有価証券報告書-第77期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
業績等の概要
(1)業績
当連結会計年度のわが国の経済は、国内の雇用や所得環境の改善を背景に、個人消費も持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、周辺地域情勢の不安定化など、世界的な経済情勢に対する懸念は払拭されておらず、依然として先行き不透明な状況が続いております。
医薬品業界では、高齢化による需要の拡大や医療技術の高度化による薬剤の単価の増大が想定されるものの、後発医薬品の使用促進や先発医薬品の価格抑制策適用により、事業の予見性が低下しております。また、新薬開発型企業は、先進創薬で次世代医療を牽引することが期待されていますが、新薬開発の難度の高まりと、それに伴う研究開発費の高騰により、経営は引き続き厳しい環境下に置かれていると言わざるを得ません。
このような状況のもと2016年度からスタートした’16年度-’20年度中期計画の初年度として「確実な売上・シェア拡大」「海外戦略地域でのプレゼンスの向上」「研究開発への集中投資」「現有リソースの徹底活用」「組織・システムのパフォーマンスの最大化」を最重要課題にかかげ積極的に事業活動を展開してまいりました結果、売上高は前年同期比2.2%減の370億94百万円となりました。
利益面におきましては、研究開発費の増加等の影響により、経常利益は31億65百万円(前年同期比57.1%)となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、経常利益と同様の背景に加え、減損損失の発生等により、8億27百万円(前年同期比25.4%)となりました。
[①製薬事業]
緑内障・高眼圧症治療剤「アイファガン点眼液」、角結膜上皮障害治療用点眼剤「ティアバランス点眼液」が増加し大きく売上に貢献しました。しかしながら非ステロイド性抗炎症点眼剤「ニフラン点眼液」「ブロナック点眼液」、緑内障・高眼圧症治療剤「ルミガン点眼液」が前年を下回りました。
以上の結果、当事業における売上高は、370億36百万円(前年同期比1.9%減)となりました。
[②その他事業]
化粧品原料「EPC」等が前年同期に比べ53.2%減少したことから、当事業における売上高は、58百万円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、税金等調整前当期純利益が7億26百万円(前年同期比84.2%減)と減少したこと及び固定資産の取得による支出等の要因により、前連結会計年度末に比べ40億84百万円減少し、当連結会計年度末には142億79百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は12億53百万円(前年同期比44.4%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が7億26百万円、減損損失が19億92百万円、減価償却費が19億49百万円あった一方、たな卸資産の増加8億9百万円、法人税等の支払11億25百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は48億17百万円(前年同期比101.0%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出31億62百万円、定期預金の預入による支出10億2百万円、無形固定資産の取得による支出3億46百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1億29百万円(前年同期比2.2%減)となりました。これは主に配当金の支払い1億26百万円等によるものであります。
生産、受注及び販売の状況
(1)生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)受注状況
当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
(4)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、報告数値に影響を与える見積りは、その時点で最も合理的と考えられる基準にて実施しておりますが、見積り等の不確実性があるため実際の結果は異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表
等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
経営成績の分析につきましては、「業績等の概要」(1)業績をご参照ください。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループを取り巻く事業環境は非常に競争が厳しく、また、薬価基準改訂、受診者負担増を始めとした医療費抑制策強化など、薬剤費抑制の傾向が一層強まっております。
重要な影響を与える要因については、外的要因として、主に眼科薬領域における新薬の開発販売競争の激化と薬価基準改訂、受診者負担増等の社会的要因を考えており、内的要因として、武田薬品工業株式会社との「一手販売の契約」(1年宛自動延長)の継続及び、ガバナンス体制の維持を考えております。
(4) 戦略的現状と見通し
当社グループといたしましては、これらの状況を踏まえて、新製品の開発力と営業力の強化及び、これらを支える強固な経営基盤の実現を目指して、体質改善をさらに進めます。
なお、販売面では、既存品である緑内障・高眼圧症治療薬「アイファガン点眼液」、緑内障・高眼圧症治療剤「ルミガン点眼液」、中国向けに販売している非ステロイド性抗炎症点眼剤「プラノプリン」、角結膜上皮障害治療用点眼剤「ティアバランス点眼液」等が、売上高、損益ともに寄与するものと見込んでおります。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
経営成績の分析につきましては、「業績等の概要」(2)キャッシュ・フローをご参照ください。
(1)業績
当連結会計年度のわが国の経済は、国内の雇用や所得環境の改善を背景に、個人消費も持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、周辺地域情勢の不安定化など、世界的な経済情勢に対する懸念は払拭されておらず、依然として先行き不透明な状況が続いております。
医薬品業界では、高齢化による需要の拡大や医療技術の高度化による薬剤の単価の増大が想定されるものの、後発医薬品の使用促進や先発医薬品の価格抑制策適用により、事業の予見性が低下しております。また、新薬開発型企業は、先進創薬で次世代医療を牽引することが期待されていますが、新薬開発の難度の高まりと、それに伴う研究開発費の高騰により、経営は引き続き厳しい環境下に置かれていると言わざるを得ません。
