第1 企業の概況、4 関係会社の状況」に記載しています。
(2) 重要な非支配持分のある子会社
当社グループは、次の連結子会社について重要な非支配持分を認識しています。
| 会社名 | 住所 | 主要な事業の内容 | 非支配持分が 保有する持分割合 |
| EAファーマ㈱ (注1) | 東京都中央区 | 医薬品事業(医薬品の研究開発・製造・販売) | 40.00% |
(注1) 各連結会計年度におけるEAファーマ㈱の要約財務諸表等は次のとおりです。なお、要約財務諸表は、内部取引消去前の金額です。
① 要約損益計算書
(単位:百万円)
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 売上収益 | 59,478 | 64,599 |
| 営業利益 | 7,910 | 9,412 |
| 当期利益 | 6,095 | 6,965 |
| 非支配持分に配分された当期利益 | 2,453 | 2,605 |
② 要約財政状態計算書
(単位:百万円)
| 当連結会計年度末 (2018年3月31日) | 前連結会計年度末 (2017年3月31日) | |
| 資産合計 | 75,125 | 72,845 |
| 負債合計 | 18,154 | 22,027 |
| 資本合計 | 56,971 | 50,818 |
| 非支配持分の累計額 | 18,923 | 16,447 |
③ 要約キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 4,579 | 8,231 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △2,161 | △2,293 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | △4 | △4 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 2,414 | 5,934 |
37. 関連当事者
(1) 関連当事者との取引
当社グループと関連当事者との間の取引及び債権債務の残高で重要なものはありません。
(2) 経営幹部の報酬
各連結会計年度における経営幹部(取締役及び執行役)の報酬は次のとおりです。
| (単位:百万円) |
| 当連結会計年度 (自 2017年4月 1日 至 2018年3月31日) | 前連結会計年度 (自 2016年4月 1日 至 2017年3月31日) | |
| 基本報酬及び賞与(注1) | 1,282 | 1,312 |
| 株式報酬 | 109 | 123 |
| 合計 | 1,391 | 1,435 |
(注1) 基本報酬及び賞与は、取締役及び執行役の基本報酬、執行役の賞与(業績連動型報酬)です。
38. 後発事象
2018年度第1四半期において、当社は、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに、認知症領域での革新的創薬を志向したヒト遺伝学(Human Genetics)に基づく認知症神経免疫療法(Immuno-Dementia)にフォーカスした新たな探索研究所(Eisai Center for Genetics Guided Dementia Discovery、以下、「新研究所」という。)を設立することを決定しました。新研究所は、2019年度第1四半期に稼働する予定であり、新研究所の稼働後、同じくマサチューセッツ州に所在する現アンドーバー研究所は閉鎖する予定です。
現アンドーバー研究所の閉鎖に伴い、有形固定資産(帳簿価額8,413百万円)の一部減損損失を含む構造改革費用が発生する見込みですが、金額は算定中です。
39. 財務諸表の承認
当社代表執行役CEOである内藤晴夫及び常務執行役CFOである柳良平は、2018年6月20日付で当連結財務諸表を承認しています。