このような状況のもと2016年度からスタートした’16年度-’20年度中期計画の初年度として「確実な売上・シェア拡大」「海外戦略地域でのプレゼンスの向上」「研究開発への集中投資」「現有リソースの徹底活用」「組織・システムのパフォーマンスの最大化」を最重要課題にかかげ積極的に事業活動を展開してまいりました結果、売上高は前年同期比2.2%減の370億94百万円となりました。
利益面におきましては、研究開発費の増加等の影響により、経常利益は31億65百万円(前年同期比57.1%)となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、経常利益と同様の背景に加え、減損損失の発生等により、8億27百万円(前年同期比25.4%)となりました。
[①製薬事業]
緑内障・高眼圧症治療剤「アイファガン点眼液」、角結膜上皮障害治療用点眼剤「ティアバランス点眼液」が増加し大きく売上に貢献しました。しかしながら非ステロイド性抗炎症点眼剤「ニフラン点眼液」「ブロナック点眼液」、緑内障・高眼圧症治療剤「ルミガン点眼液」が前年を下回りました。
以上の結果、当事業における売上高は、370億36百万円(前年同期比1.9%減)となりました。
[②その他事業]
化粧品原料「EPC」等が前年同期に比べ53.2%減少したことから、当事業における売上高は、58百万円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、税金等調整前当期純利益が7億26百万円(前年同期比84.2%減)と減少したこと及び固定資産の取得による支出等の要因により、前連結会計年度末に比べ40億84百万円減少し、当連結会計年度末には142億79百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は12億53百万円(前年同期比44.4%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が7億26百万円、減損損失が19億92百万円、減価償却費が19億49百万円あった一方、たな卸資産の増加8億9百万円、法人税等の支払11億25百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は48億17百万円(前年同期比101.0%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出31億62百万円、定期預金の預入による支出10億2百万円、無形固定資産の取得による支出3億46百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1億29百万円(前年同期比2.2%減)となりました。これは主に配当金の支払い1億26百万円等によるものであります。
生産、受注及び販売の状況
(1)生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 製薬事業(百万円) | 34,379 | 87.0 |
| 報告セグメント計(百万円) | 34,379 | 87.0 |
| その他事業(百万円) | 51 | 104.1 |
| 合計(百万円) | 34,430 | 87.0 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 製薬事業(百万円) | 845 | 74.5 |
| 報告セグメント計(百万円) | 845 | 74.5 |
| その他事業(百万円) | - | - |
| 合計(百万円) | 845 | 74.5 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)受注状況
当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
(4)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 製薬事業(百万円) | 37,036 | 98.0 |
| 報告セグメント計(百万円) | 37,036 | 98.0 |
| その他事業(百万円) | 58 | 46.7 |
| 合計(百万円) | 37,094 | 97.8 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | ||
| 武田薬品工業㈱ | 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) |
| 33,545 | 88.4 | 32,988 | 88.9 | |
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、報告数値に影響を与える見積りは、その時点で最も合理的と考えられる基準にて実施しておりますが、見積り等の不確実性があるため実際の結果は異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表
等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
経営成績の分析につきましては、「業績等の概要」(1)業績をご参照ください。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループを取り巻く事業環境は非常に競争が厳しく、また、薬価基準改訂、受診者負担増を始めとした医療費抑制策強化など、薬剤費抑制の傾向が一層強まっております。
重要な影響を与える要因については、外的要因として、主に眼科薬領域における新薬の開発販売競争の激化と薬価基準改訂、受診者負担増等の社会的要因を考えており、内的要因として、武田薬品工業株式会社との「一手販売の契約」(1年宛自動延長)の継続及び、ガバナンス体制の維持を考えております。
(4) 戦略的現状と見通し
当社グループといたしましては、これらの状況を踏まえて、新製品の開発力と営業力の強化及び、これらを支える強固な経営基盤の実現を目指して、体質改善をさらに進めます。
なお、販売面では、既存品である緑内障・高眼圧症治療薬「アイファガン点眼液」、緑内障・高眼圧症治療剤「ルミガン点眼液」、中国向けに販売している非ステロイド性抗炎症点眼剤「プラノプリン」、角結膜上皮障害治療用点眼剤「ティアバランス点眼液」等が、売上高、損益ともに寄与するものと見込んでおります。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
経営成績の分析につきましては、「業績等の概要」(2)キャッシュ・フローをご参照ください。